電撃文庫

なれる!SE (8) 案件防衛?ハンドブック (電撃文庫)
著:夏海 公司 イラスト:Ixy

「すみません」
「いいんです」
「僕らが勝てばいいだけですから」

やだ、格好良い……。
2012年12月の新刊。約9ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は新キャラ、工兵のライバルとなる次郎丸縁。一見、可愛らしい外見をした女性だが、彼女の持つスキルによって、スルガシステムは窮地に追いやられることに……。

業務内容的には、寝癖頭も関係ある筈なんだけど、縁との対決に焦点を当てるためか、今回は名前のみの登場。

橋本課長と知り合うことが出来た業平案件を死守するため、あの手この手を尽くす工兵達。
工兵の格好良さに、橋本課長は完全に落ちたに違いない……。

それにつけても、こいつ等、やる気漲り過ぎだろ……。何なの?マゾなの?
次は2013年5月に9巻『ラクして儲かる?サービス開発』、8月に10巻『闘う?社員旅行』。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A+

シリーズリンク
なれる!SE7 目からウロコ?の客先常駐術(2012/08)
なれる!SE9 ラクして儲かる?サービス開発(2013/05)

富士見ファンタジア文庫

甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫)
著:賀東 招二 イラスト:なかじま ゆか

「マカロンさん。こうやってダラダラしてるだけでいいもぐ?」
「うん。でもゲストにいい感じのスケがいたら、いやらしい目で見たり下品な野次を飛ばしてほしいろん」
「やめろ!」
「F言葉は勉強した?ちゃんと使ってね。たくさんファックとビッチとか言って欲しいろん」
「だからやめろ!」

2013年8月の新刊。約1ヶ月の積み。半年振りの新刊。正直、半年程度で出たことに驚いている俺が居る。

さて、第2巻。何とか廃園の危機は免れた甘ブリだったけど、それは問題の先送りに過ぎなかった。
引き続き、東奔西走する西也達だったが……。

いすずが西也のことを意識しまくりんぐで、やっとラブコメと言える状態になってまいりました。
口絵のサービスシーンも相俟って、いすず可愛いな!

相変わらず、可愛い外見したマスコットキャラのドギツイの下ネタというギャップが凄い。無駄に下ネタに詳しくなれるよ!やったー!

他のネタもセルフパロだったり、やたら古かったりで。『忍者キャプター』とか読者の何割が知ってんだよw

今回で、一気に仲間が増えた印象だけど、次巻以降も、みんな出番があるんだろうか……。

燃:C+ 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
甘城ブリリアントパーク #01(2013/02)
甘城ブリリアントパーク #03(2014/01)

スマッシュ文庫

高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル (スマッシュ文庫)
監修:榊 一郎 著:日高 真紅 イラスト:皆村 春樹

「くっくっく……。お菓子のためなら、わらわは人間に媚びることも辞さぬぞ」

スマッシュ文庫2013年9月の新刊。約2日の積み。シリーズ同時刊行3冊目。
著者の日高さんはGA文庫『神曲奏界ポリフォニカ』シリーズの設定管理やTRPGのリプレイなんかを書いてる人だな。
イラストはHJ文庫『僕の妹は漢字が読める』等でお馴染み、皆村さんか。

さて、時系列的には一番未来にあたる本作は、人々の精神を犯す魔字を清め、封印することに奔走する少年少女の物語。

3冊目は漢字ということで、対象となる漢字は劇中での初出時に太字で表記されている。
そのため、序盤が太字祭りで、すげー気持ち悪いことになってる。いや、やむを得ないんだが。
それに、校正に物凄く神経使ってそう。

それ以外は、ごくごく普通のラノベ。ただ、そこかしこに、ああ、この漢字を出さざるを得なかったんだな、という無理矢理感満載の固有名詞が。

好意を超ストレートに表現する主人公と素直になれないヒロインという関係性は読んでいて気持ちの良いものがある。

というわけで、ある意味、画期的とも言える気がしないでもないスタディ・ノベルシリーズ3冊を読破したわけだが。
まぁ、流石に勉強の要素を含みつつ、質の高いストーリーってのは難しいのは理解るんだけど、もうちょっと何かこうパンチが欲しかったという気はする。

どうせ無理矢理な設定に落とし込まざるを得ないんだから、もっとハチャメチャな方向に舵を切っても良かったんじゃないかな。

それに、3冊の間の繋がりが、わざわざ繋がってると明記してる割にはショボイ気がする。
3作通して登場するキャラが居るくらいはあっても罰は当たらないかと。

燃:B- 萌:A- 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル -天剣少女の方程式-(2013/09)
高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル -彼女は白紙の単語帳-(2013/09)

イラストリンク
僕の妹は漢字が読める(HJ文庫、2011/07)
セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常(このライトノベルがすごい!文庫、2013/10)

スマッシュ文庫

高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル (スマッシュ文庫)
監修:榊 一郎 著:岡本 崇史 イラスト:美和 美和(みわ・よしかず)

