「宗像的に男子はNGだが、見た目が中性的なまこちーなら妄想で補完できるかもしれない。なにごとも挑戦と言うし、宗像は常に開拓者(パイオニア)でありたいと思っている」
「……いや開拓者とか言われても」
「挑戦者(グランドブレイカー)でありたいと思っている」
「無駄にかっこいい!」
「超越者(バイセクシャル)でありたいと思っている」
「そのルビはおかしいですよ!?」
約3ヶ月3週間の積み。MF文庫J。デビューシリーズ『プシュケープリンセス』を3巻で終了させた刈野ミカタさんが3ヶ月振りに復活。新シリーズ始動早いな、おい。まぁ、MFはそういう人材を求めてるらしいけども。
図書委員会が出てくるというのであれば、食いつかざるを得ない。まぁ、図書っていう要素は全然関係無かったけどな!
タイトルは「血が足りない」と「知を語る」から。
第二図書委員会に所属する主人公マコトは幼馴染みの少女、冥利(めいり)の吸血欲求を満たすために、血ならぬ知を集めている。冥利は吸血鬼なのに、血が苦手なので。
というのは建前で毎日毎日、男1人におにゃのこいっぱいでくらだない話をくっちゃべる連作短編集です。
つまり、『生徒会の一存』です。いや、こういうの好きだから良いんだけども。
あと、ヒロインの1人、アニアのビジュアルがまんま『リトルバスターズ!』のクドリャフカに見えるんですが。
にしても最近のMF、吸血鬼もの多くね?『ヒメカミ』と『すいーとブラッド』もそうだよな。
ありがちと言ってしまえば、それまでだけど、サクサク読めて楽しい作品。
それに冥利可愛いよ冥利。あとは、図書委員っぽい活動があれば、なお良かったんだが。
そして最初から、挿絵付きで、ごっくんとかやらかす姿勢がポイント高し。
次は2010年12月。あとちょっとで出るな。
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・ちがたり。 <2>(2010/12)
著者リンク
・異世界ならニートが働くと思った? エルフの姫を奴隷にして世界を支配させます。(2015/08)