コミカライズ,角川スニーカー文庫

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 (6) (角川コミックス・エース 203-9)
原作:谷川 流 漫画:ぷよ キャラクター原案:いとう のいぢ

「俊足!俊足だ!左右非対称ソールにより、左回りコーナーの走行に特化した最強シューズ。コーナーで差をつけるぜ」

2011年9月の新刊。『長門有希ちゃん』3巻と同時発売。『驚愕』を止めていた所為で、随分と積むことに……。
表紙は原作『涼宮ハルヒの動揺』オマージュというかパロディというか。ってか、一貫性のあった表紙フォーマットェ……。

これ、季節限定イベントをわんさかやってるけど、いつの間にかサザエさん時空に突入してるんだな……。

そんな中、森さんいじりが、どんどんやりたい放題になっていく……。この漫画、森さんの人気上昇に役立ち過ぎだろ……。

巻末の何ちゃってロボットものが面白そうな件。ってか、ぷよさん、作画力高いから、バトルものとか普通にやれそうだよな……。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 <05>(2011/09)
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 <07>(2012/11)

角川スニーカー文庫

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
著:谷川 流 イラスト:いとう のいぢ

俺をなめるな。現代地球人をなめるな。なによりも、ハルヒをなめるな。

2011年5月の新刊。約1年11ヶ月1週間半の積み。4年1ヶ月振りの新刊。
延期に延期を重ねた末、ようやく発売。延期を告げるポップが、わざわざ書店に立てられていたのは最早伝説か。

遂に登場した続編は前後編構成で、かつ小冊子付きの前後編セットである初回限定版が用意された。
発売日も他のスニーカー文庫とは、ずらされて初回限定版が5/25、通常版がバラ売りで6/15に、それぞれ発売。

さて、分岐した物語。穏やかに進む新学期αと、倒れた長門を取り巻く状況のβ。同時進行する物語は、やがて1つへと収束していく……。

佐々木団(仮称)の行動が不穏過ぎてシリアス展開。どっちかっつーと、もっとお気楽に日常を楽しんでる話の方が個人的には楽しめるんだろーなーと。

結局、SOS団への新メンバー加入は無し。まぁ、今更、正式メンバーが増えるってのも違和感あるという気もする。

小冊子『涼宮ハルヒの秘話』は、書き下ろし短編と本作の誕生秘話、あとは関係者の仕事場の様子やイラストやら。まぁ、無難な構成か。

というわけで、正直出ないと思っていた『驚愕』でした。で、今は既に『驚愕』の発売から、およそ2年が経過したわけだけど、一向に続きが出る気配が無いな!十分、予想の範囲内だが。

燃:B- 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
涼宮ハルヒの分裂(2回目、2007/04)

コミカライズ,電撃文庫

ストライク・ザ・ブラッド 1 (電撃コミックス)
作画:TATE 原作:三雲 岳斗 キャラクターデザイン:マニャ子

「今日、現時刻から正式にわたしが先輩のことを監視します!」

2012年12月の新刊。
アニメ化も決定した電撃文庫の人気シリーズが、コミカライズで登場。電撃大王で連載中。

電撃文庫MAGAZINEの出張版を読んだときから、薄々気付いてはいたけど、作画ェ……。
いや、ラノベのコミカライズとしては真ん中くらいではあるんだけども。

内容は素直に原作1巻をコミカライズしているかな。いっそ戦闘面の作画を捨てて、美少女に特化したら或いは……と思わないでもないが。

そろそろ2巻が出るけど、余裕で切りですね。

燃:B- 萌:B+ 笑:B- 総:B+

原作リンク
ストライク・ザ・ブラッド1 聖者の右腕(2011/05)

電撃文庫

ストライク・ザ・ブラッド 5 観測者たちの宴 (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:マニャ子

「本当にもういつもいつも心配させて……昨日だって……先輩が死んじゃうんじゃないかって、わたしがどれだけ不安だったか!」
「あ……ああ。悪い」
「本当にそう思ってるなら、わたしの目の届かないところで、変なことはしないでください!ちゃんとわたしの傍にいてください!」
「傍にいろって……花火大会が終わるまでってことか?」
「この先もずっとです!」

2012年10月の新刊。約6ヶ月3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、監獄結界解放編後半戦。解き放たれた魔導犯罪者達は、絃神島を跳梁跋扈する。一方、傷ついた古城達は劣勢に……。

前巻で思わせ振りにチラつかされた凪沙の中に居るらしい第四真祖、十二番目の眷獣、〝妖姫の蒼氷(アルレシヤ・グラキエス)〟。
その理由が今回、明らかになるのかと思いきや、特に、どうにもならなかった件。焦らすよね~。

絃神島全体の危機に、紗矢華さんも強力してくれるんだけど、相変わらずチョロチョロしいな!
加えて、ひもぱんの合理的な理由。挿絵があっても良かったのよ。
雪菜は雪菜で、あざとくナースコスで。可愛いから困る。

