電撃文庫

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)

著:伏見 つかさ イラスト:かんざき ひろ

「いくらなんでもそこまでの変態じゃねえっ!?妹にエロいコスプレさせて悦んでるとか、そんな兄貴がいたら他ならぬ俺がブチ殺すよ!」

約四週間の積み。四ヵ月振りの新刊。あれ、買ってすぐに読もうとカバーをかけた筈なんだが……。
表紙から遂に京介が完全消滅しました。総扉にはちゃんと居ます。
帯の推薦文は『放課後プレイ』の彼女さん。また、予想外過ぎるところから……。まぁ、出版社一緒だけどさ。

さて、今回は前巻で示されていた通り、最後の人生相談込みの連作短編集形式。
黒猫は三巻の一件以降、京介のことを兄さんと呼ぶようになったらしい……。それだけで黒猫の可愛さが三百パーセントくらいアップする不思議。
しかもネコミミメイドということで、一気に黒猫側に傾いた読者も多いのではなかろうか。黒猫可愛いよ黒猫。

麻奈美が高坂家に遊びにやって来るエピソードでは麻奈美お手製のシソ入りトンカツが美味そうでした。

桐乃から京介へのプレゼントは妹もののエロゲーでした。桐乃は「あたしだと思って大事にしなさい」と言うが、それはつまり実妹をオカズにしろじっくり大切にプレイしろという意味ですね、分かります。

ラストエピソードでは京介に救いの手を差し伸べた名も無きオタクが格好良過ぎた。

ラストで海外留学に旅立ってしまう桐乃。何この喪失感。
時は流れ、京介は高校三年生に。彼の通う高校に黒猫が入学してくる、といったところで続く。

この先の展開は特別製のアンケート葉書による投票で決まるそうな。桐乃メインか黒猫メインか。個人的には三巻みたいなバランスが良いんだが、黒猫メインとなった場合、桐乃は登場しない可能性があるそうだ。全く出て来ないってのは(´・ω・`)なので、俺は桐乃メインに投票しました。桐乃が居た方が京介のツッコミが沢山見れるだろうし。

アンケートには他にも登場人物に声を付けるとしたら、どんな声が良いかという質問事項が。もう、これでアニメ化しなかったらドン引きってレベルになってきたな。

アンケートの集計結果を見てから執筆に取り掛かることになるためか、次巻は暫く間が空くそうです。その間には『ねこシス』が出るわけだが。

今回はいつにも増してパロネタがやりたい放題だった気がする。『でい・えっち・えい』とか『ドルイドさん』とか。「CO2」って『H2O』のパロですよね。
そして、まさかのアトリエかぐやで吹いた。何なの?アトリエかぐやってラノベ作家の御用達エロゲメーカーなの?

あれ、ラノベって中高生がメインターゲットって建前じゃなかったっけ?

燃:A- 萌:A+ 笑:A 総:A+

電撃文庫

レンタル・フルムーン〈第1訓〉恋愛は読みものです (電撃文庫)

著:瀬那 和章 イラスト:すきま 俊悟

「興味ないってことは、まだ他には好きな人はいないってことでしょ。これってアピールチャンスだよ。恋愛に可能性がないことなんてないんだよ。だって嫌いは好きの可能性、大嫌いは大好きの可能性なんだから」

約二ヶ月三週間半の積み。『under』を二巻でスベらせた瀬那さんの新シリーズです。サブタイトルに釣られました。
イラストは結構ラノベの挿絵で見かけるすきまさん。

正直、『under』がアレでナニだったので特に期待はしていなかったんだが、面白かった。どかんとくる面白さじゃなくてジワジワ効いてくる面白さ。

主人公の新太(あらた)は人生教訓メモを片手に平穏な読書ライフを送る高校生。読んだ本の感想をレーダーチャート付きでノートにメモしてるとかメチャンコ共感した。

で、そんな彼が古風な貸本屋満月堂を訪れ、店主の少女、満月ツクモと出会い、世界の空白を知ったことで物語が進んでいく、という構成。
貸本屋+美少女というシチュエーションがツボ過ぎます。

一応、バトルが無いではないが、基本はコメディ。ファンタジック・ラブコメディって銘打ってるけど、コメディ主体かなぁ。

ツクモは雪の女王という異名があるらしいが、『断章のグリム』には断章名にそんなのがあるんだっけか。『マギ・ストラット・エンゲージ』とのきも思ったけど、固有名詞的なものが中堅以上の作品と被ってもあんまり気にされないものなのか。

そして最後に判るタイトルの意味。はっきりと明言されているのはクルンが満月堂を英名っぽく言ったものとされているが、文脈から、欠けている月を補って満月にするという意味も込められていることが窺える。
これはちょっと唸らされた。俺の脳構造が単純なだけかもしれんが。

後書きでは『under』の続きを書く気満々みたいだけど、出せるの?

