MF文庫J

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈4〉 (MF文庫J)

著:三浦 勇雄 イラスト:屡那

 

「彼こそが正真正銘の――」

「俺は――」

「「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)だ」」

 

 約二ヶ月一週間半の積み。四ヵ月振りの新刊。うわぁあああぁあああああああぁぁあああああああ、地雷認定した途端にアニメ化きたあああぁぁぁああぁぁぁ!!!!

 これで切り捨て不可能です。本当に有り難う御座居ました。

 同時にコミックアライブでコミカライズ連載決定。確か三月末発売号から始まってる筈。

 

 いや、そりゃ売れてるとは聞いてたけど、まさかこんなに早くアニメ化するとは……。一巻発売から一年二ヶ月でアニメ化発表とか早過ぎる……。まぁ、『生徒会の一存』は丸一年でアニメ化決まったけど。

 しかしこれがアニメ化するということは、これと同じような売り出し方をしている『緋弾のアリア』もアニメ化が控えてるのか……?

 

 さて、アニメ化も決まって、話を引っ張らなければならない時期だと思うんだが、結構話が進んでます。ヴァルバニルの復活まで一年を切ってるけど、この一年を引き伸ばして展開するつもりなんだろうか。

 で、途中で、不意打ちでいきなり短編集出す、みたいな。

 

 やっぱりセシリーの熱血展開が今一つぱっとしないなぁ。ルークとセシリーの性別が逆だったら感情移入出来て、もっと面白くなるんじゃないかと思うんだけどなぁ。

 

 今巻で一番面白かったのは後書きで、『丸鍋ねこ』二巻の後書きの内容全肯定の下りですね。

 

 次は三月。って言うかもう出てるよ!

 

燃:B 萌:B+ 笑:C+ 総:B

富士見ファンタジア文庫

オール・オブ・レギオスI 鋼殻のレギオスワールドガイド (富士見ファンタジア文庫)

編:ファンタジア文庫編集部

 

「モテなんて汚染獣に喰われて死滅してしまえばいい」

 

 アニメ放映に合わせて、お約束のガイド本が登場。ただ、これまではガイド本というとB6サイズだったわけだが、これは普通にファンタジア文庫扱い。続刊前提であることと目につき易さを重視した結果なんだろうか。

 文庫サイズでないと、店頭で文庫と離して置かれる可能性あるしな。つーか機械的に陳列してるところは確実にそうなると思う。

 

 内容は基本的にこれまでのラノベのガイドブックと大差無し。キャラ紹介、世界観説明、既刊のプレイバック、書き下ろし小説等々。

 

 キャラ紹介のコーナーでメイシェンのページが二ページしかなくて全俺が泣いた。ハーレイやナルキでも四ページあるのに……(´・ω・`)

 現在のツェルニの制服をデザインした服飾科のミ・ユーさんって誰やねんって思ってたけど、深遊さんのことなのね。全然気付かんかった。

 

 文庫未収録短編もさらっとではあるが、解説されているのが嬉しい。結構溜まってるんだな。

 

 非モテ代表エドが活躍?する企画があって感動しました。そんなに初期から居るキャラでもないのに愛され過ぎてるw

 

 インタビューでは、ニーナの武器が鉄鞭になったのは打撃武器を持ってるラノベヒロインがドクロちゃんくらいしか思いつかなかったからいけると考えたためらしい。

 そんな理由かw

 いや、ちょっと待て!『銀鎚のアレキサンドラ』があるじゃないか!知りませんよねそうですよね。

 また、天剣授受者の顔ぶれが代わるかもしれないらしい。サヴァリスあたりが抜けるんだろうか。

 

 書き下ろしは以前にドラマガに付いた小冊子掲載の短編に加筆修正を施したもの。

 

 そういうわけで、『オール・オブ・レギオス』一巻でした。今回は本当に触り部分だけ。五月発売予定の二巻では設定周りに切り込んでいくらしいが……。

 元々世界観が複雑な方だと思うので、ガイドブックを買って損はないかと。

 

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「レイフォンはもうここには戻ってこれないんですか」

 

 原作四巻『コンフィデンシャル・コール』に突入。ディンとダルシェナが本格登場。サリンバン教導傭兵団のハイアとミュンファも。

 

 エピソード的には特に気になるところはないが、ゴルネオがシャンテのお父さんみたいになってて和んだ。

 

 EDはリーリンバージョン。シノーラさんが復活したっぽいけど、もしかしてそもそも消えてなかったとか?