浅葱も巻き込まれることになり、古城は遂に彼女に第四真祖のことを話さなければならないと決断するが、これも先延ばしに。
眷獣を呼ぶ糧になりそうでならないな……。
というわけで、今回の餌食は優麻。目覚める眷獣は四番目〝甲殻の銀霧(ナトラ・シネレウス)〟。

今回で一応、監獄結界編は終わったんだけど、物凄い勢いで風呂敷が広がったな。そもそも魔族の存在する、この世界は正しい状態なのかなんて、一気に世界レベルの話になったし。

更に、監獄結界から脱出し切った絃神冥駕(めいが)。〝雪霞狼〟と対っぽい〝冥餓狼(めいがろう)〟の登場で、盛り上がって参りました。
アニメは1クールで、ここまでかなぁ。

次は2012年12月に『サイハテの聖衣』2巻、2013年2月に、こっちの6巻『錬金術師の帰還』、4月に7巻『焔光の夜伯』、7月に8巻『愚者と暴君』。

燃:A 萌:A 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
ストライク・ザ・ブラッド4 蒼き魔女の迷宮(2012/06)
ストライク・ザ・ブラッド6 錬金術師の帰還(2013/02)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「こんなに気色悪いお姉様は初めて見ますの……」

サブタイの「妹達」は「シスターズ」と読みます。
夏休み、やたらハシャぐ美琴にドン引きする黒子。いつもとは逆の構図が面白いな。

春上さんは、すっかり仲良しグループの一員といった扱いだな。まぁ、ガールズトークシーンの尺稼ぎとしては居た方が良いんだろうけど。

ちょろっと広域社会見学の話が出てるんだけど、これって『とある魔術の禁書目録』1期の映像ソフトの初回限定版の特典小説で語られたエピソードのことだよな。
もしかして今期でやるつもりなだろうか。

後半は暇を持て余した美琴が、ちびっこ達と遊んじゃう話。ゲコ太のバッジを付けていた幼女が、ちょっとびっくりするくらい俺の好みだった件。どうでも良いですね、そうですね。

美琴達が平和な日常を送る、その裏では着実に計画は進行していた。クローン技術によって生み出された美琴のクローン。
彼女の誕生を見届ける2人の女科学者。後輩らしき方は可愛いけど、この実験に参加している以上、中身はアレなんだろーなー。

ED後のエピローグが、これまた今後の展開を想像させる、えげつないものでなぁ。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
#3「超電磁砲量産計画」
#5「絶対能力進化計画」

アニメ,電撃文庫

「俺はロリコンじゃね━━━━!シスコンだ━━━━!!勝てぇぇえええええええ!桐乃ぉおおおおおおおッ!!」

桐乃がアメリカに留学していたときのルームメイト、リアがやって来た。彼女に振り回される高坂兄妹。
リアの目的は、桐乃の足が突然早くなった理由を探りに来ていて……。

リアをアキバに連れていく桐乃。案の定、オタ系ショップの中には、実在するエロゲのパッケージやらポスターやらが。
制作社関係か、『ソードアート・オンライン』のフィギュアも登場。

最後は、桐乃の爆弾発言で次回へ続く。原作でも、こんな引きだったっけな。
桐乃が歌う今回のED映像は『SAO』の総作画監督、川上哲也さんか。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第3話「俺の友達が眼鏡を外すわけがない」
第5話「俺が妹の彼氏なわけがないし、俺の妹に彼氏がいるわけがない」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「この五河士道、伊達に何年も貴様の兄をやっているわけではないぞ!」

原作2巻『四糸乃パペット』編に突入。降りしきる雨の中、士道は第2の精霊、四糸乃と出会うことに。
とは言っても、今回は殆ど十香と折紙の板挟みになった士道さんの受難と言った感じで。
十香さんが、お馬鹿可愛いから困る。

何とか四糸乃とのコミュニケーションを図るが、タイミング悪く十香が現れてしまったため、事態はややこしいことに。
しかも四糸乃は天使〈氷結傀儡〉で逃走してしまって……。

EDは2パターンあるのだと、今回初めて気が付きました。単調な映像に、四糸乃のカットが追加されたことで多少マシになったか。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第三話「空分かつ剣」
第五話「凍て付く大地」

講談社ラノベ文庫

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6 (講談社ラノベ文庫)
著:榊 一郎 イラスト:ゆーげん

「そう!今こそ叫べ!」
「イエスロリータ!ノオオオタッチ!」

2013年5月の新刊。約2日の積み。5ヶ月振りの新刊。
前巻の感想でアニメ化しよう(提案)とか書いたら、ホントに発表されちゃった!やったー!

