【映画/Vシネマ】仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏【感想/ネタバレ】

「一緒にいた時間は……本物だった━━」

渋い。

概要

2022/01/28公開。テレビシリーズ終了後の恒例となったVシネクストが今年も登場。
サブタイは「しんざいのトリオ」と読みます。

2号若しくは3号ライダーを主役に据えた番外編というのが通例であったが、今回は何と本編の8年後を舞台に1号、2号、3号ライダーが並列の主役のような扱いとなる異色作。そのためタイトルもテレビシリーズそのままである。

あちこちで『セイバー』は単独長編映画が無いと言われているらしいが、だからこそ今回の異例の構成なのかなぁ。
何かコロナの所為で単独映画が無かったみたいな風潮があるっぽいけど、単独映画が無いのは夏映画で戦隊と融合した所為なのでは……。

スタッフ

カミホリ監督に福田さん脚本ということで『仮面ライダースペクター』コンビですね。このタッグの時点で明るい話になろう筈も無いとは思っていたが……。

開幕早々、うおぉおおおぉおおお、いつもと違うカメラワーク試すぜ!!!!!みたいな画でニコニコしてしまったw

導入

あの戦いから8年後。剣を手放し新しい生活を始めた者、変わらず組織に身を置き世界の均衡を守る者、剣士達はそれぞれの日々を送っていた。
そんな中、剣士達の存在が少しずつ消え始めて……。

仮面ライダーセイバー/神山飛羽真

8年経っても相変わらず手書きで小説を書いてるの凄いなw
芽依達編集者としてはPCを使って執筆速度を上げてほしいとか思ってないんだろうか……。
孤児だった男の子の陸を引き取り、親子としての生活を送っている。小説家、剣士、そして父親と新たな戦いに奮戦している姿が印象的。

仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎

8年も経ってれば芽依と結婚して子供も生まれてるんじゃないかと思ったが、交際は続いているもののしょっちゅう喧嘩を繰り広げているとのこと。『ビヨンド・ジェネレーションズ』の時の良い雰囲気は一体……アルェー?
髪型はちょっと変わってた……?

今回は実の父親を名乗る男との対決ということで厳しい表情に。例年通りの流れであれば強化フォームを貰えた立ち位置の筈なんだが、山口君は内心複雑だったりするのかしら。

いやしかしデートにいつもの組織の服でやって来る倫太郎、100%混じりっけ無しの倫太郎って感じがして大好き過ぎるw

仮面ライダーエスパーダ/富加宮賢人

組織を離脱し、翻訳家になったそうな。劇中で翻訳家だと判る描写あった?パンフレットを見て知りました。
婚約者との結婚間近で幸せ絶頂の時期。回想のプロポーズシーン、はちゃめちゃにエモいんだが???

まーたイケメンにしか合わなそうなよく分からないデザインの眼鏡を掛けちゃって……。

他の剣士達

あくまでも飛羽真、倫太郎、賢人が主役の物語なので、他の剣士達はちょっとした出番のみ。とはいえ、それぞれがどんな生活を送っているかが垣間見えるのは面白い。

蓮は相変わらず各地を旅している様子。髪型も変わって落ち着いた雰囲気が成長を感じさせてくれて嬉しい。
尾上さんは小学校教諭に。シャツの襟には芽依が作ったバッジが付いてましたね。
息子に声を掛けるシーンもあるが、そら君自身は画面に映らず。そりゃそうか、8年後なんだから流石に役者さんをそのまま出すわけにはいかんよな。

大秦寺さんは髪型が変わったくらいで、相変わらず年齢不詳。
神代兄妹は雰囲気が柔らかくなっていてとても良かった。凌牙は髭を生やし、玲花はショートカットに。
ユーリとソフィアさんは人外なので全く変わっていない。ってかソフィアさん、Vシネクストにまで出てくれるのか。有り難ぇ。
芽依の上司の白井さんもちょっとだけ出演してくれていて、こちらも嬉しい。

間宮

飛羽真の幼馴染み。時間がある時は陸の面倒も見てくれるナイスガイ。飛羽真、間宮、芽依、陸が日常を過ごすシーンは温かい雰囲気に満ちていて安心する画になっていたね。
Vシネマだからこそ出来る尺の使い方である。

演じる木村了さんは『ゴースト』の夏映画でアルゴス役を務めた方か。全然憶えてねぇ……。
飛羽真の良き理解者を好演してくださって有り難い。めちゃくちゃ難しい立ち位置のキャラだったことが後々判るわけだが……。

篠崎真二郎

倫太郎の父を名乗る謎の男。シブ格好良いオジサマで堪らない。てっきり倫太郎の父というのは詐称だろうと思っていたのだが、どうやらマジの父親らしい。戦いに巻き込まないように離れたということで。
かつては人々を守ることを仕事にしていたと言っていたので、剣士だったってことなのかな……。

立花結菜

賢人の婚約者。演じるのは『W』で若菜を演じた飛鳥凛あん。だからどんな顔だったか記憶に無ーって。
事前情報だけではどういう立ち位置なのかよく分からなかったが、まーた重たいこと重たいこと。

