【特撮】暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話「あばたろう」【感想/ネタバレ】

「やぁやぁやぁ!祭りだ祭りだ!袖振り合うも他生の縁。つまずく石も縁の端くれ。共に踊れば繋がる縁、この世は楽園。悩みなんざ吹っ飛ばせ!笑え笑え!ハ━━ハッハッハッハ!」

密度がエグい。

アニバーサリーイヤーを越えたシリーズ第46作は桃太郎をモチーフとした破天荒な新時代のヒーロー像を描く作品に。
プロデューサーは白倉さんと武部さんが前作『機界戦隊ゼンカイジャー』より続投。パイロットに田﨑監督、メインライターに井上さん。

アニバーサリー作品をプロデュースするのは理解るんだけど、翌年も取締役の白倉さんが前線に出て来るというのは相当スーパー戦隊がヤバイという証左のようにも思えて心配である。
井上さんが戦隊に帰ってくるのは『海賊戦隊ゴーカイジャー』以来だからおよそ10年振りなのか。
サブタイは昔話風に平仮名で統一していく方針っぽいな。こういうパッケージング好きよ~。

21年前、桃井陣が拾ったのは次元の裂け目から現れたメカメカしい桃の中に入っていた赤ん坊。『ゼンカイジャー』の文法に則るなら平行世界から来たということになるんだろうけど……。
今年もOPはダンス有。曲調はかなりオシャレな方向に振ってあるが、映像はヒーロー番組らしいストレートな仕上がりで気持ち良いね。

今をときめく女子高生漫画家、鬼頭はるかは人生の絶頂にいた。デビュー作が有名な賞の大賞を受賞。クラスメイトにちやほやされて、イケメンのカレシに守ってもらって。
そんな彼女はベニツ鬼に襲われる。今回の敵の総称はヒトツ鬼(き)というのか。

大ピンチのはるかの前に現れたのは全身真っ青の妖しい青年。事前情報で脳人(ノート)の幹部の1人ソノイと判明している彼はやたらポエミーな事を言いながら登場。いきなり井上節が全力全開じゃん。早速視聴者を振り落そうとするなw
ヒトツ鬼は人間の欲望から生まれるらしいね。

てっきりソノイ達がヒトツ鬼を生み出したり、統率しているんだと思っていたんだけど、どうやらそうではない様子。
公式サイトの解説によると脳人もまたヒトツ鬼を倒す者達なのか。ただ、脳人はヒトツ鬼と化してしまった人間ごと倒してしまうので、人を元に戻せるドンブラザーズは脳人とも対立することになるんだとか。
先に公式サイトで説明するなw

はるかが訪れた喫茶店どんぶら。『ゼンカイジャー』のカラフルが改造されてんじゃんw
スマホから飛び出てきた変なサングラスを装着させられたはるかは人間社会に潜伏しているアノーニが見えるように。
めちゃめちゃ人に紛れ込んでんじゃん……。なお、このアノーニが見える階層を脳人レイヤーと呼ぶとか。この脳人レイヤーの演出、めっちゃCG処理が大変そうなんだけど、いつまでやれるんだろうか……。
どんぶらではしれっとゼンカイザーこと五色田介人が働いています。

正体がバレそうになったアノーニに襲われるはるかの前にドンブラスラーが現れた。強制的にオニシスターに変身させられた彼女はなりゆきで戦うことに。逃げずに戦おうとするとはガッツあるじゃん。

シーン変わって、主人公桃井タロウの登場である。配達員のアルバイト中。荷物も届け先はお笑いコンビ霜降り明星のせいやさん。登場直後にCMに入るな、重要人物かと思っちゃうだろw
短いシーンながらタロウのちょっと風変わりな好青年っぷりが際立っていて良かったな。

戻ってはるかの視点。彼女の漫画に盗作疑惑が巻き起こり、一転、人生のドン底に。
そんな時、謎の空間に転送されたはるかは陣と出会う。事前情報でバーチャル刑務所に収監中とのこと。
彼ははるかには4人の仲間がいる。まずは桃井タロウを捜せと命じられる。それが失ったものを取り戻すことにも繋がると言って……。
これ、盗作疑惑は陣が仕込んだんじゃないか……?

陣がヒトツ鬼の出現を調べて、そこへはるか達を転送しているってことなのかな。転送された先にいたのは、はるかのクラスメイトよっぴーの姿が。
彼は卓球で挫折したことでシソツ鬼へと変わってしまった。何だよシソツってと思ったが、紫蘇色+ヒトツ鬼というネーミングらしい。デザインはベニとシソで色が違うだけかな?
食堂全体を使ってのエクストリーム卓球は撮影コスト掛かってそうよね。

またしても現れるソノイ。バイクで来るなんて、随分現実的な移動手段やんけw
ソノイは非情にもシソツ鬼を消去。よっぴー、死んじゃったのか……。この辺のハードさも井上さん脚本臭がするねぇ。

