MF文庫J,アニメ

「もう身も心も女ですねぇ」

MF文庫J原作のTSものが特別編扱いで復活。コミカライズはまだ続いているとは言え、何故今更……。
タイトルは案の定ドイツ語仕様なので、正しく表記出来ません。
#13はイベント上映されたとか何とか。
何故か放送局がKBS京都に。以前はTBSとBS-TBSだったのに。

OPは既存の映像の使い回しまくりんぐという、ぐんにょり仕様でした。そこは特別編らしくですね……。

内容は、大筋は原作通りかな。勿論、サービスシーンがメインでシナリオ的なものは薄い薄い。
臓物アニマル達の可愛さは鉄板だったけど、声優ネタが無かったのは残念か。俺が気付かなかっただけかもしれんが。

EDを歌うのは何と紅音とセップククロウサギ。どういうチョイスだw

ってなわけで特別編でしたが、2期への布石なのかなぁ。『ひだまりスケッチ』みたいに。

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:B+

けんぷファー ⑥ (MFコミックス アライブシリーズ)
けんぷファー ⑥ (MFコミックス アライブシリーズ)

ファミ通文庫

犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫)
著:更伊 俊介(さらい) イラスト:鍋島 テツヒロ

『いいか、本の七罪!勝手にネタバレを話す事!本を乱暴に扱う事!本を読まないで語る事!本をむやみに汚す事!本を借りっ放しにする事!本を読んでいるのを邪魔する事!そして本を買ったまま読まずに積んでおく事だ!』

うわぁあああぁあああああああぁ、積みまくってるぅぅうううううう!

約1ヶ月3週間半の積み。第12回えんため大賞優秀賞受賞作品。本バカが登場すると聞いて。
著者の更伊さんは2人組だそうで。2人組のラノベ作家って他に誰が居たかなぁ。織田兄弟さんとか若王子ラムネさんとかか。
タイトルは応募時そのまま。

イラストは一迅社文庫『アネモイ』シリーズと『幻想症候群』と『あまがみエメンタール』、メガミ文庫『倒錯クロスファイト』、HJ文庫『龍刃機神と戦う姫巫女』等でお馴染み、鍋島テツヒロさん。

本バカの高校生、和人(かずひと)はある日、強盗に殺されてしまうが、何故か犬の姿として復活する。
大好きな作家、秋山忍こと夏野霧姫(きりひめ)と出会い、行動を共にするようになり……というお話。
(∪^ω^)わんわんお!

まず和人の本バカっぷりが楽しい。俺もまだまだだなと思わされるわ。言い方を変えれば、ただの変態だが。
和人が人間の姿をしているのは序盤だけのため、ラブコメっぽい気配には殆どならないが、会話のノリもこれまた楽しい。
ぬ~ぼ~とか久し振りに聞いたわw
ゲンガオゾなんかMSであることしか思い出せんかった。

あれ、えんため大賞なのにストレートに面白い……だと……?
えんため大賞っつーと、2年前までは地雷原からお宝を探すようなイメージだったのだが……。
それだけ高レベルの応募者が増えてるのかな。まぁ、ラノベというジャンルの知名度が上がって、一般寄りの新人賞に応募してた人が流れて来てるのかもしれないけど。

ラストシーンは泣かせるじゃねぇか、ワンランクアップだぜと思ったら、その後にギャグオチが控えていたでござる。

粗筋にはミステリ系不条理コメディって書いてあるけど、えっ、ミステリ系?かなりこじつけだと思うんですが……。
と言うか、何で和人が犬になったのかって一番の謎が投げっ放しやがな。まぁ、そういう部分に突っ込むような内容でもないっちゃーないんだが。

何にしても、面白かったですよ。
次は2011年4月。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
犬とハサミは使いよう <2>(2011/04)

 コミカライズリンク
犬とハサミは使いよう <1>(2013/01)

アニメリンク
犬とハサミは使いよう 第壱話「犬も歩けば棒に当たる」

イラストリンク
倒錯クロスファイト(メガミ文庫、2011/01)
妹はラノベの女神ちゃん(スマッシュ文庫、2012/08)
駿英血統 神馬を継ぐ者(NOVEL 0、2016/10)
黒鎖姫のフローリカ(ファンタジア文庫、2012/11)

