電撃文庫

九罰の悪魔召喚術 (電撃文庫)
著:折口 良乃 イラスト:戌角 柾(いぬずみ・まさき)

「くく━━お言葉ですが九罰(くばつ)君!今君たちが崇め、このような建物を作って信仰している全能の主とて!そのような残酷劇がお好きと見えますがねぇ!世にはびこるこれ以上地獄絵図!この世を作っている主とて、血にまみれた世界が大好きなのですよ!」
「だったら――――」
「だったら全能の主(そいつ)も、神様じゃないんでしょ」

電撃文庫2009年5月の新刊。約1ヶ月3週間の積み。特に買おうとも思ってなかったんだけど、口絵を見たら、ペラペーラ、ハーダーワーイ!ってなって購入。
まぁ、厳密にはNOTハダワイだったわけだが<何なんだ

舞台はキリスト教が広まっている日本。宗教ネタを絡めた学園異能バトルということで、『禁書目録』がヒットした影響を受けてるのかなーと思わないでもない。
ストーリーとかは本当に電撃テンプレートで、可愛い女の子とのラブコメを交えながら、バトルする展開。

主人公の名前が九罰ってのはかなり奇抜。しかも妹は「七罪」と書いて、「なつみ」と読みます。なんちゅーDQNネームだw
でも、七罪は常に敬語で、九罰のことを「兄さん」と呼ぶということで、かなりツボにはまりました。七罪可愛いよ七罪。

終盤までは、それこそメインヒロインの悪魔アイムと七罪の可愛さだけで保っていたようなもんだけど、ラストバトルが終わってからのボス、ブネとの駆け引きの下りが今後の展開を期待させる面白さだったように思う。

果たして2巻でどうなるか。『マギ・ストラット・エンゲージ』なんかはまさかの1巻打ち切りみたいだから、このままひっそりと消えても何の不思議も無いわけだが。

燃:B 萌:A 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
九罰の悪魔召喚術Ⅱ(2009/11)

著者リンク
死想図書館のリヴル・ブランシェ(2010/04)
魔界探偵 冥王星O ペインのP(メディアワークス文庫、2010/06)
シスターサキュバスは懺悔しない(2012/12)

イラストリンク
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(ファンタジア文庫、2012/01)
女勇者が俺のクラスでぼっちになってる(ファンタジア文庫、2015/07)

ドラマ,GA文庫

「ぐずぐずしてないで、とっとと幸せになっちまいな」

 

 今回も原作のエピソードを下敷きにしたストーリー。早くもチープさに慣れたきた俺が居る。

 

 で、何だかんだでクライマックスで勝手にテンション上がってしまうんだな。

 

燃:B 萌:B- 笑:B 総:B

メイド刑事<デカ> (GA文庫)
メイド刑事<デカ> (GA文庫)

スーパーダッシュ文庫

迷い猫オーバーラン!〈4〉みんな私が拾います (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:松 智洋 イラスト:ぺこ

「どんな奇跡が起こったって、不思議なんかじゃないわ。だって ――」
「だって今日はクリスマスイブだもの。奇跡が起こる日なんだから」
その通り。
なんたって、俺たちは経験者だもんな。姉さん。

約2ヶ月1週間半の積み。まだまだ行くぜ隔月刊行第4弾。今回の表紙はデフォルメキャラな巧達を抱いた乙女姉さん。順当。
文乃と希はぱんつ見えてます。

相当売れているのか、今回は初版限定シール栞付き。しかも文乃、千世、希、乙女姉さんの4バージョンありランダム封入。
買ってから気付いたので、一番どうでも良い千世でした……(´・ω・`)
と言うか、この勢いだと普通にアニメ化決まってそうだw

今回は乙女姉さんメイン。彼女が拾って来た新たな迷い猫が原因で聖夜に起こる一騒動。いつも通りの展開ですが、エロゲコーナーから逃げ出す希が可愛かったです。

ラストシーンの大騒動であっさり足を骨折する拓巳。凄ぇさくっと酷いことになってる!
注目したいのは無理矢理登場させたとしか思えない叶絵と珠緒先輩。どう考えても今後の表紙要員です。本当に有り難う御座居ました。

次は6月。って、もう出ちゃってるのぉ!しかも6巻の発売も決定してるぅ!

