ファミ通文庫

トゥインクル☆スターシップ15 Twinkle Twinkle Little Star...... (ファミ通文庫)

著:庄司   イラスト:まりも

「あなたが結婚しないと、あたしも結婚できないんだよ?」


 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  足掛け六年。遂に完結。

  表紙は順当にセイジとミヅキとミズホちゃん。ミヅキは三回目、ミズホちゃんは二回目だっけか?にしてもミズホちゃんってカラー絵に出る度に髪の毛の色変わってないか?

  全十五巻を並べたら、大変美しい。


  目次のマスコットキャラはミズホちゃん。これは初めてかな。ピンナップは、きわどいディジー。ディジー可愛いよディジー。って、ディジー、ピンナップ当番回多くないか?気のせい?

  キャラ紹介は思い出の写真風。構成が秀逸過ぎる。

  本編は、まずドッキリ☆ハプニングよ、もう一度。一巻でのセイジとミヅキの出会いはドッキリ☆ハプニングからだった。それを最終巻でもう一度やるとは……。何と感慨深い……。

  で、間が五ヶ月空いているので、もう設定周りは何が何だか理解りません。思ってたよりも時間移動をしていた人が多かったってのは判った。ユズリハの両親やキリーは十数年過去へ。最後の最後で安っぽい悪役になったユアンは数十年過去へ。明言されてないけど、アイザック師がユアンやったんやろうなぁ。

  一番気になるイェシァーダさんの正体ですが、やはりディジーでした。エピローグで遂に、イェシァーダさんの姿が挿絵に登場。ここで見せるために、今まで一度も挿絵に出て来なかったのか!鳥肌立ちましたよ。セイジにとってのメインヒロインはミヅキやったけど、『トゥインクル☆スターシップ』という作品においてのメインヒロインはディジーやったんやな。

  そういうわけで、セイジが最後に選んだのはミヅキでした。

  ミズホはちゃんと振られたけど、セーラ、マリー、ユッカ、ユズリハ達は、なぁなぁのまま終了。つーか十巻過ぎたあたりから、殆どラブコメは無かった気がするぞ。

  でもエピローグで、二人の娘ヒナギクが新たな移民実習船トゥインクルトゥインクル☆(リトルスター)号に乗り込むシーンは感動した。こうして想いは受け継がれていくんだな。

  彼女が出会った指揮官候補生って誰の子供なんやろ?マリーあたりかな。

  結局船医のマーサとアンドロイドのパープルハートはイラストに登場せず。と言うか名前が出て来たかすら怪しい。

  そんな感じで『トゥインクル☆スターシップ』でした。何だかんだで無事完結出来て、ほっとしました。

  次回作は『トゥインクル』と世界観を共有する話で御願いします。つーかヒナギクが主人公で。

 

燃:A  萌:A  笑:C   総:S

MF文庫J

渚フォルテッシモ (MF文庫J)

著:   イラスト:桐野

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  集英社がホームグラウンドの城崎さんがMFに登場です。軽度のバトルとお約束なラブコメという典型的なMFパターン。どっちの比重を大きくしていくかで、変わってきそう。ラブコメに特化した方が無難だと思うけどなぁ。

  取り敢えずラーメンは美味しそうでした。

  絵師の桐野さんって、どっかで名前見たことあるなと思ったら、『ドクロちゃん りぴる』描いてる人じゃないっすか。渚が手にした魔道具バットがエスカリボルグにしか見えない件。


燃:B  萌:A  笑:B 総:B

アニメ,角川スニーカー文庫

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ (角川スニーカー文庫)

ストーリー原案:大河内
一楼/谷口 吾朗 著:岩佐 まもる イラスト:玲衣

 

「ルルーシュやナナリーは母さんの宝物だもの。ずっと一緒にいて守ってあげるわ。ずっとずっと」

(ただし)

(あなたたちが、私とあの方の邪魔をしない限り、だけどね――)

 

 約二ヶ月三週間半の積み。二ヶ月連続刊行。やべぇ、積む期間が半端なくなってきた……。

 

 さて、『R2』放送に合わせてザスニで連載されていたナイトオブラウンズにスポットを当てた外伝全四回をまとめた短編集が登場。最初はロロが主役の予定だったらしいが、変わったそうな。個人的にはロロよりラウンズの話の方が面白いと思うので良かったかな。

 

 著者紹介で書き下ろしが無いことを謝罪しているが、忙しかったんだろうな。本編最終巻もこの二ヶ月後に出てるし。既に積んでます。

 それにスニーカーから出る『テイルズ・オブ・ヴェスペリア』のノベライズも書くんじゃなかったっけ?ってかもう出てるか?

