HJ文庫,スーパーダッシュ文庫,ファミ通文庫,角川スニーカー文庫,雑記

今月はファミ通文庫は通常のフライングで祝日と重なるので、更に1日早くなりました。スニーカーはフライング日の前日が祝日だったので、補正が掛かり28日発売。でもHJは30日発売な不思議。ブツは、

・“文学少女”と恋する挿話集 <3>
・空色パンデミック②
・東京皇帝☆北条恋歌 <5>
・ダンタリアンの書架 <5>
“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 の 2-7-3)
空色パンデミック2 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 ほ 3-1-2)東京皇帝☆北条恋歌 5 (角川スニーカー文庫)ダンタリアンの書架5 (角川スニーカー文庫)

の計4冊。

ファミ通では『鋼鉄の白兎騎士団』が怒濤の第1部完結。ガブリエラが団長になるところまでいったみたい。後書きを見ると、セカンドシーズン開始が決定しているらしいけど、タイトル変わるのかな。
『服従フロイライン』は短編集が登場。今度こそ本当の完結。
鋼鉄の白兎騎士団X (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 ま 1-1-10)
命じて!服従フロイライン あらかると (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 し 1-4-1)

来月の新刊では『臆病な僕と噛みまくりの魔女』が1冊でスベった臭いゆうきりんさんが『トゥインクル☆スターシップ』の挿絵でお馴染みのまりもさんとタッグを組んで登場予定。
それと、『バカテス』の井上さんと同期だが、『声で魅せてよベイビー』を1冊出しただけで、ファミ通文庫からフェードアウトしていた木本雅彦さんがまさかの復活。何というミラクル。

スニーカーでは『北条恋歌』がコンプエースでコミカライズ決定。もう最近はちょっと売れたら、すぐコミカライズだなぁ。

新シリーズ『爆熱天使Xサン』と『ぼくこい』はスルーしました。ただ、文芸部が絡んでるらしいので『ぼくこい』は買うかもしれん。
爆熱天使Xサン 見さらせ正義の一番星!! (角川スニーカー文庫)
ぼくこい (角川スニーカー文庫)

『ムシウタ』は完結だっけ?
『放課後の魔術師』は凄い勢いあったから、メディアミックスしていくかと思ってたんだけど、その前にクライマックス突入だそうで。あれ?
ムシウタ 10.夢偽る聖者 (角川スニーカー文庫)
放課後の魔術師 (7)スマイル・ウィズ・ユー (角川スニーカー文庫)

ザスニでは『涼宮ハルヒの驚愕』が一部先行掲載。ちゃんと載ってたんだ……。
問題は、この後順調に新刊が出るかどうかということだな。

来月の新刊では新シリーズ『地球の切り札(ジョーカー)』が気になる。これって、著者も絵師も『会長の切り札』と一緒なんだけど、続編なのか?

ところで、今月はスーパーダッシュは何も買うものが無かったんだけど、『よくわかる現代魔法』でお馴染みの桜坂さんの著作『All You Need Is Kill』がハリウッドで映画化決定らしいね。まぁ、あれはある意味イロモノだからな……。

角川スニーカー文庫

レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女 (角川スニーカー文庫)

著:林 トモアキ イラスト:上田 夢人

「……そもそもエ○がなければ、日本の情報化社会は始まらなかったッ」

約2ヶ月3週間の積み。『ミスマルカ』6巻からは連続刊行、『マスラヲ』完結からは1年1ヶ月振り。『マスラヲ』から引き続き、ヒデオが主人公の林さん、5番目のシリーズがスタート。
ザスニで好評連載中。

聖魔杯後、魔眼王となったヒデオだったが、普通の就職に失敗、気付けば宮内庁神霊班に所属することに。そこでは『マスラヲ』に登場しなかった鈴蘭の妹、睡蓮が居た。
ということで、どうもヒロインは睡蓮らしいです。連載分ではそうでもないんだけど、書き下ろしで割とラブコメっぽくなっています。林さんの作品に、普通にラブコメがあると気持ち悪いな(ぇ

更に、ウィル子に加えて、闇属性のゴスロリ少女ノアレにも憑かれてしまう。このノアレ、外見は小学生で、しかもSっ気全開という。良いなぁ!Sっ気全開の小学生良いなぁ!<落ちつけ

睡蓮を始め、『マスラヲ』で登場しなかった『お・り・が・み』のキャラもわんさか登場して、サービスが効いている。逆に言えば、これから読み始めても何一つ面白くないであろう。

