【ラノベ】俺の妹を世界一の魔砲神姫にする方法【感想/ネタバレ】
著:進藤 尚典(たかのり) イラスト:市倉
「自分ひとりじゃ自分が何者かわからない。ああいう一見くだらないように見えることをやっていく中で、やっと自分がわかるんじゃないかって。それで、次に、ようやく世界のことがわかるんだよ」
ファンタジア文庫2015年1月の新刊。約6年3ヶ月1週間の積み。第27回ファンタジア大賞銀賞受賞作品。タイトルの「魔砲神姫」は「ブレイカー」と読みます。
応募タイトルは「俺の妹を世界一の魔法使いにする方法」なので、当時はまだ漢字に片仮名ルビを振る時代だったか……。
何で買ったんだったか。フィーリングだったのかな……。確か妹溺愛小説っていう触れ込みに吸引されたんやったかしら。
国家最強の魔砲使いである武洋(たけひろ)は溺愛している妹の奈緒美に自分も魔砲使いになりたいと言われ頭を抱えることに。奈緒美になれる筈が無いと思う武洋だったが……。
うーん、異能バトルなのか妹もののラブコメなのかコメディ主体なのか、どの方向に対しても中途半端な作りですね……。アンバランス感が凄い。
加えて文章の単調さがめっちゃ気になる……。ストーリー自体が面白ければ大して気にならない要素なんだけども。
「女子高生」はスッと入ってくるけど「男子高生」はめっちゃ違和感ないか?
武洋がほぼほぼ奈緒美しか見てないのに対して、一方、奈緒美には特別な男子がいるっていうのがすげーアンバランス感あるんだよなぁ。ラノベでそういうキャラ配置は悪手じゃないか……?
表紙で奈緒美がまとっている露出度の高いコスチュームの出番が少ないのも気になる。タイトルと表紙というパッケージが内容の一部を不必要に誇張してしまっているように感じますね。
内容的にはいくらでもシリーズとして膨らませることが出来る内容なのに、この後続刊が出ることはなく、新作が立ち上がることも無かったという……。
燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:B+
第27回ファンタジア大賞リンク
・災厄戦線のオーバーロード(金賞、2015/01)
・できそこないの魔獣錬磨師(金賞、2015/01)
・オレのラブコメヒロインは、パンツがはけない。(銀賞、2015/01)
ファンタジア大賞銀賞リンク
・ごめんねツーちゃん -1/14569-(第22回、2011/03)
・絶対服従カノジョ。 1.いいか、魔眼はつかうなよ?(第23回、2012/01)
・今すぐ辞めたいアルスマギカ(第26回、2014/10)
・帰宅戦争 帰りたいんだけど戦争起こしてもいい?(第28回、2016/01)
・オタビッチ綾崎さんは好きって言いたい(第31回、2019/01)
・母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ せめて息子のラブコメにまざらないでください(第33回、2021/01)
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