 今回登場組が追加されるかと思ったけど、そんなことはなかった。

 

燃:B+ 萌:A- 笑:B 総:A

角川スニーカー文庫

薔薇のマリア〈8〉ただ祈り願え儚きさだめたちよ (角川スニーカー文庫)

著:十文字   イラスト:BUNBUN

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

   新章突入、アジアンのターン!!今回はアジアンの見る、《昼飯時》のメンバー総出演の幻が400ページ延々と続きます。ちょ、何という自由展開www

  『Ⅴ』のずっとパンカロファミリーのターン!もビックリしたけど、状況が曖昧な分、更に酷い。いや、面白くないわけじゃないぞ?と言うか十文字さん、勇気あるな。まぁ、ここまで読んできた人なら、これくらいで切り捨てたりせーへんか。

  そしてアジアンが恐れるルヴィー・ブルームとは一体……?

燃:B  萌:B  笑:B  総:A

MF文庫J

渚フォルテッシモ〈2〉 (MF文庫J)

著:城崎 火也  イラスト:桐野

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  さて二巻。よくよく考えたら、この『渚フォルテッシモ』というタイトルって物凄い上手いんじゃないか?性格のキツいヒロイン渚と歌声的なフォルテッシモを掛けてるんじゃないのかと思うわけだが。意味理解らんでも響きだけでも綺麗やしな。

  一巻でラブコメに特化した方が無難と書いたら、ホントに特化した!?美少女が三人(実妹含む)も増えて、何というハーレムか!!完全に魔の海の設定おまけやん!いや、それで良いんです!こっちの方が無難に面白いから!一巻のまま、どっちつかずだったら切ってましたよ。渚も朱里も可愛いから困る。

  ところで、朱里、いくら何でも小さ過ぎじゃね?大地がデカいのか?いや、小さいのは良いことだから、大いに結構ですが。

  ラーメン旨そうだな。編集長がラーメンのシーン無くて残念と言ったために、追加されたらしいぞ。

 

燃:C  萌:A  笑:A  総:A

角川スニーカー文庫

レンタルマギカ―魔法使いの記憶 (角川スニーカー文庫)

著:三田   イラスト:pako

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 今回は第二部に突入してから初の短編集です。表紙のアディリシアさんが可愛いです。

  何かpakoさんの絵がどんどんとんがってきてるような……。体調不良の影響なんだろうか。つーか今回も殆ど挿絵無いんですが……。

 

『魔法使いの査定!』

  オルトとみかん&黒羽の絡み。しかし見逃せないのは、いつきとのBL展開(ぇ

  いやでも、ハートフル展開はどんどんやってほしいですね。

 

『魔法使いの代理授業』

  アディリシアさんのターン!!from SOLOMON』とのリンクあり。コミカライズはアニメ準拠らしいが、原作でもコミカライズと似通ったことがあってしかるべきという考え方だそうです。

 

『魔法使いの約束』

  書き下ろし。穂波のターン。アディリシアさんのターンはザスニで展開されるのに、穂波のターンは文庫でのみなワナ。やっぱりアディリシアさんの方がメインヒロインなんじゃ……。

  そして、いつきは何というハーレム。しかも内二人はぶっちぎりでロリという。

 

『魔法使いの出会い』

  書き下ろし。猫屋敷さんがいかにして、<アストラル>に入社するに至ったかという話。オチのアストラル業務日誌に「壱」って書いてあるってことは、今後も定期的に先代<アストラル>のエピソードが語られていくってことか?

  気になるのは影崎が柏原という名で<アストラル>に所属しているということ。<協会>から抜けたと言っていたが、一体どういうことなのか。猫屋敷さんがやたら、影崎に冷たくするのも何か関係してるんやろうなぁ。と言うか別人かと思うほどに性格が違うんですが……。

燃:B  萌:A  笑:C  総:A

富士見ファンタジア文庫

鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木 シュウスケ イラスト:深遊

 

「あんたのむっつりな手がリーリンの肩とか背中とかなら許せないけど許すとして、お、お、お尻とかに当たったらとか、触ったらとか、撫でまわしたりとか、そのうちたまんなくなってお持ち帰りとか考え出したらとか思うと、もう、もう、もう!」

 

 リーリンをお持ち帰りするリンテンスさん。それはそれで見てみたい気もする。

 

 約一週間半の積み。三ヶ月振りの新刊。本編が再動するのは九ヵ月振り。え、そんなに空いてたの!?