というわけで、『レンタル・フルムーン』でした。これは是非続きが読みたい。でも、世間一般で受けるかどうかと言うとなぁ……。まぁ、電撃大賞受賞者だから二三巻は出せると思うけど……。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

under―異界ノスタルジア (電撃文庫)
under―異界ノスタルジア (電撃文庫)

コミカライズ,電撃文庫

森口織人の帝王学 2 (電撃コミックス)

作画:真田 鈴 原作:おかゆ まさき

「遥奈原さんが僕を信じてくれなきゃ…受け止めたくても受け止められないんだ!!」

二巻にして完結巻。『陰陽道』とは姉妹編という関係らしい。
二巻完結というのは予定通りなんだろうか。いつでも終われる終わり方だったのが気になるが。

実際、打ち切りですと言われても別に驚かないような内容。エロも真面目も中途半端なんだよなぁ。綺麗な終わり方ではあるんだが。
果たして、この漫画の読者の何割がそんな真面目なことを求めているかって話だけど。

結局、タイトルに帝王学というのは相思相愛になった織人と初雪が共に帝王学を学んでいくというオチから来ていたようだ。

総評
そういうわけで、『森口織人の陰陽道』の姉妹編に当たる『森口織人の帝王学』全二巻でした。
分岐した二つの物語を並行して描いていくという試み自体は興味深かったが、いかんせん、その描かれる物語がなぁ。

もっと相互補完するような内容だったら面白かったんだろうが。こりゃ、九月に出る『陰陽道』三巻は口絵によってはスルーだな……。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:B+

森口織人の陰陽道〈巻ノ2〉 (電撃文庫)
森口織人の陰陽道〈巻ノ2〉 (電撃文庫)

MF文庫J,トクマノベルスEdge,角川スニーカー文庫,雑記,電撃文庫

研究室へプログラム回しに行くついでに、元バイト先に寄って注文していた本を確保。

・えむえむっ! <2>
・クラック・ハウンド <2>
・森口織人の帝王学 <2>

えむえむっ! 2 (MFコミックス アライブシリーズ)クラック・ハウンド 2 (ジェッツコミックス)森口織人の帝王学 2 (電撃コミックス)

の三冊。
そこで、そう言えば十文字青さんの『純潔ブルースプリング』がそろそろ出ている頃ではないかと思い当たり、行きつけの書店に。

純潔ブルースプリング

目当てのものは見付からなかったけど、スニーカーとHJがフライングしていてらっき!
スニーカーは31日には出ると思ってたけど、月曜発売は更に前倒しルールが適用されたか。
HJがフライングするのは完全に予想外だった。買うもん無かったけど。

購入物は、

・薔薇のマリア 12.夜に乱雲花々乱れ
・ミスマルカ興国物語Ⅴ
・ヒメゴトシステム2 ご乱心スクールデイズ

薔薇のマリア 12.夜に乱雲花々乱れ (角川スニーカー文庫)ミスマルカ興国物語 V (角川スニーカー文庫)ヒメゴトシステム 2 ご乱心スクールデイズ (角川スニーカー文庫)

の三冊。

『薔薇マリ』は来月発売の十文字さんの新シリーズ『ばけてろ』と連動で応募者全員小冊子プレゼントだそうで。押すなぁ。アニメ化無理かなぁ。
『ミスマルカ』はまさかのゼンラーマンマスクデザインコンテスト開催。応募時の注意事項に「ゼンラー・ペンデュラムを見えないようにご配慮ください」ってのがあって吹いた。編集部頭おかしいwwwwwwww

折り込みチラシとして、『いつ天』の単独チラシが入っていました。おま、別レーベルに折り込みチラシって凄ぇな。もうアニメ化するとしか思えねぇ。

いつか天魔の黒ウサギ4 夜逃げの生徒会室 (富士見ファンタジア文庫)
いつか天魔の黒ウサギ4 夜逃げの生徒会室 (富士見ファンタジア文庫)

来月の新刊で気になるのは『ばけてろ』は当然として、『デビルズ・ダイス』が盛大にスベったいとうさんの新作『預けて!時間銀行』。
ガガガに『時間商人』とかいうのがあった気がするぞ!