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:B+

アニメ,スーパーダッシュ文庫

 これは全ての魔法をたらいに変換してしまう少女の物語である。

 

 アニメ放映直前ということで、期間限定で配信されていたエピソード。普通に一話分の尺があります。

 期間限定配信なんて言われたら視るしかないじゃないか!

 

 内容はキャラ紹介を交えた、とある日常の一幕といった感じ。こよみは既に美鎖に弟子入りしており、弓子も登場している。

 キャスト見てから気付いたんだけど、こよみと弓子って『アスラクライン』の奏っちゃんと操緒なのね。また、戸松さんか!

 

 弓子がこよみに魔法の稽古をつけるというのが主な内容だが、ブルマとスク水が出て来ただけで、大分満足した俺が居る。生足エロい。

 

 ラストシーンではこよみが召喚した巨大なたらいにお湯を溜めて露天風呂。湯気どころがバスタオル無し……だと……?ゴクリ

 

 で、たらいは時間が経ったら消えることを思い出して、みんままとめてお湯と共に落下というオチなんだが、あれって結構洒落になってないんじゃ……。

 

 そういうわけで、第0話でした。このクオリティを維持出来れば楽しく視れるかなぁ。

 

燃:B 萌:A 笑:B+ 総:A

よくわかる現代魔法〈1〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)
よくわかる現代魔法〈1〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

アニメ,電撃文庫

「君が心から笑えるようになることを願っている。さよなら、哀音」

 

 最終回。加賀篝に捕らわれた佐伯兄達を救うために、動き出す智春。六夏会長や冬流会長の助力もあり、飛行機にかけられていた時間停止は解除出来たものの、機体は負荷に耐えられず墜落を始める。

 加賀篝は点火装置を一度諦め撤退。

 

《黑鐵》が重力制御で機体を安定させ、《翡翠》が氷の滑走路を作るという作戦を実行。ここで、まさかのOPBGMです。やっぱり主題歌が本編中に流れると、否応無く盛り上がるよね。

 

 飛行機は無事着陸出来た。智春は先輩達を救えた喜びで、佐伯兄に駆け寄るが、そこには副葬処女である哀音を失い、動きを止めた《翡翠》の姿が。

 佐伯兄の告げる哀音への別れと共にED。曲が合い過ぎていてビックリした。つーか佐伯兄が主役じゃん。

 ここ数回、佐伯兄と哀音が原作よりもクローズアップされていたから、この別れのシーンがより引き立つようになっている。

 

 智春はようやく知ることになる。機巧魔神は副葬処女の魂の質量を消費して動いているという事実を。

 奏っちゃんの非在化は依然進行。律都さんは謎の螺旋階段を下っていた。

 

 そして『アスラクライン2』、秋放送開始の告知が。続きが早いのは嬉しいけど、これが正式タイトルだとしたら、捻り無さ過ぎだろう……。

 

 エンドカードの用語紹介は元演操者(エクス・ハンドラー)。そういや、本編中では元演操者が具体的にどういう存在なのかは明言されなかったな。まぁ、ある程度察しがつくような見せ方はされてたし、字面で判るか。

 

総評

 そういうわけで、分割二クール前半『アスラクライン』全十三回でした。高水準の作画、練り込まれた原作の再構成、原作絵の再現等、良質な作品でした。

 原作は智春の一人称オンリーなので、彼が見ていない場面は描写されないわけだが、その辺を補完していたのも良かった。

 また、機巧魔神はマッシヴになり、めちゃんこ格好良くなってるわ、操緒は悶死するくらい可愛いわで、大満足でした。

 

 周囲の話を聞いていると、原作を知らないと訳理解らんそうですが、それは原作読んでださい。

 

 二期では是非、ともはさんを出していただきたい。

 

 後番は『懴・さよなら絶望先生』。

 

燃:A+ 萌:A+ 笑:C 総:S

 アスラクライン〈7〉凍えて眠れ (電撃文庫)
アスラクライン〈7〉凍えて眠れ (電撃文庫)

富士見ミステリー文庫

SHI‐NO―シノ 夢の最果て (富士見ミステリー文庫)