 

 収録内容はジノとアーニャのエピソードと、セシルさんとミレイ元会長が本編終了後に戦争を振り返るエピソードとマリアンヌの若かりし頃のエピソード。

 

 ちょくちょく出てくるベアトリスって確か本編のノベライズの方でも出て来たあの人だよな?元ラウンズだったらしい。

 

 一応サブタイトルに「ナイトオブラウンズ」と入っている以上、紹介しないわけにはいかないのか、冒頭にはアニメやゲームで出て来たラウンズは紹介されている。でも、ドロテア、ルキアーノ、モニカは出番無し。ドロテアとモニカは殆どキャラの掘り下げが無かったから短編あったら良かったのにな……。

 

 結局十二人全員は出て来なかったラウンズだけど、シャルル皇帝が即位する契機となった血の紋章事件の際に、皇室に叛旗を翻したとして、九人ほどラウンズが処刑されて、そのまま空席のナンバーがいくつかあるんだそうな。一時期はビスマルクしか居なかったこともあるとか。

 

 そして三歳児のルル様と、赤ん坊のナナリーに泣かれてオロオロするビスマルク萌え。

 

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「んなの決まってんだろ。俺とお前でぶっ飛ばす!」

 

 OPの副題は別離(わかれ)編。

 

 経済産業省が何者かに襲撃され、男屋は行方不明、木崎さんは入院。続いて、ぶど子が襲われた。

 エールの前には意思を失ったぶど子が現れる。

 なじみを庇って倒れたエールの前に姿を現したのはウエストエリアよりやって来たスチール缶、ミックスジュースのアキカン。名前は不明。

 関西弁が下手糞過ぎて萎える。別にウエストエリアからやって来たからって、わざわざ関西弁にしなくても良いのに……。

 中の人誰やねんと思ったら、超時空シンデレラ、ランカちゃんじゃないですか!!キラッ☆

 

 ミックスジュースの能力はキスしたアキカンの能力を奪い取り、戦闘不能にするというもの。また、彼女達のコピーを作り出すことも可能。

 

 エールとぶど子のコピーに襲われるメロンとカケル。コンビネーションで何とか撃破。おっと、ようやくブレインズ・ベースの本気キター?

 タイミングを考えればメロメロンってちゃんと格好良く見えるのね。

 

 コピーは倒せたが、その後に現れたミックスジュースによってメロンまでもが奪われてしまう。

 絶望の叫びをあげるカケル。何、この真面目展開。

 

 ところで、なじみはエールから貰った時計を持ち歩いてるのか?あれ、置き時計なんじゃ……。

 

 EDはお汁粉バージョン。のみこさん曰く、しることは違うイメージらしい。

 

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A

MF文庫J

けんぷファー 9 (MF文庫J つ 2-10)
著:築地 俊彦 イラスト:せんむ

「変身を解きましょう。ケンプファーのままで言い合っていたら、いずれ死人が出るわ」

約1ヶ月の積み。4ヵ月振りの新刊。実質は第10巻。表紙は女ナツルと沙倉さん。

今回はいよいよ沙倉さんの本性が剥き出しになってくる。様々な川の流れが奇妙な形で1本にまとまろうとしているらしいが、それよりも気になるのはゲーム好きの担任教師と髪の長い、変な養護教諭。どう考えても伊庭先生と紅尉先生だよなぁ。何なの?『まぶらほ』と関係あるの?

次は2ヶ月連続刊行で、『⑨1/2』です。コミカライズもほぼ同日発売。出たよ、引き伸ばし戦法……(´・ω・`)

燃:C+ 萌:B 笑:B 総:B+

アニメ,電撃文庫

「ジャイアントさらば!見えているものに走り出せ!」

 

 J.C.STAFFの本気キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 

 アバン長ぇ!八分くらいあったぞ。今回OP無いのかと思ったw

 で、もうのっけからフルスロットルクライマックスです。

 

 さて、二人手を取り、何もかもから逃げ出した竜児と大河。何気に大河のお母さんってビジュアル初登場じゃね?

 やはり尺がギリギリで、原作から、かなりカットされています。まさか竜児と大河のキスシーンをカットするとは……。まぁ、最後の最後に回しただけかもしれんけど。

 

 友人達の危機に協力してくれる北村、みのりん、ばかちー。何回も言うが、ばかちーがイイ女過ぎて泣ける。

 この下りで、河に落っこちた鞄の下にちゃんと新聞紙をひいているのが細かい。

 

 二人が竜児の母方の祖父母の家を訪ねている間、春田は貰ったチョコをひたすら見せびらかしていた。賞味期限ギリギリまで見せびらかすつもりらしい。早よ食えw

 

 今回は本編がEDまで食い込みました。食い込んだっつーかEDが全部本編だった。

 

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:S

スーパーダッシュ文庫

修道女エミリー―鉄球姫エミリー第二幕 (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:八薙 玉造  イラスト:瀬之本 久史

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  これどうやって続けんねんと思っていた『鉄球姫エミリー』に二巻が登場です。取り敢えず表紙でシスター姿のエミリーが妙に色っぽいです。

  さて、登場人物をほぼ一新しての新展開。マティアスが死亡したので、変態ギャグをかます人がエミリーーだけになってしまし、勢いが衰えてしまった。新キャラかつ今回の主人公的扱いのグレンも姫教育などという、さぞエロ妄想が活性化しそうな造語を連発するが、いまひとつ。

