電撃文庫

アガルタ・フィエスタ!―てのひらに女王を! (電撃文庫)
著:三田 誠  イラスト:双龍

電撃文庫2004年12月刊行物。『レンタルマギカ』が始まってから間も無い頃の三田さんの作品ということで、読んでみました。

さて、以前から表紙が良いなとは思っていたが、中のイラストは割とションボリな件。まぁ、最低ラインは死守してるけど。

内容はバトルコメディといった感じ?秘法を駆使するバトルシーンはなかなか燃える。
一応ダブルヒロイン制をとっているが、その割にはラブコメをやりきれていない感じ。その辺は2巻に期待かなぁ。お母さんと血の繋がりが無いことも判ったし、ヒロインが1人増えたね!(ぇ

秘宝もメインアイテム以外の存在感が薄いから、もっと細かく設定とかを書いてくれたら、アツくなるんじゃないかと。

燃:B+  萌:B+  笑:B-  総:B+

シリーズリンク
アガルタ・フィエスタ!② 石のナイフと褐色の巫女(2005/11)

イラストリンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(電撃文庫、2010/02)
ななかさんは現実(ガガガ文庫、2010/07)
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~(GA文庫、2011/08)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「ま、念威操者のおねしょってところかな」

 

 さて、文庫未収録のミスコンのときの短編のネタを元にしたオリジナルエピソードで水着サービス回。アイキャッチもオリジナル。

冒頭でそんなに乳首アピールされてもリアクションに困る。

 

 取り敢えずは内容うんぬんかんぬんよりフェリのスク水で全てが許せる俺が居る。この世界にスク水残ってるってどういうことだよとか野暮な突っ込みはすまい。

 胸には「ふぇり」じゃなくて「へり」の文字が。

 日本語かよ!って思ったら、即「古代文字です」ってフォロー入って吹いた。

 

 ウォーターガンの錬金鋼とか出て来たけど、あんなんあるのか……。まぁ、錬金科の生徒が趣味で作ったんだろうけど。

 

『レジェンド』のシーンが復活。この展開でそれは無いだろう……。

 

 最後はフェリがカリアンの脛の骨を蹴り折って終了。勿論、ネタだとは思うが、これで次回、松葉杖ついたカリアンが出て来たら、それはそれで面白そうだ。

 いやしかし、シリアスやって良し変態やって良しのカリアンって超便利キャラだな。

 

 EDはフェリバージョン。メイシェン、ミイフィ、ナルキが復活し、代わりにアルシェイラ、リンテンス、サヴァリスが消滅。

 

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A

富士見ファンタジア文庫

火の国、風の国物語〈2〉風焔相撃 (富士見ファンタジア文庫)

著:師走 トオル  イラスト:光崎 瑠衣

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  さて第二巻。一巻はずっと王国側の視点だったが、今回は解放軍の視点と半々に。と言うか、むしろ解放軍の方が若干ウェイトが高いか。

  何より<風の戦乙女>ことミーアが大活躍。軍の士気を上げるためとはいえ、あの格好はエロ過ぎるだろう。おっぱいがけしからんことになっております。太股とかも。ミーアエロいよミーア。まぁ、そんな彼女にも何か大きな目的があるようだが。

  ジェレイドは相変わらずの策士ぶりを発揮しているが、ストレスで身体がイカれたのか、吐血を繰り返している。まさか最終的に死亡するんだろうか。『幻想水滸伝Ⅰ』のマッシュみたいに解放軍の勝利を耳にして、息を引き取るみたいな。

  一方、王国軍パートでは、クラウディア様が大活躍。横乳を見せたり、メイドの格好してアレスのほっぺにちゅーしに来たり。そんなクラウディア様は御年十三歳ですよ。( 0M0)<ヤハリソウイウコトカ!

  三巻は連載第一期と、ジェレイドとアレスの出会いを絡めた『星火燎原』。連載は人気があったために、全六話だったところが、一話伸びて全七話になったらしい。

 

燃:A  萌:A  笑:B  総:A

ファミ通文庫

暴風ガールズファイト 2 (ファミ通文庫)

著:佐々原 史緒  イラスト:倉藤

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 表紙がちょこっと格好良くなりました。

  『ファイブスター』ネタじゃなくて、『プリキュア』ネタをやってくれ。ということで、第二巻。読むまでは一切テンション上がらへんけど、読むとアツいんだよなぁ。試合開始前の根性注入の掛け声が良いね。

  今回は初の公式戦ということで、強豪に打ちのめされるの巻。試合後に涙するロッソ・テンペスタの面々に、ちょっと貰い泣きしそうになったのは秘密だ。

燃:A  萌:B  笑:B  総:A

GA文庫

おと×まほ 7 (GA文庫)

著:白瀬 修 イラスト:ヤス

「子どもは何も考えずに突っ走るくらいが一番」

「あなたは誰よりもわがままで在りなさい?」

「母様は、そんなかなちゃんが好きよ」

「何も、悩む必要なんて無い――空はただ、蒼く澄み渡ればいい」

 

 約二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。

 