 今月はファンタジア文庫の刊行点数は七冊。その内六冊がガチってどういうことだよ!先月は一冊しかなかったくせに……。

 しかもソフトカバーとかミステリー文庫とか一迅社文庫も合わせるとえらいことに。この二日後にはMFがたんまりあるという。

 

 表紙はサヴァリスメイン。悪格好良い。奥に居るニルフィリアも格好良いです。

 

 さて、汚染獣の襲撃と天剣授受者登場でツェルニ大混乱。

『レジェンド』の面子が次々と登場とか、グレンダン王家はアイレインの子孫だとか、グレンダンもまた廃貴族だとか、どこまでが僕が取りこぼしている内容で、どこからが未だ不明な部分なのかどんどん判らなくなってきたw

 何にせよ、天剣授受者十一人+女王を倒さないといけないという絶望感は異常。

 

 まぁ、その辺は置いといて、いよいよ絡んできた〈守護獣〉計画。あれ、計画初出のドラマガ掲載短編がまだ収録されてませんけど!?

 多少分厚くなっても、今巻に収録してくれれば良かったのに。

 

 DVDの宣伝チラシが挟まっていたわけですが、一~三巻には『レジェンド・オブ・レギオス』完全版が収録されるそうな。各巻七分程度でカラー&日本語音声だそうな。二十一分で何を語るっていうんだ……?

 四巻以降の映像特典はどうなるんだろう。まさか『聖戦のレギオス』か……?

 

 次は五月。『グレー・コンチェルト』。

 

燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「お前等、みんな俺が愛してやるぜ――――ッ!!

 

 最終回。OPの副題は「缶結編」。

 

 無策のまま、ミックスジュースのアキカンと対峙するカケル達。やはり彼女の変過ぎる関西弁にイライラしますw

 いろんなアキカンの能力を取り込む内に訛りが混じって変な関西弁になったんだと解釈しようとしたら、回想シーンでも変な関西弁でした……。

 

 ミックスジュースのアキカンが作り出すコピーアキカンはゼロと呼ばれる。

 メロンゼロにフルボッコされるカケルだったが、彼の叫びが封じられていたメロンを呼び戻す。

 更に男屋の活躍でエールとぶど子も戻ってくる。

 

 ここから反撃開始なわけだが、なんかノリが『ポケモン』みたいだw

 少女化の際の「ごっくん!」には吹いた。何気に、ぶど子の少女化シーンって初めてなんだよな。違ったっけ?

 

 メロン、エール、ぶど子の合体攻撃は否応なしに燃える。

 

 ミックスジュースが暴れていた原因は案の定、オーナーに捨てられたというものでした。しかし、正しくはオーナーは猫で少女化に驚いて逃げられただけだったというもの。

 カケルに「ミク」と命名してもらい、一見落着。

 ここでサンガリアから発売されている「みっくちゅじゅーちゅ」の視聴者プレゼントのテロップが出て吹いた。

 

 EDもみっくちゅじゅーちゅバージョン。サンガリアとのコラボだそうな。って、フィーチャリング初音ミクっておまwww

 

 最後にちゃっかりOVA制作中と告知して終了。OVAとか一番面倒臭いやん……(´・ω・`)

 

 DVDだけで売ってくれるんなら別に良いけど、書籍とセットにされたら嫌だなぁ。

 

総評

 そういうわけで、集英社スーパーダッシュ文庫原作、前代未「飲」のすっからかんラブコメディ『アキカン!』全十二話+特番一回、これにて缶結。

 

 ブレインズ・ベース制作っていうから凄い期待したんだけどな……。作画の面では、あまり良かったとは言えないかな。悪くはなかったけど。『バッカーノ!』とか『紅』とかの前例があるから余計に悪く見えてしまう。

 

 ストーリー構成は詰め込み過ぎず、かつ最後にそれなりに盛り上がるオリジナル展開を配置したことで、綺麗にまとまっていたので良かったです。

 何と言っても、ぶど子を死なせなかったことを評価したい。

 

 一クールしかないのに、主題歌を途中で変えるという暴挙は判断の難しいところ。曲自体はポップで良かったんだけど、映像が変わっていないっていうのはやっぱりマイナスですよ……。

 EDは毎回違う楽曲というコンセプトで面白かった。

 

 本編後のミニコーナーは特に必要無かったと思います。

 

 後番は『初恋限定(リミテッド)。』です。噂では、この時間帯は集英社枠で、『初恋限定。』の次が『よくわかる現代魔法』じゃないかって言われてるけど、もしそうだったら嫌だなぁ。この時間帯視難いんだよね。

 