現段階ではまだ大きな動きは無いが、何かが暗躍している気配はある。また、後書きで言及されているが、本作は精霊サーガ完結編の前振りらしい。
更に、『マスラヲ』完結後にアニメ化の話も来たんだそうで。1クールに収めるのは無理だと蹴ったらしいけど。
つーか、『レンタルマギカ』は2クールやったのに、変なの。
でも、後書きでアニメ絡みの話をはっちゃけるってことは『ミスマルカ』のアニメ化が動いているということの裏返しではないのだろうか……。

にしても売れてるからってフリーダム過ぎるw
結局、タイトルの意味って何なんだろう。
次は6月に『ミスマルカ』7巻。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還(2009/01)
レイセン File2:アタックフォース(2010/10)

世界観リンク
ミスマルカ興国物語Ⅵ(2010/01)
ミスマルカ興国物語Ⅶ(2010/06)

コミカライズ,角川スニーカー文庫

ミスマルカ興国物語 (1) (角川コミックス・エース 267-1)

原作:林 トモアキ 漫画:浅川 圭司 キャラクター原案:ともぞ

「死ねアホ王子!よく煮えた湯豆腐のカドに、その腐った頭ぶつけて砕けちって死ね!」

少年エースで連載中のコミカライズ。このコミックスも含めて、聖魔杯キャンペーンなんかもやったのに、未だにアニメ化する気配無し。どうなっとるんじゃスニーカー。

さて、ストーリー展開は概ね原作準拠。今回は原作1巻のクライマックス直前までを収録している。
ビジュアルが付いた効果なのか、サービスシーンがちょいちょい。パリエルがちゃんとヒロインしてるよw
また、ルナス姫も笑顔が可愛いです。
あと、巨乳メイド出て来過ぎワロタ
まさか『ミスマルカ』にちゃんとした萌えがあるとはな……。

カイエンは完全に『FFⅥ』のおっさんのイメージだったんですが、理知的なイケメンでした。

高クオリティとは言い切れないものの、要所要所は抑えてる感のあるコミカライズ。暫くは様子見ですかね。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-

ミスマルカ興国物語〈1〉 (角川スニーカー文庫)
ミスマルカ興国物語〈1〉 (角川スニーカー文庫)

角川スニーカー文庫

ミスマルカ興国物語 VI (角川スニーカー文庫)

著:林 トモアキ イラスト:ともぞ

「あら、最初にちゃんと断ったはずよ。あたしはギャンブルなんかしない、ってね。でも誰も信じなかったでしょ。神さまがいるなんて誰も本気で信じてなかったでしょう。だからあたしが教えてあげてるのよ。汝疑うことなかれ。信仰ってそういうことよ」

約3ヶ月3週間の積み。4ヶ月振りの新刊。表紙はジェスとエミット。ようやく登場か。今回大活躍だから、まさに満を持してって感じです。
って、エミットって20代半ばだったの……?てっきり18、9くらいだと……。

さて、今回は紋章集めはお休み。なのに、あっちこっちで話が大きく動くわ、『お・り・が・み』とがっつり繋がってくるわと大騒ぎ。まさか沙穂が出てくるとはな……。
ちなみに、沙穂が翔希の名前を出してます。

後半はまさかの麻雀勝負です。どんどん世界観が判らなくなってくる……!そりゃ車とかが旧文明の遺産として発掘されるんだから、あってもおかしくないんだけど、これ、ルール知らん人が読んでも面白いんだろうか……。

次で第1部完結だそうで。どこまで本気なのやら。

燃:A- 萌:B+ 笑:B+ 総:A

角川スニーカー文庫

記憶の森のエリス2 胸ペタ×初恋の少女→大混戦 (角川スニーカー文庫)
著:七瀬川 夏吉 イラスト:こぶいち

「貧乳が、君の楽園を壊そうとしているぞ!」

約2週間の積み。5ヶ月振りの新刊。表紙はやはり全裸のエリス。素っ裸過ぎて、どうもなぁ。

さて、今回は書き下ろし長編です。現れたもう1人のヒロイン、妃ココロを交えて、カガミの過去が語られる。
やけに話がサクサク進むし、クライマックスっぽい展開だなぁと思っていたら、打ち切り完結です。本当に有り難う御座居ました。
こぶいちさんのイラストパワーでも、どうにもならなかったか……。

