スーパーダッシュ文庫

ぱんつぁのーと (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:月見里
一(つきみざと・はじめ) イラスト:魚

 

「前島さんが……パンツを穿いてないなんて……」

「穿いてないんじゃないの!私は穿けないの!根本的に!物理的に!」

 

ぱ ん つ は い て な い

 

 大事なことなので、大きく赤文字で書きました。

 約一ヶ月二週間の積み。スーパーダッシュ文庫。新人さんのデビュー作らしい。イラストはHJ文庫の『たま◇なま』で御馴染みの魚さん。

 ヒロインがぱんつはいてないだなんて、なら買うしかないじゃないか!

 

 何といってもスーパーダッシュ文庫なので、壮大な釣り&出オチじゃないかとドキドキしていたのだが、最後までそこそこ楽しめた。いや、楽しめたと言うか、はいてないことも含めてエロかった。

 サイカ可愛いよサイカ。

 

 ぱんつはいてないヒロインがライトノベル初!?みたいなことが帯に書いてあるけど、電撃文庫の『司書とハサミと短い鉛筆』のヒロイン、フィフもはけないぞ。

 あっちがはけるぱんつが無いのに対して、こちらは祭華がものを体内に取り込めるという能力を持っているので、ぱんつをはいても体内に取り込んでしまうという設定。どっちもどっちだなw

 でも何で服は取り込まないんだろう。

 

 ぱんつはいてない以外の要素は緩めの学園異能バトル。正直、この辺はどうでも良いわけだが、比較的読み易いので安心してエロ部分に集中出来る(ぇ

 

 二巻は出せれば、早くもテコ入れ水着回らしいです。でも出せないのがSDクオリティだと思うw

 

燃:C+ 萌:A+ 笑:B- 総:B

ファミ通文庫

戦嬢の交響曲 7 (ファミ通文庫)

著:築地
俊彦 イラスト:赤賀 博隆

 

「俺には雪風しかいないよ」

 

 約一週間半の積み。五ヵ月振りの新刊。毎度のことながら、全然そんな気がしねぇ……。

 

 さて、思ったよりも早かった最終巻。戦嬢達の恋模様と、雪風と榛名の激突が描かれる。

 

 決戦前夜にはかつて皆で鍋を囲んだ話に触れられる。これはFBonline掲載の短編のことなわけだが、ページ数少ないんだから、一緒に収録してくれれば良かったのに。そうすれば、シリーズ全体の評価がワンランクくらい上がったのに。

 

 最後はまだ今後続編が書かれてもおかしくないような終わり方でした。

 

 ラストシーンはLOVE寄せです。

 

総評

 そういうわけで、美少女倒魔アクション『戦嬢の交響曲』全七巻でした。もうちょっとだけもうちょっとだけと思っている内に完結まで辿りついちゃったという。

 切り捨てようと思うと面白くなるんだもんなぁ。

 

 女の子だけの学校へ転校することになった主人公という設定だけを聞くと、普通にハーレムものとしか思えないんだが、イラストが好みじゃなく、全然そういう印象は受けなかった。

 しかし、佑鹿が努力の末に周囲の信頼を勝ち取っていく展開は読んでいて気持ち良かったです。

 

 築地さんのシリーズ全般に言えることだが、読み易さはピカ一。

 

 何気に築地さん、初めてのシリーズ完結じゃね?だから、この機会に『ポリ青』をですね……。

 

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:B

MF文庫J

黒姫のユズハ2 (MF文庫J)

著:田口 一 イラスト:をん

「舳先を希望に向けろぉ!!」

約二ヶ月二週間半の積み。実は隔月刊行。あれ、急に勢いが衰えたような気が……。つーかMFなのにLOVE寄せ少なめってどういうことだYO!
と言うか、折角の水着回を蔑ろにし過ぎだろう、常識的に考えて……(´・ω・`)

後書きでは、「海と言えば船!」とか言ってるけど、前シリーズでヒロインの身体をべろんべろんに舐めまわした著者の台詞とは思えねぇ。

そういうわけで、もう切り捨てで。次は六月だったか七月だったか。

燃:B- 萌:B+ 笑:B 総:B

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「守られてばっかりだと辛いよ……!」

 

 大分オリジナル色が強くなってきた様子。ニーナとリーリンはお互いにマイアスでの記憶があるらしい。原作では確か忘れてたよね?

