電撃文庫

輪環の魔導師〈8〉永き神々の不在 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:碧 風羽

「つながります!━━全員、“神々”の来訪に備えなさい!」

約5日の積み。9ヶ月振りの新刊。刊行ペース…orz
も間に『陰陽の京』が挟まって9ヶ月スパンだったよな。後書きでも謝ってるけど、もうちょっと何とかならないんですか……。

登場人物紹介で、ルナスティアの項に「アルカインをつけ狙う」って書いてあって吹いたw

さて、ちょいちょい神界って言葉が出て来るようになってきましたが、今ひとつ、それが何を意味するか判らないんだよな。迷宮神群が居る場所なのか?でも、神群って様々な世界を渡り歩いているんじゃないのかな? で、その神界に封印されていたという魔族の盟主ウィスカが遂にその姿を現す。人間でないのは明らかだが、かと言って神群でもない様子。それに彼女はあくまでも、エスハールの代理でしかないそうな。

そもそも『パラサイトムーン』との時系列の関係が判らないから、星詠みのエスハとエスハールの関係が全然判んないんだよなぁ。単純に時系列で並べられるもんでもないのかもしれんけども。

ロンドロンド騎士団を壊滅させ、勝利に喜ぶセロ達だったが、ウィスカの登場と竜人の裏切りで事態は急展開。 彼等に攫われたセロとフィノは逃走の際に、クラムクラムの羅針盤を起動させてしまう。門は開かれ、“古の神々”が溢れ出す━━というところで続く。いやいやいやいや、どこで引っ張っとんねん!

後書きによると、残りは後2冊。年内には出したいそうだが、また9ヶ月くらい待たされるのかなぁ。

燃:B+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
輪環の魔導師7 疾風の革命(2010/04)
輪環の魔導師9 神界の門(2011/08)

電撃文庫

おまえなんぞに娘はやれん (電撃文庫)
著:丸山 英人 イラスト:月神 るな

「無茶したね」
「知らなかったのか?娘のために戦うのなら、お父さんは最強なんだぞ」

約5日の積み。電撃文庫。単発作品『隙間女(幅広)』から6ヶ月、丸山さんの新シリーズがスタート。
イラストはメガミ文庫『雑魚神様』でお馴染み、月神るなさん。
力強い毛筆体のタイトルロゴが目を惹きます。

主人公、隼人は高校の部活紹介で運命的な出会いを果たす。家庭科部部長、霧島萌は彼の前世の娘だったのだ。
最愛の娘を愛でようと、彼女に接近する隼人だったが、どうやら容姿端麗成績優秀な生徒会長が萌を狙っているようで。隼人は大切な娘を守るため、生徒会長に勝負を挑むことになるのだが……というお話。

隼人が萌に向けるのは、父親としての愛であって、そこに恋愛感情など全くない。とは言え、当然周りには、そんなことが判る筈もなく、幼なじみのたらちねも巻き込んで事態はややこしいことに。
この人間関係はなかなか面白い。
また、前世の記憶があるということは、自分が大切な人達を残して死んでしまったことも自覚してしまうわけで、その辺りのシーンは涙腺が爆発しそうになる。

紆余曲折を経て、隼人はイケメン生徒会長を萌の相手として認めざるを得なくなるが、肝心の萌は隼人にフォーリンラブしちゃったわけで。予想外でも何でもない展開だけど、だからこその面白さってのがあるよな。
最終的に、どう落とし込むのか気になる。

と言うわけで、『おまえなんぞに娘はやれん』でした。これはちょっと期待出来るかも。

燃:B- 萌:B+ 笑:B 総:A

アニメ,GA文庫

「第3者を欺いている感じが後ろめたいわね……」

ヒロイン勢揃いで温泉回。なのだが、映像はひたすらシャンタッ君の入浴シーンという。
これは酷いw
あんまりどころか殆ど動いてねーじゃねーか。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

這いよる!ニャルアニ1&2パーフェクトボックス 特別限定版
這いよる!ニャルアニ1&2パーフェクトボックス 特別限定版

アニメ,電撃文庫

「上等だ、オリアナ=トムソン。これがてめぇのやり方だって言うんなら。無関係な人間を散々巻き込んだ挙句に、それを見て何も感じないって言うんなら。てめぇのフザけた幻想は!俺がこの手で!跡形もなくブチ殺してやる!!」

