映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日【感想/ネタバレ】

「みんなで明日へ行こう!」

この秋、一番美しい桜を。

はじめに

いつも通り夜に行こうと思っていたんだが、何と夕方の上映が終わると次は深夜0時開始のミッドナイトしかないじゃありませんか。
これはコロナ対応によるものなのか、はたまた『鬼滅』の上映を優先しているのか……。いや確かにプリキュアという作品の性質上、夜の客入りは少ないだろうし、『鬼滅』に振り当てた方が客は取れそうな気がする。

なので、やむなく朝8時半開始回を選択。これも昨今の情勢の影響があるから普段からそうなのか分からないけど、客入りはぼちぼちでちびっこがいっぱいという感じではなかったので安心しました。これなら今後も朝一に行くのアリかもね……。

映画館に行くのは2月頭の戦隊以来なので、9ヶ月近く間が空いている。その間に色々と試行錯誤があったようで物販のスタッフさんは手袋まで着用。お互いにマスクをしている上、ビニールシートの仕切りがあるので声が聞こえ難いの何の。
プリキュアのパンフレットくださいって言ったのに鬼滅のパンフレットが出て来て草。つい笑っちゃった。
チケットも目視確認だけになってたな。

概要

2020/10/31公開。本来は春映画として公開される筈だった直近3世代が集合するオールスター系作品。
それがコロナ騒動により3/20→5/16→10/31と2度の延期を重ねてようやく公開。7ヶ月以上待ったので感慨深いですね……。結局、秋映画を押し出す形になってしまったか……。

直近3世代シリーズもいよいよ4作目。今回は「ミラクルリープ」だけでは何のこっちゃ理解らんからかサブタイが付いている。

スタッフ

監督は『ONE PIECE』の監督等を務めた深澤敏則さん。プリキュアに携わるのは『ヒープリ』が初めてということかな。
脚本は最早安定と言わざるを得ない村山さんである。作監には遂に板岡さんが登板。着実にキャリアアップしていってる……。

導入

冒頭にはグレースとアースが登場し、ミラクルンライトについての説明を。このパートが延期後に新規に制作されたカットというわけですね。アースが今回わたくしは行けないってちゃんと言ってたな。
アースは完全に出番無いと思っていたが、こういう登場のさせ方があったとは盲点であった。

ミラクルンライトは入場者特典として貰えるが、上映中は荷物の中に入れておきなさいという指示+声出しもNGという形に。
声出しが駄目ってのは飛沫感染防止の観点から理解出来るがライトを振っちゃ駄目っていうはどういう意図なんだろうな。振ったら声も出したくなっちゃうでしょってことかなぁ。

ミラクルンとの出会い

のどか達の宿題が終わるのを待っている間に不思議な空間に引きずり込まれたラビリン、ペギタン、ニャトランは明日を司る妖精ミラクルンと出会う。
ミラクルンを狙うモンスター達とのチェイスはコミカルな見せ方でアニマル達の可愛さがめっちゃ引き立ってる。

ミラクルンも可愛くないことはないんだが、いかんせんアニマル達の可愛さの前には霞みますわ……。

OP

1番はテレビシリーズとほぼ同じ映像を使用。出番の無いテアティーヌ様やビョーゲンズのカットが差し替えられている。
2番になると『スタプリ』『はぐプリ』のOP映像も入ってきて懐かしい。

すこやか市

今回の舞台はのどか達が住んでいるすこやか市。映画の舞台がいつも暮らしている場所というのはなかなかないんじゃない?現実世界でも大体はどこか遠くへお出かけした先での出来事だもんな……。
今回は舞台ではなくストーリーのギミックに焦点を当てているってことかな。

とは言いながらテレビシリーズでは見た憶えの無い景色が多かったように思う。

3世代の出会い

『スタプリ』『はぐプリ』共に、まずはのどかがひかる、はなとそれぞれ接触。その後、戦闘中に全員が顔を合わせる形に。
のどかの「ふわぁ~」とフワが共鳴していて笑う。はなは平常運転でほっこりしましたねぇ。めちょっく顔可愛い……。

ヒーリングっど❤プリキュアチーム

は~、やっぱり劇場で聴く変身BGM最高なんじゃ~。
フォンテーヌの迫力あるアクションとひなたの顔芸が印象に残った。理屈じゃなくて勢いで押し切ってしまうところがいかにもひなたらしい。

スター☆トゥインクルプリキュアチーム

すこやか市にはキャンプに来たらしい。だから大スクリーンで見る変身バンク(ry
ノーバンクのスターパンチ、ばちくそ威力がありそうでかっけー。

HUGっと!プリキュアチーム

こちらは温泉に入りに来た模様。ルールーの額時計が使われてるの草。どちらのチームも最終決戦前の時系列ってことかしらね。

リフレイン

ミラクルンとは対称的に昨日を司る精霊。キャストが平田広明さんなので、めっちゃ良い声なんだよなぁ。『ONE PIECE』繋がりで引っ張ってきたのかしら。
いかにも悪のイケメンといったデザインだったが、超獣化した後はシリーズお馴染みっぽい風貌でしたね。

繰り返す時間

ライトのお陰でヒープリチームだけはリープの記憶が残っているという状況に。時間が繰り返しているという状況を理解り易くするためにか、スタプリチームとはぐプリチームは一緒に戦った記憶毎リセット。

バトル

板岡さんの気合が炸裂しているのか、全編通して春映画らしからぬクオリティとなっている。みんなキレッキレですわ。必殺技バンクも効果的に差し込まれており、満足度の高い映像となっている。
あれ、ラストバトルは板岡さんが自分で描いてたんだろうか。直接戦ってないフォンテーヌとスパークルまでぬるぬる動いていたが……。

自由に空中に足場を生成出来るスターの能力便利過ぎるんだよなぁ……。

スーパーグレース

ミラクルンライトの力で生まれたエレメントボトルを使って変身。頭部の桜の主張が強過ぎるw
もうちょい小さい方がバランス良いのでは……。あと透明なパフスリーブがえっちじゃない?大丈夫?

