コバルト文庫,ノベライズ

パパのいうことを聞きなさい! 〜うさぎのまぁく〜 小説版 (コバルト文庫)
著:ココロ 直(なお) 原作:松 智洋/MATSUDA98 キャラクター原案:なかじま ゆか

「ひな!おいたんはおまえのために、何だってするぞーっ!」
「ほんと?じゃあうさぎさんつかまえてくえう?」
「おう、まかせろっ!うさぎさんだってうなぎさんだって、かたっぱしからとっ捕まえてけちょんけちょんにしてやるぞ!」

コバルト文庫2012年3月の新刊。約7ヶ月2週間半の積み。
スーパーダッシュ文庫の人気シリーズのコミカライズをノベライズという、物凄くトリッキーな本。
コバルト文庫とか初めて買ったわ……。
ちなみに、折り込みチラシはスーパーダッシュ文庫のものが入っています。

著者のココロさんはコバルトの作家さんで、普段からノベライズを書いたりしているよう。
コバルトには珍しく男性作家さんなんだそうで。
イラストはコミカライズを担当しているMATSUDA98さんが、そのままスライド。

内容としては、コミカライズをベースに、オリジナル要素を追加しつつといった感じ。一部、展開の異なる部分もあったり。

コミカライズの内容を補完しつつ、かつハートフルさは損なわず、上手いこと仕上げているといった印象。
マサキ先生とナミ先生のLOVE模様増量で俺得と言わざるを得ない。ナミ先生可愛いよナミ先生。
俺もおまじないされたいです(^q^)

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A

原作リンク
パパのいうことを聞きなさい! うさぎのまぁく(2012/03)

このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:遠藤 浅蜊 イラスト:マルイノ

「あたしは師匠の教えを守る。それこそが正しい魔法少女でいるための方法だよ」

2012年11月の新刊。約1週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。
編集部から献本を頂きました。有り難うございます。
何故シリーズ2巻が送られてきたのか。もしかして、1巻買ったことバレてる?1巻の感想書く前に届いたので。
つまり、購入報告まで読まれちゃってる?ビクンビクン

さて、新章。タイトルにナンバリングが付いていないことと、1巻の終わり方から、ある程度予想は出来るが、同一世界観+別キャラクターの物語となっている。

スノーホワイトの立ち位置からして、時系列は単純に1巻の後なのか。今一つ、全体の状況が判らんけど。

今回も16人の魔法少女が登場し、殺し合うことに。前回が1つの街が舞台だったのに対し、今回はゲーム世界の中という閉鎖空間が舞台で、より『バトルロワイヤル』感が増した。

群像劇なのも相変わらずなんだけど、今回は誰の視点かが都度明記されている。これを判り易いと捉えるか、はたまた文章で上手く説明出来ないところを逃げていると見るべきかは微妙なところか。
ラノベでは、ちょいちょい見かける手法だけども。
まぁ、それでも何人かは、誰が誰やら判らんようになったが。

サブタイに(前)と入っている通り、続いています。これから、もっと殺伐とした展開になると思うと、鬱だよなー。
次は2012年12月に後編。

燃:C 萌:B- 笑:C 総:A

シリーズリンク
魔法少女育成計画(2012/06)
魔法少女育成計画 restart(後)(2012/12)

MF文庫J,アニメ

「姫小路秋人のことをターゲットと呼ぶことにするぜ!」

サブタイは「生徒会長と密室で二人きりだから完璧に危険だよねっ」の意。
さて、新作短編小説の打ち合わせのため、編集部へとやって来た秋人。担当編集の神野さんは、秋人が禁断の兄妹愛を育んでいると思い込み、彼を正しい道に戻そうと誘惑を繰り返す。
タイトスカートとストッキングの組み合わせが絶妙にエロくて、最早レギュラー入りを期待するレベル。

