犬とハサミは使いよう
『いいか、本の七罪!勝手にネタバレを話す事!本を乱暴に扱う事!本を読まないで語る事!本をむやみに汚す事!本を借りっ放しにする事!本を読んでいるのを邪魔する事!そして本を買ったまま読まずに積んでおく事だ!』
うわぁあああぁあああああああぁ、積みまくってるぅぅうううううう!
約1ヶ月3週間半の積み。第12回えんため大賞優秀賞受賞作品。本バカが登場すると聞いて。
著者の更伊さんは2人組だそうで。2人組のラノベ作家って他に誰が居たかなぁ。織田兄弟さんとか若王子ラムネさんとかか。
タイトルは応募時そのまま。
イラストは一迅社文庫『アネモイ』シリーズと『幻想症候群』と『あまがみエメンタール』、メガミ文庫『倒錯クロスファイト』、HJ文庫『龍刃機神と戦う姫巫女』等でお馴染み、鍋島テツヒロさん。
本バカの高校生、和人(かずひと)はある日、強盗に殺されてしまうが、何故か犬の姿として復活する。
大好きな作家、秋山忍こと夏野霧姫(きりひめ)と出会い、行動を共にするようになり……というお話。
(∪^ω^)わんわんお!
まず和人の本バカっぷりが楽しい。俺もまだまだだなと思わされるわ。言い方を変えれば、ただの変態だが。
和人が人間の姿をしているのは序盤だけのため、ラブコメっぽい気配には殆どならないが、会話のノリもこれまた楽しい。
ぬ~ぼ~とか久し振りに聞いたわw
ゲンガオゾなんかMSであることしか思い出せんかった。
あれ、えんため大賞なのにストレートに面白い……だと……?
えんため大賞っつーと、2年前までは地雷原からお宝を探すようなイメージだったのだが……。
それだけ高レベルの応募者が増えてるのかな。まぁ、ラノベというジャンルの知名度が上がって、一般寄りの新人賞に応募してた人が流れて来てるのかもしれないけど。
ラストシーンは泣かせるじゃねぇか、ワンランクアップだぜと思ったら、その後にギャグオチが控えていたでござる。
粗筋にはミステリ系不条理コメディって書いてあるけど、えっ、ミステリ系?かなりこじつけだと思うんですが……。
と言うか、何で和人が犬になったのかって一番の謎が投げっ放しやがな。まぁ、そういう部分に突っ込むような内容でもないっちゃーないんだが。
何にしても、面白かったですよ。
次は2011年4月。
燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・犬とハサミは使いよう <2>(2011/04)
コミカライズリンク
・犬とハサミは使いよう <1>(2013/01)
アニメリンク
・犬とハサミは使いよう 第壱話「犬も歩けば棒に当たる」
イラストリンク
・倒錯クロスファイト(メガミ文庫、2011/01)
・妹はラノベの女神ちゃん(スマッシュ文庫、2012/08)
・駿英血統 神馬を継ぐ者(NOVEL 0、2016/10)
・黒鎖姫のフローリカ(ファンタジア文庫、2012/11)
第12回えんため大賞リンク
・わたしと男子と思春期妄想の少女たち 1 リア中ですが何か?(優秀賞、2011/01)
・表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?(特別賞、2011/01)
・○×△べーす 1 ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(特別賞、2011/01)
・犬とハサミは使いよう(優秀賞、2011/02)
・魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる(特別賞、2011/02)
・魔術師たちの言想遊戯Ⅰ(特別賞、2011/02)
えんため大賞優秀賞リンク
・ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(第10回、2009/02)
・B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
・空色パンデミック①(第11回、2010/01)
・わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)
・明智少年のこじつけ(第13回、2012/01)
・リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判(第15回、2014/01)
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