「シャルルにとって、空が宝物なのね」
ガガガ文庫2008年2月刊行物。中古。このラノで上位にランクインしたことで興味を持ち買ったんだったと思う。
優先消化する理由が無く、放置していました。しかし、つい最近ケーブルテレビで映画の放送があったのと、年明けから『とある飛空士への恋歌』が始まることもあり、重い腰を上げることに。
深い地層に眠っていると錯覚していて、散々発掘した後に浅い地層から発見したよ!やったー!
著者の犬村さんは元々はゲームのシナリオライターか。
イラストの森沢さんはファンタジア文庫『蒼穹のカルマ』なんかの挿絵を描いていたな。
さて、舞台は飛空機が空を翔けるファンタジー世界。流民出身の少年シャルルは、ある日、次期皇妃となる少女ファナを乗せて敵地を突破する任務を課せられる。
共に死線を潜り抜けていく中で、シャルルとファナの間には恋心が芽生えて……というお話。
切なさ+空戦ということで、空戦の描写が高く評価されたんだったと思うけど、生憎、俺は特に空戦に興味は無いという。じゃあ、何で買ったって話ですが。
最後はハッピーエンドが良かったなぁ。まぁ、2人にとってはこれが最良の形なのかもしれんけど。
ラストシーンが、そのまま表紙になっているのは心難い演出。
あ、後書き無いのが、じわっと残念です。
燃:B- 萌:A- 笑:C+ 総:A
映画リンク
・とある飛空士への追憶(2011/10)
イラストリンク
・妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン(ファンタジア文庫、2019/08)
・BabelⅠ 少女は言葉の旅に出る(電撃の新文芸、2020/06)