フィニッシュはスーパーグレース単騎で挿入歌と共に。もうちょい長く流してくれても良かったのだが。1番だけで終わちゃったっぽい。

おや、リフレインを説得するんじゃなくて浄化するんだな。最後にはミラクルンと一緒に笑みを浮かべていたが、浄化されて悪しき心が消えたところに自分の大切な場所が守られると知って争う理由が無くなったってことかなぁ。

ラテ様は四足歩行なのでライトを振ってないのじわじわクるw

レジェンド要素

背景に歴代の脇役がいたり、小道具がレジェンドアイテムだったりと知っている人はニヤリと出来る要素が。
アブラハム監督が今度撮影する映画の主演がうららで吹く。モブどころかプリキュアまで出て来んのかよw

更にクライマックスのシーンでも歴代プリキュアが全員集合するカットが一瞬だけアリ。あれは『オールスターズメモリーズ』の時のCGを使ったのかな。これくらいのレベルなら軽率にレジェンドを出すのも良いかもなぁ。

ED

こちらもテレビシリーズと同じ。OPもEDもテレビシリーズと同じ曲って遡れば『まほプリ』秋映画以来なのか……。
途中から3チームでのダンスへ移行。セレーネのウインクって結構なレアカットじゃありません?尊い……。

まとめ

そんなわけで無事に公開出来てホッとした『ミラクルリープ』でした。きっちりと組み立てられたストーリーとキレッキレのバトルに魅せられる作品でした。
ただ、この作画のクオリティは板岡さんの力は勿論あると思うが、ループものであるが故に同じカットを2回使えるという物語構造にも鍵がありそう。

ループを3回目にして脱出したのはちょっと早かったかなぁ。尺を考えるとやむを得ないことではあるが、割とさっくり抜け出せちゃったように感じてしまった。
まぁ、この作品がきっかけでちびっこがちょっと難しめのお話にも興味を持ってくれたらOKか。

また、ループを強調するためにのどか達と先輩達の関係性が都度リセットされたことで、コミュニケーションをとれる時間が少なかったのが惜しい。もっと世代を越えたやりとりを見たいんだぜ……。
ひたすらバトルしている作品とプリキュア達がきゃっきゃしているだけの作品の2本を作ってくれんかな……w

あとはコロナと『鬼滅』のダブルパンチで興行収入がガタ落ちしないか心配です。

次の映画は

既に発表されていた『ヒープリ』の映画が2020/03/20に公開決定。タイトルは『映画 ヒーリングっど❤プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』。
えっ、「GoGo」って何なん……と思ったら、まさかのプリキュア5との共演である。誰が予想出来んねんこんなん……。不意討ちにも程がある。

情報公開のタイミングを一律に揃えたかったのか、映画の最後にサプライズ予告という形ではなく10/30に一斉に情報解禁。
タイトルは『ヒープリ』と銘打たれているので、あくまでも5はゲストという立場だとは思うが、サブタイには含まれているのでちょろっと出て来て活躍して即撤収というわけではないだろう。

ノベライズの音沙汰は一向に無いのに新作アニメが決定するとか順序が無茶苦茶過ぎるw
変身バンクがリニューアルされてたら嬉しいけど、どうだろうな……。
これは次世代のプリキュアも出演したりするのかしら……。

現時点で割と制作が進んでいるようで、結構長い時間の映像が流れたぞ。5の登場以外はいつもと違う舞台、ゲストキャラを中心にしたストーリーとオーソドックスな秋映画メソッドっぽかったが……。
取り敢えずグレースの劇場限定パワーアップフォームがあるのは確定。ウサミミ生えてるやん!ちょっと和っぽいデザイン入ってなかった?見間違いかな……。

いやしかしこういう形でレジェンドにスポットが当たる可能性を示してくれたのは大きい。特撮と違って歴代キャスト集合の難易度もそこまで高くはないだろうし。
ただ『ヒープリ』の単独映画を望んでいた人も少なくないわけで、賛否両論ありそうな感じはするよなぁ。

燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:S

CDリンク
映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 テーマソングシングル(2020/10)

配信リンク
映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 特別番組
映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 公開直前イベント特別配信!
プリキュア声優・悠木碧、成瀬瑛美、引坂理絵がわちゃわちゃトーク!スペシャル座談会

雑誌リンク
アニメージュ1月号増刊 ヒーリングっど❤プリキュア特別増刊号(2020/11)

アニメリンク
ヒーリングっど❤プリキュア 第30話「キャラがバラバラ?動物園の休日」

映画リンク
映画 プリキュアミラクルユニバース(2019/03)
映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて(2019/10)
映画 ヒーリングっど❤プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!(2021/03)

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Posted by お亀納豆