サブタイは「ルートディスターブ」と読みます。
さて、オリアナらしき人物を発見した上条さんは土御門と連絡を取り、彼女を追跡することに。だが、追跡封じの異名を持つオリアナの前に苦戦。土御門とステイルは自分達が傷つくことを一

切構わず、オリアナを捕らえようとする。
それを見た上条さんはイライラを募らせる。
そこへ更に無関係の一般人、吹寄が巻き込まれたことで臨界点突破。

上条さんに翻弄される美琴は可愛いけど、茹で蛸みたいに真っ赤になる演出はどうなのかと。あそこまで赤くすると、何だか滑稽に見えちゃうんだけども。
ちなみに、今回、婚后さんがちょろっと登場してます。原作でも、このタイミングで出てたっけなぁ。

燃:A- 萌:A 笑:B- 総:A

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈9〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈9〉 (電撃文庫)

星海社文庫,雑記,GA文庫

いつも通り、1日フライングで14日発売か。ブツは、

・ちみっ娘小学生レストラン ストロベリーフィールドへようこそ!
ちみっ娘小学生レストラン ストロベリーフィールドへようこそ! (GA文庫)

の計1冊。おとなしい冊数です。

『ふぁみまっ!』の著者の九辺ケンジさんが野島けんじさんの弟子って、どこまでまぢなんだろうか。
ってか、いきなりチラシで新作のタイトル誤字られて、野島さんオメガカワイソス
何だよ、ストローベリーってw
『ぷりんせす・そーど!5 戦うサツキと大団円』は完結のようで。
ふぁみまっ!3 (GA文庫)
ぷりんせす・そーど!⑤ 戦うサツキと大団円 (GA文庫)

来月の新刊で気になるのは『踊る星降るレネシクル』の裕時さんの新作『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』。もうタイトルで買いと言わざるを得ない。

もう『ポリフォニカ』は出ない月の方が普通になってきたな。
と思っていたら、新作キネティック『神曲奏界ポリフォニカ ~Farewell Song~』と、シナリオ榊さん、原画神奈月さんのコンビで送る『葬送鬼レギナルト』発表されタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
『ポリフォニカ』はもう盛り下がっていくばかりだと思っていたから、これは嬉しい。
また、『レギナルト』の告知ポスターにはコーティの姿が描かれていたとか何とか。一応、ネットで画像確認したけど、これ、似てるだけで、全く関係無い別人ですってオチなんじゃね?いや、シナリオが榊さんの時点で買う以外の選択肢無いけども。

あ、あと、星海社文庫が創刊されてました。特に気になる作品は無かったからノーチェックだったけれども。
挿絵をカラーで収録するという試みは面白いと思った。

アニメ,富士見ミステリー文庫,角川ビーンズ文庫,角川文庫

「君は選ばれたのだ。私の退屈を埋めるための欠片の1つに」

富士見ミステリー文庫原作、現在は角川文庫から刊行中。春からは角川ビーンズ文庫でも刊行予定のライトミステリーが満を持してのアニメ化。昔、京アニがやるって噂があったなぁ。
原作者は直木賞作家の桜庭一樹さん。ドラゴンカップ時代から知ってる俺は勝ち組と言わざるを得ない。
制作はボンズということで、それなりに期待してたんだけど、え、こんなもんなの……というクオリティ。『STAR DRIVER』に色々取られてるんだろうか。

ヴィクトリカ役だけは他のキャストよりも遅れて発表されたんだけど、スーパーダッシュ文庫『紅』でヒロイン紫役を務めた悠木碧さん。焦らした割には普通……。

ストーリーは原作1巻準拠かなぁ。結構端折ってそうだけども。
これは続きが気にならんなぁ。取り敢えず溜まってる『伝勇伝』と『荒川アンダーザブリッジ×2』を優先消化するか。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:B+

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)
GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)

電撃文庫

隙間女(幅広) (電撃文庫)
著:丸山 英人(ひでと) イラスト:ミヤス リサ

「いいですか、刃物や立ち位置などの小道具に頼ることなく、ただ見るだけで怖がらせる。それが隙間女の誇りであり、存在理由なんです。隙間から移動することなく、何時間でも、何日でも 、家主が発狂するまで執拗にただ見つめ続ける。それこそが隙間女の美学ってもんです!」 「天性のストーカーじゃねえか」 「失礼な。私たち隙間女の視線に偏った愛情など欠片もありませんよ。そこにあるのはただただ恐怖させることだけを考えた、純粋で粘着質なプロ意識だけです!変態と一緒にしないでくださ い!」