(まるで大容量の記憶装置付きのコンピューターだな……。いや、白紙の単語帳って言った方がいいか。白いページに字を書き込んで、それが消えないみたいに彼女は言葉を覚えていく)

スマッシュ文庫2013年9月の新刊。約2日の積み。シリーズ3冊同時刊行2冊目。
著者の岡本さんは、これがデビュー作になるそうな。

さて、タイトルから判るように英語編ということで、やはり左開き。
飛び級でアメリカの大学の研究員を務める主人公、駿介はある日、海底に沈んだカプセルから出て来た銀髪の少女と出会う。
少女を狙う政府から、駿介は逃げ回ることになって……。

扱っている分野が言語ということで、『天剣少女の方程式』程の無理矢理さは無いかな。
劇中で文法を説明するシーンは殆ど無く、登場人物の台詞が英語で書かれており、それに和訳が併記されている形。
台詞回しが、やや教科書的なのは意図してのことなのか。

ストーリー自体は一昔前の逃亡劇といった感じか。もうちょいLOVE寄せしても良かったのよ。

『天剣少女の方程式』の方で、妙に機族の始祖ルナの話を出すから、もしやと思ってはいたけど、案の定、こちらのヒロインが、そのルナなのね。設定だけじゃなくて、キャラデザの方も、ちゃんとすり合わせがされているっぽい。
地球を守る云々の話は出て来なかったけど、その辺は3冊目かな……?

燃:C+ 萌:B+ 笑:C 総:B+

シリーズリンク
高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル -天剣少女の方程式-(2013/09)
高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル -コトのハのカタチ-(2013/09)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「では始めよう。僕等のサイレントパーティーを」

サブタイは「Silent Party」と読みます。
さて、布束さんとも協力することになり、タイムリミット間近にして、美琴達の反撃が始まる。

証拠物件を、しれーっと美琴達に渡した黄泉川先生は謹慎処分を喰らったらしい。台詞は無かったけど、小萌先生が登場。

いわゆる美琴勢力の力を総結集しての決戦。固法先輩は例のジャケット着てるし、佐天さんはいつものバット持ち出してくるしで。

またしても特殊EDで、イントロの入り方とか格好良いんだけど、後期EDを数えるほどしか聞いた記憶がないな……w

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

エピソードリンク
#22「STUDY」
#24「Eternal Party」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「てめぇもグレモリー眷属なら男を見せてみろ、ギャスパーぁぁああああああッ!!」

『禍の団』の襲撃を受けるトップ会談。まぁ、現時点では『禍の団』の名前は出てないけども。

『禍の団』の尖兵をくい止めるヴァーリかっけーな。変身シーンがちゃんとあるのが素敵。

一方、囚われて能力を利用されるギャスパーに喝を入れるイッセー。アスカロンを喚び出すのが、これまたアツい。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第10話「色々、三すくみです!」
最終話「二天龍、激突!」

アニメ,電撃文庫

「友情、微笑み、フェアプレーだ」

VS硯谷戦を意識し過ぎるあまり、練習が空回る5年生チーム。だが、先輩達の導きもあり、何とか持ち直す。

で、いよいよ試合当日。この辺から、原作13巻か。見事、練習の成果を発揮し、リードをもぎ取る6年生チーム。
問題は5年生チームと怜那の戦いで……。

EDは今までも、登場するデフォルメキャラがちょこちょこ変わってたけど、今回は5年生チームの格好が体操着からユニフォームに変わってましたね。

燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A

エピソードリンク
The 9th game「Don’t wanna cry 泣きたくない…」
The 11th game「dearests」

富士見ファンタジア文庫

鋼殻のレギオス23 ライク・ア・ストーム (角川ファンタジア文庫)
著:雨木 シュウスケ イラスト:深遊

「しかし、彼には本当に、『トイレ女ラヴ』という属性はないのでしょうか?」
「さっきから、あなたちょっと挑戦者過ぎませんか?」

ずっとクララのターン!!

2013年2月の新刊。約7ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
完結間近の、このタイミングで短編集とか、どういうことなの……。もうちょっと早い時期に出せただろ……。

というわけで最後の短編集はクララ尽くしの1冊となります。短編集は10ヶ月振りの6冊目か。

表紙はクララをメインに、ニーナとフェリという構成なんだけど、よく見たら、後ろの2人、超ふざけてんじゃねーかw
更に後ろをよく見ると、猛禽のシンのシルエットが……。

というわけで、第十四正体の面々も活躍する短編集となっております。活躍……かな……?
小隊長の性癖が明らかになる、が正解か。フェリに見下されたいとか、男として当然の願望過ぎて困る。
第十四小隊が活躍する話は、もっとあっても良かったのよ。

書き下ろしは、連載分のオチらしきものと、最後の戦いに向けた一幕をクララの視点で描いたもの。
この書き下ろしがあることで、一応最終巻直前に挟む説明はついた形か。

次は2013年6月に24巻『ライフ・イズ・グッド・バイ』、9月に最終巻『アンド・ゼン・アフター・ザット』と新シリーズ『ドラグリミット・ファンタジア』1巻同時発売。