第12回えんため大賞リンク
わたしと男子と思春期妄想の少女たち 1 リア中ですが何か?(優秀賞、2011/01)
表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?(特別賞、2011/01)
○×△べーす 1 ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(特別賞、2011/01)
犬とハサミは使いよう(優秀賞、2011/02)
魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる(特別賞、2011/02)
魔術師たちの言想遊戯Ⅰ(特別賞、2011/02)

えんため大賞優秀賞リンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(第10回、2009/02)
B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
空色パンデミック①(第11回、2010/01)
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)
明智少年のこじつけ(第13回、2012/01)
リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判(第15回、2014/01)

 

GA文庫

這いよれ!ニャル子さん 7 (GA文庫)
著:逢空 万太 イラスト:狐印

「……これ、ちゃんとした鶏肉なんだよな」
「……ええ、ちゃんとした鳥肉なんですよ」
「鶏肉だよな?」
「鳥肉ですよ?」
「…………」
「…………」
「何の鳥だ、言ってみろ」
「タカとクジャクとコンドルの肉です」

タジャ~ドル~!

約3日の積み。4ヶ月振りの新刊。表紙はライダーマンの変身ポーズ。
さて、今回は短編集。GAマガジンに掲載された短編3本を全て収録。とは言っても、大した分量ではないので、およそ半分くらいは書き下ろしです。
雑誌掲載分はニャル子の報告書に記述されるという回想形式になっているので、本編の時系列に、この巻はそのまま組み込まれる形。
シャンタッ君の短編だけは例外だけども。

相変わらずネタのマニアック具合が素敵。『仮面ライダーOOO』のEDの歌詞とか何人が気付くんだw
取り敢えずタトバとガタキリバのは判ったw
タジャドルのは曲名だけ出てましたね。

他にも『仮面ライダーW』の疾風ネタとか。
GA文庫バレンタインフェアの金太郎飴の悲劇とか、ネタにしてええんかいw

いやしかしクー子エロいなぁ。良いぞ、もっとやれ。

後書きで、表紙が突然グランセイザーの変身ポーズになったりしても怖くないって書いてあるけど、それ伏線ですか?

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
這いよれ!ニャル子さん <6>(2010/12)
這いよれ!ニャル子さん <8>(2011/10)

著者リンク
深山さんちのベルテイン <2>(2011/06)

GA文庫

ちみっ娘小学生レストラン2 ストロベリーフィールドへようこそ! (GA文庫)
著:野島 けんじ イラスト:赤人

「少女(ちみっこ)たちの友情は、素晴らしきかな」

約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙はぴゅあに続いて、レン。構成は1巻を踏襲している。
口絵が漫画なのもそのまま。挿絵も一部が漫画になっている。漫画から活字、活字から漫画にスイッチする構成は面白いな。

今回は有名ファミレスチェーンのロイヤルボックスの社長の孫娘ウサがストロベリーフィールドの隣に店を開いて騒ぎを起こす。
というわけで、ウサとその侍女ユニが新キャラとして登場です。あれ、桜並木姉妹の残りの出番は……?

うーむ、1巻に比べて、サービスが大分控えめになったような……。
もっとはっちゃけても良いのよ。
それに、ストーリーも格段にしょぼくなった気が。多分、1巻から居るキャラをロクに掘り下げないまま新キャラ追加なんてやったからじゃないかな、と。
1巻の時点で結構な人数のキャラが出てたしな。

後書きの後に目次があるのはどういうことなの。盛大な誤植なのだろうか。

燃:C 萌:A 笑:B- 総:B+

富士見ファンタジア文庫

ぼくと彼女に降る夜 スピリッツサクセサー~後継者たち (富士見ファンタジア文庫)
著:八街 渉 イラスト:深崎 暮人

「悲しむなよ、ナイト君。これは別れではない」
「……魂は永遠だ━━きっと、いつかまた、きっと我々が巡り合う日が来る━━その日まで、お互い研鑽するとしよう……」

約7ヶ月4週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
いよいよ最終巻だというのに、また序盤にナイトとお爺ちゃんのコントかよw