 BS11では四月から『マクロスFrontier』と『奏光のストレイン』が放送開始。『マクロス』とか要らん……(´・ω・`)

『ストレイン』はマニアック過ぎるやろ!しかし、今後、このレベルのドマイナー作品が放送される可能性が出て来たわけで期待してしまうな。

 

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

ガガガ文庫

RIGHT×LIGHT 5 (ガガガ文庫)

著:ツカサ イラスト:近衛 乙嗣

「来るは金色。風を引き連れ舞う乙女。界の王たる小さき揺り籠――黄金の髪靡かせ、空を渡り、道を拓く、留まることを知らぬ者」

「内に秘めし裁きの光、歪みを正す天なる翼。罪を断ちし清き剣――運命と役目をここに分かて、彼の腕に法の刃を!」

 

彼の右手(ライト)天の光剣(ライト)!!

 

 約二ヶ月一週間半の積み。四ヵ月振りの新刊。第一部天使王(ミトロン)編完結ということで、400ページ近くあります。

 

 中盤からはもうバトルに次ぐバトルって感じで正直ぐんにょりしかけていたんですが、最後の最後でタイトルの意味を明かすという構成にやられた。タイトルの意味考えるのなんて、二巻くらいで放棄してたよ……。

 

 ホリィ=ライトを撃破し、一段落ついたように見えるが、既に次の何かが動き出している。アリッサの叔母ウルトも何か目的があって行動しているらしいし。

 細かいことだが、設定ではウルトはアリッサの母親ヴェルの姉ということになっている。でもそれだと、「叔母」じゃなくて、「伯母」じゃね?

 

 巻末には前巻に続き、魔術師ファイルが。

 

 また、折り込みチラシガ報には五巻発売記念として書き下ろしSSが掲載。何、このプッシュ具合。

 

 次はもう発売予定上がってたっけな。五月だっけ?

 

燃:A 萌:A 笑:B- 総:A

GA文庫

で・こ・つ・ん★ (GA文庫)
著:野島 けんじ イラスト:しゅがーピコラ

『風を得たりっ!』
『我が心は鋼』
『我が意志は刃』
『我が拳は破魔』
『颶風門は開かれた!汚濁を祓い、いまこそ我が務めを果たさん!』

約1ヶ月2週間の積み。『きゅーきゅーキュート!』で御馴染みの野島さんがGA文庫に殴り込みです。『きゅーきゅーキュート!』が始まったときは手を付けてなくて、今痛い目を見ているので、こっちは最初から読むことにしました。
「でこつん」とはデコを軽くぶつけ合うこと。

口絵では、いきなり裸率75パーセントで吹いた。イラストで釣る気満々過ぎる。

さて、内容は表紙から全力全開にラブコメと思わせておいて、不思議設定ありというワナ。不思議設定どころか、倒すべき敵が居るからな。MF文庫Jの王道パターンです。

全寮制の泉命(せんめい)女学園では神触人(イノセント)の育成が行われている。
神触人は女神を召喚し、パートナーである神衣人(ドレス)に憑依させ、その神衣人は御技を駆使して、邪鬼と戦うという設定を用意しておきながら、作品紹介には思いっきりラブコメと書いてあるという。
いや、確かにちゃんとラブコメやってるけれども!

で、そんな女だらけの泉命女学園に最愛の妹、心愛(ここあ)のために神衣人リップとして潜入することになってしまった主人公、真心(まこ)。神衣人は原則女性なので、正体がバレたらティウンティウンです。

妹がお兄ちゃん激LOVEって作品は結構あると思うけど、主人公が妹を激LOVEって珍しいんじゃね?しかも現段階では非血縁設定の気配無いし。

倒すべき人類の敵と戦う若者を育成する機関という点では、ファミ通文庫の『戦嬢の交響曲』と近い部分がある。こっちはもっとポップでキュートだが。

『きゅーきゅーキュート!』ではシリアス展開が微妙だったので、こっちもそんな感じかと思ったら、最後はまさかの熱血展開でした。
こういうタイプの作品には珍しく男メインの挿絵が二枚もあります。

そういうわけで、『で・こ・つ・ん★』でした。イラスト買いしても損は無い気がする。エロい紅愛(くれあ)お姉ちゃんの存在も忘れてはいけないと思います。
地味に二巻が楽しみ。

燃:A 萌:A+ 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
で・こ・つ・ん★ <2>(2009/05)

著者リンク
~ちみっ娘小学生レストラン~ ストロベリーフィールドへようこそ!(2011/01)
俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる?(MF文庫J、2012/02)