電撃文庫

ストライク・ザ・ブラッド〈1〉聖者の右腕 (電撃文庫)
著:三雲 岳斗 イラスト:マニャ子

「さあ、始めようか、オッサン━━ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ」
「いいえ、先輩。わたしたちの聖戦(ケンカ)、です━━!」

やだ、格好良い……。

電撃文庫2011年5月の新刊。約3ヶ月4週間の積み。『アスラクライン』を14巻で完結させた三雲さんが1年3ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。復活といっても、電撃文庫MAGAZINEの方で『サイハテの聖衣』を連載してるけど。

さて、今回の新シリーズはベッタベタの学園異能バトルアクション。
とある事情により、第四真祖と呼ばれる吸血鬼の力を受け継いだ少年、暁古城(こじょう)が、政府の獅子王機関から送り込まれてきた監視者、剣巫(けんなぎ)・姫柊雪菜(ひめらぎ・ゆきな)と出会ったことで物語が動き始める。

第四真祖とか獅子王機関とか剣巫とか、実に香ばしい固有名詞が俺の中二心をくすぐりますw

一般常識を知らない姫柊が古城の人柄に惹かれていく展開は実にニヤニヤ。まぁ、『アスラクライン』と大してやってること変わらないんですけどね。
最後のバトルを見る限りでは、吸血行為を行う度に真祖の力として眷獣(けんじゅう)が操れるようになるみたい。
第四真祖の眷獣は全部で12体らしいから、ヒロインのフラグを立てる度に、使える眷獣が増えていく展開なのか。

物語はまだまだ始まったばかり。古城の妹、凪沙や友人の矢瀬は秘密を抱えているし、古城の餌食になりそうなヒロインはいっぱい居るしで、先の展開が楽しみです。
次は2011年9月に2巻『戦王の使者』。

燃:B+ 萌:A- 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
ストライク・ザ・ブラッド2 戦王の使者(2011/09)

コミカライズリンク
ストライク・ザ・ブラッド <1>(2012/12)

アニメリンク
ストライク・ザ・ブラッド 第1話「聖者の右腕篇Ⅰ」

著者リンク
アスラクライン(新装カバー)(2009/10)
アスラクライン⑭ The Lost Files(2010/02)
虚ろなるレガリア01 Corpse Reviver(2021/06)
ソード・オブ・スタリオン 種馬と呼ばれた最強騎士、隣国の王女を寝取れと命じられる(2023/06)

イラストリンク
アルジャン・カレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~〈上〉(ファミ通文庫、2014/10)

 

アニメ,ファミ通文庫

「結論だけ述べたまえ」
「キスをしていたので羨ましいんです━━━━ッ!!」

多分、原作4巻に突入しました。当然の美波のちゅーに戸惑う明久だったが、何やかんやで誤解という結論に落ち着く。
よく落ち着くよな……。こんなん気まず過ぎて、おんなじ空間によー居れんわ……。

このエピソードで、そのまま2期終了までいくのかな。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第8問「ウチと日本と知らない言葉」
第10問「僕と恋路と恋愛術っ!」

アニメ,電撃文庫

OVA「灼眼のシャナS」II [Blu-ray]

「本日は貴女が私達の元に来た日であります」

短編2発目はシャナさんがヴィルヘルミナの特別な日を祝うエピソード。
バトル一切無しのハートフルエピソードでお送りします。

「ごめんね、悠ちゃん♪」とか言っちゃう千草さんが可愛い件。誰か、「スーパー電撃美人妻大戦」とか作ってくれんかな。千草さんとなゆなゆくらいしか思いつかんが。

そして、吉田さんからお裾わけ貰って感動する池君、オチ担当すんなwwwww
家に帰って半泣きでパンネクック食う姿は哀愁を誘う。
よく見たら、後ろにクラスの集合写真で自分と吉田さんが収まるギリギリまで拡大した写真が飾ってある件。池君が、どんどんネタキャラ化していく……(´・ω・`)

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第1話「リシャッフル」
第3話「オーバーチュア 前編」

富士見ファンタジア文庫

調停少女サファイア1 (富士見ファンタジア文庫)
著:瀬尾 つかさ イラスト:優木 きら

「そもそも竜が司った調停とは、悪いものとより悪いものを比べて、被害が比較的少ない方を選ぶという行為なの。妥協の積み重ねなの。そこに正しいものがあるとしたら、関係者がおおむね満足できることなの。竜の役割は、他人を満足させることなの。だったらエオンは、今回、みんなを満足させているの。だからエオンが満足できないのは、ただしくないことなの」

ファンタジア文庫2011年6月の新刊。約2ヶ月2週間半の積み。瀬尾さんが『白夢』の4巻完結から11ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
ドラマガのお試し短編がちょっと面白かったので買ってみました。
瀬尾さんは最近は一迅社で、ちょこちょこ単発ものを書いてたりする。
イラストはファミ通文庫『ガブリエラ戦記』でお馴染みの優木きらさん。

さて、舞台はヒューマンを始めとした様々な種族が共存する世界。そんな世界を旅するヒューマンの少女サファイアと竜の最後の生き残りエオンが、種族間のイザコザを調停する……というお話。