時間商人 不老不死、売ります (ガガガ文庫 み 1-4)
時間商人 不老不死、売ります (ガガガ文庫 み 1-4)

ザスニ最新号をぱらぱらっと立ち読みしたんだが、深遊さん描き下ろしの『円環少女』設定解説漫画が載っていて、思わず買いそうになった。ベルニッチをツンデレ化させる深遊さんのセンスに脱帽したw
『時載りリンネ!』はイラストストーリーがまだ続いてました。文庫に収録されへんかなぁ。無理だろうなぁ。文庫に収録しないものを載っけてこその雑誌だろうしな。

the Sneaker (ザ・スニーカー) 2009年 10月号 [雑誌]

買うものは無かったが、HJでは『いちばんうしろの大魔王』のアニメ化企画進行中の告知が。大分前に、『超鋼女セーラ』のアニメ化の噂があったが、HJからのオリジナル作品では初のアニメ化か。

いちばんうしろの大魔王ACT7 (HJ文庫 み 1-2-7)

あと、ゲーマガ買ってきました。

ゲーマガ 2009年 10月号 [雑誌]

アニメ,電撃文庫

「強くかけ過ぎじゃ、たわけ」

何をかけたのかkwsk

さて、新章突入。すれ違っていた期間を埋めるかのようにイチャイチャするロレンスとホロ。
そんな中、新キャラ、女行商人エーブの姿が見え始める。女であることはしばらく判らないまま話が進むのかと思いきや、普通にホロが見破ってました。ロレンスだけ知らずに話が進むパターンかと。

今回からは原作五巻のエピソードで四巻はばっさりカットされたようです。たらスパ氏が教えてくれなかったら気付かなかったかもしれん。
多分、ゲームとのタイアップの関係とか二期のクライマックスに相応しいエピソードを持ってきたかったとか、そんな理由じゃなかろうか。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A-

狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)
狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)

雑誌,電撃文庫

電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2009年 09月号 [雑誌]

『狼と香辛料』
表紙は全裸のホロ。おま、全裸てwwww
文倉さんの独断なのか、担当さんがやんちゃな注文を出したのか。だが、これくらいで読者が怖気づくと思うなよ!<何なんだ

アニメ二期はDVDとBlu-rayでジャケットのイラストが違うそうな。これって普通のことなのかな。

九月末にはコミックアンソロジーが出るらしいけど、作家陣を見る限りではこれはスルーかな。

DS版ゲームは原作ファンなら買わざるを得ない内容っぽいな。原作読んでなくて良かった(ぇ

『乃木坂春香の秘密』
『ぴゅあれっつぁ♪』の序盤のサブタイトルが公開された。取り敢えず概ねアカンことが判った。

『半分の月がのぼる空』
橋本さんのエッセイを読む限りでは、書き直しされた原作にはちゃんと山本さんのイラストが付くそうです。買うべきなのか……。

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
Twitter企画に続いて桐乃の立体化企画が始動。これでアニメ化しないなんてルートがあり得るのだろうか。

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』
入間さんの快進撃が続き過ぎて怖い。いつアニメ化とか言い出してもおかしくないなぁ。

『光の庭』『庭の光』
前号と同じパターンの入間さんの書き下ろし新作。途中までは読んだけど、やっぱりこの人の作風無理やわ。

『断章のグリム』
ドラマCD特典の書き下ろし栞の絵柄が掲載されていて吹いた。え、これ載せちゃ意味無くね?個人的には絵柄が見れて良かったけど。

『イスカリオテ』
二号連続掲載第一弾。文庫を買う指標にするのに適した内容だったと思う。適度に戦闘して、適度にヒロインの可愛さをアピールして。
個人的には食指が動きませんでしたが。