さて、バハイラムから無事、帰還した慎一。オタク文化浸透に邁進する日々が戻ってきたかと思いきや、そうは問屋が卸さないわけで。
慎一の補佐という立場で、〈アミュテック〉にやって来た綾崎光流が彼の立場を脅かして……。

というわけで、今回はトレカとエロゲで中毒者が発生、更には〈ベイドゥナ〉まで現れるわで不穏な展開の連続。
商売としてやっている以上、利益を出すことが正義か。はたまた楽しむことが最優先なのか。考えても答えの出ない永遠の命題。

新キャラの光流は、まぁ理解り易いパターンの女装少年というか。まぁ、ヒロインは足りてるっちゃー足りてるからなぁ。
いや、今のご時世、光流のキャラは十分、ヒロイン足り得るのか。
うーん、普通に女の子なら黒髪ストレートでマンセーなんだけど……。

テロリストに立ち向かっちゃう慎一さん、かっけー。
シリアス強めだなーと思ってたら、最後の最後が、ぶっ飛んだオチでなぁ。ああ、『まかでみ』がこんなノリだったか。

後書きによると、次は短編集だそうで。表紙は、ようやく彼女ってことはシェリスですね、分かります。……すいません嘘です。美埜里さんですよね?ね?

まぁ、それはさておき、後書きに、すんげぇ不穏なことが書いてあるぞ。発表こそ2番手となったが、放送は講談社ラノベ文庫原作アニメの中で先陣を切るそうで。

発表が5月ってことは最速でも10月開始ですよね。ってことは、それより遅いってことは『彼女がフラグをおられたら』は最速で2014年1月開始なの?嫌ぁあああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!
正直、アニメという意味では『がをられ』の方が楽しみなのに……(´・ω・`)

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <5>(2012/12)
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <7>(2013/09)

HJ文庫

うちのクラスの頼りないラスボス2 (HJ文庫)

著:望 公太 イラスト:鈍色 玄

「お前はあれか?参考書買っただけで勉強した気になっちゃうタイプか?」
「違うわ。私は参考書を買うために親からもらったお金でゲームや漫画を買うタイプよ」
「なおのこと悪いわ」

2013年5月の新刊。約2日の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は雛。でも、今回、そんなに目立ってないよな……。これからも表紙は交代制でいくのかな。

今回は《代打ち》の象徴を持つ先輩、京丸銀二とギャンブル対決をすることに。その中で、涼希と塔ヶ崎は絆を深めていく。

のっけから、いきなりテセウスの船の話が出て来て吹いた。つい、さっき読んだスニーカー文庫『ここから脱出たければ恋しあえっ』4巻でも出て来てたんだけど。発売日も一緒とか何というシンクロ具合。

ギャンブル対決は、それはそれで面白いんだけど、正直、世界観説明にウエイトを置いていた前巻の方が面白かった気がするなぁ。
メタネタがたっぷりあってこその本シリーズだと思うわけだけど。超良いように解釈すると、打ち切りの危機が当分無くなったから、脱線気味の話も出来る……とか。

そんな中、《魔性の女(ファム・ファタール)》不二峰先輩がエロ可愛くて堪りません。ビッチ可愛いというやつだな。次巻以降も出て来ねーかな。

涼希が寮で同室の乱馬先輩だけど、物凄く露骨に実は女の子フラグを立ててるんだけど、果たして素直に、そんな展開なのか……。

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
うちのクラスの頼りないラスボス(2013/01)

著者リンク
黒き英雄の一撃無双 1.受難の女騎士(2013/10)

角川スニーカー文庫

ここから脱出たければ恋しあえっ4 (角川スニーカー文庫)
著:竹井 10日 イラスト:かれい

「煮えたぎった何かってなんですの?」
「尿だな」

東京こうていわ。
2013年5月の新刊。約2日の積み。4ヶ月振りの新刊。

さて、宣言通り最終巻。密室から脱出した筈の悠真だったが、新たなヒロイン達と共に、またもや閉じ込められてしまう。脱出した、その先に待つのは一連の閉じ込めに隠された驚くべき真相だった……。

今回の密室から脱出するまでは平常運転なんだけど、最後の真相解明編が重いの何の。
竹井節が炸裂してなかったら、お腹痛くなるレベル。

真相解明によって、一気に羨ま死シチュエーションじゃなくなった気が……。いやまぁ、最後は綺麗に締められてたけども。
って、最終巻なのに、これまでのヒロインの出番少ないな!

え、結局、千早は女の子だったのん?
どうでも良いが、そんなに煮えたぎった尿が好きか。

総評

そんなわけで、スニーカー文庫の密室恋愛ロワイヤル『ここから脱出たければ恋しあえっ』全4巻、これにて脱出完了。

足掛けジャスト1年か。ポンポン刊行されたから、完結までに、そんなに時間掛かってないんだな。
竹井さんのラノベとしては初の完結作品となる。シリーズ増やすばっかりで完結させない人ってレッテルが付く前に、ちゃんと終わらせられて良かったな……。

ここまでハーレム展開だと、いっそ清々しい気がしないでもない……かな?
もっと紫苑先輩とのイチャイチャがあっても良かったのよ。

次は早く『東京皇帝』の新刊をですね……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
ここから脱出たければ恋しあえっ <3>(2013/01)

著者リンク
東京皇帝☆北条恋歌 <11>(2013/08)