後半は生徒会長と密室で2人きり。どうにも、この会長、ヒロインとしての魅力が感じられないんだよなぁ。左遷して、神野さんとチェンジしようぜ。

ところで、秋子のシャツの柄は一体……。割れたおいもさんて……。

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A-

エピソードリンク
第4話「はだかだ」
第6話「まょちき」

KAエスマ文庫,アニメ

「ダークフレイムマスターは最強だった」

サブタイの「楽園喪失」は「パラダイス・ロスト」と読みます。

さて、夏休み。六花と十花さんが父方の祖父母の家に行くのについていくことになった同好会のメンバー達。
普通に一色も混ざっていてワロタ

夏!海!ということで、水着回なんだけど、勇太は水着姿の美少女に囲まれて、何故あんなに平然としているのか……。
サイドテールにしてる丹生谷さんが可愛いですね。

十花さんが勇太を連れて来たのには理由があった。3年前に亡くなった小鳥遊姉妹の父の墓参りに六花を連れていくために。

六花の願いを叶えてやろうとする勇太が格好良いから困る。
父の死を受け入れようとしない六花は、家族で楽しく暮らしていた頃の家に向かうが、既に家は取り壊されていて……。

涙を零す六花は現実を否定する……というところで続く。え、このままシリアス展開なの?

燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A

エピソードリンク
EpisodeⅥ「贖罪の…救世主」
EpisodeⅧ「二人だけの…逃避行」

MF文庫J

森羅万象を統べる者 〝万物創造〟 (MF文庫J)
著:水月 紗鳥(みづき・さとり) イラスト:有河 サトル

「いやでも、黒ストってエロくね?透けてパンツ見えたりすると、さらにエロくね?」

MF文庫J2012年10月の新刊。約2週間半の積み。第8回MF文庫J新人賞佳作受賞作。応募タイトルは「万能による無能のための狂想曲」。
最初はスルーしてたんだけど、イチャラブ小説と聞いて。

タイトルの「森羅万象」は「オムニア」と読む。サブタイの「万物創造」も劇中では、「オムニア・クリアート」と呼ばれているが、こちらには振り仮名が振られていない。「オムニア」と繰り返すと、語幹が悪いから、サブタイは素直に漢字の通りに読むのが良いのかしらん。

著者の水月さんは、どっかで見たことある名前だなーと思ったら、第2回ネクストファンタジア大賞の最終候補に残ったりしてるのか。
第4回GA文庫大賞でも確認した。

イラストはファミ通文庫『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』等でお馴染みの有河さん。

さて、口絵には3人のヒロインが登場し、一見、MF文庫Jの王道ラブコメテンプレートに見えるのだが、ところがどっこい、開始早々、メインヒロインである鈴莉が主人公、日向に告白して、両想いだった2人は恋人同士になってしまう。

残る2人のヒロインは既に日向に告白して玉砕済み、もう1人は実妹ということで、昨今のラノベとしては、かなりとんがったキャラ配置なのでは。

一応、タイトルに沿って、異能バトルチックな展開もするんだけど、基本的には、ひたすらイチャラブがメイン。
イチャラブし過ぎていて、こわい。

世界観は広げられる余地がありそうだけど、この話の場合、そんなところを広げて、果たしてニーズがあるのかという。
かと言って、イチャラブばっかりしていると、中身無さ過ぎワロタ状態になりかねんしなぁ。
具体的に言うと、アニメ化決定から放映中にかけてのMF文庫J原作ラブコメみたいな感じ。

とはいうものの、もっと黒スト押しにシフトしても良いのよ?
まさか、メガミ文庫『倒錯クロスファイト』以外で、ストッキングとタイツの違いを説明している本に出会うことになるとは……。

そんな具合で、『森羅万象を統べる者』でした。重版かかったみたいだし、5巻くらいまではいけるかな?

燃:B 萌:A 笑:B+ 総:A

 シリーズリンク
森羅万象を統べる者Ⅱ 〝閉じた小部屋〟 上(2013/02)

イラストリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(ファミ通文庫、2009/01)
彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。(GA文庫、2012/05)

第8回MF文庫J新人賞リンク
失敗禁止! 彼女のヒミツはもらさない!(優秀賞、2012/10)

MF文庫Jライトノベル新人賞佳作リンク
やってきたよ、ドルイドさん!(第4回、2008/10)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(第5回、2009/11)
ふぉっくすている? 1本目(第6回、2010/10)
魔法少女☆仮免許(第6回、2010/10)
社会的には死んでも君を!(第6回、2010/11)
ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~(第10回、2014/11)
せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?(第13回、2017/11)

