アニメ,富士見ファンタジア文庫

「生きるためにしちゃいけないことなんてあるんですか?」

 

 ゴルネオによって、ようやくニーナはレイフォンがかつて天剣授受者であったことを知る。絶対的な考え方の差に戸惑うニーナ。

 その頃、廃都には狼面衆が現れていた。それを追いかけようとしたゴルネオはシャンテに襲われる。一瞬映ったのはハトシアの実か?

 つーか原作にこんな展開あったっけ?

 それから、シャンテの防護服ってしっぽみたいなの付いてない?

 一方、グレンダンではデルクが汚染獣に憑りつかれたガハルド・バーレーンと戦っていた。それに巻き込まれるリーリン。暗躍する女王と天剣授受者達。

 サヴァリスとカナリスが瞬間移動してたけど、何あれ?女王におちょくられるカナリスが可愛いです。

 そして何かにつけてレイフォンの脛を攻撃するフェリ可愛いよフェリ。

 EDはフェリバージョン。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

MF文庫J

この広い世界にふたりぼっち〈2〉人形カラシニコフ (MF文庫J)

著:葉村
哲 イラスト:七草

 

「さすが委員長、眼鏡をかけた野獣ね」

 

 野獣!?

 約二ヶ月二週間半の積み。四ヵ月振りの新刊。まさかの続刊が出るって知ってビックリしました。一巻で裏表紙の粗筋に使用されていたオリジナルマークはどこかへ消えました。

 北方の街へとやって来た咲希とシロは離れ離れになってしまう。え、咲希とシロのイチャイチャっぷりが見処なのに!ラストまで離れっぱなしですよ。

 ストーリー展開は相変わらず独特と言うか何と言うか……。やはり置いてけぼりでした。

 今月か来月に三巻出るけど、もう切りで。

燃:C 萌:B+ 笑:C+ 総:B

富士見ミステリー文庫

SHI-NO-シノ- 過去からの招待状 (富士見ミステリー文庫)

著:上月
雨音 イラスト:東条 さかな

 

「いや、お風呂の代わりに身体を拭こうとしてただけだよ」

「なるほど、ふきふきプレイですね」

「何言ってんの?ねえ、何言ってんの!?

 

 嗚呼、真白ちゃんに玩具にされたい<最低発言

 約二ヶ月二週間半の積み。五ヵ月振りの新刊。シリーズ第九弾。遂に『僕』と志乃ちゃんが再会したエピソードが語られるときがきた。一年前の物語と終わった筈の事件が再び起こる現在の物語が平行して語れていく。

 冒頭では新年会と称した鍋パーティの様子がちょろっと語られるのだが、これってファンタジアバトルロイヤルが存続していれば語られたかもしれないお蔵入りエピソードだったりするんだろうか。

 上巻に当たる今回はラストでキララ先輩が大ピンチに。慕っていた富樫さんは本当に死んでしまったのだろうか。

 ところで、『僕』は冷えた手足を志乃ちゃんの身体を使って温めることがあるそうですよ。そこについてkwsk

 さあ、今月の二十日発売の十巻で泣いても笑っても最終巻です。あれ、短編集は……?

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A

アニメ,電撃文庫

「この不幸の塊である上条さんにラッキーなんてある筈ねえだろ!」

 

 せ、切ねぇ……。

 さて、インデックスと氷華と共に地下街に遊びに来た上条はイギリス清教の魔術師シェリー=クロムウェルと遭遇する。

 風紀委員としての仕事でやって来た黒子とその手伝い美琴も参戦。

 遂にインデックスと美琴、二人のヒロインが相見えるときがきた。まぁ、きたから何だって話だが。

 次週はお休みです。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「マスターは相変わらずギリギリですね」

 

