MF文庫J

森羅万象を統べる者II 〝閉じた小部屋〟上 (MF文庫J)
著:水月 紗鳥 イラスト:有河 サトル

「皐月、ストッキングじゃなくて、俺が好きなのは黒のパンティストッキングだ。ガーター留めのタイプは眼中にない」

2013年2月の新刊。約4ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
サブタイは劇中では、「ロックドルーム」と読んでいるが、タイトルとしては、どう読むのか。
MFでタイトルにはっきりと上下巻って入ってるのって凄い珍しいんじゃね?

さて、第2巻。やっぱり主人公とヒロインがイチャラブしているだけというアレ。他のヒロインとのフラグが立たないこともないけど、基本的にすぐさまへし折れるというね。

今回は《御園》以外の異能者集団が動き出して、ちょっとキナ臭くなってきた感じか。まぁ、主軸はイチャラブなんだけども。やり過ぎてストップがかかったらしいが……。

そもそもイチャラブが重要なんであって、異能要素要るか?イチャラブパートは面白いけど、本筋進行パートが面白いかと言われると……。
まぁ、現実世界が舞台だと、日向と鈴莉の絆が深過ぎる理由が説明出来ないかもしれんが。

次は2013年6月にⅢ巻『〝閉じた小部屋〟 下』だけど、もう買いません。

燃:C 萌:A 笑:B 総:B+

シリーズリンク
森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(2012/10)

アニメ,コミカライズ,電撃文庫

「学園都市全体が敵、なの……?」

遂に物語は『とある魔術の禁書目録』原作3巻へと突入。アニメで言うと1期の#10から#14にあたる。

取り敢えず美琴と上条さんの関係性の描写から黒子の暴走と、ラブコメチックな展開が続くが、シスターズが現れたことで美琴のテンションは物凄い勢いで急降下。そう、実験は終わってなどいなかったのだ。

そして彼女は思い至る。学園都市全体が絶対能力進化計画に噛んでいるのだと。というわけで特殊EDです。
それにしても黒子が良いキャラしていて楽しいな。

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
#10「原子崩し」
#12「樹形図の設計者」

アニメ

「大好きな気持ちは、きっと伝わるんだよ!」

くぎゅううううううううううううう!!

眠り続けるお姫様を目覚めさせるのは王子様のキスということで、ジョーがチャレンジしてみることに。
まこぴーがガタッみたいな反応していて吹く。ありすはセバスチャンに目隠しされんのかよw

残念ながら効果無し。ってか、氷に閉じ込められてんのに、どうやってキスすんだよ。口に近い位置の氷にチューすんのか。

取り敢えず王女様を救う手立てが見付かるまで、ジョーはアイちゃんも連れて姿を隠すことに。
隠れ場所はマナ達にも内緒で。

もう1つの問題は一緒に連れて来ちゃったレジーナで。マナは家族に頼み込んで、暫く彼女を家に泊めることに。
家族の反応からすると、こういう事態は時々あるっぽいな。

というわけで、ゼツボー的にキマシ展開。そりゃ一緒のベッドで手を繋いで寝るとか、薄い本も厚くなろうというものですよ。

レジーナはパパが大好きという気持ちはあるものの、パパとの思い出は思い出せないらしい。

マナのパパに連れられて、海へと遊びにやって来たマナ達。勿論、水着は無しだぜ!やったー!
友情を深めるとマナとレジーナ達だったけど、そこへジコチュートリオが現れる。

戦闘の最中、キングジコチューがレジーナへと語りかけてくる。彼はレジーナにジャネジーを注ぎ、再び闇堕ちさせてしまう。瞳が赤くなるだけでなく、服も2Pカラーみたいな色に。

プシュケーが真っ黒に染まる演出があったってことは、やっぱりレジーナは人間なのかな。
ただ、そうすると、キングジコチューがレジーナに固執する理由が理解らないんだよなぁ。

プリキュアを敵と認識したレジーナは圧倒的な力で攻撃してくる。ラブリーフォースアローなら元に戻せるかもしれないとは思っても、レジーナを狙うことに躊躇うキュアハート。
以前にハートシュートで仲間の石化を解除したときはジョーのアドバイスがあったから迷い無く撃てたってことなのか。

変身解除してしまい絶体絶命かと思われたそのとき、アイちゃんの声が響き、ロイヤルクリスタルがラブアイズパレットにセットされ、新たなる戦士キュアエースが現れる。
一体、彼女は何者なのか。プリキュアとしては随分とお年を召してらっしゃいそうですが……。

って、中の人、くぎゅなのかよ!!ダークプリキュア5からの昇進2人目だな。
外見は王女様っぽいんだけど、キャストが違うということは別人なのか。

暫く正体は伏せる展開かと思ってたけど、どうも次回、変身シーンがありそうですね。
予告でチラっと映ってる新キャラが変身者なのかな。果たして、ゆりさんを超える年長プリキュアの登場なのか……?
ってか、あのビジュアルで、ゆりさんより年下はアカンやろ……。