著:上月 雨音  イラスト:東条 さかな

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  シリーズ第七巻。

  今回学んだことは、女性のトイレには排便の音を誤魔化す擬音装置なるものが付いていることがあるということ。排便の音を聞かれないようにするために、用をたす前にわざと水を流すっていうのは知ってたけど、まさかそのための装置があるとは……。まぁ、確かに毎回それで水を流してたら、二倍の水が必要になって激しく不経済なわけだが。

  さて、やっぱり志乃ちゃん可愛いよ志乃ちゃん。しかも今回は、先輩のフラグまで立っちゃいましたよ、奥さん!!でも、つるぺたひんぬーに勝てるわけないじゃないか。

  このシリーズの感想って、毎回こんなんだよなぁ。だって、トリックについてなんて、書きようがねーじゃねーか。

燃:C  萌:A  笑:B  総:A

富士見ミステリー文庫

タクティカル・ジャッジメントSS 紅の超新星、降臨! (富士見ミステリー文庫)

著:師走 トオル  イラスト:緋呂河 とも

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  シリーズ初の短編集。「SS」は「スーパーサディスト」の略らしい。ホントかよ。短編では山鹿よりも、皐月がメインとなっている。

  何で、雪奈が出てないんだろうと思ったら、全部一巻以前のエピソードなのね。

  嬉しいのは、全て雑誌掲載時の扉絵を収録してくれているところ。『二ノ宮くん』なんかも一部雑誌掲載時の扉絵を収録していたが、全部というのは凄い。

 

『壊れた時計でもうける方法?』

  記念すべき、雑誌掲載一発目。文庫一巻の発売と、ほぼ同時期に掲載された短編。山鹿と皐月の出会いが語られている。

  皐月のキャラを担当さんがいたく気に入ったらしく、投稿時には存在していなかった皐月を登場させるべく、一巻の原稿を書き直させたらしい。何という鬼畜。

 

『チェスで十倍もうける方法?』

 ここからは今は亡きファンタジアバトルロイヤルに掲載。柄の悪い連中を相手にしているときの山鹿は普通に格好良いな。

 

『借金と浴衣でもうける方法?』

  黙っていれば可愛い皐月の浴衣姿が眩しい。しかし、夜店で女子中学生喫茶の出店を許すどころか、ヤキソバ等を作る手伝いまでする親御さんって、どーなんだ。

 

『はじめてのさいばん』

  裁判は文庫で散々やってるから、短編では禁止。しかし、皐月が主人公なら良し、という担当さんの命令で、学級裁判シリーズ第一弾。物凄く好評だったらしく、これ以降、ファンタジアバトルロイヤルの連載作品に昇格。

  確かに、メインターゲットである中高生が身近に感じれる問題で裁判を行うことで、良質なエンターテイメントに仕上がっているように思う。

 

『正しいカードの使い方?』

  借金を作っては踏み倒し、を繰り返す、どうしようもない駄目人間が一泡吹かされる話。超気持ち良い!

 

『影野英治観察記録  著・さつきいよ』

  書き下ろし。後書きによると、文庫を出すに当たっては一本書き下ろしを収録することになっているそうな。じゃあ、収録されていないものは一体何なんだ……。著者多忙とかだろうけど。

  内容は影野が普段どうやって人脈を作っているかというもの。可もなく不可もなく。

 

  そういうわけで、短編集第一巻でした。安定した良作。

燃:B  萌:B  笑:B  総:A

雑誌

ゲーマガ 2009年 08月号 [雑誌]

 PSPgoとか言うのが出るらしいけど、デザインが物凄くDSを意識している気がする。

 

『神曲奏界ポリフォニカ
エイフォニック・ソングバード』

 いよいよクライマックスか……?ウリ坊可愛いよウリ坊。

 

 あれ、今月、全然書くこと無いや……。

 

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

アニメ,角川スニーカー文庫

(赤くなって三倍可愛い!)

 

 サブタイトルは前回と同じ。しかし実際は15498回目のループだったりする。事前情報は偶然目に入ったものをチラ見する程度にとどめていたのだが、まさか完全新規作画とは思わなかった。前回の映像を見せながら、キョンと視聴者が一緒に違和感を抱いていく構成にするのかと思いきや。

 

 アバンの自宅で怠けているキョンは何故か上半身裸。単に暑いからなんだろうが、女性ファンサービスに見えて仕方が無い。

 

 恐ろしいことに長門の制服を除いて、私服、水着、浴衣と全部、前回と違うものを着ているSOS団員達。ハルヒのチャイナっぽい水着可愛いな。

 

 何故か、朝比奈さんのおっぱいを強調するカットが散見された。

 そんな朝比奈さんの禁則事項して禁則事項は、聞けば聞くほど妊娠絡みの話に聞こえてくる不思議w

 

 そして今回一番エロかったのは古泉ですね、分かります。

 

 二回やっても完結しなかった『エンドレスエイト』。次回こそ完結編か?

