【ラノベ感想】ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります【1巻】

ご主人さん&メイドさま―父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります (電撃文庫)

著:榎木津 無代(えのきづ・むだい) イラスト:双龍

(メイドを愛するこの心。これだけは絶対、俺はこの世の誰にも負けない)
(だから俺は戦う。メイドのために。あの娘のために。逃げねえ退かねえ倒れねえ。俺は戦う━━)

「━━━━萌えある限りィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッッ!!!!!!」

約3ヶ月の積み。第16回電撃小説大賞銀賞受賞作。イラストは同レーベルの『アガルタ・フィエスタ!』でお馴染みの双龍さん。

濃いメイドオタの主人公、五秋陣(ごしゅう・じん)の前に突然現れた金髪メイドさん。まさかの展開に興奮する五秋だったが、メイドさんは自らをメイド様と名乗り、五秋をこきつかうのだった、という出だし。

コメディ寄りのラブコメかと思いきや、途中からは阿呆な設定ながらもバトル要素が前面に出て来て、終盤はまさかの熱血展開になるという、ジャンル分けに困りそうな作品。
中盤の戦闘が面白ければ、もっと高評価になったんがだ、そこが中だるみとなってしまった印象。
クライマックスの戦闘の盛り上がりっぷりが凄かっただけに惜しい。

メイドが戦闘すると言えば、ファンタジア文庫『まぶらほ メイドの巻』を思い出すな。

正直、真面目に設定を考えながら、読む作品ではないと思う。こう、勢い任せに楽しむべき。深く考えたら負け。

構成としては、沙天(さあま)と詠子が不必要だったのではないかなぁと思う。1巻は五秋とメイドさまの関係性に焦点を絞れば良かったと思うんだが。

まぁ、メイドさまの可愛さで細かいところは全部吹っ飛ぶんだが。お風呂のシーンはズルイと思うの。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A-

イラストリンク
ななかさんは現実(ガガガ文庫、2010/07)
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~(GA文庫、2011/08)

シリーズリンク
ご主人さん&メイドさま② 父さん母さん、ロボットメイドはしまぱんです(2010/08)

第16回電撃小説大賞リンク
[映]アムリタ(メディアワークス文庫賞、メディアワークス文庫、2009/12)
月光(最終選考、2010/09)
マリシャスクレーム -MALICIOUS CLAIM-(4次選考、メディアワークス文庫、2010/06)
ミネルヴァと智慧の樹 始原(4次選考、2010/07)
理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!(4次選考、2010/08)
官能小説を書く女の子はキライですか?(4次選考、2010/08)
ハロー、ジーニアス(4次選考、2010/10)
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~(4次選考、2010/10)
恋する鬼門のプロトコル(3次選考、2010/06)
彼女はつっこまれるのが好き!(2次選考、2010/07)

電撃小説大賞銀賞リンク
ロウきゅーぶ!(第15回、2008/02)
はたらく魔王さま!(第17回、2010/02)
アンチリテラルの数秘術師(第17回、2010/02)
勇者には勝てない(第18回、2012/02)
塔京ソウルウィザーズ(第19回、2013/02)
思春期ボーイズ×ガールズ戦争(第20回、2014/02)
キラプリおじさんと幼女先輩(第23回、2017/03)
インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合(第27回、2021/03)

電撃文庫

Posted by お亀納豆