そう言えば、公開後一度削除された映画タイトルだけど、すぐ再発表されましたね。何だったんだ。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第21話「トランプ王国へ!王女様を救え!」
第23話「愛を取り戻せ!プリキュア5つの誓い!」

特撮

「大事にしたい人が居るって素晴らしいことです」

メデューサの前に現れた真由は仮面ライダーメイジへと変身を遂げた。どうやらメイジはコモンウィザードリングで、あらゆる魔法を発動させるらしく、コネクト、テレポート、バリアー等を使用。
ウィザーソードガンまで持ってるのか。

見た目は量産型臭全開なのに戦闘力は高く、メデューサ相手に善戦。ウィザードも復活し、撤退に追い込むことに。

一方、譲は絶望しながらもファントムを抑え込み、魔法使いになる資格を得た。そんな彼を勧誘する真由。
白い魔法使い曰く、魔法使いは後2人必要で、揃えばファントムを全滅させられるらしい。

とはいえ真由は、譲本人にその気が無いのなら無理強いはしないようで。魔法使いになったら、一気に冷徹な性格になるかと思ったけど、結構穏やかだったな。ファントム撃破が最優先みたいな感じになってるかと。

ワイズマンを影から見つめるケルベロス。白い魔法使い=ワイズマンフラグと言われているけど、本当にそうなのかしら……?

譲の想い人、朱里を人質として連れ去ったシルフィ。彼の呼び出しに応じて、採石場へと向かう魔法使い達。
えげつない作戦を採ったシルフィだったけど、真由の存在をうっかり忘れて不意を突かれちゃうのでした。忘れたというか知らなかったのかな。

って、真由はグラビティまで使えるのかよw
白い魔法使いがウィザードのデータを元に作り上げたのがメイジのシステムなんだろうか。

怒り心頭のウィザードとビーストにフルボッコにされるシルフィ。搦め手が使えなくなった状態では2人の相手ではなかったようで。
なかなかにオーバーキルだったな。

魔法使いにはならないと決めた譲。取り敢えず、彼の体内に残ったファントムを消しておこうとする仁藤だったが、そこに白い魔法使いが襲い掛かる。
彼は魔法使いが必要とは言うものの、アーキタイプは不要だそうで。その理由は何なんだろう。直接、体内にファントムを飼ってることが条件なんだろうか。

白い魔法使いの武器ハーメルケインが初登場。
譲を捕らえるためにチェインウィザードリングを使っていたけど、バインドと同じデザインなのかな。

晴人と凛子が作成した笛木のモンタージュを頼りに、彼の正体を探っていた木崎。どうやら何かの学者のようだというところまで判ったものの、何者かに襲撃されて行方不明になってしまう。
笛木には素性を知られると困る理由があるのか……?

燃:A+ 萌:A- 笑:C+ 総:A+

エピソードリンク
第40話「自転車に乗りたい」
第42話「指輪の小説家」

特撮

「人間の中にもモンスターが居るのでござるか?」

まさかスーパー戦隊でモンスターペアレントなんて言葉を聞くことになるとは……。

今回のデーボ・モンスターはアイガロンの配下デーボ・キャワイーン。つい、この間『アキバレンジャー』で言われていた可愛い系の敵の登場でタイムリー過ぎるw
ってか、ラッキューロに対して物凄く偉そうだったんだけど、上司という認識は無いんだろうか……。

甘えん坊な少年、勇治は両親をキャワイーンに奪われ、悲しみの底に沈んでしまう。
そんな彼を励ましたのは子供好きな空蝉丸だった。彼は、ただ勇治を守るだけでなく、自分で立つことの大切さを説くことに。

一見、ストーリー進行の無い消化試合感のあるエピソードかと思いきや、コメディあり教育的メッセージありと凄く綺麗にまとまっていた印象。やるじゃない。

巨大戦では、プテライデンオーブンパッキーが登場。今回はキョウリュウジンカンフーの販促期間かと思ったが、ブンパッキー押しでいくわけね。
でも早く活躍させておかないと、カンフーの出番無くなるぞw

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
ブレイブ18「つかんだッ!カンフーひっさつけん」
ブレイブ20「アンラッキュー!タナバタのタナボタ」

