角川ビーンズ文庫

篁破幻草子 宿命よりもなお深く (角川ビーンズ文庫)

著:結城
光流 イラスト:四位 広猫

 

「未来よりも大事なものが、ここにあるんだ……」

 

 中古。粗筋に新シリーズ登場とか書いてあるけど、実質三巻です。一、二巻はルビー文庫の新装版だから、こう書いてあるんだろうけど紛らわしいなw

 って二巻読んでから十ヶ月以上経ってるのか。

 

 前二冊に比べたら、面白くなったかなという印象だが、やっぱりそれでも今一つだなぁ。

 

 鬱展開なのは『少年陰陽師』と共通。

 

 後書きによると、一時期、篁でタイムパトロールとか考えてたらしい。想像つかねぇ……。

 

燃:B 萌:C+ 笑:C 総:B

電撃文庫

トリックスターズC〈PART2〉 (電撃文庫)

著:久住
四季 イラスト:甘塩 コメコ

 

『いつまでも、みんなと友達でいられますように』

 

 中古。さて最終巻。『PART1』からなるべく間を空けないようにしたつもりだが、それでも一ヶ月半くらいは空きました。案の定、内容を忘れかけている件。

 

表紙の黒髪ロングの女性はもしかして周か?と思ったら、口絵に表紙登場キャラが誰か明記されていてビックリした。

 

 謎解きは全くもっていつも通りか。ただ、一つ解答を示して、それを覆すって展開を繰り返すのはちょっとクドかったかな。

 

 そして周はアレイスターに付いていくことを決意し、第一部完。佐杏冴奈編が終わって、A・クロウリー編が始まるって明記して終了。ちょ、自分で首絞めてる!

 

 巻末にはクロスワードが付いていて、これを解くと次回作のキーワードが判る仕組みのようだが、問題が『トリスタ』関連だったため全く解らず放棄しました。多分、『ミステリクロノ』のことを指してるんだろうから、「時間」とか「天使」とかそんな感じの単語が出て来るんだろうけど。

 

総評

 まだ完全に完結したわけではないけど、『ミステリクロノ』も打ち切られたっぽいし、こっちの第二部が始まる気配も無いし、取り敢えず、まとめ書いておきます。

 

『ミステリクロノ』が面白かったから、こっちにも手を出したわけだが、不思議設定を取り込んでのミステリーという試みが面白かった。それが一般受けするかは別として。

 

 キャラ小説としては微妙かな。名前が奇抜なだけで特にどうということも。周と凜々子の百合っぷりも減衰したしなぁ。

 

燃:C 萌:B- 笑:C+ 総:A

富士見ミステリー文庫

タクティカル・ジャッジメント〈3〉いやがらせのリベンジ! (富士見ミステリー文庫)

著:師走 トオル  イラスト:緋呂河 とも

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  今回は自称イケメン刑事羽田が身内が被害者の殺人事件をスピード解決する第一部と、いつも通りに山鹿が活躍する第二部とに分かれている。


  いやしかし、相変わらずエンターテイメント性が強いな。こういう部分は榊さんとかとは真逆の作風かな。こっちはこっちでスカッとするから面白い。

  気になるのは、緋呂河さんのイラスト。ちょっと女性陣の胸の描き方おかしくね?どんだけ服が身体に張り付くねんw

  そして後書きで語られる『がらくたのフロンティア』を出す宣言。この時点でタイトルは決まっていないが、確実にアレのことです。師走さんの黒歴史w

燃:A  萌:B  笑:A  総:A

電撃文庫

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈15〉 (電撃文庫)

著:鎌池 和馬  イラスト:灰村 キヨタカ

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 表紙は一方通行のみで、ほぼ白黒。これまでの『禁書』と大きく異なるデザインとなっている。灰村さん、センス良いなぁ。