 

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

ランキング

 え、もう一ヶ月経ったの!?

 今潤君に唆されて始めたものの、やってみたら面白かったので、毎月やります。超自己満足だけどな!

 

 

「燃」部門

1位:GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅡ<上>

境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

燃:S- 萌:A+ 笑:S- 総:S

 

 奥深すぎる世界観に魅力的なキャラクター達。そして何と言っても、その分厚さに脱帽。

 

2位:ストレイト・ジャケット フラグメント03 テンリンのサガ -THE GENIUS-

ストレイト・ジャケット フラグメント03 テンリンのサガ THE GENIUS (富士見ファンタジア文庫)

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A

 

 久し振りの新刊。設定萌えの鉄板。

 

3位:別冊 図書館戦争Ⅱ

別冊 図書館戦争〈2〉

燃:A 萌:B+ 笑:A- 総:A

 

 柴崎救出の下りが燃えました。

 

「萌」部門

 

1位:ラッキーチャンス! <5>
ラッキーチャンス!〈5〉 (電撃文庫)

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A

 

 イラストがQPflapperさんというだけで、破壊力抜群。沙代のツンツン具合が堪らない。

 

2位:GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅡ<上>
境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

燃:S- 萌:A+ 笑:S- 総:S

 

 こちらもそもそものイラストのクオリティが高いので、女性キャラが出て来るだけで、高ランクとなります。ネイト可愛いよネイト。

 

3位:緋弾のアリアⅢ 蜂蜜色の罠

緋弾のアリアIII (MF文庫J)

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A

 

 高水準のイラストとあざとい萌えキャラで攻めてきます。だがそれが良い。

 

 

「笑」部門

 

1位:GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅡ<上>

境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

燃:S- 萌:A+ 笑:S- 総:S


Sランク自体が滅多に出ませんが、その中でも「笑」部門は特にSランクが出ない部門。

恐ろしい作品です。やはり全裸は強い。

 

2位:やってきたよ、ドルイドさん! <2>

やってきたよ、ドルイドさん! 2 (MF文庫 J し 4-2)

燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:B

 

 ウ○コ乱舞。

 

3位:別冊 図書館戦争Ⅱ

別冊 図書館戦争〈2〉

燃:A 萌:B+ 笑:A- 総:A

 意外とLOVEだけでなく笑いもとりにきます。

 

 

「総」部門

 

1位:GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅡ<上>

境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

燃:S- 萌:A+ 笑:S- 総:S

 これ以外がトップとか有り得ない。

 

2位:別冊 図書館戦争Ⅱ

別冊 図書館戦争〈2〉

燃:A 萌:B+ 笑:A- 総:A

 終盤の盛り上がりが決め手となった印象。

 

3位:ストレイト・ジャケット フラグメント03 テンリンのサガ -THE GENIUS-

ストレイト・ジャケット フラグメント03 テンリンのサガ THE GENIUS (富士見ファンタジア文庫)

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A

 鉄板過ぎて言うことない。

 

4位:神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 4 (GA文庫)

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A

 

 上に同じ。

 

5位:ラッキーチャンス! <5>
ラッキーチャンス!〈5〉 (電撃文庫)

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A

 毎巻、クリーチャーの活躍が楽しみな一冊。

 

最下位:ヒミツのテックガール
ぺけ計画と転校生

ヒミツのテックガール ぺけ計画と転校生 (角川スニーカー文庫)

燃:C 萌:B+ 笑:C+ 総:B

 

 構成要素は面白いと思うんだけどなぁ。とりしもさんの無駄遣い。

 

 

 やる前から判ってたけど、やっぱり『ホライゾン』凄いな。全部門でランクインした上に、「萌」以外ではトップ。「萌」にしても二位という恐るべき好成績。

 七月も新刊出るから似たような結果になるだろうw

 

 今月の結論

 みんな『境界線上のホライゾン』を読んで全裸になろう!!