いや、別に完結自体はちっとも残念じゃないんですよ。中盤くらいまで読んだ段階で地雷認定してたんで(ぇ

イラストは凄い良いのになぁ。勿体無い。

総評

そういうわけで、全裸祭りの角川スニーカー文庫『記憶の森のエリス』全2巻でした。正直、この分量では総評を書くほどのネタが無ぇw

一昔前だったら、この全裸になる設定は結構受けたかもしれんけど、単なる全裸でウケる時代は終わったんだよ!知らんけど<何なんだ

と言うか、今気付いたんだんが、ゼンラーマンとコラボすれば最強だったと思うの。

燃:C 萌:A 笑:B 総:B

角川スニーカー文庫

妄想少女3 決戦は夏コミ最終日! (角川スニーカー文庫)

著:東 亮太 イラスト:ちこたむ

「ふん、コミケ三日目を嘗めちゃいけないよ!」
「見ろ、この会場内を!日本中から萌えっ娘を愛でてやまないヲタが集まり、全員エロな同人誌で大フィーバーするのが、この三日目なんだよ。しかもこの喧騒!この熱気!この湿気!頭なんか朦朧として、全員心の枷がどっかにすっ飛んでんだ。そりゃ萌え心だって必要以上に暴走するさ!」

約1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。サブタイトルだけ見ると、完結巻っぽくも見えるんだが、ドラマCD化も決まり、絶好調な様子。更に、読者参加型の企画“妄想”コンテストも開催。

さてさて、月代との因縁に一応の決着がつく第1部完結巻とでも言いましょうか。面白い面白くないは別にして、終盤はそれっぽい展開が続く。
これまでが連作短編形式だったのに対し、今回は初の長編扱い。

うーむ、イラストは良いんだがなぁ……。いかんせんストーリーがなぁ。
スニーカーなら、ドラマCDだけで止まると思うし。暫定地雷認定で。

燃:C 萌:A 笑:B- 総:B

角川スニーカー文庫

ミスマルカ興国物語 V (角川スニーカー文庫)

著:林 トモアキ イラスト:ともぞ

「貴様が宇宙大帝なら余は超次元生命体だっ!」
「じゃあぼくは国家公務員だ」

国家公務員最強!!
約7ヵ月半週間の積み。4ヶ月振りの新刊。表紙は葉多枝党党首、葉多恵と葉多枝党の忍者貴月。やっぱり新キャラ。基本的にあれか、どこかへ行って紋章をゲットするって流れが1冊ずつで進んでるから、自然と表紙には今後登場チャンスの無いゲストキャラが優先的に回されることになるのか。

葉多恵さん、外見は可愛いんだけど、中身は別になぁ。マヒロ提唱のくのいちスライム責めの刑についてkwsk

今回の舞台は遂に極東の大東京王国。秋葉原健在なのかよw
王子タクローはイラスト未登場ながら、潔い態度に凄い好感が持てる。
忍者貴月の姓は伊織だそうで。『お・り・が・み』で登場した伊織貴瀬と何らかの関係があるのは間違い無い。

姓が同じと言えば、『お・り・が・み』のクラリカの姓はエーデンファルトだそうで、どうもミスマルカ王朝と関係ありそうな気配。

今回は天魔将とがっつり戦闘したり、パリエルの素性が明らかになったりで、大きく話が動いた印象。盛り上がってきてるんだけど、パリエルとキャスティアの喧嘩とか読んでたら、アニメ化無理な気がしてきたw
パリエルったら、亡国のお姫様なんて属性まで付いたのに、全然ヒロインっぽくないんだものw

電子回路を食べる機械霊(グレムリン)ってウィル子と何か関係あんのかな。

そして、まさかのゼンラーマンマスクデザインコンテスト。注意事項の欄に「ゼンラー・ペンデュラム」が見えないようご配慮くださいって書いてあって吹いた。編集部馬鹿なの?死ぬの?

燃:B+ 萌:B+ 笑:A 総:A

HJ文庫,ファミ通文庫,角川スニーカー文庫,角川ビーンズ文庫,雑記

いつも通り、1日フライングで31日発売。ブツは、

・薔薇のマリア 13.罪と悪よ悲しみに沈め
・妄想少女3 決戦は夏コミ最終日!
・記憶の森のエリス2 胸ペタ×初恋の少女→大混戦
・少年陰陽師 千尋の渦を押し流せ
・彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女
・死なない男に恋した少女 6.死喰いのドウケ
薔薇のマリア 13.罪と悪よ悲しみに沈め (角川スニーカー文庫)妄想少女3 決戦は夏コミ最終日! (角川スニーカー文庫)記憶の森のエリス2 胸ペタ×初恋の少女→大混戦 (角川スニーカー文庫)少年陰陽師 千尋の渦を押し流せ (角川ビーンズ文庫)彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女 (角川ビーンズ文庫)死なない男に恋した少女6. 死喰いのドウケ (HJ文庫)

