コミカライズ,電撃文庫

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃コミックスNEXT)
作画:大熊 ゆうご 原作:師走 トオル キャラクターデザイン:八宝備仁

「ゲームのなかではね…誰だって主役になれるんだ」

2013年5月の新刊。
電撃マオウで連載されていた電撃文庫のコミカライズが単行本で登場。
原作者の師走さんとしては、これが初のコミカライズとなるのか。結構、古い作家さんだし、コミカライズ初ってのは意外っちゃー意外か。

巻数表記が無いので、もしかして……とは思っていたが、1冊きりで完結している。
内容は原作1巻をベースに、それ以降のエピソードを軽くフィードバックするという構成。

作画は絵になかなか癖があるように感じる。ソウルトランスのシーンは上手いこと雰囲気が出ていると思うんだけど、女の子があんまり可愛くないというか……。

ビジュアル化すると映える題材だし、このままコミカライズを続けてアニメ化までいくかなーと思っていたけど、すっぱりと終わっちゃいましたね。

燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:B+

原作リンク
僕と彼女のゲーム戦争(電撃文庫、2011/06)

電撃文庫

僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫)
著:師走 トオル イラスト:八宝備仁

「この学園では未だに女子がブルマ着用なのもわしの手柄よ」

理事長よくやった!!
2013年5月の新刊。約1ヶ月の積み。8ヶ月振りの新刊。2ヶ月くらいだったか延期してるんだけど何があったのかしら?例のセガとのコラボ小説の方を優先して遅れたのかな。
まぁ、本来の予定でも半年振りの新刊なんだけども。

今回、表紙が綺麗だよな。一見、大きく描かれている『東方』コスに目が行くが、良く見ると、『ぷよぷよ』も居ます。
4巻以降は作中で扱うゲームコスの表紙にしていくつもりなのだろうか……。

さて、今回はドキっ!女子だらけ合宿ゲーム大会!でござるの巻。ただ1人の男子参加者である岸嶺の色んな意味で孤独な戦いが始まる……というお話。

とか何とか言いつつ、岸嶺さん、結構な勝率で勝っちゃうじゃないですかー!やだー!
ちょっと、ご都合主義的に勝ち過ぎてる気がしてきたなぁ。まぁ、一応、異常な集中力の持ち主って説明はされてるけど……。

そんな快進撃を続ける岸嶺を揺さぶろうとする者が現れる。悩む岸嶺にアドバイスをくれたのは瀬名先生だった。あれ、瀬名先生が格好良い……。

登場人物が増えたことで、中二格好良い二つ名が色々出てくるのが楽しいですね。
特に《約束されたセガの勝利》で「ドリームキャスト」とか、やだ、格好良い……。

合宿の日程は2日。しかし今回描かれたのは1日目の個人戦だけ。ということで後半へ続きます。
次は秋頃だとか。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
僕と彼女のゲーム戦争 <4>(2012/09)
僕と彼女のゲーム戦争 <6>(2013/09)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「いつか他にも滝壺の居場所が出来ると良いね」

サブタイは「メルトダウナー」と読みます。
さて、激化する超電磁砲VS原子崩し。超電磁砲の能力ってド派手な絵面だけど、原子崩しも、それに負けず劣らずで、最早ラストバトルの風格ですよね。
これ、中ボス戦なんだぜ……。

ってか、ブチ切れたむぎのん怖過ぎワロエナイ
あれ、スカートの下にスパッツ穿いてらっしゃる?

何とか、むぎのんの猛攻から逃れた美琴。むぎのんは美琴の狙いを知り、彼女が更なる闇に呑み込まれていくことを望み、手を引く
今後、『アイテム』の活躍は本編でお楽しみくださいって感じで。まぁ、すんげー荒んだん展開かもしれんが。

美琴視点では、一応事態は解決したことになったが、実はここからが本番だったりして。
上条さんが登場して、物語はいよいよ本編エピソードとリンクする……!
これまた、引き方が上手過ぎてなぁ。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B- 総:A+

エピソードリンク
#9「能力追跡」
#11「自動販売機」

MF文庫J,アニメ

「マヨ御飯は正義である!」

凄ぇ太りそうだなw
さて、原作2巻クライマックス。猫像の起こした台風凄過ぎワロタ状態。どんどん筒隠家が崩壊していって、こんなん自分の家がなると思うと真っ青だな。

鋼鉄の王が月子の写真を隠していた中2階とか、男のロマンをくすぐるアレだな。かっけー、隠された中2階かっけー。

どうでも良いが、鋼鉄の王、私服のセンス凄いなw

燃:C 萌:A 笑:B 総:A-

エピソードリンク
第6話「ようこそマイフレンド」
第8話「100%の女の子」

アニメ,電撃文庫

「やべぇ、ルリ姉が壊れた……」

原作8巻に突入ということで、黒猫のターン!!ここから黒猫のヒロイン力がパネぇことに。
京介の暴走具合もそれにつれて急上昇。

遠慮無く御鏡のボケにツッコむ京介が面白い。
今回はイチャラブパートがほぼ全編を占めてるけど、次回からは急展開なんだろうな……。

EDは黒猫と見せかけて、彼女の下の妹、珠希。斜め上のチョイスだな……。
イラストは『安達としまむら』繋がりで、のんさんか。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
第6話「俺の妹が家に彼氏をつれてくるわけがない」
第8話「俺が後輩とひと夏の思い出を作るわけがない」