  と言うか、何だかんだで、心のどこかでNice boat.な展開を期待していた俺が居る。極端なんだよなぁ。前巻で、殆ど死んだかと思えば、今回は名前があるキャラは誰も死んでへんし。

  一巻のインパクトがあり過ぎた所為で損してるな。

  いやしかしロッティ可愛いよロッティ。

燃:B  萌:A   笑:A  総:A

角川ビーンズ文庫

真実を告げる声をきけ―少年陰陽師 (角川ビーンズ文庫)

著:結城 光流  イラスト:あさぎ

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  通算十七巻、珂神編三巻。昌浩は比古の心に触れ、突然出雲に連れてこられた彰子は狼のもゆらと心を通わせる。特に、彰子ともゆらのシーンはかなりのハートフルさで、こりゃやられたという感じだったのだが、何者かがもゆらを襲撃。死んじゃったっぽいな。もゆらへの攻撃に使われたのは勾陣の筆架叉だった。それを知った比古は……。

  絶望展開キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


燃:B  萌:B  笑:C  総:A

ファミ通文庫


著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂

「心葉くんは絶対"受"よ。そっちの方が身体の負担が大きいのよ。裂けちゃって大変なのよ」

『バカテス』とのコラボで味をしめたのか遠子先輩w

約2ヶ月3週間の積み。4ヵ月振りの新刊。「挿話集」は「エピソード」と読みます。
本編が完結し、今回は短編集ということで、これまでの遠子先輩1人という構成ではなくなり、心葉と遠子先輩がセットに。遂に主人公が表紙に……。

『“文学少女”と恋する牛魔王(ミノタウロス)』

FBSP掲載短編。遠子先輩に恋する柔道部主将の牛園の視点。完全にコメディです。
こうしてみると、遠子先輩って結構罪作りな女なんだよなぁ。遠子先輩可愛いよ遠子先輩。
ちなみに挿絵が描き下ろしです。

『“文学少女”と革命する労働者(プロレタリア)』

書き下ろし。書き下ろしも既存のエピソードのネタを拾いながら構成されているのが素敵。
ボート部の鬼コーチはえげつなかったです。

『“文学少女”と病がちな乙女(クロエー)』

書き下ろし。遠子先輩のクラスメイト、果歩の甘酸っぱい恋のエピソード。最後にLOVE寄せと見せかけて寸止めなのがいやらしいw

『無口な王子(プリンス)と歩き下手の人魚(マーメイド)』

書き下ろし。芥川君と美羽のLOVE寄せエピソード。美羽が完全にツンデレ化していて吹いた。

『"文学少女"と扉のこちらの姫(レイディ)』

ここからはFBonline掲載『“文学少女”の秘密の本棚』シリーズ。でもこれ第2話なんだよなぁ。次の流人のエピソードとセットで収録したかったから、順番変えたのかな。

遠子先輩と麻貴先輩の出会いのエピソードを麻貴先輩の視点から。ちょっと本編っぽく若干のミステリー要素あり。

『“文学少女”と浮気な預言者(ヨカナーン)』

『秘密の本棚』第三話。本編三巻の裏で暗躍していた流人の姿を描く。
このシリーズを読んでいて、「エロ」とかいう文字が出てくるとビクっ!てなるw

『“文学少女”の今日のおやつ』

FBonline掲載のショートショート。掲載は『秘密の本棚』よりこちらが先。各短編の合間合間に掲載。
全13回中、今回は第1回、最終回、第6回を収録。え、まさかこれだけしか収録しないってことはないよね?心葉ロリコン疑惑とか琴吹さんの乙女乙女したメールとか面白いのがいっぱいあるのに。

また最後に書き下ろしとして『おやつ』の特別編を収録。大学生になり、下宿し始めた遠子先輩の姿が垣間見える。

まとめ

そういうわけで短編集第1弾でした。これくらいのテンションが読み易くて良いなぁ。

次は外伝。3年生になった心葉の居る文芸部に新入部員の女の子がやって来るそうな。4月予定だっけ?

そして“文学少女”世界が更に広がるプロジェクト・メモワール始動。どう見てもアニメ化です。本当に有り難う御座居ました。4月はコミカライズも出るし、そこで発表かなぁ。まずはドラマCDあたりからジワジワ攻めていくんだろうか。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

ドラマ,電撃文庫

「俺は……お前達を許すことは出来ない!!

 

 妻と離婚し、一人娘の存在が生き甲斐だった男、町田はその娘の死に酷く落ち込む。

 娘に頼まれて、彼の様子を見に来たモモとダニエルにどうしようもない苛立ちをぶつける。

 

 もしかして最終回に向けて展開し始めた?次回予告を見た感じでは、今後へ繋がっていきそうだったが。

 エピソードとしては面白かったけど、いかんせん尺が足りないのか早回しな気がするなぁ。

 

 次回予告後のダニエルの絵日記には黒猫のダニエルの絵が。こういう原作との絡め方は上手いな。

 

燃:C 萌:B- 笑:B- 総:B