燃:C+ 萌:A 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
鋼殻のレギオス22 ウィンター・フォール 下(2012/10)
鋼殻のレギオス24 ライフ・イズ・グッド・バイ(2013/06)

スマッシュ文庫


高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル (スマッシュ文庫)

監修:榊 一郎 著:ひびき 遊 イラスト:BLADE

「だって出された数式を解けば、それだけで必ず答えが出ちゃうのよ?そんなの、数学だけじゃない」

スマッシュ文庫2013年9月の新刊。約1日の積み。
萌えを取り込んだ参考書は数あれど、参考書の要素を取り込んだラノベは無いんじゃね?ということで、榊さんが率いる創作集団イメイジング・フォレストが総力を結集して送るシリーズ。
一挙3冊同時刊行です。

内容に榊さんは、ほぼタッチしてないとはいえ、監修として名前が入っている以上、買わんわけにはいかんでしょうよと。

著者のひびきさんはファンタジア文庫からデビューしたものの、戦力外通告を受けてしまったアレな人。
よく考えたら、この人が本出してるレーベルって全部、榊さんが本出してるところなんだけど、口をきいてもらってたりするんだろうか。
そういや、この人の本読む初めてだわ。短編を読んだことはあるが。

イラストは榊さんの著作であるファミ通文庫『まじしゃんず・あかでみぃ』や朝日ノベルズ『フェアリィフィールド』等でお馴染みのBLADEさん。榊さんがオファー出したのかな。

装丁も参考書っぽいデザインになっている。まぁ、文庫サイズなので間違って買う人は居ないと思うが……。
本作は数学を扱っているので、横書きで左開きとなっている。お陰で読み難いのなんの。

空を覆い、人類の行動範囲を著しく狭めている謎の物体、天剣。天剣の秘密を解き明かそうと決意した少年、飛来(ひらい)は図らずも天剣ダモクレスのマスターとなり、機族達の導きの元、他の天剣と戦いを繰り広げることに……。

戦闘状況を数学に落とし込むことで、その問題を解き、攻撃方法を決定していくという流れ。
まぁ、元からコンセプト自体が無理矢理なので、何で中学レベルの数学が解けただけで攻撃手段が決まるのかとは考えてはいけないと思う。

問題は話が凄い勢いで進むところか。普通なら早くても3巻くらいかけて辿り着くところに1冊で到着してしまっている。

また、登場キャラもやたらと多く、長期シリーズを通しての数なら問題無いんだけど、バンバンヒロインが増えていくので、1人1人の存在感が凄く希薄。
これだけ出すなら、幼馴染みまで出すのは欲張り過ぎだろ……。いや、それ以前に機族の女の子を減らすべきなんだけども。
出すなら出すで、せめて口絵はキャラ紹介に割くべきかと。

3冊読むことで判る仕掛けがあるらしいけど、世界の成り立ちが判るとか、そんなんだろーか。
まぁ、ランクは期待ageで。

燃:B 萌:A- 笑:B- 総:A-

シリーズリンク
高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル -彼女は白紙の単語帳-(2013/09)
高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル -コトのハのカタチ-(2013/09)

イラストリンク
フェアリィフィールド 妖精戦陣(朝日ノベルズ、2012/11)
閃虹の機巧美神 <1>(オーバーラップ文庫、2014/01)
ダブル・ロール! 坂崎良太郎16歳。ただの高校生ですが勇者と魔王もやってます。(ファンタジア文庫、2014/04)
熾天使空域 銀翼少女達の戦争(C★NOVELSファンタジア、2015/03)

アニメ,ファミ通文庫

「ゲロみたいな臭いがするんだけど」

OPカットで最終回開始。OPカットっていうと、何やらシリアスな話かと思うんだけど、別段そんなことはなかったんだぜ。
原作短編+オリジナルといった感じで。

夏野さんのコスプレやら、妄想結婚式からの水着回だったりというカオスっぷり。
酔っぱらった夏野さん、超可愛いですね。

OPをED代わりにしたエピローグでは、それぞれのキャラのその後が少しだけ見える。
ちょろっとアリシアやマキシの妹、雛子も登場。更には原作4~7巻の場面カット的なものも。

総評

そんな具合で、読めずに死ねないファミ通文庫原作『犬とハサミは使いよう』全12話でした。

原作より早くキャラを登場させたり、構成をいじったりと、原作既読組としては、そう悪くない仕上がりだったと思う。
原作のイラストだと、あんまり美少女要素が無いんだけど、その辺が上手い具合にフォローされていて嬉しかったですね。
特にマキシ。EDは名曲だと思うの。いや、OPも好きですけど。

何言ってるか理解らないのは原作からしてそうなので、誤解しないでいただきたい。
とはいえ、まぁ2期は無いだろうな……w

ところでファミ通文庫の新刊CMで『すずみんは肉食系火竜』がプッシュされてたんだけど、え、まさか売れてるの?

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第拾壱話「犬振り合うのも多生の縁」