編:角川スニーカー文庫編集部
著:水野 良、谷川 流、十文字 青、長谷 敏司、日日日、火浦 功
イラスト:末弥 純(すえみ)、いとう のいぢ、BUNBUN、米田 仁士(ひとし)、エナミ カツミ、出渕 裕(いずぶち・ゆたか)
「拙僧は仲間内で、“髭”と呼ばれておるのだぞ。髭を剃ったらどうなるのだ。拙僧のアイデンティティは━━」
「髭に頼らなければ、お前はお前として存在できないのか!そんな自分ならやめてしまえ!この弱虫!」
約6ヶ月半週間の積み。ザスニ100号達成を記念して、ザスニに掲載されながらも文庫未収録だった作品をまとめた豪華アンソロジー。『RED』と同時発売。
面白い企画だとは思うけど、人気作品の短編をまとめるやり口はズルい気もする。
こちらの表紙は当然のようにハルヒ。やっぱり『ハルヒ』のお陰で売上上がってるのかな。
『魔王王国カストゥール 復讐の継承者(ファーラム)』
15年以上前の作品。まだザスニが野生時代の増刊号だった頃のもの。『ロードス島戦記』とかと世界観を共有する一連のアレ。
いかにもラノベ黎明期といった感じのファンタジー……だと思う。黎明期知らんけど。
『涼宮ハルヒ劇場 ファンタジー編』
いや、これは普通に短編集に入れろよ、と。まぁ、多少毛色が違うけども。
『薔薇のマリア エピソード0 百号』
『薔薇マリ』学園編。サフィニアとトマトクンのラブコメパートでお腹いっぱいな気もする。
と言うか、40ページくらいしかないのに、キャラ出し過ぎだと思うの。
バリアトーチャンは面白かったw
『トイ・ソルジャー』
長谷さんの著作『天になき星々の群れ フリーダの世界』と世界観を共有している。著しく鬱。
『アンダカの怪造学 恋愛錯戦』
『アンダカ』を読むのは初めてなんだけど、ごく普通の短編に見えるな。何で文庫に収録してないんだろう。
収録する隙間が無かったんだろうか。
内容的にはごく普通のラブコメっぽかたけども。
ネーミングセンスはいつも通りな感じ。
『未来放浪ガルディーン 大怒濤。』
これだけで100ページ以上ある。初出を見ると、実にザスニ8号分にもなる。収録量っていう意味で見ると、100ページは多いけど、8号分を合わせても100ページにしかならないと考えると、1回の掲載量がかなり少なかったってことか。
うーむ、個人的には合わないなぁ。ギャグのテンションが……。
まとめ
お祭り企画として考えれば、それなりには楽しめるか。ただ、収録分量はある程度均等にしてほしかったという気はする。
それと、後書きは欲しいです。
『RED』はまだ暫く積むと思います
燃:C 萌:A- 笑:B 総:B+