アニメ,ガガガ文庫

「みんながぼっちになれば、争いも揉め事も起こらない」

さて、林間学校ボランティア編後半戦、つまり原作4巻クライマックス。八幡のメアドを登録する戸塚可愛過ぎワロタ
うっかり戸塚ルートに突入する勢いだわ。

油断してると、水着回とかで、正統派ラブコメみたいな展開になるから困る。ってか、ゆきのんが天使過ぎて辛い。

夜は肝試しで、みんなでお化け?のようなコスプレをすることに。海老名さんの何ちゃって巫女コスが俺のツボ過ぎる件。ゆきのんの雪女コスも似合い過ぎてるw

人間関係に悩むなら、その関係を壊してしまえば良いということで、八幡は一計を案じる。
怖いお兄さん達を演じる葉山達怖いな!小学生視点で考えると、その場で失禁してもおかしくないレベル。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
⑦「ともあれ、夏休みなのに休めないのは何かおかしい。」
⑨「三度、彼は元来た道へ引き返す。」

電撃文庫

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)
著:伏見 つかさ イラスト:かんざき ひろ

「どこにも行くな!俺と、結婚してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

2013年6月の新刊。約1週間の積み。9ヶ月振りの新刊。
さて、いよいよ最終巻。アニメの終了と、ほぼ同時に原作を完結させる手法は同レーベルだと『とらドラ!』があったな。
というわけで、うっかりアニメでネタバレされないために優先消化しました。

表紙は、こちらに背を向けて仲良く談笑しながら歩き去っていく京介と桐乃。おお、何だかしんみりする構図だな。

一体、どういう落とし所に持っていくのかと思っていたら、ラストとなる今巻は、京介が告白してくるヒロイン達をバッサバサをぶった斬りながら、実妹エンドへとまっしぐら。
まさか本当に実妹エンドとはな……。

他のヒロイン達の告白まで、しっかりと描いてるのは好印象なんだけど、いまひとつ、京介が桐乃を選んだ理由がしっくりこない。

あくまでもシスコンはシスコンってスタンスだったんじゃないのか。周囲の魅力的なヒロイン達をフってまで、選ぶだけの要因が納得いかないというか……。
ラストでの、どんでん返しに向けた布石かと思っちゃったぜ……。

恋人同士になった2人だったけど、それは2人の卒業までの僅かな時間だけで。おいおい、何だよ、このやたら生々しい切ない系のラストは……。
チャラブなハッピーエンドはゲームで楽しんでくださいってことなのか。

それはそうと、アニメ効果も相俟って、あやせがやたら可愛く思えるから困る。俺もブチ殺されたいです(^q^)

総評

そんな具合で、ラノベ界での長文タイトルのはしりとなった電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』全12巻、これにて幕引き。足掛け4年10ヶ月か。もっと長いことやっていたイメージだったけども。

ふざけたタイトルとは裏腹に、しっかりとしたテーマと向き合った名作だったと思う。各種メディアミックスとの相互関係も面白かったよな。

加えて、京介のツッコミセンスが楽しかった。そうなんだよな、LOVEを抜いたコメディとしても楽しめた。

ってか、電撃文庫のいつものパターンだと、暫くしたら未収録短編をまとめた本当の最終巻とか出るんじゃないの?
後書きとかで明言されると思ったんだけど、それが無かったので取り敢えず総評は書いたけども。
次は冬前に新作だとか。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑪(2012/09)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑬ あやせif 上(2019/08)

著者リンク
エロマンガ先生 妹と開かずの間(2013/12)

MF文庫J

緋弾のアリアXIV 招かれざる海霧 (MF文庫J)
著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

「緋弾のアリア。そこで見届けろ。色金は一にして全。全にして一。じきに、お前も来い。恋と戦の咲き誇る、女神の園へ……」

2013年4月の新刊。約1ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。本編進行は8ヶ月振り。

表紙は何と、かなめ。サイクル的に言うと、ワトソンだったのだが何故、このタイミングで……。
今回、出番殆ど無いよ!それなら2周目に入る前に出せば良かったのになぁ。
でも、かなめ可愛いよかなめ。帯を外しても、ぱんつは見えません。
サブタイは「アクアマリン・クロイツ」と読みます。