冒頭にはドラマガに掲載された短編がそのまま収録。その後は普通の長編になってます。

調停という要素にスポットを当てているのが面白い。バトルは二の次。
最後もサファイアの活躍の背景でバトルしてるしなw
調停の終わりに、さくっと勝利したし。

今思えば、富士ミスがあれば、そっちから出たんじゃないかって気もするな。更に、今思い出したが『武官弁護士エル・ウィン』がかなり雰囲気近いんじゃないかな。って、『エル・ウィン』とか超懐かしいな。

LOVE寄せも多少あります。ホントに多少だけど。
あとは、メジャーとかモードとか、およそファンタジーらしからぬ単語が時々出て来るんだけど、これは意図的なのか、単に語彙が足りないのか。

ってなわけで、『調停少女サファイア』1巻でした。
あくまでも調停がメインというスタンスを崩さなければ面白くなるんじゃないでしょうか。

ランクは期待ageです。
次は2011年9月。様子見かな。

燃:B- 萌:B+ 笑:C 総:A

シリーズリンク
調停少女サファイア <2>(2011/09)

著者リンク
宇宙をかける少女 上巻(一迅社文庫、2009/06)
スカイ・ワールド #01(2012/04)

アニメ,電撃文庫

OVA「灼眼のシャナS」I [Blu-ray]

「ヴィルヘルミナ、だーいすき!」

アニメ3期放映間近ということで、『Ⅱ』放映終了後に発売されたOVAシリーズを視ておくことにしました。
タイトルの「S」からも判るように、今回は短編をアニメ化。
1発目はフリアグネの残した宝具リシャッフルによって、悠二とシャナさんの心が入れ替わってしまうというストーリー。
元はのいぢさんの画集『紅蓮』に収録された短編。読んだことないから判らんけど、時系列がヴィルヘルミナが御崎市到着後に改変されてるっぽい。

OPは新曲で、映像も新たに制作されてるんだけど、シャナさんしか出てねぇw
もっと賑やかにしても良いのよ。

本編はまぁ、入れ替わりネタのお約束展開で。あとは1話目ということもあってか、登場キャラのおさらいみたいな部分があるか。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-

エピソードリンク
・第2話「ドミサイル」

アニメ,ファミ通文庫

「騙されてる!私、騙されてるー!?」

前回、あんな引きで終わっておいて、今回は丸ごと1本、美波の回想だったりする。
1年前、まだ美波がドイツから戻って来たばかりで日本語が不自由だった頃、彼女は吉井明久という少年と出会う。

明久とつるんで馬鹿をやっていなければ、雄二がただのワイルドなイケメンな件。
秀吉やムッツリーニも登場するが、姫路さんの出番は無し。

相変わらず文字の演出が面白いよなぁ。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第7問「僕とのぞきと遥かなる桃源郷っ!」
第9問「僕と恋路と交渉術っ!」

アニメ,電撃文庫

「おー。ひな、お兄ちゃんのお嫁さんにならざるを得ない」

原作3巻後半戦。
遂に昴が同好会をサボる理由を知ってしまった葵は、まほまほ家まで押し掛けた上、昴を賭けて、もっかん達とバスケ勝負をすることに。
最大のピンチ到来かと思いきや、葵にはもっかん達の本気を見極めるという目的があって……というお話。

ってなわけで、水着でバスケだ!ゾノとショージの水着姿がえらいことになってるんですが。
原作では全然存在感無いのにw

つーか、目の前で水着姿の美少女8人がきゃっきゃしてるのに、昴はよく審判に徹していられるな。
いやしかし、今だからこそ言えるんだけど、葵、すげー良い女だよな。話の流れからして、絶対報われないだろうけど。

ラストではミホ姉が平然とスク水着て登場して吹いた。どこ原作再現しとんねんw
あと、まほまほに怒られてシュンとなるやんばるが可愛かったです。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B- 総:A+

エピソードリンク
The 7th game「君の蕾に恋してる」
The 9th game「自由への併走」

角川スニーカー文庫

ダンタリアンの書架7 (角川スニーカー文庫)
作:三雲 岳斗 イラスト:Gユウスケ(グリーンウッド)

「しっぽ頭族にしてはまともな判断なのです!」
「誰がしっぽ頭族なのよ!?」

2011年4月の新刊。約5ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。ザスニ連載分は今回でラストかな?

