著:谷崎 央佳(おうが) イラスト:光星(かんしん)
「な、な、なりきれませんか?わ……わたしを、す、好きになった、浅野くん自身に」
約5日の積み。ガガガ文庫から『ベクシル』のノベライズで小説家デビューした谷崎さんがHJ文庫に登場。谷崎さんは冲方さんの文芸アシスタントをやっていたんだとか。
イラストは同レーベルに『パステルマジック』で登場済の光星さん。どうやって、「かんしん」と読むのだろう。
タイトルの「娘」は「こ」と読むのか「娘」と読むのか。まぁ、「こ」って読んだ方がしっくりくるが。
主人公、一哉(いちや)は中堅ラノベ作家の兄のゴーストライターを務める高校生。そんな彼がクラスメイトの美少女、小春の秘密を知ってしまったことから、文芸部に所属し、同人エロゲのシナリオを書く破目になって……というストーリー。
つまりエロゲンガーとはエロゲーの原画を描く人のこと。シャドーポケモン、ゲンガーとは何の関係もありません。最初、淫夢を見せてくるゲンガーを妄想したのは俺だけで良い。
文芸部とは真っ赤な偽り、その正体は同人エロゲー制作部。一哉を除けば、そのメンバーは全員美少女、顧問の先生も美人さんと超ご都合主義のキャラ配置。先生くらいは男でも良かったと思うんだよな。
うーむ、美少女ゲームがおにゃのこだらけなのは、すんなり受け入れられるんだけど、ラノベで意味無く女の子だらけのシチュエーションを見ると違和感覚えちゃんだよなぁ。
ページ数があまりないこともあってか、それぞれのヒロインと軽く固有イベントやって、無難な結末に辿り着くという感じ。
可もなく不可もなく。ただ、ポテンシャルはあると思うので、その辺に期待したい。同レーベルの『ぼいレコ!』みたいに、そのままフェードアウトしていく可能性もあるがw
いやしかし、タイトルに思いっきり「エロ」って入ってるラノベって珍しいんじゃね?
ランクは期待ageしときます。
燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A-