アニメ,電撃文庫

「才能のある人に、どうやったら追いつけるのかな」

学校、養成所、バイト、ましろ当番と、あれもこれも真面目に取り組もうとする七海は遂に熱を出して倒れてしまう。
頑張り過ぎだろ……どんだけメンタル強いんだよ……。

何が何でもオーディション会場へ行こうとする七海が完全にMAD素材だった件。というか、音声だけ聞いたら完全にエロシーンですよね(ぉ
彼女を会場へ連れて行こうと結託する空太達がアツい。

何とかオーディションを受けることが出来た七海は吹っ切れるのであった。
あれが噂のトラ次郎ということで、トラ次郎可愛いな!

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
#05「さくら荘のまじめな彼女」
#07「彼女のきょうしゅう」

このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:遠藤 浅蜊 イラスト:マルイノ

「魔法少女ってやつは、本来ただの魔法使いじゃないぽん。『魔法の国』が毎度やってる、ぬるくさい選抜試験で選ばれるのは本物じゃないぽん。連中はヒーローでなくちゃならないぽん。アイテム追加ごときで不慮の死なんてのはヒーロー失格。脇役が死ぬべくして死んだってことで片付けて問題ないぽん」

このライトノベルがすごい!文庫2012年6月の新刊。約4ヶ月3週間の積み。『美少女を嫌いなこれだけの理由』でデビューした遠藤さんが9ヶ月振りに復活して贈る新シリーズ。
最初はスルーしてたんだけど、ネットでの評判を見て興味が湧いたので。

巷で人気のソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」。プレイヤーの中から一握りの選ばれた人間は魔法少女となり、マジカルキャンディを集めるために日々活動する。
しかし、ある日、増え過ぎた魔法少女は減らされることになり……というお話。

デビュー作がデビュー作だけに、タイトル通りのポップでキュートな内容でないのは判り切ってたけども。
ドロドロとした策謀渦巻く展開になり、最終的には『バトルロワイヤル』みたいな様相に。
群像劇っぽいところも、『バトルロワイヤル』を彷彿とさせる。

救いの無い展開は面白いんだけど、いかんせん出版したタイミングがなぁ。魔法少女でダークな展開というと、どうしても『まどか☆マギカ』を思い出しちゃうよなぁ。
まぁ、パッケージングで騙すつもりが無い分、『まどか』よりは良心的と言えるかもしれない。

あと、あれだ。デビュー作読んだときも思ったけど、内容が内容なのに、女の子が全然可愛くないのは大丈夫なの?
見た目はともかく、キャラクターとして可愛くないと思うんだよなぁ。

次は2012年11月に『魔法少女育成計画 restart(前)』、12月に『(後)』。

燃:C 萌:B- 笑:C 総:A

シリーズリンク
魔法少女育成計画 restart(前)(2012/11)

アニメリンク
魔法少女育成計画 01「夢と魔法の世界へようこそ!」

著者リンク
美少女を嫌いなこれだけの理由(2011/09)

アニメ,電撃文庫

「嫌だ。俺が生きている間はパーティーメンバーの誰1人しなせやしない。それだけは絶対に嫌だ!」

大人数のパーティーの襲撃を受けたキリトさんとリーファは窮地に立たされる。だが、スプリガンお得意の幻惑魔法が炸裂。キリトさんは巨大な怪物へと変身し、大暴れするのであった。

完全にモンスターになってたけど、噛み殺されたプレイヤーとか、トラウマになっちゃったんんじゃないだろーか……。
まぁ、卑怯なプレイをした代償っちゃーそうなんだけど。

平然とリーファの手を食べたりするキリトさん、マジタラシ。

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

エピソードリンク
#18「世界樹へ」
#20「猛炎の将」

このライトノベルがすごい!文庫

千の剣の権能者(エクスシア) (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:紫藤 ケイ(しどう) イラスト:キムラ ダイスケ

「だから……願いがある」

このライトノベルがすごい!文庫2012年11月の新刊。約1週間の積み。
編集部から献本頂きました。ありがてぇありがてぇ。
とは言うものの、オブラートに包んだ感想を書いても仕方が無いので、いつも通り書きます。

