[映]アムリタ

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)
著:野崎 まど イラスト:森井 しづき

「最原(さいはら)さん、何読んでるんです?」
「HUNTER×HUNTERの三十八巻です」
「出てない!」

何だ、デビュー当時から頭おかしいんじゃないかw

メディアワークス文庫。第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作品。ベアが部室に置いていたので借りてきました。
タイトルは何て発音すんだよw

イラストは電撃文庫『葉桜が来た夏』、HJ文庫『ミスティック・ミュージアム』、ファンタジア文庫『ダブルクロス』でお馴染みの森井しづきさん。

自主制作映画に参加することになった芸大生の青年、二見はその映画の監督、最原最早(もはや)のコンテに引き込まれていく。映画が完成したとき、二見は最原の目的に気付いてしまい……というお話。

最初はそんな気配は無いんだけど、これも一応ミステリの範疇かなぁ。
3作目『死なない生徒殺人事件』でも同じ不死というキーワードを扱っているところが面白い。
エピローグでの急カーブに不意打ちされちまったぜ……。

しかし、注目すべきはこの後、『野崎まど劇場』へと繋がっていくコメディセンスだろう。二見と最原さんの漫才が楽しい。
裸エプロンに、もっと着ろ!で吹いた。

ギャグのノリを見てると、別に電撃文庫で構わないと思うんだが。これはあれなのかな。一般人にも抵抗の少なそうなイラストと軽いノリで、ラノベへ引きずり込もうという作戦か。

これは野崎さんの2番目の作品『舞面真面とお面の女』も読まなきゃだなぁ。

燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A

新装版リンク
[映]アムリタ 新装版(メディアワークス文庫、2019/09)

著者リンク
舞面真面と仮面の女(2010/04)
死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~(2010/10)
小説家の作り方(2011/03)
パーフェクトフレンド(2011/08)
(2012/08)
独創短編シリーズ 野崎まど劇場(電撃文庫、2012/11)
なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(2013/04)
know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
バビロン Ⅰ -女-(講談社タイガ、2015/10)
HELLO WORLD(集英社文庫、2019/06)
タイタン(ハードカバー、2020/04)

第16回電撃小説大賞リンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(銀賞、電撃文庫、2010/02)
月光(最終選考、電撃文庫、2010/09)
マリシャスクレーム -MALICIOUS CLAIM-(4次選考、2010/06)
ミネルヴァと智慧の樹 始原(4次選考、電撃文庫、2010/07)
理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!(4次選考、電撃文庫、2010/08)
官能小説を書く女の子はキライですか?(4次選考、電撃文庫、2010/08)
ハロー、ジーニアス(4次選考、電撃文庫、2010/10)
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~(4次選考、電撃文庫、2010/10)
恋する鬼門のプロトコル(3次選考、電撃文庫、2010/06)
彼女はつっこまれるのが好き!(2次選考、電撃文庫、2010/07)

メディアワークス文庫

Posted by お亀納豆