今回は叡智の書やゲストヒロイン、ジェシカが再登場し、ここまできて、ようやくストーリーに連続性が出て来た感じ。今までの話は1話毎に、ほぼ完全に独立してたしなぁ。
女子高生的なものが出て来たとなればテンション上がらざるを得ない。

ザスニ最後のエピソードは打ち切り完結っぽいエピソードだったな。ただ、既に続刊が出ていることから判るように、まだまだ続きそうです。
次は2011年7月に8巻。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A-

シリーズリンク
ダンタリアンの書架 <6>(2010/12)
ダンタリアンの書架 <8>(2011/07)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「うし!ニャン吉に決めた!」

2度とヒメアを悲しませないため、力を求める大兎は代償を受け取る代わりに欲しいものを与えてくれるエデルカの元へ向かう。
何気に、この作品、モンスターデザインが結構グロいよな。

エデルカから強くなるための知識を大量に与えられた大兎だったが、膨大な情報量に脳が融解して頭が爆発。
原作ではさらーっと書かれてるけど、結構ショッキング映像だな、おい。勿論、規制されてますが。

この後、大兎はヒメアの協力もあり、ニャン吉と契約することに。ニャン吉、良いマスコットになりそうだな。
って、中の人はユークリウッド・ヘルサイズ殿なのか。こんな声だったんだ……。

一方、月光キュンの前には《軍》から派遣されてきた黒守が現れる。よく考えたら、この人、ミラン・フロワードじゃねぇか。あっちよりも陰険さが前面に出てるけど。

燃:B 萌:A 笑:B- 総:A

エピソードリンク
第6話「すれ違いの《課外》授業」
第8話「全員補習の生徒会室」

ランキング,雑記

今月は11連休という夏休みがあったものの、その間は夏休みにしか出来ないことを、と思って行動していたので、ラノベ自体は大して読めてません。文庫は電車の中で読めるから、どうしても家に居るときは漫画やデカい本を読むことになっちゃうんだよな。

一方、『パパのいうことを聞きなさい!』の検索数が尋常じゃない件。何がみんなを駆り立てるんだ……。

小説関係本購入冊数
ライトノベル:36冊
コミカライズ:5冊
雑誌:1冊
児童書:1冊
漫画:9冊
攻略本:1冊
その他関連本:1冊
総計:54冊

読了冊数
ライトノベル:16冊
ボーダー:1冊
コミカライズ:11冊
雑誌:1冊
一般:1冊
漫画:14冊
攻略本:1冊
その他関連本:3冊
総計:48冊

俺、今月金使い過ぎだろ……。でも無駄遣いと思えねぇ……。これでも減らしてるつもりなんだけどなぁ。


「燃」部門

1位:アクセル・ワールド08 -運命の連星-

アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)
燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

新技発動は燃えざるを得ない。

2位:ロウきゅーぶ!⑧

ロウきゅーぶ!〈8〉 (電撃文庫)
燃:A+ 萌:S- 笑:B 総:A+

だから言ってんだろ!アツいんだよ!

3位:“葵” ヒカルが地球にいたころ……①


燃:A 萌:A 笑:B 総:A

男の友情に燃える。


「萌」部門

1位:ロウきゅーぶ!⑧

ロウきゅーぶ!〈8〉 (電撃文庫)
燃:A+ 萌:S- 笑:B 総:A+

紗季可愛いよ紗季。

2位:ロウきゅーぶ!⑦

ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)
燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A+

安定のツートップ。

3位:前略。ねこと天使と同居はじめました。 三匹目

前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目 (HJ文庫)
燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A

あっちでイチャイチャこっちでイチャイチャ。


「笑」部門

1位:“文学少女”と恋する挿話集 <4>

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)
燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

ジョバンニとカムパネルラはホモだから仕方ない。

2位:半熟作家と“文学少女”な編集者

半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

快斗の空回りが面白い。

3位:表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?

表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの? (ファミ通文庫)
燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

主人公の溢れ出す性欲が面白い。


「新作」部門

1位:“葵” ヒカルが地球にいたころ……①


燃:A 萌:A 笑:B 総:A

1冊で話を盛り上げておいて、今後への期待ももたせてくれる良い滑り出しだと思います。

2位:魔法科高校の劣等生① 入学編<上>

魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫)
燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A

設定祭りおいしいです(^q^)

3位:ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:A-

栞子さん可愛いよ栞子さん。


「総」部門

1位:アクセル・ワールド08 -運命の連星-

アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)
燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

ずっとクライマックス。

2位:ロウきゅーぶ!⑧

ロウきゅーぶ!〈8〉 (電撃文庫)
燃:A+ 萌:S- 笑:B 総:A+

ライバル登場で今後の展開に期待大。

3位:半熟作家と“文学少女”な編集者

半熟作家と“文学少女”な編集者 (ファミ通文庫)
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

正直、これで新シリーズ始めてほしいわ。

4位:ロウきゅーぶ!⑦

ロウきゅーぶ!〈7〉 (電撃文庫)
燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A+

昴自身の挫折がポイント。

5位:“文学少女”と恋する挿話集 <4>

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)
燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

このシリーズ、手堅いんだよなぁ。

最下位:アトリウムの恋人

アトリウムの恋人 (電撃文庫)
燃:C 萌:B 笑:C 総:B-

万遍無く詰まらなかった。


やはり『ロウきゅーぶ!』の多方向への強さが光るな。アニメとの相乗効果も含まれてるんだろうけど。

あとは『魔法科高校』が今後ランキングの常連と化すかどうかってところだな。


今月の結論

アニメと併せて

『ロウきゅーぶ!』を楽しもう!

感想リンク
2011年7月に読んだラノベまとめ
2011年9月に読んだラノベまとめ