モエル編クライマックス。仲間達の協力を得て、自分の元を去ったモエルを連れ戻しに向かう彼方。それぞれの決意を胸に戦う少女達。

彼方の想いの応えたモエルの力が合わさり、パワーアップ。展開だけかいつまんで説明すると、物凄い熱血展開に思えるんだが、殆ど盛り上がらない。

白瀬さんがこうしたら盛り上がるだろうと思って書いてるのは理解るんだけど、ただテンプレートを並べ立てているだけと言うか。

何回も言うけど、シリアスもギャグも中途半端なんだよなぁ。どっちかに絞ったら、今ほどマイナス要素いっぱいなんて状態にはならないと思うんだけど……。

つくづく勿体無い……。

 

次はまた短編集だそうですよ。

 

燃:B 萌:B 笑:B- 総:B

アニメ,電撃文庫

「こんな詰まんねぇ結末で終わらせてたまるか!!」

最終回。時間は前回のラストから少し巻き戻って、地下での上条とシェリーの戦いから。上条のパンチで吹っ飛んだシェリーが柱にブチ当たったとき、柱に亀裂入ってたけど、あれコンクリートかなんかでできてんじゃないの?人間のパンチってそんなに威力出るもんなの?

インデックスを助けるため、ゴーレムに立ち向かう氷華。限界かと思われたそのとき、上条が駆け付け、幻想殺しが炸裂する。ちょっと燃えた。
だが、こういうシーンでもインデックスの生足が気になって仕方がありません。

前半で戦闘は終了し、後半はほぼエピローグ。インデックスの頭の上でブラブラしてるスフィンクス萌え。

アレイスターと土御門との会話ではアレイスターが元魔術師であることや、彼が人工的に天界を再現しようとしていることなどが判るし、インデックスと氷華との会話からは幻想殺しがただの超能力ではないことが判る。

また、思いっきり大覇星祭の告知があるわ、黄泉川先生が一方通行と打ち止めの面倒を見る発言してるわ、原作八巻の美琴と黒子の百合百合シャワーシーンはあるわ、七巻冒頭の大教主ローラ・スチュアートとステイルの会話シーンはあるわと2期をやる宣言し過ぎwww
まぁ、放送開始前から2期やるのなんて判りきってたわけだが。

そこへさくっと、『とある科学の超電磁砲』アニメ化を告知して終了。1期の最終回で劇場版制作を告知した『シャナ』とまんま同じパターンじゃねぇかw

『電波的な彼女』の例があるから、断言は出来ないけど、1クールやる程度には分量あるし、2期までの繋ぎにはなるか。放送は2010年らしいが。
つーか、だからOPに佐天涙子が出てたのね。

総評

というわけで電撃文庫原作『とある魔術の禁書目録』全24話でした。『とらドラ!』同様、J.C.STAFF制作ということで原作ブレイカーになるかと思われたが、ところがどっこい、かなりの再現度を誇りました。

ただ、原作で6巻までというのは単発エピソードが続き、それまでの積み重ねがあまり生きてこない展開ばかりなので、どうしても映像は綺麗でも盛り上がりに欠ける展開となってしまったのが残念。

また、再現し過ぎて説明台詞が多くなったのがネック。かと言って、科学魔術説明をカットすると作品の魅力が伝えられなくなりそうだしなぁ。映像で上手く説明出来るような設定でもないしだろうし。

多分『シャナ』のときは当たるか判らんかったから、一応1期でケリがつくように作ってて、『禁書』の場合は『シャナ』の大ヒットという前例があるから2期制作前提で作ったんだろうなぁ。

キャラデザは灰村さんのイラストからは大きく変わったものの、インデックスが3倍増しくらいで可愛くなったので無問題。

惜しむらくは主題歌を変えるタイミングがド下手糞だったことですね。

やっぱり電撃の強みは人気シリーズが一定数常にあり、それを原作とした良質なアニメが定期的に制作されていることですよね。富士見はいつまでも『スレイヤーズ』に頼ったり、アニメが滑ったりだからなぁ。

後番は『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』かな?

燃:A 萌:A 笑:B 総:A+

電撃文庫

輪環の魔導師〈5〉傀儡の城 (電撃文庫)

著:渡瀬 草一郎 イラスト:碧 風羽

 

「さぁ、もうじきはじまるぞ、ミュールストン。我らが祈りを神々に届けるための、"二度目の大罪戦争"が――これから起きる乱を勝ち残るのは、果たしていずれの勢力かな?」

 

 約三週間の積み。五ヵ月振りの新刊だが、全くそんな感じはしない。

実は四巻との合体表紙。今回で第一部クライマックスです。

 

 新しい迷宮神群はハタニフとハタニアス。加えて、"クラムクラムの羅針盤"の効果が少し判明。これはこの世界から去った神々の行先を示すものだそうな。もしかしたら、『パラサイトムーン』の世界と繋がったりするんだろうか。

 また、この世界の何処かには"水中庭園"という遺跡があるそうな。やはり、その中には龍舌魚が泳いでいるんだろうか。

 

 ストーリーは西天将ルナスティアとの決着と北天将ルーファスの登場とセロの暴走がメイン。フィノのヤンデレはお休みですが、彼女の中に眠る秘密も結構重要そうです。

 

 次巻からは戦いの規模は広がり、世界の秘密も見えて来そうで楽しみです。ま、新刊出る頃にはモチベーション下がってるんだろうけどな!

