アニメ,ノベライズ,映画,角川つばさ文庫

小説 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち (角川つばさ文庫)
原作:東堂 いづみ 著:成田 良美

「ぷぷっ、サニーがふつうの女の子って……」
「失礼やな!マーチなんて、おかんやないか!」

2012年3月の新刊。積んでない!
今年もつばさ文庫から『プリキュアオールスターズ』のノベライズが登場。やはり今回もつばさ文庫のフォーマットからは外れたピンクを基調としたカバーになってます。今年も初回限定なのだろうか。

著者は映画の脚本を担当した成田さん。
内容は無難に映画のシナリオをなぞるものとなっている。

映像だとスルーされる要素も見えるのが、ノベライズの良いところなわけで。

・7代目の変身時に聞こえる音声は「天の声」。天の声可愛いなw
・パフで身体をパフパフ。
・キュアエコーの変身はキュアデコルの力によるもの。
・エコーの変身が解けたのは想いを伝えるという目的を達成したから。
・エコーの名前の意味。
・エピローグでは、あゆみがプリキュア達と一緒に遊んだと明言。

この書き方だと、エコー再登場は望めないのかな。
ぼちぼちノベライズオリジナルストーリーとかやっても良いのよ。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A-

原作リンク
映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち

シリーズリンク
小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花(2011/03)

MF文庫J,アニメ,コバルト文庫,コミカライズ,スーパーダッシュ文庫,ノベライズ,角川つばさ文庫,雑記,電撃文庫

注文してた本を色々と引き取ってきました。ラノベは、

・パパのいうことを聞きなさい! うさぎのまぁく 小説版
パパのいうことを聞きなさい! 〜うさぎのまぁく〜 小説版 (コバルト文庫 こ 13-22)

の計1冊。『パイコキ』本出し過ぎだろ……。中にはコバルトのチラシじゃなくて、スーパーダッシュのチラシが。今月はスーパーダッシュの新刊で買う予定のやつがあるから、それを買ったときにメディアミックスの話も書くか。

yhNOVELSは、

・ノートより安い恋
ノートより安い恋 (Yuri‐Hime Novel)

の計1冊。
yhNOVELSとか初めて、その存在を知ったわ。
って、コミック百合姫で『ウタカイ』が復活してるってマジか!

児童書は、

・小説 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち
小説 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち (角川つばさ文庫)

の計1冊。

コミカライズは、

・なれる!SE <1>
・パパのいうことを聞きなさい! 美羽様のいう通り! <1>
・変態王子と笑わない猫。 <2>
なれる!SE(1) (ファミ通クリアコミックス)パパのいうことを聞きなさい! 美羽様のいう通り! 1 (りぼんマスコットコミックス)変態王子と笑わない猫。2 (アライブ)

の計3冊。

アニメ,ノベライズ,講談社ラノベ文庫

おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)
原作:東堂 いづみ 著:栗山 緑 イラスト:馬越 嘉彦

「プリティー、ウィッチー、あいこっちー!」
「プリティー、ウィッチー、はづきっちー!」
「プリティー、ウィッチー、どれみっちー!」
「魔女見習い、バージョンじゅうろく!」

伝説、再動。

講談社ラノベ文庫2011年12月の新刊。ラノベ文庫を読むのは、これが初めて。
日本史に残る傑作アニメ『おジャ魔女どれみ』がライトノベルを舞台に再始動。高校1年生になったどれみ達の物語。
『ナ・イ・ショ』の完結から7年か……。