の計6冊。

スニーカーは新シリーズ『ベリーベリー・エンジェルス』に初回限定特典としてトレカが封入。えらい手間掛かってるな。
『末代まで!』2巻は何か『グレンラガン』終盤のシモンのサングラスみたいなのを掛けてる婆が出てるんですが……。
『ガンダムUC』はスニーカー版と角川文庫版があることに最近気が付きました。
ベリーベリー(クロベタハート)エンジェルス 理事長閣下の特務機関!? (角川スニーカー文庫)末代まで! LAP2 丑三つトライアングル (角川スニーカー文庫)機動戦士ガンダムUC(3) 赤い彗星 (角川スニーカー文庫)

『R-15』と『シュガーダーク』がそれぞれ少年エースとヤングエースでコミカライズ決定。
また、『妄想少女』と『末代まで!』はドラマCD化決定。
え、何この大攻勢。『妄想少女』は読者投票企画まで動いてるし。これが電撃やスーパーダッシュなら、ああアニメ化ね、と思うわけだが、スニーカーは今一番勢いのある『ミスマルカ』でさえアニメ化してないから、ちょっとメディアミックスしただけで終わりそうな気もするなぁ。

来月は森橋ビンゴさんがスニーカーに殴り込み。それと、日日日さんが新シリーズ立ち上げ。『爆裂天使Xサン』って、あのアニメの『爆裂天使』と関係あんのか?考え過ぎかな。

ビーンズ文庫では『少年陰陽師』に初回限定チラシがあると知っていたにも関わらず、店先では完全に失念しており、帰ってきてから思い出す始末。ちゃんと入っていて良かった……。
つーか、『少年陰陽師』と『彩雲国』が同時発売って珍しいんじゃね?

角川文庫からイラスト無しで『GOSICK』が出たときに、遅れてイラスト付き版も出るというから、どうなるのかと思っていたら、どうやらビーンズ文庫から出るそうで。
また、アニメ化企画進行中。随分と前に噂が出たときは京アニって話だったけど、どうなることやら。何にせよ、視ないといかんなぁ。

HJの新シリーズ『笑わない科学者と時詠みの魔法使い』と『ストラトスフィア・エデン』は取り敢えずスルー。

来月は新シリーズ『はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)』と『突然騎士になってムフフな俺がいる』がタイトルで気になる。

そういや、先月出た『おれと天使の世界創生』は前シリーズ『たま◇なま』と何かしら関係があるらしいですね。

ところで、今月はファミ通文庫は買うものが無かったんですが、少し気になる話があるので、メモっておきます。

『B.A.D.』が早くもFBonlineで連載開始。そんなに人気あるのか。まぁ、好きな人は好きそうだもんなぁ。

『“文学少女”』は映画公開だけでなく、短編DVDを3本発売するそうで。更に勢いに乗ってテレビシリーズまでいったりするんだろうかなぁ。
ちなみに劇場版は『慟哭の巡礼者』編だそうな。
つーか、関連書籍出し過ぎw
イラスト集はちょっと欲しいかな。

『鋼鉄の白兎騎士団』は次で第1部完結。体の良い打ち切りなのか、大きくストーリーが動くのか。


京都新聞の夕刊には週1回、CDの売上が邦楽、洋楽、それぞれ載るんだけど、『ゴセイジャー』と『ハートキャッチプリキュア!』の主題歌CDがトップテンにランクインしていて吹いたw
そりゃ普通のCDの売り上げが落ちた分、オタ系のものが上位に上がってくるのは理解るんだけど、アーティストパワーが無くても、こんなに強いんだ……。


年々自由時間が減ってきているので、1年くらい前からニチアサキッズタイムとラノベ原作以外の番組はなるたけ視ないようにしようと思ってるんだけど、4月からの視聴必須作品の多さは異常。数少ない所持漫画のアニメ化2本が同時にくるとか何なの。
2010年第1クールが、

・天装戦隊ゴセイジャー
・仮面ライダーダブル
・ハートキャッチプリキュア!
・デュラララ!!
・バカとテストと召喚獣
・戦う司書 The Book of Bantorra
・とある科学の超電磁砲
・天体戦士サンレッド(ケーブルテレビ)
・勇者特急マイトガイン(ケーブルテレビ)

の計9本。で、4月からが、

・天装戦隊ゴセイジャー(継続)
・仮面ライダーダブル(継続)
・ハートキャッチプリキュア!(継続)
・荒川アンダーザブリッジ
・KAMENRIDER DRAGONKNIGHT
・デュラララ!!(継続)
・ゼーガペイン(BS11)
・迷い猫オーバーラン!
・けいおん!!
・会長はメイド様!
・天体戦士サンレッド(ケーブルテレビ、継続)
・勇者司令ダグオン(ケーブルテレビ)

の計12本。何故ラノベと関係無いのが7本も固まるかな……(´・ω・`)
ってか、ラノベ原作2本しかねぇ!

