著:冬木 冬樹 イラスト:H2SO4
「『お仕置きするのは月の代わりに、ドキドキ高鳴る恋の始まり』でおなじみ、魔法少女☆(キラッ)田辺川涙(たなべがわ・るい)だ」
約3ヶ月の積み。MF文庫J第6回新人賞佳作受賞作。『ふぉっくすている?』と同時受賞という史上初の快挙。
取り敢えずタイトル買いで。タイトルの☆は劇中ので発言を鑑みるに、「キラッ」と発音するのが正しいようです。
イラストは電撃文庫『俺と彼女が勇者と魔王で生徒会長』がある意味話題となったH2SO4さん。こういう表記し難かったり、検索しづらいペンネームにする人って何考えてるんだろう。
主人公、和貴(かずたか)は友達以上恋人未満の少女、田辺川涙の秘密=魔法少女☆仮免許であることを知り、彼女の使い魔になることになり……というお話。
表紙で変身後の田辺川が幣みたいなものを持ってるから、また妖怪ネタかと思ったら、特にそんなこともなかったんだぜ。
どっちかっつーと、西洋系。
ちなみに、魔法少女というのは田辺川が自称しているだけで、正確には魔法使いです。
ライトなパッケージングのくせして、中身がそれなりに重いことと、主人公が何かしらの信念を持っているところはGA文庫『かんなぎ家へようこそ!』も含めた3作共通のポイント。
なのに、上手いこと3作とも雰囲気変えてきてんだよなぁ。
これは和貴と田辺川の関係性が良いよね。頻尿って明言されてるヒロインとか初めて見たわw
あと、しつこいくらいに繰り返される会話がクセになりそう。
どうでも良いが、最近、フェンリルって色んなラノベで見る気がするな。ガガガ文庫『RIGHT×LIGHT』とかMF文庫J『喰 -kuu-』とか。
何にせよ、受賞作品3本の中では1番好きです。べ、別に魔法少女だから面白いって思ったわけじゃないんだからね!かかかかかか勘違いしないでよね!
ランクは期待ageで高めにしときます。
次は2011年2月に『ふぉっくすている? 2本目』とこっちの2巻が同時発売で、プレゼント企画もあるとか何とか。
燃:B- 萌:A- 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・魔法少女☆仮免許 <2>(2011/02)
著者リンク
・かんなぎ家へようこそ!(GA文庫、2010/10)
・ふぉっくすている? 1本目(2010/10)
・無気力勇者と知りたがり魔王(2012/01)
イラストリンク
・明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。(電撃文庫、2013/02)
・世界で2番目におもしろいライトノベル。(ダッシュエックス文庫、2015/10)
第6回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
・変態王子と笑わない猫。(最優秀賞、2010/10)
・喰 -kuu-(優秀賞、2010/11)
・社会的には死んでも君を!(佳作、2010/11)
MF文庫Jライトノベル新人賞佳作リンク
・やってきたよ、ドルイドさん!(第4回、2008/10)
・竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(第5回、2009/11)
・森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(第8回、2012/10)
・ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~(第10回、2014/11)
・せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?(第13回、2017/11)