著:村上 凛 イラスト:あなぽん
「…………ばか……」
「え!?」
「もう……あんたって……ほんとばか」
「なんだよバカって!」
「おい……」
「ほんとに、ばか……だけど……ありがとう」
桜井さん可愛ぇええええええええ!!
2012年6月の新刊。約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙はやはり帯を外すと柏田の姿が。帯には何とガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公、八幡からの妬みがw
さて、鈴木に彼女が居るらしいということが判り、下がりまくりの桃。長谷川さんとデートはそこそこの結果、更には桜井さんとは映画デートの約束なんかしちゃって絶好調な直輝は、桃の八つ当たりに腹を立て、協定関係を取り止めることになってしまうが……というお話。
前回の即売会で仲良くなったムラサキさんと加速度的に親交を深めることになる直輝達。いやはや、直輝をからかっているのか何なのかな態度のムラサキさんが実にアレ。
いや、年上のお姉さんに翻弄されるとか、正直ご褒美ですけど。
もしかして、ムラサキさんって山本さんの妹だったりするのだろうか。山本さんって思わせ振りな話が出るばかりで、全然話に絡んでこないんだよな……。
で、桜井さんとのデートです。桜井さん、可愛過ぎるだろ……。けしからん実にけしからん。何度も、ぐぬぬ。ってなりました。
しかし、ストーリー上では、どう見てもスーパー噛ませ犬なわけで……。切ねぇ……。
中盤までは直輝爆発しろ!と思ってたけど、終盤で窮地の桃を救いに現れ、お姫様抱っこで去るとか、直輝さん格好良過ぎワロタ状態でした。
そら思わず、さん付けもしてまうわ。
このシリーズって結構伏線があからさまだよなぁ。わざとなのか、そうでないのか。いや、面白いから問題無いけども。
結局、鈴木の彼女疑惑はやっぱり姉で、遂に桃はハッキリと鈴木に存在を認識され、学祭のライブでボーカルを務めることまでもが決定。
一気に人生の絶頂に上り詰める桃だったが、その一方で直輝は長谷川さんがオタ嫌いらしいということを知ってしまった上、桜井さんとは連絡が取れなくなってしまって……。
どっちかが上がると、どっちかが下がるという、この協定関係ままならねぇなぁ。
ってな具合で時間へ続く。色々と放ったらかしのまま次巻へ続くのは当分シリーズが続くと思って良いってことだよね。
燃:B 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! <3>(2012/03)
・おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! <5>(2012/10)