 副題は浪漫編。

 さて、携帯代くらい自分で稼げということでメイド喫茶でバイトをすることになったメロン。遂にマスターことバニーさんが登場。凄ぇ存在感だw

 その一方で、ジゴローが蜃気楼みたいになっていて吹いた。扱いが酷過ぎるw

 メロンに触発されたエールは自分もバイトを始め、なじみんにプレゼントを買い、絆を深めていく。

 メロンはメロンでツンデレっぷりを発揮し、カケルとの絆を深めていた。

 それにしても、何でみさきとぶど子はメイド喫茶なんぞに居たのだろう……。

 EDAfternoon紅茶バージョン。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A

ファミ通文庫

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! (ファミ通文庫)
著:田尾 典丈 イラスト:有河 サトル

この時になってようやく気付いた。
いや、気付かない振りをしていたのかもしれない。
ゲームの主人公が救えるのは一人だけ、ということに。

約一ヶ月一週間の積み。第10回えんため大賞優秀賞受賞作品。同じく優秀賞受賞作品の『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』とセットで夢双旋風(ダブルドリーミングバースト)というフェアを開催。なんつー仰々しい名前だ。

去年の新人賞からもう一年経ったんだよな……。結局、『セキララ!!』しか続かなかった上に、それも完結したし、去年は不作だったのか。

さて、購入理由はタイトル、ただそれだけ。ギャルゲーユーザーの主人公、武紀は突然世界改変の機会を得て、自分のお気に入りの美少女ゲームの世界を現実に反映してしまう。だが、ゲームの世界と現実の世界が融合した結果、ゲームの中では起こらなかった様々な事件が起こり、武紀はそれを解決するために東奔西走することになる。

当然キャラ配置はハーレム状態なのだが、ゲヘゲヘしていられるのは序盤だけで、中盤からは結構シビアな展開。

どうでも良いけど、幼馴染みが居て、かつ義理の姉と妹が居るってバランス悪くね?

で、このヒロインを救っていく過程がびっくりするくらいアツい。ゲームの主人公みたいに上手く立ち回れないと嘆きながらも勇気を振り絞り抗っていく武紀が格好良過ぎる。まぁ、読んでいる側からすれば、結局お前も主人公気質じゃねぇかと思っちゃうわけだが。

最後はダブルヒロインのどちらかを選べなかったり、消えたと思っていたヒロイン達が帰ってきたりとご都合主義的展開があるが、これは過程が過程だけにハッピーエンドで終わってほしい作品なので無問題か。

一つ気になったのは脇役で四阿という苗字のキャラが出て来るんだが、これって「あずまや」って読むんじゃないの?振り仮名は「しあ」って振ってあるんだけど、意図的にこういう読み方にしているんだろうか……。

何にせよ、予想外に萌抜きで面白かったです。と言うか実際には殆ど萌えは無いと言っても良いと思う。燃えの方がウエイト高いし。

燃:A 萌:A- 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2(2009/05)

コミカライズリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! <1>(2011/08)

スピンオフリンク
乙女ゲームの世界へ、ようこそ! ~薔薇色の人生を君と~(B’s-LOG文庫、2012/03)

著者リンク
リーディング・ブラッド 最強の血統(2013/05)
僕と彼女とカノジョとかのじょ <1>(オーバーラップ文庫、2013/11)
コンプリート・ノービス01 レベル1の最強剣士(ファンタジア文庫、2013/12)
虚構戦役の戦導師 英雄部隊覚醒(MF文庫J、2014/12)
中古でも恋がしたい!(GA文庫、2015/03)
七星のスバル(ガガガ文庫、2015/08)
神器繰刻のアイオーン(オーバーラップ文庫、2015/11)
駿英血統 神馬を継ぐ者(NOVEL 0、2016/10)
プロデュース・オンライン 棒声優はネトゲで変わりたい。(ファンタジア文庫、2017/02)
二周目勇者のやり直しライフ ~処刑された勇者(姉)ですが、今度は賢者の弟がいるので余裕です~(電撃の新文芸、2022/11)

イラストリンク
彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。(GA文庫、2012/05)

森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(MF文庫J、2012/10)

えんため大賞優秀賞リンク
B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
空色パンデミック①(第11回、2010/01)
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)

犬とハサミは使いよう(第12回、2011/02)
明智少年のこじつけ(第13回、2012/01)
リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判(第15回、2014/01)

電撃文庫

とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)