角川スニーカー文庫

ミスマルカ興国物語 IV (角川スニーカー文庫)

著:林 トモアキ イラスト:ともぞ

「お前がゼンラーマンを名乗るなら!俺は自らをこう呼ばねばなるまい……!ザ・リアル・ゼンラー!!そう!俺の名は、ゼンラーマン・カブトだ!!」

何だ、林さんって病院で執筆してるのか。

約10ヶ月2週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。『マスラヲ』最終巻からは4ヶ月振り。
表紙はゼピルム共和国の大統領アンディ・J・イエスマンと国防長官セリアーナ・ヴァーゼンシュタイン。またミスマルカサイドじゃない新キャラか……。
と思わせておいて、セリアーナって『お・り・が・み』に出て来たセリアなのか。長命だって言ってるし、関係者とかじゃなくて本人なんだろう。
また、表紙のど真ん中におっさんを配置してくるチャレンジ精神に恐れ入った。しかし、これは人気がある証とも言える。まぁ、セリアーナが萌え要素満載のビジュアルだから、あんまり関係ないかもしれんが。

さて、今回の舞台はゼピルム共和国。2つ目の紋章を巡って、大騒動。民主主義がどうのこうの言ったりで、小難しい政治の話が続いて、やたらとシリアスな雰囲気……と思ったら、2人のゼンラーマンの登場で全部吹っ飛んだ。
前巻の後書きで匂わせていたから、出て来るとは思っていたが、まさか2人出て来るとはな……。

で、聖魔杯の起動紋章は封印されている土地を守るためのものだという話。それを使うときとは、交渉の余地など無い相手と戦うときにこそ使うべきもの。人同士の戦争で使うようなものではない、と。
ってことはいずれマヒロが大陸統一して、魔王と戦う流れになるんだろうか。

ところで、ミニスカートにチラ見禁止魔法が付与されている……だと……?

後書きはまたもや、やたらとテンションが高い。また、『新体操(仮)』の話してるし。『レイセン』の宣伝してると見せかけて、あんまりしてない件w

燃:B+ 萌:B+ 笑:A 総:A

角川スニーカー文庫

戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還 (角川スニーカー文庫)
著:林 トモアキ イラスト:上田 夢人

「みんな待っています。さあ、生きなさい。あなたという奇跡を、大切に。幸せあれ」

約1年2ヶ月2週間の積み。5ヶ月振りの新刊。『ミスマルカ』3巻からは3ヶ月振りの新刊。
さあ、書き下ろしで最終巻です。方々で物凄い評価されていたので、正直かなりハードル上がってました。それでも面白かった。

絶望のドン底に叩き落とされたヒデオだったが、仲間達に支えられ、ウィル子との絆が勝利を呼ぶ。ヒデオが再び立ち上がるまでの過程がアツいんだよなぁ。
遂に「戦闘城塞」という言葉も登場し、クライマックスを感じさせる。
大風呂敷は伊達じゃない。ラストバトルに近付くにつれてスケールがえらいことになっていく。

聖魔杯は以降、悪用されないようにセキュリティを強化するという話が出ている。これが『ミスマルカ』で登場する起動紋章なんだろうな。

そして、それぞれの新たな一歩。ヒデオは就職……と思ったら、就職先は宮内庁神霊班精霊課。
今度は翔希の姉、翔香と鈴蘭の妹、睡蓮が登場し、物語は新シリーズ『レイセン』へ。
こういうシリーズ展開は好きです。
最後にヒデオがどういう漢字を書くか判る演出はズルいと思うの。

後書きでテンション上がり過ぎて『新体操(仮)』とか言ってる作者は病気w

総評

というわけで、『戦闘城塞マスラヲ』全5巻でした。『お・り・が・み』からの直接の続編で、鈴蘭達、旧キャラクターも登場させつつ、あくまでもメインは新登場したヒデオ
達というバランスが絶妙でした。

ただバトルするんじゃなくて、知恵と勇気で乗り切れ、みたいなバトルが大好物でした。後半、ガチバトルの方にシフトしかけたのはちょっと惜しかったか。

宇宙人とか登場して、更に世界観が広がったのではないだろうか。と言うか、もう何でもありな気がするw

これ、1クールでアニメやるには丁度良い尺じゃね?

燃:A+ 萌:B 笑:B- 総:A+