仮面ライダーファルシオンアメイジングセイレーン

真二郎が覇剣ブレードライバーとアメイジングセイレーンワンダーライドブックで変身。
まさか短編映画で登場したゲストライダーがここまで存在感を示し続けるとは一体誰が予想出来ただろうか。

デザインはエターナルフェニックスのリカラーかな。それ自体は良いんだけど、そうなると何でタッセルは別の姿に変身したのか、というのが気になってくる……。

アメイジングセイレーンには人の記憶を改竄する能力があり、全ての人の記憶から消えた人間は存在していたという事実自体が消滅してしまう。
記憶がその人間を形作るって考え方、めっちゃ『電王』じゃん。しかし、そんなえげつない能力を持ったブックがどこからともなく出て来るとか怖過ぎかよ。

何でセイレーンが記憶を改竄出来るんだろうか……。深く考えちゃ駄目なのか……。

犠牲になった人々

剣士達が世界を救ったその裏で、犠牲になってしまった人々。今回は普通は触れない部分に敢えてタッチするという意気込みがあった様子。
だから実は剣士達の所為じゃなかったんだ!ということはなく、実際に戦いに巻き込まれて生命を落とした人がいたのね。

これはなー。犠牲者や遺族からしたら、世界にとっては救世主でもふざけんな!って感情を持つなというのは無理な話なわけで。
かといって剣士達からしたら、それを責められるのは酷ですわというのも頷ける話で。

真二郎はそもそも力を持つ剣士がいるからいけないんだという結論に達したようだけど、いくら力を消して回ったところでいたちごっこにしかならんと思うんだよなー。

犠牲者達の怨念がブレイズにまとわりつくシーン、完全にホラー。レーティングが外れたらすぐグロ描写ハッスルするじゃんw

仮面ライダーエスパーダアラビアーナナイト

エスパーダに待望の強化フォームが。味方側の強化はこれだけなんだけど、エスパーダが唯一のパワーアップ対象に選ばれたのはテレビシリーズでの強化が早々と終了してしまったからなんだろうか。

スーツはセイバープリミティブドラゴンの改造。なんだけど、何でプリミティブを選んだのか……。
骨の意匠が丸々残っているが、アラビアン要素を関係無いよな……。色味はかなり好き。
装動はシール祭りになりそうw

更にテレビシリーズでは全く増えなかった聖剣のエンブレムが新しくなり、月光雷鳴剣黄雷に。
ここにきて新しいエンブレムの登場にはクッソテンション上がる。おっ、もしかして大秦寺さんが新たに作った聖剣ってこと!?かと思いきや、何かよく分からん思いの力で誕生しただけであった。ズコー

書き換えられた時間

結局、最後は飛羽真がアメイジングセイレーンの力で8年前の悲劇の始まりを改竄したってことなんだろうか。
記憶を改竄出来るとは言われていたが、既に起こった事を覆せるとは言われてなかったよな?うーん、どうなんだろ。

そもそも今回の一連の出来事って犠牲者の遺族が動き出したというより無銘剣虚無が人々を操っていたように見えるんだよな。陸も虚無に吸い寄せられてやって来ていたような。
確か虚無って、そもそも誰が作ったのかも判らない聖剣じゃなかったっけ。何か色々語られてない裏設定がありそうで私、気になります。

ED

歌うのは飛羽真、倫太郎、賢人、芽依の4人。めちゃめちゃオシャレなMVに仕上がっていてたまげたなぁ。
曲名は『Bittersweet』。いやいや、ビターどころかめっちゃ渋い内容だったけどな……w

まとめ

そんなわけで一風変わった作風となったVシネクストでした。ドラマとしてはとても面白かったんだけれども、果たしてこれが『セイバー』ファンの求めていた内容だったのか?という問題はつきまとうよなぁ。
せめて新しいブック周りの説明はもうちょっとちゃんとやってくれても良かったと思う。

飛羽真の店が燃えた理由が結局よく理解らないままだったのでは?間宮がやったということでええんかいな。
セットを解体してしまったので、何故あの店でのシーンが無いのかという理由付けが必要だったんだろうけどw

なお、新登場のアラビアーナナイトを除けばフォームチェンジはタテガミ氷獣戦記くらいしか出番無し。セイバーに至ってはブレイブドラゴンのみ登場という潔さである。
変身時のエフェクトや音声もテレビシリーズとは毛色が変えられており、そのシーンと地続きのような作り方になっていたか。

『セイバー』の展開はこれで終わりかなぁ。出来ればもう1本Vシネクストをやってほしいところだけど、1本目がかなりイロモノになったからこの後に続く展開があるとは考え難いんだよね……。
最後に深罪の三重奏が深愛の四重奏に変わったのはエモく終わるための演出であって自作のタイトルではないよなぁ……。

燃:A+ 萌:A- 笑:A 総:S-

シリーズリンク
仮面ライダー50周年記念映画 仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ(2021/12)
仮面ライダーセイバー公式完全読本(2022/02)
仮面ライダーセイバースピンオフ 仮面ライダーサーベラ&デュランダル(2022/11)

Vシネクストリンク
ゼロワンOthers 仮面ライダーバルカン&バルキリー(2021/08)
リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ(2023/02)

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仮面ライダーセイバー 変身ベルト DX聖剣ソードライバー

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Posted by お亀納豆