  今回は一切上条は登場しません。ずっと一方通行サイドのターン!!土御門が居たから、『⑭』と同時進行ってわけではないのか。って、本編で一方通行だけの話が出来るんやったら、益々『SS』なんて出した意味が理解らん。

  それはともかく、今回は今まで出し惜しみされていたレベル5が新たに二人登場。早くも退場っぽいけど。

  この二人のレベル5だけじゃなくて、他にも新キャラがいっぱい。何という新キャラ祭り。今巻のみのゲストキャラが殆どやと思うけど、明らかに「これから」っていうキャラも割と居るしなぁ。


  ところで、口絵の背景に『超電磁砲』の佐天涙子がこっそり描かれているんですが。こういう細かい遊びは面白いんで、どんどんやってほしい。

燃:A  萌:B  笑:B  総:A

HJ文庫

たま◇なま 生きている、理由(わけ) (HJ文庫 ふ 3-1-3) (HJ文庫)

著:冬樹   イラスト:魚

 過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  さあ、夏だ海だスク水だ!!あれ?

 

  何で由宇がスク水着てないの!?

 

  スク水着てるの、新キャラの愛華だけじゃん!学校の団体で行くんなら、全員スク水着用は義務だと思うんだ(ぇ

  サンオイルの下りは非常にエロくて、大変宜しいのですが、総合的な面白さが一巻から下降の一途を辿っている気がする。

  しかも今回は露骨に四巻以降で活躍するであろうキャラ出してるしな。

  「なま◇くび」は面白かったけど。

燃:C  萌:A  笑:A  総:B

角川スニーカー文庫

薔薇のマリア Ver5 つぼみのコロナ2 (角川スニーカー文庫)

著:十文字 青 イラスト:BUNBUN

何でもいいから、レニィさんにぎゅっとしてもらいたいです。きつく、きつく、これ以上ないくらい、身体中の骨がばらばらになってしまうくらい、抱きしめてもらいたいです。それ以外、何も叶わなくてもいいです。それだけでいいです。あとは何もいらないです。

約1ヶ月半週間の積み。5ヵ月振りの新刊。短編集6冊目はレニィとコロナの物語完結編の連作短編集。
表紙にはレニィも登場。コロナのぱんつが見えそうです。
帯には『いつも心に剣を』1巻の宣伝が。

今回は何だかんだでお互いのことを大切に想っているレニィとコロナが最終的に想いを打ち明けるまでを描く。最後のLOVE寄せがクライマックスで困る。

書き下ろしである最終話では本編3巻でSIXにえらい目にあわされた媚婁(メイルー)と呉戒(ウージェ)や昼飯時を抜けて来た人達がゲストで登場。

『Ver』シリーズは京極さんの『百鬼夜行』みたいにもっとマイナーなキャラにスポットを当てても面白いかもしれんな。

次の『Ver』はまたZOOのメンバーのエピソードか?
次は5月だったかに本編。

燃:B 萌:A 笑:C+ 総:A

コミカライズ,電撃文庫

とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)

作画:冬川
基 原作:鎌池 和馬 キャラクターデザイン:灰村
キヨタカ

 

「こんなとこで苦しんでないでとっとと帰んなさい」

 

 レールガンすげー。

 

 九ヵ月振りくらいの新刊か?どうせならもう一月発売を遅くして、帯でアニメ化の告知やれば良かったのに。

 

 さて、『幻想御手』編完結。最後の戦闘はえらいクオリティになっております。やっぱりビジュアル化されると映える作品なんだなぁ。

 アニメは流石に外伝で半年やるとは思えないし、一クールだろうけど、やっぱり『幻想御手』編で終わらせるのかな。

 

『幻想御手』編の後は、日常エピソードと黒子と初春の出会いの物語を収録。

 美琴と黒子の温度差に吹いたw

 

 注目したいのはちょこちょこ本編の脇役が顔を出しているところ。削板軍覇とか一一一とか『アイテム』の女性陣四人とかキャラのチョイスがマニアック過ぎる。

 こういう絡ませ方は上手いと思う。

 

 カバー下には美琴と出会い惹かれていく黒子の日記が。最後の方、病んでるw

 

 というわけで三巻でした。次のエピソードはどうなるんだろう。原作三巻か?