「もうすぐ俺は十八になる」

「嫁にこい」

「俺のこれからの日々を、これから先の全部を、すべてを、おまえと一緒にやっていく。一緒に暮らそう。これからずっと」

 

 約一日の積み。今月は十日が火曜なので最速四日フライングです。関東とかだったらもっと早いのかもしれんが。アニメラストスパートに合わせてと思われる隔月刊行。ただ、本編としては五ヵ月振り。

 らめぇぇええええええええ、早く読まないとアニメでネタバレされちゃうぅぅぅうううううう!!ということで優先消化。

 さて、本編最終巻。表紙は当然大河。最後くらい竜児を出してあげても良かったんじゃないかと思う。

大河を連れて現実から逃亡した竜児は大河にプロポーズ、友情パワーに支えられ、やっちゃんと和解。彼女と両親のわだかまりもある程度解消したところで、大河は姿を消す。だが、彼女が帰ってくることを信じて待つ竜児。

 そして新しいこれからが始まる、というオチ。やっぱりラブコメじゃなくて青春小説だよなぁ。まぁ、今の御時世、ラノベのキャッチフレーズに「青春小説」と謳って売れるとは思えんが。

 何にせよ、落ち着くべきところに落ち着いた結末という印象。アニメとして映像化されたときに凄まじい破壊力を発揮しそうで今からガクブルです。主題歌流されたら確実に泣く。

 あとは大河を信じて教師生命を賭けた独身(30)が格好良過ぎた件。

 本編は完結したが、文庫の刊行がこれで終わる筈もなく、『スピンオフ』が出るようです。更に、画集とガイドブックが。ガイドブックは中身次第かなぁ。なので、総評は『スピンオフ』が出切ってからにします。

 ところで、電撃の缶詰の表紙が『アスラクライン』なんですが、操と奏っちゃんがとても可愛いです。アニメはKBSで映ることが確定。た え た!

 この本と同日に阿智さんの『血吸村へようこそ』が出ているが、これは電撃文庫MAGAZINEに掲載された特別短編に加筆修正を加えたものと思われる。ってことはうえお久光さんの『紫色のクオリア』も文庫化するかもしれないってことか!

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A

MF文庫J

丸鍋ねこ3 白崎チカ王政復古(殴) (MF文庫J)

著:七位
連一 イラスト:ぱこ

 

「ホストクラブより楽しいとこなんて、この宇宙のどこにもありはしないのよ」

 

 何という真理w

 約一ヶ月二週間の積み。隔月刊行。表紙はまたもやねこかと思いきや、ひょうとチカ。いや、それなら二巻の時点でひょうを表紙に出して、今回はチカ単独にすれば良かったじゃん!ブルマはGJと言わざるを得ないが、この下手糞な構成は残念。

 で、文化祭ジャックに続き、体育祭ジャックです。つ、詰まんねぇぇえええええええええええええ!!らめぇぇえええええええええ、このままじゃ打ち切られちゃうぅぅううううううううう!!

 折角キャラは良いのに、殆どLOVEが無いから駄目なんだよ。MFの王道はLOVEなんだからさあ!

 七位さんって、一巻目では「おお!」と思わせておいて、二巻で思いっきりブレーキ踏むのが好きなの……?流石にもう地雷認定。購入打ち切り。時系列から考えても次巻でスク水が出て奇蹟の巻き返しがあるとも思えないしなぁ。

 ところで、今更、pakoさんって絵師が居ることを思い出しました。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:B

電撃文庫

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
著:川原 礫(かわはら・れき) イラスト:HIMA

「ハルユキ君。私は、キミが好きだ」
「生まれてはじめての感情だ。まったく制御することができずに途惑うばかりさ。学校にいるときも、家でベッドに横になっていても、いつでもキミのことを考えて、うれしくなったり、悲しくなったりしているよ。これが恋というものだったんだなぁ……なんて素晴らしい……奇跡なんだろう」

LOVE!
2009年2月の新刊。約1ヶ月の積み。第15回電撃小説大賞大賞受賞作。イラストと粗筋に釣られて買いました。電撃の新人賞受賞作品で最初からナンバリングが付いてる作品って珍しいんじゃね?
元々、川原さんはネットで小説を公開しており、結構な人気を誇っていたとかなんとか。

