【ラノベ】完璧美少女な天才ショタがダダ甘お姉ちゃんと業界仰天のゲームを創りながらゲーム作りの怖いお話を聞かされています!【感想】
著:竹井 10日 イラスト:CUTEG
実の姉弟という訳ではなく、遠い遠い親戚でしかない2人は、けれど、どんな実の姉弟よりも仲睦まじく、最高の絆で結ばれていると、美咲だけは固く信じて疑わなかった。
疑う者は、凄まじい精神的苦痛を味あわされ、泣いたり笑ったり出来なくなる。
こわい。
誉められてしんぐんわ(挨拶)
講談社ラノベ文庫2019年8月の新刊。約1日の積み。『誉められて神軍』の打ち切りから1年8ヶ月、遂に竹井さんが復活。
今回もイラストはCUTEGさんですね。すっかりお馴染みのコンビといった風情である。
まぁ大体タイトル通りの内容で、後はいつも通りの竹井さん節ですね。お姉ちゃんの甘やかしはもっとダダ甘でも良かったのよ。うーん、なんだろ。『がをられ』のお菊姉くらいの甘やかしが欲しかったんだよなぁ……。
主人公の天河蓮(てんかわ・れん)はCUTEGさんの後書きだと、ただの美少女ですね……。そこはもう素直に女の子でも良かったのでは……。逆に読者の感情移入の妨げになってしまうのでは。
作家ものは近年、沢山の本が刊行されたと思うけど、ゲーム製作ものは珍しいのではなかろうか。
だからこそ、もっと突っ込んだ話をしても良かったんじゃないかと思う。今回はざっとした雰囲気だけ、といった感じだったし。
前作『誉められて神軍』は劇中ゲームのタイトルとして登場。ただのお遊びで具体的な繋がりがあるというわけではないのだろうが……。
蓮の創るゲームは今後、ゲーム業界の中だけに留まらずに世界に影響を与えていく……という壮大な展開を予感させる終わり方をしていたので、実はこの世界自体が誰かによって創られたゲーム世界とか、そういう方向にシフトしてもおかしくねーなと思ったのに、後書きによっぽど売れない限り単巻完結ですと明言されていて白目。何……だと……?
じゃあゲーム製作に入る前の無駄に長い導入とかギフテッドとかいう異能力バトルに繋がりそうな要素要らんかったやろ……。
うーん、ダダ甘お姉ちゃんというフレーズに期待し過ぎてしまったか……。
燃:A- 萌:A 笑:A 総:A-
著者リンク
・東京皇帝☆北条恋歌(スニーカー文庫、2009/02)
・10歳の保健体育(一迅社文庫、2010/06)
・彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ(講談社ラノベ文庫、2011/12)
・ここから脱出たければ恋しあえっ <1>(スニーカー文庫、2012/05)
・愛だ恋だを取り締まる俺に、春がやってきたので無秩序 1巻(スニーカー文庫、2014/09)
・誉められて神軍1 新宿市国(講談社ラノベ文庫、2016/11)
・誉められて神軍3 尾張名古屋は零で持つ(講談社ラノベ文庫、2017/12)
・魔導GPXウィザード・フォーミュラ(スニーカー文庫、2017/04)
・僕を遺していく君と、君を忘れられない僕と(LINE文庫、2019/12)
・肉の原見さん(MF文庫J、2021/06)
イラストリンク
・この中に1人、妹がいる!(MF文庫J、2010/08)
・うちの魔女しりませんか?(ガガガ文庫、2011/01)
・アイドライジング!(電撃文庫、2011/02)
・ココロコネクト <1>(ファミ通クリアコミックス、2011/05)
・私とあなたの青春革命。(電撃文庫、2012/07)
・マジカル・デスゲーム1 少女は魔法で嘘をつく(ファンタジア文庫、2014/03)
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