 

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

富士見ファンタジア文庫

SH@PPLE―しゃっぷる―(5) (富士見ファンタジア文庫)

著:竹岡
葉月 イラスト:よう太

 

「もしかして……SH@PPLEを発動させる気ですか!?

「精神崩壊しますよ!」

 

 口絵の阿呆漫画より抜粋。いつにも増して自由過ぎるw

 

 約二週間の積み。三ヶ月振りの新刊。表紙は雪国?舞姫?表情が色っぽいから舞姫?いや知らんけど。

 表紙にはニーソが登場しているわけだが、何か新鮮だなーと思ったら、この作品ってニーソ要員居ないんだな。空船五中も青美女学院もニーソ標準装備じゃないもんなぁ。

 

 口絵ではガンダムホルスタインにGNドライヴ付いてて吹いた。

 

 今回はドラマガ連載分を収録した短編集。各エピソードの一ページ目に小さく連載時の扉絵を収録すると共に、雪国か舞姫、どちらがメインのエピソードなのかを記述。更に、エピソード後には後日談的SSを書き下ろし。

 連載で既に読んでいる身としてはこういう細かい演出が嬉しいわけですよ。

 

 書き下ろし短編は蜜と蝶間林さんの出会いの物語。百合です。

 

 そういうわけで五巻でした。次は波乱の二学期突入編だそうです。

 

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:B

富士見ファンタジア文庫

幻想譚グリモアリスIII 誓えその名が朽ちるまで (富士見ファンタジア文庫)

著:海冬 レイジ イラスト:松竜

「そうとも」
「君は自由だ。アコニット」


約二週間の積み。五ヵ月振りの新刊。
囚われの身となったアコニットさんを救うべく冥府へと乗り込む誓護。次々と立ちはだかる強敵に苦戦するも、心強い仲間を得て、彼はアコニットさんの元へと向かう。

最早、富士ミス時代のミステリー要素は影も形も無く完全に異能力バトルものです。能力が進化する麗血開花(アーマメント)とかモロやんw
バトルに次ぐバトル。このシリーズでそういうのやられてもなぁ。

今回、アコニットさんは最後まで捕まりっぱなしだし、いのりは攫われたまま出て来ないので、アコニットさんのツンツンも誓護の変態シスコンっぷりも拝めない。この二つが無いと『グリモアリス』が成り立たないじゃないか!

ところで、〈下の口〉が下ネタにしか見えなかったのは俺だけですねそうですね。

燃:B+ 萌:A 笑:C 総:B+

アニメ,角川スニーカー文庫

コードギアス 反逆のルルーシュ―STAGE‐3‐SWORD (角川スニーカー文庫)

ストーリー原案:大河内 一楼/谷口 悟朗  著:岩佐 まもる  イラスト:木村 貴宏/toi8

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

 今回は大体STAGE17からSTAGE20くらいまでのエピソード。かなり丁寧に描いている。特に楽しみなのは、アニメでは語られていないシーンや設定。ナイトオブラウンズという固有名詞が出ているあたりから考えると、『R2』への伏線なんかも張られてそう。ただ、情報が断片的過ぎて考察出来ん。僕の脳味噌がしょぼいだけですかそうですか。

  前巻で、どうなったか判らなかったヴィレッタとシャーリーですが、彼女達に関わる記述がほんの少しだけあった。まぁ、この二人を無視すると、後々話が破綻するやろうしなぁ。


  そしてスザクとユーフェミアのLOVE寄せが、やはり凄い。

  次巻で、いよいよ前半完結。結構巻数割いたな。

燃:A  萌:A  笑:B  総:A