タイトルの「16」の読みは明記されてないが、劇中の台詞から考えるに、恐らく「じゅうろく」だと思われ。

著者はアニメのシリーズ構成及び脚本を担当した栗山さん、イラストは勿論キャラデザの馬越さんということで、面白くならないわけがない。

美空小学校の同級会に姿を見せなかったおんぷちゃんを心配したどれみ、はづきちゃん、あいちゃんは再び魔女見習いとなり、彼女を捜すことに……という導入。

口絵ピンナップには、どれみ達4人の高校の制服姿と見習い服姿が。
基本的には『無印』のデザインなんだけど、ニーソになったり手袋が長くなったりしている。

文体は、どれみの一人称。かなりの時間が経ってるけど、ほぼ全員の声、脳内再生余裕でした。
どれみの髪型って、シニョンという扱いだったのか……。

劇中では3年が経過してるわけだけど、みんな、それぞれに成長してるし、人間関係も変わったりしていて感慨深い。
はづきちゃんとおんぷちゃんは髪が伸びたのに対し、どれみは短くなっているのも面白い。
あいちゃんはうん、まぁ。

はづきちゃんと矢田君が恋人になったとか、分り切ってたけど、矢田君爆発しろ。
何がびっくりするって、『どっか~ん』最終話で、どれみが告白した相手が小竹だったってのがビックリするわ。
まぁ、何で小竹ちゃうねん!と当時思ったから、良かったと言えば良かったのだが。

肝心の小竹の答えは限りなくイエスに近い保留、みたいな。これが『16』のシリーズ通してのキーになりそうだな。

あれだけ決意して魔女になるのをやめたのに、またなるんかいという意見もあろうが、その辺もちゃんとフォローされているから素晴らしい。

媒体は変われども、ちゃんと『おジャ魔女』してるんだよなぁ。魔法の出番は少なめで、シリーズ後期のノリに近い。
また、媒介が変わったことと、どれみ達が成長したことで、これまでには出て来なかったドロドロしたエピソードなんかも盛り込まれている。

とにかく、アニメシリーズへのフォローが半端無い。懐かしい名前や、1話しか登場していないキャラの名前がバンバン出て来るわ、魔女絡みの設定もガッチリ説明されるわで、やばい超高まるー!!
ウィザードペンペン草とか懐かし過ぎるわ……。重箱の隅を突くレベルのフォロー具合。
あれ、山内君、中学行ったらロン毛にするんじゃなかったの?

おんぷちゃんの問題は解決したが、魔女界で反抗期らしいハナちゃん、見習い服姿で、どれみ達の前に現れたももちゃん。
また、あの賑やかな日常が戻って来る……というところで次巻へ続いている。

うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、早く続きが読みてぇえええええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

巻末には、どれみ役の千葉千恵巳さんのインタビューを掲載。その代わりか、栗山さんの後書きはありません。

このシリーズはメディアミックスの一端とか、元々はプリキュアを終わらせてやる予定だったとか、色々聞くけど、真実は如何に?

ってなわけで、当時視てた奴は絶対買いの『おジャ魔女どれみ16』でした。
次巻も、ハッピーラッキー、みんなに届け!

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S-

シリーズリンク
おジャ魔女どれみ16 ~Naive~(2012/05)

著者リンク
小説 ハートキャッチプリキュア!(講談社キャラクター文庫、2015/09)

 

アニメ,ノベライズ,富士見ファンタジア文庫,講談社ラノベ文庫,雑記

全てのライトノベルは道を空けろ━━━━講談社ラノベ文庫創刊ということで、各書店の入荷状況が全然予想つかないので、通勤経路にある全ての書店を覗く、くらいの覚悟で臨んだんだけど、会社近くの書店で全部揃っちゃいました。心構えをしてると、そういうもんだよな。
ブツは、

・おジャ魔女どれみ16
・アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <1>
・彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ
・生徒会探偵キリカ <1>
・魔法使いなら味噌を喰え!
おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1 (講談社ラノベ文庫)彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)

それから、買おうと思っていた、

・デート・ア・ライブ3 狂三キラー
デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

の計6冊を購入。

ラノベ文庫は公式発売日が2日。ただし、次の配本は正月前倒しで今月の28日発売なので、みんな気を付けるように。

ノベライズを除けば、スルーしたのは『セクシャルハンター・ライオット』のみ。
セクシャル・ハンター・ライオット1 (講談社ラノベ文庫)