タイトルは「せんのつるぎのエクスシア」と読みます。「千の剣」と言えば、ファミ通文庫『千の剣の舞う空に』だよな。

著者の紫藤さんは第3回このライトノベルがすごい!大賞大賞受賞作家で、現在、デビュー作『ロゥド・オブ・デュラハン』から始まる3ヶ月連続刊行中。本作は、その第2弾に当たる。

イラストのキムラダイスケさんはガガガ文庫『憂鬱なヴィランズ』のイラストを描いてる人か。

さて、舞台は権能者と呼ばれる巨人に、人々が蹂躙されているファンタジー世界。権能者を倒せるのは、同じ権能を使える権能兵と呼ばれる戦士だけ。
魂を代償に権能を得た権能兵の少女クアディカと英雄を求める青年クオンが出会い、物語は動き出す……というお話。

ダークと言うほどではないけど、なかなかに重い世界観。権能者を倒すには、一部の人間を犠牲にして権能兵にしないといけないので、その時点で既に重い。
加えて、恐ろしく硬派。昨今の萌えを入れとかないといけない、みたいな空気をガン無視。
決して、女の子が出て来ないわけじゃないんだけど、萌えとは程遠い立ち位置。

今のご時世、下手したらカテゴリーエラーで弾かれるレベルなのだが、このレーベルは、そういうところを狙うのが趣旨なんだろうから、これでOKなのだろう。
というわけで、かちっとしたファンタジーが読みたい、かといって重厚過ぎるのはNGって人は好きなのではないかと。

次は2012年12月に新作『紅炎のアシュカ』だけど、特に買う予定はありません。

燃:C+ 萌:C 笑:C 総:B+

著者リンク
紅炎のアシュカ(2012/12)
クラッキング・ウィザード 鋭奪ノ魔神と魔剣の少女(2013/08)

電撃文庫

独創短編シリーズ 野﨑まど劇場 (電撃文庫)
著:野崎 まど イラスト:森井 しづき

学校の帰りに買ってきた『アクセル・ワールド12』を開くと電撃の缶詰が挟まっていたので、抜いてごみ箱に捨てた。

電撃文庫2012年11月の新刊。約1日の積み。
電撃文庫MAGAZINEで長期連載化している『野崎まど劇場』が遂に文庫化。まとめてほしいとは思っていたけど、まさかホントに文庫化にまで辿り着くとは……。
ちなみに、野崎さんは電撃文庫初登場です。

イラストを贅沢に使ったショートショートが延々続く構成となっている。内容はとにかくフリーダム。
連載分は全て収録した上、ボツ原稿+書き下ろしも収録で盛り沢山な内容。
海賊本に掲載されていたものまで収録。
文庫換算すると、意外とページ数あるんだな……。

要はメディアワークス文庫で、ちょこちょこやってるボケを全力で酷くしたら、こうなるといった感じ。

とにかく、ありとあらゆるところでふざけている。裏表紙、カバー下、粗筋、後書き、著者近影、帯……と。
竹宮ゆゆこさんから推薦文貰ってるんだけど、後書きにまで出すなよw
やりたい放題過ぎるわ!

つーわけで、『野崎まど劇場』でした。連載は続くらしいけど、2巻が出せるまで続けられるのだろうか……。

燃:C 萌:B 笑:A 総:A+

シリーズリンク
独創短編シリーズ 野﨑まど劇場(笑)(2015/02)

著者リンク
[映]アムリタ(メディアワークス文庫、2009/12)
舞面真面と仮面の女(メディアワークス文庫、2010/04)
死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~(メディアワークス文庫、2010/10)
小説家の作り方(メディアワークス文庫、2011/03)
パーフェクトフレンド(メディアワークス文庫、2011/08)
(メディアワークス文庫、2012/08)
なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(メディアワークス文庫、2013/04)
know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
バビロン Ⅰ -女-(講談社タイガ、2015/10)
HELLO WORLD(集英社文庫、2019/06)
タイタン(ハードカバー、2020/04)
小説(ハードカバー、2024/11)