さて、香港大激突編後半戦。如意棒の対抗策を赤松さんが思いつくまで新刊は出ない!とか言っていたけど、無事出て良かった良かったw

キンジとアリアのコンビに敵無しといった感じで、遂に香港藍幇を手中に収めたバスカービル。
だが、早速次の敵が現れて……。今回、サブタイは殆ど、オチのためだけのものだよな。

ヨーロッパで傭兵として活躍しているらしい《妖刕》と《魔剱》って、勿論、静刃とアリスベルのことだよな……。一体、どういう状況になってるんだ……。激突の日は近い……のか?

燃:B+ 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
緋弾のアリアⅩⅢ 反撃の九龍(2012/08)
緋弾のアリア リローデッド キャストオフ・テーブル(2012/12)
緋弾のアリアⅩⅤ 哿と銀氷(2013/08)

世界観リンク
やがて魔剱のアリスベルⅡ 蒼穹の戦線(電撃文庫、2013/01)
やがて魔剱のアリスベルⅢ 熾る不死鳥(電撃文庫、2013/05)

ドラマ,映画,電撃文庫

半分の月がのぼる空 [Blu-ray]

「お父さん食べてへんて」

電撃文庫原作の実写映画。ケーブルテレビで放送されたので、原作を持っている身としては一応観ておこうかと。
そういや、これテレビドラマ化もしてたんだな……。

確か映画の公開に合わせて、ハードカバーで刊行されたリメイク完全版をベースに映画オリジナルのストーリーが展開している筈。
前半はそうでもないけど、後半は、ほぼオリジナルだと思う。
完全版準拠のため、登場人物は基本的に伊勢弁で喋ることに。

里香が手術を受けるのを決意するまでは大体、原作通りの展開なんだけど、そこから時間は一気に跳んで、里香を喪った裕一の姿が描かれていく。
ここから、どんどん混乱させられるんだけど、どうやら最初から登場していた夏目先生は成長した裕一の姿で、終盤まで時系列の異なるシーンが、さも同時に起きている出来事かのように描かれていた、ということらしい。

いやいやいやいや、どこでミステリみたいなトリック使っとんねん!最後の最後で、こっちを混乱させる演出って、どうなの?
俺、最初は大泉洋さんが1人2役演ってるんかと思ったわ。はいはい、俺の理解力が無いだけですねそうですね。

よくよく考えたら、俺、未だにドラマCDに付いていたブックカバー使ってるわ。汚れが目立ちにくい色だから、ついつい使っちゃうんだよな。

燃:C 萌:C+ 笑:B 総:B+

電撃文庫

死想図書館のリヴル・ブランシェ〈5〉 (電撃文庫)
著:折口 良乃 イラスト:KeG

「お前の白紙に、俺の物語を書かせろ」

2012年3月の新刊。約5ヶ月振りの新刊。約1年2ヶ月4週間の積み。そんなに積んでいた自覚がゼロな件。

表紙と帯が最終巻っぽ過ぎるぜ……。
さて、『アカシック年代記』に、死想図書館のことをバラされてしまったイツキ。時を同じくして、イシュタルが死想図書館へと侵攻を開始。
最大の危機を前に、死の施設の主達が立ち上がる……というラストエピソードに相応しい展開。

死の施設の主も、これまでに封印した死書達も全員が登場し、まさに最終巻といったオールスター展開。これは盛り上がる。

イツキよりもカナとシンが良い味を出してるワナ。シンがどんどんイケメンに成長しとる……。

最後は、もっとしっとりしたオチかと思っていたら、まさかの二股エンドだったでござるの巻。
予想外に幸せなオチで正直驚きました。

総評

ってなわけで、この世に存在しない書物、死書を封印する異能アクション、電撃文庫『死想図書館のリヴル・ブランシェ』全5巻でした。足掛け1年11ヶ月か。

何だかんだ言いながら、ずるずると最終巻まで買ってしまったわ……。
死の施設って設定は俺好みだったんだけど、すぐに話が暗い方向へ行ってしまうのがなぁ。

それとメインキャラより脇役が良い味出していた件。カナかシンを主人公にして1本書いても良いのよ。
いや、脇役だからこそ光るものがあるのかもしれんが。

次は2012年5月に新シリーズ『デュアル・イレイザー』、9月に2巻、12月に新シリーズ『シスターサキュバスは懺悔しない』、2013年4月に『デュアル・イレイザー』3巻、6月に『サキュバス』2巻です。

燃:A- 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
死想図書館のリヴル・ブランシェⅣ(2011/10)