さて、舞台は近未来。ストーリーはゲーオタでデブでいじめられっこの少年ハルユキが黒雪姫の異名で知られる学校一の美少女に謎のソフトウェアをインストールされ、加速を欲する少年少女達の戦いに巻き込まれていくというもの。
判り易く言うと、同レーベルの『シフト』です。別に世界はクリアを待っちゃいないが。あっちが性関係とか結構生々しい要素を取り込んでいるのに対して、こちらはメインキャラクターが中学生ということもあってか、そういった性描写は殆ど見受けられない。

流れがベッタベタと言えば、それまでなんだが、王道という意味で楽しめる。最終的に友人と和解し、仲間になるとかお約束過ぎる。

気になったのは2点。まずは戦闘シーンでの擬音語の多用。何だか凄く安っぽく感じるんだよなぁ。まあ、『禁書目録』も冊数を読んでいる内に慣れたから、こっちも巻数を重ねれば気にならなくなると思うけど。

もう1つが、黒雪姫先輩がハルユキに惚れるというのご都合主義的に感じた。そんなん言い出したらキリが無いんだけど、どうにもなぁ。徐々にってのならまだしものっけからだからなぁ。更に可愛い幼馴染みも居て、その娘もハルユキを……ってアレだしなぁ。でも先輩可愛いよ先輩。

電撃の新人作品には珍しく解説が付いています。執筆者は川上稔さんなわけだが、やりた放題過ぎて吹いた。「貴様の母親が背後のドアを開けて部屋に侵入するのには、○・三秒もあればいい」とかwwwww

スピンオフ短編だけでなく、各メインキャラのイラストまで描いちゃう始末。多才過ぎる……。この解説だけで買う価値あるな。

つーわけで、良い滑り出しの『アクセル・ワールド』1巻でした。2009年4月にはwebで公開されていた『ソードアート・オンライン』が文庫化、『アクセル・ワールド』2巻は夏予定だそうな。この刊行形態も異例なんじゃね?

燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
アクセル・ワールド02 -紅の暴風姫-(2009/06)

コミカライズリンク
アクセル・ワールド <01、02>(2011/07)
アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン <01>(2012/08)

アニメリンク
アクセル・ワールド #01「Acceleration;加速」

著者リンク
ソードアート・オンライン001 アインクラッド(2009/04)
デモンズ・クレスト1 現実∽侵食(2022/11)

第15回電撃小説大賞リンク
ロウきゅーぶ!(銀賞、2009/02)
隙間女(幅広)(電撃文庫MAGAZINE賞、2010/07)

電撃小説大賞大賞リンク
シロクロネクロ(第17回、2011/02)

アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム(第19回、2013/02)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「僕は戦いにおいて嬉しいと思ったことは一度もありません」

17小隊が強くなってきていることに喜びを感じるニーナに対してレイフォンはそう零す。そういうわけで、原作第3巻『センチメンタル・ヴォイス』編突入。ゴルネオとシャンテが本格参戦。冒頭の戦闘で飛び回るシャンテが格好良いな。あと、防護服のヘルメットがやたらにゃんにゃんしている件。あれ、原作設定だっけ?

汚染獣に滅ぼされた学園都市に調査に向かう第5小隊と第17小隊。ゴルネオとシャンテがツンツン、それに反応してフェリもツンツンするので、すこぶる空気は悪い。

一方、グレンダンではリーリンがサヴァリスとリンテンスの護衛を受けることになっていた。彼女がシノーラに胸を揉まれるシーンは規制を受けてるのか?SEだけが聞こえて激しく違和感があったんだが。

ところで、17小隊の祝勝会にジェイミーが居たけど、あの人、原作でも『クール・イン・ザ・カッフェ』以外に出番あったっけ?

EDはノーマルバージョン。さり気なく、メイシェン、ナルキ、ミイフィのカットが消えて、ゴルネオ&シャンテに変わっています。

燃:A 萌:A- 笑:B+ 総:A