【美少女小説】竜姫のヴィオラ 生贄は最強の魔物と恋に落ちて【感想】
著:さかき いちろう イラスト:みやま 零
「人間なのに、竜を相手に発情しちゃうんだ?」
美少女文庫2019年9月の新刊。約3日の積み。『メイドな狐と監禁コン!』から5ヶ月、早くも新作が登場。それなりに売れ行きが良かったということなんだろうかね。
タイトルの「竜姫」は「りゅう」と読みます。かなり無理があるw
みやまさんは結構な量、美少女文庫でイラスト担当やってるっぽいね。
帯は無く、表紙に直接アオリ文が書いてあるが、これってもしかして帯のコストは省きたい、でも宣伝文句は入れたいということなんだろうか。
さて、舞台は一般的なファンタジー世界。竜の討伐に向かった〈勇者隊〉の従卒アルク・エルジットはその竜に喰い殺された……筈だった。アルクの影響を受けて人間の少女の姿になった竜ヴィオラは憧れの人物にそっくりで……。
まーた人外ヒロインじゃないですかー!何、世間的に人外ヒロインの需要って多いのかしらん。
俺は嫌いとは言わんが、あまり滾るジャンルじゃないかなー。どうしても好き合ってる2人がずっと一緒にいるためには越えるべき障害が多くなるしさ……。
最初こそ人間の感情が理解らず、本能的に交尾をしようとするヴィオラだけど、徐々に恥じらいやヤキモチの感情を獲得していく様は可愛い。
竜と交わり、人から逸脱するって、ファンタジア文庫『スクラップド・プリンセス』や『棺姫のチャイカ』でやってたアレですよね。あの要素を美少女文庫に落とし込んだってことなんだろうか。
ボスとなる朱い竜の倒し方えぐくないすか?頭の内部から破壊するなんて……。結構、黒さかき要素を入れてくるじゃない……。
やっぱり「ひゃお」って喘ぎ声、違和感あるな。何かこう、南斗水鳥拳を彷彿とさせるというかさ。
そんな具合で第2作でした。きっちりファンタジーものの読み切りとして成立しており安心して読めました。竜が人化する理由付けがきっちりされているのがさかきさんらしい。
いやしかし果たして読者の何割がエロ目当てでこの本を買うのか……。
燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A
著者リンク
・ザ・ジャグルⅠ 汝と共に平和のあらんことを(ハヤカワ文庫JA、2010/01)
・ミカヅチ(MF文庫J、2010/02)
・棺姫のチャイカⅠ(ファンタジア文庫、2010/12)
・ダブルバインド 黄昏に獣は踊る(C★NOVELSファンタジア、2011/09)
・その男、魔法使い“A” <1>(2011/11)
・アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 1巻(講談社ラノベ文庫、2011/12)
・タタリ・ブレイカー弑子(HJ文庫、2012/04)
・神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード(GA文庫、2012/05)
・アーク・ブラッド A.D.5000のアダム(C★NOVELSファンタジア、2012/09)
・フェアリィフィールド 妖精戦陣(朝日ノベルズ、2012/11)
・茉建寺エリノアの非主流科学研究室(2012/12)
・仮想天使は魔術を詠う(スマッシュ文庫、2013/03)
・蒼穹騎士 -ボーダー・フリークス-(ハヤカワ文庫JA、2013/06)
・ドラゴンズ・ウィル 完全版(富士見書房ソフトカバー、2013/09)
・機関鬼神アカツキ <1>(ファミ通文庫、2013/12)
・神鎧猟機ブリガンド(ダッシュエックス文庫、2014/11)
・熾天使空域 銀翼少女達の戦争(C★NOVELSファンタジア、2015/03)
・蒼鋼の冒涜者(HJ文庫、2015/05)
・カタナなでしこ(講談社タイガ、2016/01)
・ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
・永き聖戦の後に ストレイ・シープ(スニーカー文庫、2016/11)
・パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 1巻(講談社ラノベ文庫、2017/05)
・誰が為にケモノは生きたいといった(ファンタジア文庫、2018/02)
・Zの時間(HJ文庫、2018/04)
・終末のアダム(講談社ラノベ文庫、2018/10)
・嫁々いみぐれーしょん(講談社ラノベ文庫、2018/11)
・メイドな狐と監禁コン!(美少女文庫、2019/04)
・妖精狙撃(ファンタジア文庫、2019/08)
・いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)
・覇逆のドラグーン1 ~落伍竜機士は運命の姫と、暁の極光世界を翔け上がる~(HJ文庫、2019/10)
・奴隷志願なエルフさん ~お買い上げありがとうございます、ご主人様!~(美少女文庫、2020/01)
・引き籠もり魔王が奴隷エルフを買ったら(美少女文庫、2020/07)
・殺し屋志願の奴隷エルフさん(美少女文庫、2021/01)
イラストリンク
・ハイスクールD×D1 旧校舎のディアボロス(ファンタジア文庫、2008/09)
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