約6ヶ月半週刊の積み。電撃文庫。『夜と血のカンケイ。』が3巻打ち切りとなった丸山さんが5ヶ月振りに送る新作は、電撃文庫MAGAZINEに掲載されたデビュー短編を含むエピソード5本を 収録した短編集。いずれの短編も都市伝説をモチーフにしつつ、ハートフルラブコメに仕上がっている。
イラストは富士ミス『フォルマント・ブルー』『すてるがかち!』、MF文庫J『さくらら!』あたりでお馴染みのミヤスリサさん。

『隙間女(幅広)』

表紙の「幅広」の文字は物凄く小さく書いてあるw
雑誌掲載時にはイラストが鶴崎貴大さんだったのに何故変わったし。

黒髪ストレートの針美が可愛くて困る。

『消えない傷と恋占い』

もう、何だかんだでLOVE寄せしちゃうんだからぁ。

『デコは口ほどにものを言う』

話が終わった後のニヤニヤ展開を妄想するだけで、ああもう僕はどうしたら良いのかと!<落ち着け

『花摘みの園で相席を』

これもやはり本編終了後にイチャLOVE展開になりそうで大変アレでナニ。 あ、黒タイツは正義です。

『隙間女(飽和)』

飽和てw
最後は表題作の後日談。俺の家にも針美みたいな隙間女が居たら良いのに。食費が大変なことになりそうだが。
ラストの挿絵の針美がとても可愛いです。

まとめ

設定に、やや強引なところはあるものの、そこかしこから漂うLOVEの気配に悶絶です。
ライトノベルで、こういう登場人物が共通しない、ほぼ完全独立形式の短編集は珍しいので貴重だと思います。ぱっと思いつくので、『ある日、爆弾が落ちてきて』くらいしかない。

次は2011年1月に新シリーズ『おまえなんぞに娘はやれん』です。もう出てます。

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A+

著者リンク
おまえなんぞに娘はやれん(2011/01)

第15回電撃小説大賞リンク
アクセル・ワールド01 -黒雪姫の帰還-(大賞、2009/02)
ロウきゅーぶ!(銀賞、2009/02)

電撃小説大賞電撃文庫MAGAZINE賞リンク
失恋探偵ももせ(第19回、2013/04)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「必殺!ミストルティンキ━━━━━━ック!!」
「それ、キックじゃねぇぇえええええええ!!」

ファンタジア文庫原作のラブコメ?ただのコメディ?バトルもの?と今ひとつジャンルのよく判らないシリーズがアニメ化。制作はスタジオディーンということで、同レーベルの『生徒会の一存』のアニメを手掛けたところ。
俺は原作は2巻で折れました。そしたら、あれよあれよという間にアニメ化が決まっちゃって、あらあらまあまあ。
取り敢えず、OP詐欺過ぎワロタ
何、スタイリッシュにしちゃってんのw

冒頭では主人公、歩がゾンビであることがアピールされるが、いきなりトラックに轢かれて全裸になるとかフリーダム過ぎて吹いた。更にテロップが入る始末w
キャストは間島淳司さんということで、同レーベル『ご愁傷さま二ノ宮くん』の主人公、二ノ宮くん役も演ってたな。ラノベアニメで言えば、電撃文庫『とらドラ!』の竜児役か。

キャストで言えば、歩の悪友、織戸のキャストは吉野裕行さん。この人、スーパーダッシュ文庫『迷い猫オーバーラン!』の主人公、巧の悪友、家康役もやってたけど、ラノベでは悪友役なの

か?

原作準拠の展開のようで、既に歩の家にはユーが居候している。放送まで秘密だったキャストは月宮みどりさんって人。新人さんかな。
歩の脳内妄想の方のユーは三石琴乃さん。ちゃんと実際と妄想
で声が違うのね。

で、メインヒロイン、ハルナとの出会いに。いきなりメガロと一緒に歩がミストルティンで大切断されて、また吹いた。切断されたまま会話するとか絵面酷過ぎるw
ハルナの変身シーンがあるのは良いとして、歩の変身シーンwwwwwwww

でも、何故か最後の方はちょっと学園異能バトルものっぽいノリになっていたから困る。原作読んだときは何がどうなってるか理解らなくて、イミフ状態だったけど、アニメで見ると面白い不思議。
こっそりトモノリも登場してる。

EDを歌うのは平松役の山口理恵さんとmanzoさん。『気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです』って、どんなタイトルだよw
それと、織戸の乳首