『OBSTACLE OVERTURE』
バード可愛いよバード。

それはそうと、ケータイアプリ化計画始動ってどういうことですか。

『境界線上のホライゾン 補習教室』
CAD系ソフトで制作した武蔵内部の町の風景を公開。どんだけw

しかも次号からは短編らしきものの連載がスタートするらしいです。川上さん死ぬぞw

『夜と血のカンケイ。』
う~ん、普通。可もなく不可もなく。

『竹宮ゆゆこの人間力のすべてを失いました』
まさかの『ベターマン』ネタ吹いた。『ベターマン』のEDを鼻歌で歌いながら外歩いてる三十路女ってどんなんだよw

『れでぃ×ばと!』
イラストストーリーのクオリティは相変わらず凄い。と言うか基本はネタに走らないまともなイラストなんだな。みみなの回だけか、おかしかったのって。

八回目にしてようやくセルニアが登場。って、もう八回もやってんのか。

次号はヒロイン達が大集合するそうです。つまりアニメ化発表ですね、分かります。

『べにたま・みねもりのぐっとくる話』
二人ともやんちゃが過ぎるw
「ぐっとくるしぐさわ」とか頭おかしいw

これに藤真さんのエロ可愛いイラストが付いてくるんだから贅沢だな。

『花×華』
『護くん』で御馴染みの岩田さんの新作がいきなり登場。ラブコメです。『殺ヶ原めしあの一日』はどうなったんだろう。止まってる気がするけど。

内容は途中まで、といった感じ。でも次号予告に載ってないし、後は文庫をお楽しみにってことなのかな。特に続きを読みたいとは思わなかったが。

ただ、こういう形で新作を発表するのはどんどんやってほしい。

新刊情報で気になるのは十月分。鎌池さんと五十嵐さんがこのタイミングでまさかの新作です。何で二人ともアニメが始まる月なのに、その新刊を出さないんだろう。
今アニメやってるやつの作者が書いてる新シリーズだし買ってみよう、みたいなことなのかな。
『禁書目録』も『乃木坂春香』も試しに買ってみるには長過ぎるからなぁ。

燃:A- 萌:A 笑:A- 総:A-

ガガガ文庫,雑記,電撃文庫

今月の購入物は、

されど罪人は竜と踊る⑦ Go to kill the Love Story

されど罪人は竜と踊る 7 (ガガガ文庫 あ 2-7)

の一点。
『ハヤテのごとく!』のアンソロの執筆陣が築地さん、水城さん、新井さん、七月さん、長野聖樹さんとなかなかに豪華。長野さんはどういう立ち位置なんだろうか……。

ハヤテのごとく!SS 超アンソロジー大作戦!! (ガガガ文庫 つ 1-4)

来月の新刊出で気になるのは『絶対女王にゃー様』。
再来月は『ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国』が気になる。ラノベネタの作品なんだろうか。

また、書評サイトの感想を見て気になった電撃文庫の

・鷲見ヶ原うぐいすの論証
・神様の言うとおりっ!

鷲見ヶ原うぐいすの論証 (電撃文庫)神様の言うとおりっ! (電撃文庫)

の二冊を購入。結局、今月の電撃の新刊は七冊買ったことになるな。はいはい積み本積み本。

アニメ,電撃文庫

「俺はお前と旅を続けたい」

原作三巻クライマックスか。正直、経済の話の方が早くもついていけてませんw

敗北した後のアマーティの静かなフェードアウトっぷりは異常。アニメではもう出番無いだろうなぁ。

そして判明するディアナの正体。人外だったのかよ。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:A-

狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)

アニメ,電撃文庫

「この物語の主役はお前だ」

やっべ、マルクに抱かれたい(ぇ

ロレンスはディアナの協力を得て、アマーティへ反撃する準備を始める。マルクも協力してくれて、希望を見出すロレンスだったが、アマーティから更なるカウンターを喰らって大ピンチ。ってところで続く。

今回ホロはちょろっとしか出て来ていない。萌えはディナアで補えということなんだろうか。

燃:C 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)

雑記,雑誌,電撃文庫,GA文庫

今月はお盆進行なので、かなり発売が早くなるのは判っていたが、公式発売日が何故か15日とアナウンスされていたのでフライング日数はよく判りません。また、月曜に買ったけど、もしかしたら土曜には出ていたかもしれない。

今回のブツは、

・神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック
・神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるう
・で・こ・つ・ん★ <3>
・蒼海ガールズ!
・魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚

神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック (GA文庫 お 2-23)神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるう 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 つ 2-3)で・こ・つ・ん★3 (GA文庫) (GA文庫 の 1-3)蒼海ガールズ! (GA文庫 し 4-4)魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫) (GA文庫 あ 7-1)

の五冊。GAって一年に二三回、豊作な月があるよね。
『織田信奈の野望』はチェックだけしようと思ってたんだけど、完璧に忘れていました。今度、ガガガの新刊買いに行くときに見てみようと思います。

織田信奈の野望 (GA文庫 か 7-1)

あとは電撃文庫MAGAZINEを買ってきました。
電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2009年 09月号 [雑誌]