現状では、他のレーベルから人気作家を引っ張って来て、講談社の漫画のノベライズで脇を固めているって印象だな。
レーベルのカラーとしては、どういう方向性で行くんだろうな。


会社側の最寄り駅の前のタクシー乗り場で、運ちゃん同士が口汚く罵り合っていた。っていうか、同僚に止められてたけど、手も出てた。
おいおい、お客さんに見せちゃ駄目だろ……。タクシー乗りたくても、乗りづれぇじゃん。

アニメ,ノベライズ,一迅社文庫

宇宙(そら)をかける少女〈下巻〉 (一迅社文庫)
著:瀬尾 つかさ イラスト:芳住 和之

「みんな。みんなの命をわたしに預けて」
「がんばろう。わたしたちみんなで、自由を勝ち取ろう」

約1年8ヶ月1週間の積み。隔月刊行。ようやっと読めた。上巻を読んだ時点でアニメとリンクしていないことは判った上に、アニメ放映が終了してしまったので、後回し後回しになり、気付けば、こんなに積んでしまいましたとさ。

口絵の見開きイラストはイメージイラストなのかよ!イモちゃんが居るのが感慨深い。

2冊しかないので、早速ネルヴァルとの最終決戦です。ナミと神楽の立ち位置が大きく変わっているので、先が読めなくて面白いと言えば面白い……とい言えなくもない……かな?
ちなみに1巻の人物紹介で桜が五女と書かれていた誤植は修正されています。

後は、原作に比べて、レオパルドが人に近く描かれているかなぁ。若干、秋葉とラブコメっぽくなってたし。

レオパルドの装備、竜の翼(フェニックスエール)ユニットって、制作会社繋がりで『GEAR戦士電童』ネタなのか?
無限の力をもたらすって設定まで一緒なんだけど。

結局、個人的にあまり好きになれないタイプのノベライズでした。ノベライズはやっぱり原作を補完してこそだと思うんだよな。
従って地雷認定で。

燃:B- 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

アニメ,ゲーム,ノベライズ,角川スニーカー文庫

CANAAN (下) (角川スニーカー文庫)
原作:チュンソフト 著:杉原 智則 イラスト:関口 可奈味

「いいや」「マリアは、光じゃない」
「ほう、ならば何だ?」
「おまえにはないものさ」
「何?」
「ともだちだ」

角川スニーカー文庫2010年3月の新刊。ってなわけでカナンとアルファルドの戦いがひとまずの決着を見せる下巻です。
口絵のマリア可愛いな。

下巻も概ねストーリー展開はアニメと同じか。ただ、ハッコーの死因が変わっている。
確かアニメではサンタナを死姦しながらファクトリーの崩壊に巻き込まれて死亡だったと思うが、こっちではみのさんを庇って撃たれて死亡となっている。
何で、よりやんちゃ出来る小説でおとなしい死に方にしたんだろう。まぁ、こっちの方がなんぼか救いがあるけども。
とは言え、やっぱりサンタナの最期はえげつないわ。

ラストは、カナンとアルファルドの因縁は続いていくという形で終わってるけど、別に続編作るわけでもないなら、綺麗に決着させておいても良かったと思うの。

上巻に比べて、『428』とのリンクは少なかったかなぁ。

燃:C+ 萌:A- 笑:C 総:A-

アニメ,ノベライズ,映画,角川つばさ文庫

小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花 (角川つばさ文庫)
原作:東堂 いづみ 著:村山 功(いさお)

「最強のコンビは私たち……」
「そう、私たち、みんなに決まってるじゃない!」

角川つばさ文庫2011年3月の新刊。プリキュア史上初のノベライズキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
超テンション上がっちゃう!

