「そういうの往生際が悪いって言うんだが、知ってるか?」
「ああ、最後までクライマックスって意味だろ?」
何、この格好良過ぎる会話。
結局、『ディケイド』における電王世界がオリジナルなのかは未だもって不明なままだが、取り敢えず電王編開始前に観ておくことに。
『電王』の映画はこれまでの平成ライダーの映画とは異なり、厳密にテレビシリーズとリンクしている。具体的にはテレビシリーズの23~27話。
リンクしたため、劇場版で恒例だったファイナルフォームの先行登場は無し。
物語はモレクイマジンを追いかけて過去へ跳ぶところからスタート。それは牙王の仕掛けた罠だった。
モレクの契約者を追い掛けるシーンではR良太郎がダンスを披露しているが、いつものダンサーズではなく、劇場版スペシャルバージョンでした。何の意味があるんだ……。
モレクを倒すのにモモさんは幻の俺の必殺技パート1を使用。変身して使ったことなかったからなぁ。デンガッシャーの剣身を飛ばさないで斬りつける技。
電王が不在の隙を狙い、牙王とその配下のイマジンは時の列車を狙う強盗集団として名が通っているとか。
牙王の目的は太古に造られし、時を支配する列車ガオウライナーを手に入れること。
最後まで、彼の正体は語られることはなかったが、一体何者だったんだろうか。もしかして、彼も消えた時間の特異点だったのかな。
彼に従っているイマジンはその方が旨みがあると考えたんだろうな。どうせカイは全てのイマジンの存在を把握しちゃいないだろうし。
劇場版に登場したイマジン達は特撮関係の人達で、『龍騎』の浅倉、『ボウケンジャー』の真墨、『カブト』の地獄兄弟が特別出演。
2年前に浅倉が出れるなら、『ディケイド』にも出れそうなもんだけどなぁ。
『響鬼』のトドロキと『カブト』の田所さんは顔出し出演。トドロキ、何処に出てたんだ?
神の路線とはデンライナーやゼロライナーでは行き来出来ないくらい遥か昔や未来にも行くことの出来る路線で、オーナーの持つマスターパスが無いと入ることは出来ない。
しかし、侑斗は無理矢理ゼロライナーを神の路線に乗っけてた。そんな方法アリなの!?
過去で気絶してしまった良太郎を介抱するため、無人となっていたミルクディッパーを訪れるハナさん。ハナさんが久し振り過ぎるw
そこには幼い頃の良太郎が居た。更には、この時代に送られていたジークもやって来る。
良太郎は牙王に蹴り飛ばされたショックでかモモタロス達と出会ってからのことを忘れていた。そのため、モモさんは彼に憑依することが出来なくなってしまう。その代わり、子供時代の良太郎、小太郎に憑依することになってしまう。
でも何故かジークは普通に良太郎に憑依出来る不思議。ジークは教養の差って言ってたけど、実際何が理由なんだろう。ジークの生まれ方が特殊であることに由来するんだろうか。
また、良太郎との繋がりが消えたため、モモさん達は実体化したが、その理屈が理解らない……!
侑斗の協力を得て、様々な時代を旅しながら、奪われたデンライナーを追う良太郎達。
その最中、江戸時代で襲ってきた忍者?と戦うため、モモさんは小太郎に憑依し、チビ電王に変身する。『ゲキレンジャー』でチビジャンが変身したときも思ったけど、特撮ヒーローが子供の縮尺になると、物凄い違和感あるなw
ウラ達は捕まっているし、チビ電王を多用するわけにもいかないので、必然的にハナさんも戦わなければいけない状況になり易いわけだが、この人、地味に強いな。刃物持ってる人に素手で立ち向かってるしw
ジークが付いてきたのは恩返しをするためだった。電王ウイングフォームに変身して活躍。ぶぁさって出て来た翼って変身時に展開して、すぐ消えるのかよ!
彼の出番はここで殆ど終了。戦闘終了後に背中に牙王の攻撃喰らって吹っ飛ぶという残念な終わり方でした。
牙王はそのまま目覚めたガオウライナーで良太郎を拉致、彼が生まれた時間をガオウライナーの力で消すことで邪魔をする良太郎を消そうとする。
ガオウライナーは時の運行を変えるのではなく、時間そのものを消滅させるため、特異点といえども、その力からは逃れられないらしい。
そこへ、色々な時間から良太郎を集めて来た侑斗が駆け付け、電王4フォーム揃い踏み。これは燃える。
ソードフォームが牙王と激突するが、フルチャージ×2が格好良かったです。
その後、予算放出しまくりの巨大戦です。例年のことだけど、巨大戦要るかなぁ。
そういうわけで、『電王』の劇場版1発目でした。設定面でモヤモヤが残るのはいつものことだし、それ以外は綺麗にまとまっていて面白かったです。
燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+