さあ、ヨルと先生を助けるため、源祖との戦いに挑むナイト。相手がチートなら、こちらもチートを使えば良いじゃない。ということで、『万夫不刀』で消し炭にされても復活してバトル続行という無茶展開。
それくらい無茶苦茶やってこその『ボルヨル』だけど。

そして、先生との2度目のお別れ。このシーンを見ると、実はヨルは先生が居ない間の噛ませに過ぎず、先生がメインヒロインだったようにも見えるな。
まぁ、ナイトは最後に先生よりも好きな人が出来たと言ってるけど、その割にはヨルとのイチャイチャはほぼゼロだったという。

で、《五聖竜》の存在をすっかり忘れていたという。出て来るまで、全く思い出さんかったわw
そのままフェードアウトしていっちゃったけど……。

後書きによると、次のシリーズは世界観共通を考えているそうです。

総評

ってなわけで、ファンタジア文庫のマジカルファンタジー『ぼくと彼女に降る夜』シリーズ全9巻、足掛け3年5ヶ月。1巻と2巻の間が11ヶ月も空いたのに、よく完結まで辿りついた。
ドラマガ掲載短編が未収録のまま終わったのは残念だな。大したページ数でもないんだし、どっかのタイミングでおまけとして収録したら良かったのに。

終わってみれば、舞台が現代だったのに、ナイトは早々と日常に見切りをつけたから、学校が舞台になることは殆どなかったよな。
一般人の友人2人は中盤以降清々しいくらい出て来なかったよな。確か、シュガーとかいう渾名だった筈。
あと、ゲストヒロインのマイは結局死んじゃったのかな。

正直、消化不良な要素もあるにはあるんだけど、本気隠し過ぎなキャラ達の大立ち回りは読んでいて楽しかったです。分子レベルで消し飛んでも復活出来るとか頭おかしいw

次は2011年5月に新シリーズ『キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる』。これが世界観共有の新シリーズなのかなぁ。
サブタイを見ると、〈七剣八刀(ソード・オブ・ブレイド)〉が出て来そうに思えなくもないが……。

燃:A- 萌:A- 笑:B+ 総:A

世界観リンク
キミが誘う境界線1 そのナマクラはよく斬れる(2011/05)

MF文庫J,コミカライズ

IS<インフィニット・ストラトス> 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
作画:赤星 健次 原作:弓弦 イズル
キャラクター原案:okiura 構成協力:Zengo!

「男なら……そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!!」

原作1巻がクライマックスを迎えるコミカライズ第2巻。表紙は勿論セシリアです。

うーむ、およそ忠実に原作をなぞっていると思うのだが、いかんせん盛り上がりどころが……。
個人的に絵柄が好みじゃないからかなぁ。

のほほんさんの出番が無いのが納得いかん。
その一方で、千冬姉と山田先生が若干扱いが良い気がする。コメディ的な意味で。

これはもう切りかなぁ。

燃:B- 萌:B 笑:C+ 総:B+

ライトノベル,漫画

らのべのへん! 1
作画:山木 鈴(りん) 原作:弓弦 イズル

(うそだろ……。担当作家ふたりともクラスメイトなんてありえね━━!)

コミックアライブで連載中のラノベ編集ラブコメ。原作担当はMF文庫J『IS〈インフィニット・ストラトス〉』でお馴染みの弓弦さん、作画は同レーベル『かのこん』のコミカライズを担当していた山木さん。
『かのこん』のコミカライズは終わってるけど、『IS〈インフィニット・ストラトス〉』は絶賛進行中。しかもアニメ化で仕事量増えてるだろうに……。
弓弦さん、死ぬんじゃないかな。

さて、本作は怪我をした編集者の兄に代わって、新人ラノベ作家とその絵師の面倒を同時に見ることになった少年、一景(いっけい)の物語ラノベ編集と言われたら、チェックせざるを得ない。
『IS〈インフィニット・ストラトス〉』を読んでる人なら、想像がつくかもしれんが、非常に分かりやすいベッタベタのラブコメです。

問題は編集の話を殆どしないってところなんだよな。打ち合わせという名のデートシーンが多い気がする。
折角アライブでやってるんだから、MF文庫Jネタをふんだんに盛り込めば良いのに。

あと、乳首券発行が必要なのかどうかってところですね。
取り敢えずは様子見かなぁ。ランクは期待ageで。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A-