普通、つばさ文庫のカバーは黄緑が基調となっているが、本作は初回限定でピンクのカバーです。何という小細工……w

さて、ノベライズを執筆するのは映画で脚本を担当した村山さん。
内容は大体映画のシナリオそのままとなっており、映画の筋を知りたいという場合にはオススメ。
とは言え、スクリーンの映像で観るのとでは迫力がダンチなわけで、ノベライズを読んだら映画は観なくて良いじゃないということでは決してない。
また、各キャラの台詞に、映画では無かったものが追加されていたりする。

イラストは無いことは無いが、既存の版権絵をモノクロで収録という、まぁ無いよりはマシかという状態。

後はノベライズだけの細かい要素が色々と。

・つぼみは赤毛
・奏がいっぱいいるみたい。
・響の親友、西島和音。名前の読みが「わおん」であることが確定。新出情報じゃね?
アズキーナ言及とか胸熱。
・ハーティエルアクション×→ハーティエルアンクション〇
・ヒーリングフレア×→ヒーリングプレア〇
・プリズムフラワーが枯れてから新たに咲くまでの期間は3週間。セイレーン達も人間界から弾き出されていたのだろうか。
・響はハミィの音符集めがどうなったか気にしている。
・響が食べなくても、お菓子がすぐに無くなる。3代目なんか全員大食いだからなw

等々。今の今まで技名を間違って憶えていたという衝撃。

この勢いで、映画作品だけでもノベライズ化せんかなぁ。取り敢えずは10月公開予定の6代目映画をですね……。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

原作リンク
映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花

シリーズリンク
小説 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち(2012/03)

MF文庫J,アニメ,コミカライズ,トクマノベルスEdge,ノベライズ,ファミ通文庫,メディアワークス文庫,映画,角川つばさ文庫,角川ビーンズ文庫

まぁ、発売日通りに買ったものは何もないわけだが。ブツは、

・小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花
・小説家の作り方
・ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~
小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花 (角川つばさ文庫)小説家の作り方 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

の計3冊。

MW文庫の来月の新刊では『大正二十九年の乙女たち』が気になります。

あとはコミカライズを色々と。

・学校の階段 <2>
・大正野球娘。 <5>
・緋弾のアリア <Ⅲ>
・機巧少女は傷つかない <2>
・IS〈インフィニット・ストラトス〉 <2>
・彩雲国物語 <7>
学校の階段 (2) (ファミ通クリアコミックス)大正野球娘。 5 (リュウコミックス)緋弾のアリア ③ (MFコミックス アライブシリーズ)機巧少女は傷つかない② (MFコミックス アライブシリーズ)IS<インフィニット・ストラトス> 2 (MFコミックス アライブシリーズ)彩雲国物語 第7巻 (あすかコミックスDX)

の計6冊。

ゆずこさんに、「三上延さんって電撃の作家だよね?何書いてる人?」みたいなこと聞かれたんだけど、何一つ伝わりそうなタイトルが無くて全俺が泣いた。
作家歴長いし、割と速筆だと思うけど、全然メディアミックスしないんだよなぁ、この人。

アニメ,ゲーム,ノベライズ,角川スニーカー文庫

CANAAN (上) (角川スニーカー文庫)
著:杉原 智則 イラスト:関口 可奈味

(そう、見てみたい)
(目を逸らさずに、閉ざさずに、わたしの知らない世界を。怖いけど━━、あの子は、自分とちがうものを、自分が見たくないものを、真正面から見てる気がするから)
(ねえ)
「カナン━━」

角川スニーカー文庫2010年1月の新刊。『428』と『CANAAN』をより深い部分で融合させることを目的として制作されたと聞きつけ、買ってきました。
著者は電撃出身作家の杉原さん。この人の本って『頭蓋骨のホーリーグレイル』1巻くらいしか読んだことないな。
現在は電撃で『烙印の紋章』を展開中。

イラストはアニメのキャラデザを担当した関口さん。美麗なイラストが目白押し。涙目のマリアが可愛いです。

さて、上巻である本作では、アニメでいうところのカナンとアルファルドの1度目の激突の途中までを描いている。
内容としては、あんまり感想をどうのこうのという感じではないのだが、マリアとカナンのイチャイチャシーンが印象深い。
女の子同士が仲良くお喋りしている風景がイチャイチャに見えるとか、俺の思考は健全過ぎるな。

