ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
著:野村 美月 イラスト:karory
「やっぱり国王様は究極の受けよねっ!」
ファミ通文庫2012年2月の新刊。約2週間半の積み。『ヒカルが地球にいたころ……』3巻からは隔月刊行。
ということで、野村さんが2シリーズ同時進行開始です。こちらはFBonlineの連載に書き下ろしを加えて文庫化したもの。
公式略称は『ドレ僕』。
連載開始と同時期にcomic B’s-LOG エアレイドでコミカライズの連載が始まっており、単行本がこの本とほぼ同時発売。
タイトルから、あー野村さんのコメディかー。この人、結構コメディだとハジケるんだよなー、取り敢えず買っとくかーという思考だった筈。
舞台は中世ヨーロッパに少しだけ現代要素が混じり込んだような世界。ニート予備軍の少年シャールは完璧超人の双子の姉グリンダの身代わりに女装して、同盟国の王族の家庭教師をやらされる羽目になって……というお話。
女装少年モノってラノベでは、ありそうで実はあんまりない気がするな。スーパーダッシュ文庫『アストロ!乙女塾!』とか思い出したのは俺だけで良い。
一見、タイトルで男性向けと見せかけておいて、男女比率はトントンくらいで、女性読者が喜びそうなキャラも登場する。
基本的にはエピソード毎に、シャールが無意識に男女構わず、登場人物のフラグを立てていく展開となっている。
年上のおねーさん(と思い込んでいる)にドギマギしちゃう竜樹(りゅうじゅ)王子がショタ可愛い件。
心を開いた後の聖羅姫も可愛いよね!
ドタバタラブコメなだけかと思いきや、すかさずハートフル展開を挟んでくるから困る。そういうの大好物です。
イラストは、よくある萌え絵なんだけど、すげー俺のツボなんだぜ。メイド姿の王妃様可愛過ぎる。
そんなわけで、男女の隔てなくお勧めです。
次は2012年4月に『 ヒカルが地球にいたころ……』4巻『“朧月夜”』、その後に5巻『“末摘花”』、それからこっちの2巻らしいです。
正直、こっちの方が読みたいなー。
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 <2>(2012/09)
・「ドレ僕」PREMIUM GIFT BOOK
コミカライズリンク
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 <1>(2012/02)
著者リンク
・“葵” ヒカルが地球にいたころ……①(ファミ通文庫、2011/05)
・“若紫” ヒカルが地球にいたころ……③(ファミ通文庫、2011/12)
・“朧月夜” ヒカルが地球にいた頃……④(ファミ通文庫、2012/04)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる①(ファミ通文庫、2014/05)
・陸と千星 ~世界を配る少年と別荘の少女(ファミ通文庫、2014/06)
・アルジャン・カレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~〈上〉(ファミ通文庫、2014/10)
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰(ダッシュエックス文庫、2014/11)
・下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。(ファミ通文庫、2015/06)
・SとSの不埒な同盟(ダッシュエックス文庫、2015/07)
・晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と(講談社タイガ、2015/10)
・楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃?(ファミ通文庫、2015/11)
・むすぶと本。 『外科室』の一途(ファミ通文庫、2020/06)
・記憶書店うたかた堂の淡々(講談社タイガ、2020/07)
・世々と海くんの図書館デート 恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、絵本をめくるのです。(青い鳥文庫、2020/10)
・三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚(文春文庫、2020/12)
・ストーリーテラーのいる洋菓子店 月と私と甘い寓話(ソフトカバー、2020/12)
イラストリンク
・勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。(ファンタジア文庫、2013/01)
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