つーわけで、1回目でした。期待していない作品ほど面白いの法則でござる。これは原作売れる予感。
あと、『IS<インフィニット・ストラトス>』の番宣がありました。

燃:A- 萌:B+ 笑:A 総:A+

これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)
これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)

MF文庫J

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その2 (MF文庫J)
著:葉村 哲 イラスト:ほんたに かなえ

「ねえ、宗司」
「男性としての尊厳と、人類としての尊厳と、生命体としての尊厳、何を失いたい?」
「選択肢が全て絶望的過ぎますよ!」

約2ヶ月3週間の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙は一乃に続き、もう1人のヒロイン、キリカ。今回は彼女の異能『道化師の栄光(バッドジョーク)』の代償が明らかになる。ゆるーく異能のある日常が描かれるのかと思いきや、重い設定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

で、キリカの独壇場かと言われたら、全然そんなことはなく。一乃さんは流石タイトルに名前が入っているだけのことはある。挿絵の数で言ったら、一乃さんの方が多いんじゃね?
委員長スタイルの一乃さんは何これすげー可愛いです。ツボにハマった。

ヒロイン陣が可愛いし、ラブコメとしては及第点なんだろうけど、ギャグの面白さが今ひとつといった印象。もう少しパンチが強ければなぁ。
とは言え、重版かかったらしいし、4巻くらいまではいけるかな。
次は2011年1月。

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:B+

角川スニーカー文庫

S RED ザ・スニーカー100号記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)
著:吉田 直/安井 健太郎、三田誠、岩井 恭平、林 トモアキ、沖方 丁、森岡 浩之
イラスト:THORES柴本、pako、四季童子、あかつき、島田 フミカネ、日向 悠二

「あー、なんか世界とか救いてえ━━っ」

『BLUE』と同時発売。あちらが全てザスニ掲載作品だったのに対し、こちらはザスニ掲載以外の短編も含んでる。
表紙は『トリニティ・ブラッド』。

『トリニティ・ブラッド apocrypha Hard Rain』

著者の吉田さんが急逝した後、同レーベル『ラグナロク』の著者、安井さんが執筆した短編。吉田さんの死後に刊行された『トリニティ・ブラッド』の本に収録されていたそうな。

主人公のアベルがほぼ出て来ないので、これだけではどんな作品かよく判らないや。

『レンタルマギカ 魔法使いの祝祭』

アニメのDVD6巻の限定版に収録されていたもの。書き下ろし短編が付いているのは6巻だけの模様。
にしても、こんなところに収録するとはやり口があくどいと言うか何と言うか……。文庫化するだけでも有り難いと思うべきなんだろうが。
内容としては、要はクリスマスパーティー的な。久し振りに、穂波や猫屋敷さん、アディリシアさんの居る<アストラル>が見られたな。

『消閑の挑戦者 夏のドミノ』

ザスニ掲載。読むの初めてなんだけど、ヒロインの小槙が可愛いですね。主に四季童子さんパワーですが。

『パリエルがしがしいきましょう!』

ザスニ掲載。当然のように、『ミスマルカ』の短編だと思っていたら、全く関係無いワナ。読者参加企画用の短編なんだそうで。いや、これはアカンやろ。『ミスマルカ』が収録されてるから買ったって人からしたら詐欺ですよ。
一応、林さんの作品は全部世界観共通って縛りに入ってるのかな?絶対違うとは言い切れなそうだが……。

お話はまぁ、うん。

『オイレンシュピーゲル 三匹のタンタン・タカタカ・タンタンタン』

ザスニ掲載。『シュピーゲル』シリーズのプロトタイプの短編だそうで。あ-、この世界観、俺の肌に合わねーと改めて実感させられたわ。

『いつものように爽やかな朝』

ザスニ掲載。2006年に『時をかける少女』の公開に合わせた特集で書き下ろされたもの。同じタイムリープをテーマにしてるのに、こうも毛色が違うかと。つーか、最後の最後でなんちゅー後

味悪いものを仕込んでんねん。
もうちょっと他の短編との収録順を考えてほしかったぜ……。まぁ、作家のネームバリュー考えたら、致し方ないのかもしれんが。

まとめ

意外と早く読めちゃった『RED』でした。『BLUE』と比べて、どっちが上ってのはないかなぁ。どっちも今ひとつだったというか(ぉ
繰り返し言うが、企画自体は面白いと思うんだ。本としてまとめるのも結構手間だったと思うし。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:B+