マリアは『428』本編の事件のことをあまり憶えていないらしい。え、そうだったの?
また、どうやら亜智とひとみのカップルは無事成立したようだ。良かった良かった。

みのさんやマリアが乗ったタクシーのドライバーはてっきり君塚さんだとばかり思ってたんだけど、別人なのか。勝手に同一人物だと思ってたわ。
テレビ放送録画したDVDを引っ張り出して来て、もっかい見てみようか。流し見で。

で、何でスニーカーのノベライズ作品は後書きが無いのだろう……。
ところで、映画の話はどうなった?と思ったら、とっくの昔に上映終了している……だと……?
単館上映だったらしいね。

燃:B- 萌:A 笑:C+ 総:A-

ゲーム,ノベライズ,講談社BOX

428~封鎖された渋谷で~4 (講談社BOX)
著:北島 行徳 原作:チュンソフト イラスト:N村

「……俺はこの街で生まれて、この街で育った。この街で出会った仲間が好きで、この街で遊ぶのが楽しかった。そして、今日、俺はこの街で大切な人と出会った。お前たちとは関係ねーことだけど、俺はその人を命に換えても守りてーんだ。それで……なんだ……その……あぁ、うまく言えないんだけど……」
「ホント、うまく言えねーんだけど……そんな出会いがあったりする渋谷は、俺にとって特別な街ってことで……たぶん……いや、お前たちもそうじゃねーか?やっぱ渋谷が特別で、大好きなんじゃねーか?だから、力を貸してほしい。俺は大切な人を……大切な街を守りてーんだ」

今回は17:00~20:00までの時間帯を収録で、一気にクライマックスです。
次々と、主人公それぞれの物語が完結し、新たにジャックと建野の物語が始まる。
脚が不自由ながらも建野が、ひとみの護衛につけた理由が一応説明されている。まぁ、あまり納得のいくものではなかったけど、完全スルーよりは遥かにマシか。

ゲームとは違い、KEEPOUTやJUMPのシステムが無いからか、同じシーンが複数の主人公の視点で描かれている部分はカットされていたりする。

ひとみが亜智の帽子を被る挿絵は良い挿絵。
一方、マリアは一時とはいえ、憎しみに心を支配される。ゲームのノーマルエンドとグッドエンドを足して、2で割ったような展開。大沢は撃たれるし。

ボーナスシナリオが収録されていないからか、カナンの生死は不明なまま終了。あれ?
生きてることくらい判明させても良かったのに。
つまり、ラストのカナンとアルファルドの対峙シーンもカット。

嬉しかったのは書き下ろしエピローグ。ここでは1年後が描かれている。
亜智はあの後、1年間ひとみと連絡をとらなかったらしい。加納の結婚式に出席することになり、そこで再会することに。
鈴音が存命していることは判るので、移植が成功していると思われ。

御法川はアルファルドを追って、中東へと。これが後々、『CANAAN』へと繋がっていくのか。

ゲームの不満点として、登場人物達のその後が一切判らなかったという点が挙げられるから、この書き下ろしは嬉しい。

総評

そういうわけで人気ゲームのノベライズ『428 ~封鎖された渋谷で~』全4巻でした。
面白かったけど、やっぱりノベライズはオリジナルを楽しんでからこそだよなぁ。
オリジナルを知っているからこそ、感じられる面白さってあるからさ。
ゲームで説明がついていなかった部分に説明が加えられているところも大きい。

テンポ良く読ませるためか、細かいシナリオはカットされていたりするんだけど、そこはもうちょっと盛ってほしかったかな。
1冊1冊がこの分量なら全5巻とか6巻くらいでも良かったと思うの。

燃:A 萌:A- 笑:B 総:A+