著:葉村 哲 イラスト:ほんたに かなえ
「私は大体京耶の言動を理解したぞ。基本的に、京耶は素直ではない!照れ屋で、おまけにカッコつけだ!クールぶっていやがる!逆にダサいぞ、このむっつりぼっちめ!」
「貴様は俺に喧嘩を売っているようだな!」
MF文庫J2012年9月の新刊。約1日の積み。『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌』8巻から4ヶ月、新シリーズが始動。
まさか『一乃』がここにきて打ち切りなんてわけはないし、『まよチキ!』と『初体験にオススメな彼女』みたいな関係になるのかしらん。
イラストは引き続き、ほんたにさん。
帯の折り返し部分には未だに『天川天音の否定公式』の宣伝が載ってるんだけど、未だに流通してるのか……。
さて、サブタイの幻想接続がいかにもな中二ワードでZOKUZOKUするよな!劇中では、「ログイン」と読み仮名が振られているが、サブタイのときに何と読むかは不明。
クラスメイトの少女バロックにソーシャルゲーム『レガシー・オブ・タナトス』に誘われた主人公、京耶。
訳の理解らぬまま、ゲームの世界に連れて来られた彼は、そこで自分の記憶、因果が消滅しかけていることを知る。かくして、京耶は自分のことを愛する少女達と取り戻すための戦いを始めることに。
オッケ!『この広い世界にふたりぼっち』『天川天音の否定公式』に続いて、やっぱりふわっとしていて、よく理解んねぇ!
それが葉村さんの持ち味なんだろうけど。
レガシーを倒して、能力を集めて自分を強化していくって設定は今風なんだと思うけど、あんまりそこを押し出す感じでもないんだよな。
今回は『天川天音』と繋がってたりするのかしらん。
ほんたにさんがイラストを描いてる時点で、ヒロインの可愛さはある程度保証されてるようなもんだけど、メインヒロインと思しきバロックさんが個人的には今一つなんだよな……。
いや、可愛いんだけど、ガーターベルト+ニーソってのがどうもなぁ。俺、ガーターベルト属性皆無なんだよな……。
その点、サブヒロインっぽい瑠璃子の方に期待したい。
しかし、取り敢えず、これだけは言いたい。何故いきなり白スクにしたし。
口絵に出てるけど、本編で出番の無かった女の子は一体……?
あ、他にも言いたいことあったわ。何故、ぬるぬる触手のシーンに挿絵を用意しなかったのかと、担当編集さんを小一時間問い詰めたい。
そんな感じで『バロックナイト』でした。
結局、ただのゲーム世界ってわけではないんだろうけど、果たして……?
燃:B+ 萌:A- 笑:B- 総:A-
シリーズリンク
・バロックナイト #2 Fallen Angel:歪曲天使(2013/03)
コミカライズリンク
・バロックナイト #1(2014/02)
著者リンク
・天川天音の否定公式(2009/07)
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その1 ごく個人的な世界の終わり(2010/07)
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その8 ハッピーエンドプロローグ(2012/05)
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その9 最後の一年より(2012/12)