 

 今更気付いたけど、ニーナの中に居る廃貴族ってアニメだとガンドウェリアで、原作だとメルニスクなんだよな。何故名前が違うのか……。

 

 ハイアとの戦いで傷を負いながらも、新たな戦いに向かうレイフォン。そんな彼はリーリンのほっぺにチュー。本妻強ぇぇぇえええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

 

 体内でせめぎ合うツェルニとガンドウェリアに苦しんでいるらしいニーナ。そんな彼女の顔に謎の仮面が現れる。狼面衆のものとは違うようだったが。

 

 そしてツェルニ上空のオーロラフィールドから現れる巨大な汚染獣。アルシェイラはそれを待っていたようだが、ちゃんと説明した上で終わってくれるの?

 

燃:A- 萌:B+ 笑:C+ 総:A

鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ (富士見ファンタジア文庫 143-14)
鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ (富士見ファンタジア文庫 143-14)

富士見ファンタジア文庫

本気になれない二死満塁?―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)

著:賀東 招二  イラスト:四季童子

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  短編集第二弾。

 

『妥協無用のホステージ』

  宗介が非道過ぎるw

  いやしかし、林水会長と宗介との会話がごく自然に成立している不思議。

 

『空回りのランチタイム』

  確かに、貸したノートを忘れられたら、その貸した奴を殺したくなるよね☆

 

『罰当たりなリーサル・ウェポン』

  口絵の巫女さん姿のかなめが可愛い。あとはいつも通り。

 

『やりすぎのウォークライ』

  タイトル通り、やり過ぎで吹いた。『ぴくせる☆まりたん』と相性が良さそうで困る。

 

『一途なステイク・アウト』

  ボン太くん初登場。まともにラブコメだと、かえって違和感を覚えてしまうとは困ったもんだ。

  何だかんだで落ち着きを無くす宗介萌え。

 

『キャプテン・アミーゴと黄金の日々』

  書き下ろし。宗介とクルツのお間抜けエピソード。そうだよなぁ、書き下ろしって本来こういうもんだよなぁ。前巻みたいなパロディはなぁ。

 

  つーわけで、『本気になれない二死満塁?』でした。安定安定。

燃:C  萌:B  笑:A  総:A

スーパーダッシュ文庫

プロジェクトMP (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:番棚   イラスト:よし☆ヲ

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  SD文庫。『戦え!松竹梅高等学校漫画研究部』でデビューした番棚さんの新シリーズ。美少女学園戦隊ギャグとかいうキャッチに一瞬惹かれたものの、いや美少女美少女したイラストから考えると、ギャグってのはハッタリなんじゃないかと考え直し、一度はスルーしました。結局、買っちゃったけどな!

  MPはマッチポンプ(やらせ)の意。

  メンバー全員女性の校内戦隊マナレンジャー。彼女達と敵対する悪の怪人役をこなす羽目になった主人公、広瀬。普段は、その五人の美少女から想いを寄せられるという、「それ何てギャルゲ?」状態。

  いや、その辺はある意味お約束だから良いんだけど、ギャグがメインと謳っている割には、中途半端。天川先生に戦隊ヒーローを作りたいという願望からマナレンジャーが生まれたんなら、名称とかはボケずに作った方が良かったし、もっと戦隊モノのお約束を詰め込んだら面白くなると思うんだけどなぁ。若しくは設定そっちのけでラブコメに特化するか。

 どうやら二巻打ち切りのようです。

燃:C  萌:B  笑:B  総:B

一迅社文庫

ペンギン・サマー (一迅社文庫)

著:六塚 光 イラスト:茨乃(しの)

「知能を持つのは悪いことじゃないが、代わりにいろんな物をなくしてしまったようだ。皮肉なものだな」
「……そうか。ペンギンはペンギンなりに、大変だよな」

約一ヶ月三週間の積み。『タマラセ』や『レンズと悪魔』で御馴染みの六塚さんが一迅社文庫に登場です。
ヒロインあかりのほっぺのぷにぷに具合に惹かれて買いました。そういうどうでも良い理由で新刊買うから積み本がえらいことになるんだと思います。でもやめない<何なんだ