MF文庫J

IS〈インフィニット・ストラトス〉 6 (MF文庫J)
著:弓弦 イズル イラスト:okiura

「指切りげんまん、ウソついたらクラスター爆弾のーますっ♪」

約3ヶ月4週間半の積み。6ヶ月振りの新刊。表紙は楯無さん。帯を外すと、ストッキング越のぱんつが見えます。
更に総扉ではストッキングがキャストオフ。2巻のセシリアのときもそうだったな。

さて、今回は一夏の誕生日を目前に控えて、浮足立つヒロイン達の巻。ヒロインの中にはちゃっかり蘭も入っていて……。
こりゃ、やっぱり後々レギュラー入りするな。

一夏の誕生日は奇しくも、IS高速機動バトルレース、キャノンボール・ファストが開催される日でもあった。
そこへ再び現れるサイレント・ゼフィルス。
ストーリーが進むのはここと最後くらいで、およそ8割以上がラブコメで構成されてます。そりゃヒロイン5人+αが居りゃ、そうなるわな。

一夏は女の子相手に平然とアイスの食べさせ合いっこを提案するが、それ、男相手でもやるつもりなのだろうか……。

ラストは、織斑マドカと名乗る千冬姉そっくりの少女が現れて続いている。
おいおい、200ページちょっとしかない薄さで、そんな引っ張り方アリかよ……。

後書きによると、アニメDVDの特典の書き下ろしは再録無しらしいけど、またまたぁご冗談を。
2011年4月発売の7巻ではあのキャラの妹が新登場するらしいけど、誰の妹だろうね。とっくに出てますが。

燃:A- 萌:B+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
・IS〈インフィニット・ストラトス〉⑤
・IS〈インフィニット・ストラトス〉⑦

MF文庫J

ミカヅチ3 (MF文庫J)
著:榊 一郎 イラスト:中村 龍徳

「紅蓮君。一つ覚えておいて。君が依って立っている価値観は絶対でも何でもないの。それは恐らくは君がしばらく御厄介になっていた笹原家の価値観なのでしょうけれど、時代や場所によってそんなものいくらでも変わる」
「だから自分は正しいってのか」
「違うわ」
「私が正しくないように君も正しくないのよ。正しいなんて所詮、幻」
「覚えておいた方がいいわ。正しさにすがる者は、やがて自らの正しさを担保する為に、他人のすがる正しさを否定する様になる」

約1ヶ月3週間半の積み。9ヶ月振りの新刊。そんなに空いてたのか。まぁ、複数シリーズ同時進行しまくりんぐだからなぁ。

さて、第2エピソードにして早くもヤドリギが組織的に動いている気配が漂ってきました。いや、漂ってきたってか、確定なんだけども。
これが変身ヒーローのお約束なのか?今一つ、どこがお約束なのか、よく理解らないんだよなぁ。
何にせよ、実は敵も組織で動いてるってのが判るとZOKUZOKUするよね。

今回は一応、1冊でエピソードとしてのキリはついているけど、今後へ引っ張る要素が色々と。
特に琴音のヤンデレ化気配が怖過ぎる。単純にヤドリギ化ってオチではなく、それを越える絶望が仕込まれてそうでなぁ。
まぁ、死ぬってことはないと思うけど。

いつも通りの高水準で安定した面白さでした。

燃:A 萌:B+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
ミカヅチ <2>(2010/05)
ミカヅチ <4>(2011/09)

MF文庫J,コミカライズ

緋弾のアリア ③ (MFコミックス アライブシリーズ)
作画:こよか よしの 原作:赤松 中学 キャラクター原案:こぶいち

「アリア!お前は独唱曲(アリア)だ!」
「そうだ!そうなんだろ!でもな━━━━」
「俺が…BGMくらいにはなってやる!!」

原作1巻クライマックス、理子との決戦です。あれ、アリアって、こんなに可愛かったっけ……?
コロコロ変わる表情が楽しいです。
つくづく『AA』のときとはテンションが違うなぁ。

このまま完結してもおかしくないところで終わってるけど、まだ続く筈。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
緋弾のアリア <Ⅱ>(2010/08)
緋弾のアリア <Ⅳ>(2011/07)