 

燃:A 萌:B- 笑:C 総:A

アニメ,電撃文庫

「「そういうふうに――――できている」」

 

 いよいよ最終回。OPカットでスタート。開始数分で竜児とやっちゃんの問題は早回しで解決。やはり尺が足りなかったか……。

 

 この後はほぼオリジナル展開で進みます。

 前回竜児と大河のキスシーンをカットしたのは、やはり最終回に持ってくるためでした。J.C.STAFFが本気過ぎて、『とらドラ!』なのにエロいキスシーンに仕上がっておりました。

 

 大河は竜児への書き置きを残して大橋高校を去った。クラスメイトの携帯には夜空を写した写真が送られてくる。

 みのりんが大河の想いを語り、ばかちーがクリスマスのときに大河が持ってきた星の写真を撮ろうと提案。

 取り敢えず上半身裸になる北村君は自重してくださいw

 

 原作では大河は帰って来たが、アニメでは一気に時間が跳んで卒業式。EDBGMとして使用。主題歌で使用したカットが何枚か挟まれた。

手乗りタイガーの存在は伝説へと昇華していた。

 竜児の名前も他学年に知られていたが、単に目つきが悪いからか?

 北村はアメリカへ留学するらしい。

 能登は麻耶とまさかの良い雰囲気に。能登ぉぉぉぉおおおおおおお!!

 

 そして大河の帰還。誰も居なくなった教室で竜児は大河と再会する。顎に頭突きを喰らって終了という、この作品らしい終わり方でした。

 

総評

 そういうわけで、電撃文庫原作『とらドラ!』全二十五話でした。詰め込み駆け足展開になったものの、物語の最後まで描いたのは結果的に良かったと思います。

 

 製作がJ.C.STAFFで、監督とシリーズ構成が『護くんに女神の祝福を!』のコンビと知ったときは確実に原作ブレイカーだと思ったが、ところがどっこい省略はやったもののほぼ原作を再現。

 キャラデザが公開されたときに作画崩壊オワタ\(^o^)/とか言われたのが嘘のよう。

 

 最後を原作と変えてきたのは原作最終巻の発売時期が近かったこともあり、返って良かったのではないかと思う。

 原作は竜児とやっちゃんの親子関係にウェイトが置かれた分、大河との関係の描写が不足気味だったため青春小説、こちらはその逆でラブコメらしく終われたかと。

 

『とある魔術の禁書目録』と同時進行だったため、クオリティが残念なことにならないかと不安だったが、物凄いハイクオリティだったし、大河と独身(30)は可愛かったし、大変満足のいく出来でした。

 欲を言うなら、三クール構成でサブエピソードも挟みつつ、やってくれたら最高だったんだが。

 

釘宮病T型ウイルスの感染者が大量に発生したのは間違いない。

 

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:S

角川ビーンズ文庫

少年陰陽師 嘆きの雨を薙ぎ払え

著:結城 光流  イラスト:あさぎ桜

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  通算十八巻、珂神編四巻。

  もゆらは死亡してしまったが、その魂は一時的にたゆらの身体の中に入れたらしい。おお、多少救いがある!

  一方、六合と風音はラブコメっぽいことをやらせてもらっているのに、昌浩と彰子はとっても普通。と言うか彰子がかなりボロボロな感じ。基本的に彰子は戦闘要員じゃないから、話に関わってくるときは攫われたりしてるときやからなぁ。昌浩と肩を並べて戦うってことが出来んし。そう言や、結局真鉄達はどうやって神将達に気付かれずに、彰子を攫ったんだろうか。

  そして結城さんの別シリーズ『篁破幻草子』と繋がっているそうです。つーか主人公の篁が天狐編に出て来てるんだとか。わ、判らねぇ……。

  次で珂神編完結だそうです。

燃:B  萌:B  笑:C  総:A

ファミ通文庫


著:野村 美月  イラスト:竹岡 美穂

  過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

『文学少女』第六弾は番外編ということで、ずっと学校の制服しか着ていなかった遠子先輩が白いワンピースを着用。その格好で水浴びしているという構図の表紙の破壊力が高過ぎるんですが。遠子先輩可愛いよ遠子先輩。最早ズルい。

  琴吹さんの出番が無い上に、心葉が殆ど遠子先輩と二人っきりで、これまた先輩が可愛過ぎるんですが。ホンマに今回はズルかった。

  今回は作家になった心葉が過去を振り返るという構成をとっている。


  つーか殆ど本編じゃん。最終巻への伏線張ってあるし、後書きでも刊行順に読んでほしいって言ってるし。

  そして、次はいよいよ最終巻。


燃:C  萌:S  笑:B  総:A