さて、本作は単発もので昔懐かしの富士ミス臭のするSFミステリー?です。時系列がバラバラで語られた各要素が読み進めるにつれて、影響し合い、全体像が見えてくるのが定番とはいえ面白い。
謎も読みながら十分推測出来るレベルなのは賛否両論だろうが、個人的には好き。

ただ、SFとは言っても、SF考証なんかは無きに等しいので、そういうのを期待するとぐんにょりするので気を付けてください。

ラノベと言うと、基本はシリーズ展開することが前提なわけだが、一迅社文庫は打ち切りというわけではなく、単発作品が比較的多い。こういう一発モノを書ける土壌がラノベ界の中にあるのは良いことだと思います。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A

イラストリンク
あかてん☆ナイツ(ファミ通文庫、2009/11)
くるくるクロッキー(電撃文庫、2009/12)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)

アニメ,GA文庫

「一緒に戦って、コーティ」

「承知した。希望は私が守る。我が契約主よ」

 

『シンケンジャー』を視た後だと、〈無限鍵盤〉が烏賊折神に見える件。

 

 最終決戦前夜、フォロンとコーティは夜空の散歩を楽しむ。

 コーティ曰く、奏世に必要なスコアはカオルが隠したらいしが、それはコーティの中に隠されているということなのか?

 この辺はアニメで説明するのは難しそうだから、いじってあるのかな。

 

 ユフィンリーが母と食事をするシーンは原作にもあるが、彼女の母親のビジュアルが出るのって初めてじゃね?

 

 そして〈嘆きの異邦人〉のアジトに突入したフォロン達だったが、コーティはフォロンを戦いの場から遠ざけ、単身イアリティッケに戦いを挑む。ってところで続く。

 

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A


神曲奏界ポリフォニカ 0~4話フルパック
神曲奏界ポリフォニカ 0~4話フルパック

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「悪役は貴方で――僕じゃない」

 

 激突するサイハーデン流の継承者、レイフォンとハイア。とても収拾がつきそうにないことを無視すれば燃える展開。でも、剄の力で空って飛べたっけ?

 

 で、本妻キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 と思ったら、その後すぐさまグレンダンもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 グレンダンの接近の影響で、後少しでツェルニと接触する筈だったマイアスは突如進路を変更。

 

 グレンダンの外縁部では並び立つ天剣授受者の姿が。やっぱり彼等が並び立つとテンション上がるなぁ。

 

 そろそろ最終回へ向けてオリジナル展開になるのかな?

 

 ところで、今更気付いたけど、何回か前のエピソードでは『レンタルマギカ』のアディリシアさんと猫屋敷が絡んでたのね。

 

燃:A 萌:A- 笑:C+ 総:A


ホワイト・オペラ 鋼殻のレギオス 7
ホワイト・オペラ 鋼殻のレギオス 7

MF文庫J

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

著:志瑞 祐 イラスト:絶叫

「クマーッ!」

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。去年の十月の新刊。発売当初は特に惹かれなかったので放置したのだが、某レビューサイトでヒロインがう○ちを突つくという話を聞きつけて、二巻とセットで買って来ました。

ヨーロッパからやって来たドルイドの少女シャレイリアが騒ぎを巻き起こすドタバタコメディ。軽い百合成分あり。
イラストは『とらドラ!』のコミカライズで御馴染みの絶叫さんです。

うーん、良くも悪くもMFっぽい作品と言うべきか。軽く何かを読みたいってときには重宝するだろうけど、内容が薄っぺらいんだよなぁ。
コメディとは言うものの、そこまで面白いわけじゃないし。

まぁ、評判を聞いてから読んでるから、フィーリング買いに比べて、どうしてもハードルが上がっている部分はあるが。

全ては二巻を読んでからですね。早く読まないと、今月三巻出ちゃうけど。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

シリーズリンク
やってきたよ、ドルイドさん! <2>(2009/02)

著者リンク
聖剣学院の魔剣使い(2019/05)

イラストリンク
とらドラ! <1>(電撃コミックス、2008/02)

MF文庫Jライトノベル新人賞佳作リンク
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(第5回、2009/11)
ふぉっくすている? 1本目(第6回、2010/10)
魔法少女☆仮免許(第6回、2010/10)
社会的には死んでも君を!(第6回、2010/11)

森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(第8回、2012/10)
ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~(第10回、2014/11)
せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?(第13回、2017/11)