そこへ転送されてきた雉野つよしはキジブラザーへ変身。戦隊史上初の男性ピンク。更には異様な高身長スタイル。更に更に妻子持ちのメンバーって初めて……かな?
高身長過ぎてオニシスターの声が聞こえないのワロタ
これでちゃんと意思疎通出来るんかいな……w
CGでの描写を主体に、バストアップは普通のスーツを併用するのね。

続いて現れるドンモモタロウ。こちらは既に変身しての登場。まずは天女が現れて、神輿を担いだ男達が現れる。
神輿の上にはエンヤライドンに乗ったドンモモタロウが。エンヤライドン、絶対クッソ重いでしょw
タロウ、変身前とテンション違い過ぎない?アフレコに大分苦戦しているらしいけど……。

ドンモモタロウはゼンカイジャーのアバタロウギアでゼンカイザーにアバターチェンジ。ゼンカイザーの変身音声そのまま+ドンブラスターの音声って感じなのね。バックルだけはドンモモタロウのままのディケイド方式の変身か。

よっぴーが狙っていた元金メダリストから騎士竜鬼を生み出したソノイ。レジェンドモチーフの怪人というのは面白いが、話の流れがよく理解らない。脳人はヒトツ鬼を消すのが目的なんじゃないの?
これ以上は剣が汚れるとか言って帰っちゃったけど。
よく考えたら卓球っていうのも『リュウソウジャー』繋がりなの?w

撃破された騎士竜鬼は騎士竜鬼ングへと巨大化。モチーフはキシリュウオースリーナイツの模様。この僅か数分の出番のためにスーツを2体も造ったのか……。
唐突に現れたゼンカイザーブラックがジュランティラノを召喚、エンヤライドンとドン全界合体してドンゼンカイオーに。
ドンモモタロウとゼンカイザーブラックは既に協力関係にあるってこと?少しは説明しろwwwwwwwww

巨大戦はCGを主体としながら、その補助として実写映像を織り交ぜる形になっていて面白いな。ドンゼンカイオーは一部だけスーツを造ってあるのかな。
まさかこいつが1号ロボとして登場するとは……。ミニプラは冒頭でもちょろっと出た桃から出るみたいだけども。

騎士竜鬼ングを倒すとリュウソウジャーギアを落とした。どうやらゼンカイザーはギアを集めているようなのだが……?
なお、このギアはアバタロウギアではなくお馴染みのセンタイギアの方。あれか、『ゼンカイジャー』の最終回後に脳人にギアが奪われたということなんだろうか。いや、気を付けろ……。前作とは何の繋がりもない平行世界の話でーす!で全てをねじ伏せる可能性もあるんだぞ……。
ロボだけじゃなくギアというアイテムも2年連続で展開するの面白いな。玩具製造コストを抑えるための苦肉の策かもしれんが。

最後に出て来たワンちゃん、オニシスターのアクター下園愛弓さんの飼い犬なのかよw
EDは歌が本編の後ろで流れるのみで、クレジットも何も無し。これは実質ED無しみたいなもんだね。状況によっては流れないだろうし。
ただ、結構気持ちの良い曲っぽいのでしっかり聴いてみたい。

そんな具合で新時代の始まりを告げるドン1話でした。第1話が女性メンバー視点で話が回るのって戦隊ではめっちゃ珍しいっていうか初なのかな。サルブラザーとイヌブラザーはチラ見せすら無くお預け。
白倉さんと井上さんというライブ感の強さに定評のあるタッグということで、とにかく話題性を強く演出、説明なんて要らない要らない!という凄まじいつくりでしたね。
慣れるから大丈夫で押し通ろうとするなw

アバターチェンジや敵がレジェンドモチーフというところを見ると、むしろ今年がアニーバーサリーイヤーなのではと思わせるつくりだよな。その辺は敢えて、ってことなのかしらん。
「戦隊なのに人間が5人もいる!!」じゃねーよw

『デリシャスパーティ♡プリキュア』に続き、本作も放送から数日遅れでアマプラ配信が開始。やっときたか。この流れだと仮面ライダーも次作から配信始まりそうですね。

完全に死んだと思われていた『スーパー戦隊パーティー』がこの度、『ドンチャン!』と改題して再始動。生きとったんかワレェ!
また、TTFCでははるかの著作『初恋ヒーロー』も読めるそうな。コンテンツを洪水のように浴びせてくるなw

ヒーローショーでキジブラザーとイヌブラザーの非人間体形をどう処理するのかと思ったら、人間が入れる形にアレンジして登場させるのね。

燃:A+ 萌:B+ 笑:A+ 総:A+

エピソードリンク
ドン2話「おおもも、こもも」

配信リンク
暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話「あばたろう」オーディオコメンタリーバージョン
暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話「あばたろう」オーディオコメンタリーバージョン Vol.2
ドンチャン! 第1回

コミカライズリンク
初恋ヒーロー 第1話「マイヒーロー」前後編

シリーズリンク
機界戦隊ゼンカイジャー 最終カイ!「俺の世界、みんなのセカイ」

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ DXドンブラスター(スーパー戦隊コンプリートマニュアルつき)

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Posted by お亀納豆