「だから、俺たちの勝ちだよ、月光。未来は変わる」
2013年12月の新刊。約2ヶ月3週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。『黙示録アリス』1巻からは連続刊行。
さて、いよいよ世界の終わりまで24時間を切った。一応、タイトを止める術は得たものの、そのハチャメチャな代償に月光は踏み切ることが出来なくて……。
って、最後まで完全に月光が主人公ですやんか!大兎の正体が明らかになってからはそういう展開だったけど、まさか最後の最後まで主人公が交代したままだとは……。
いや、今までなかなか本心を語らなかった月光が本音を吐くシーンはグッときたけども。
表紙はヒメア1人だけど、この人も劇中であまり出番が……。
流石に、ここまでえげつない展開で畳みかけておいて、結末までえげつないなんてことはないと思っていたけど、死者が出始めた辺りから、おいおい大丈夫か……と。
いやぁ、ハッピーエンドで良かった良かった。
勿論、ラストシーンの脳内BGMはアニメOP『Once』ですよね。
後書きによると『黙示録アリス』1巻の中に宮阪の名前を出したのはわざとだそうな。どうもただのお遊びっぽい口振りだが……?
総評
そんな具合で、君のために7回死ぬ学園リバースファンタジー、ファンタジア文庫『いつか天魔の黒ウサギ』本編13巻、短編集5巻、計18巻、これにて完結です。足掛け5年1ヶ月か。
『伝勇伝』より後に始まったのに、先に終わるというw
実は鏡さんがシリーズを完結させるのは初めてなんだよな。『武官弁護士エル・ウィン』は確か第1部完で止まってる筈だし。
ハチャメチャなパワーインフレとキャラの魅力で駆け抜けたなぁ、と。15分以内に連続して7回殺されないと死なないとか、今聞いても笑ってしまうわ。それでも全然勝てる気がしない相手ばっかりだったしな。
イラストはヒット要因の1つではあるだろうけど、メイン要素ではないよな。でないと富士見ミステリー文庫『イレギュラーズ・パラダイス』が打ち切られたのが説明つかないだろ!いい加減にしろ!
上田志岐さん、どこ行ったんだろうな……。
次は2014年3月に『黙示録アリス』2巻、5月に『大伝説の勇者の伝説』15巻。
燃:A 萌:A- 笑:B- 総:A+
シリーズリンク
・いつか天魔の黒ウサギ12 初夜と最後の五日間(2013/05)
著者リンク
・黙示録アリス(2013/11)
・黙示録アリス No.2(2014/03)