アニメ,ガガガ文庫

(危ない危ない。並の男子なら、うっかり好きになってるレベル

夏休み編最後のエピソード。原作5巻突入なんだけど、ストーリー進行に必要な部分だけ拾って、さくさくさくっと終わっちゃったぜ……。

今回は結衣と夏祭りデートだ!やったー!完全に青春ラブコメになっていた件。
また、夏祭り会場では、陽乃さんと遭遇。浴衣姿だと以前と大分イメージが違うな。

そして明けた夏休み。八幡とゆきのんの間には、どうにも気まずい空気が出来上がっていて……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
⑧「いずれ彼ら彼女らは真実を知る。」
⑩「依然として彼らの距離は変わらずに、祭りはもうすぐカーニバる。」

富士見ファンタジア文庫

ゾディアック・ウィッチーズ 十二星座の魔女 (富士見ファンタジア文庫)
著:朱門 優 イラスト:ななか まい

「とにかくさっきのはカウントされない!お前は清い身体のまま!よかった貧乳で!あってよか……いや、なくてよかった残念な胸!残念パイに敬礼!」

ファンタジア文庫2013年6月の新刊。約1週間の積み。
エロゲシナリオライターの朱門さんがファンタジアに殴り込み。ラノベデビューは既に一迅社文庫『アネモイ』シリーズで果たしている。

「ゾディアック」って単語の中二臭さは異常ということで、タイトル買いです。十二星座に関係した設定とか、そういうの大好物です(^q^)
太股が眩しい表紙ですが、帯を外しても、ぱんつは見えません。

舞台は、八十八の星座に選ばれた女性が魔術を使える世界。〈射手座(サジタリウス)〉の魔女ユキハに使い魔として選ばれた少年キミオは十二星座の中から〈天帝〉を決める戦い〈十二星間戦争(ゾディアック・ウォー)〉に身を投じていく……というお話。

あれ、同レーベル『冠絶の姫王と召喚騎士』でも似たような設定を見た気が……。

で、出た~!女子ばっかりの学校に少数の男って設定~!まぁ、キミオ以外にも男子は居るって設定だけども。

ヒロインのユキハさんはツンツン美少女かと思いきや、割と最初から隙というか何というかのある残念系ヒロインの要素も兼ね備えている模様。
これはこれで可愛いな!何と言ってもペラペーラハダカワイシャーツ!ですしおすし。

十二星座の魔女には他にどんな奴等が居るのかも気になるけど、まだまだありそうなキミオの禁呪も気にになりますね。
剣身に様々な禁呪を換装して戦うとか、やだ……格好良い……。

キミオは、ある人を助けるためにユキハの使い魔になったらしいけど、いずれその人物とユキハで三角関係に発展するのであろうか……。

そんな具合で『ゾディアック・ウィッチーズ』でした。もっと色んな星座が登場すれば盛り上がると思うので期待ですね。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
ゾディアック・ウィッチーズ2 十二星座の魔女(2013/10)

角川文庫

塩の街 (角川文庫)
著:有川 浩 イラスト:白猫

何とかなるのどうかは分からない。だが、少なくとも自分が手を伸ばす自由はある。手は動くのだ。自分が伸ばそうとさえ思えば。
たとえ、それが届かなくても。

━━━━━━恋は恋だ。

角川文庫2010年1月刊行物。約1年11ヶ月1週間の積み。『文庫版 海の底』からは9ヶ月振り。

元は電撃文庫から刊行された有川さんのデビュー作。その後、『空の中』『海の底』に続いて、雑誌掲載短編を収録したハードカバー版が発売。またまた、その後、空海が角川へ文庫落ちしたため、これも続いて文庫化という流れ。ややこしいわ!
感想を何とリンクさせれば良いか悩む……。
電撃文庫版は持ってます。

さて、突如宇宙より飛来した塩の塊こと結晶。見ることで塩化してしまう性質を持つ結晶により人類は壊滅的な打撃を被ることに。
そんな中、とある高校生の少女、真奈と自衛隊の戦闘機乗り秋庭は出会う。2人の恋はやがて世界を救う鍵となっていって……というお話。
本編の後には、アフターストーリーも含む番外編が4本収録されている。

ライトSF的なストーリーがメインかと思いきや、全編通してLOVE寄せがメインなワナ。塩害はあくまでも舞台装置でしかないといった印象。
年の差カップルとか、俺の大好物じゃないですかー!やだー!

クライマックスには、まさかの挿絵が。憶えてないけど、電撃文庫版のときから、ずっとあるらしい。
あれ、記憶違いかもしれないけど、秋庭が出撃したときに複座に座っていたモブが一瞬で塩化するシーンなかったっけ?カットされてるのか?
ちょろっと調べたら、どうもハードカバーになったときに大幅改稿されているとか何とか。

巻末には初代担当のコメントが掲載されている。この人が『空の中』をハードカバーで出したのか。

次は2010年6月に『文庫版 クジラの彼』、2011年4月に『図書館戦争 図書館戦争シリーズ①』と、その2巻『図書館内乱』、5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A

コミカライズリンク
塩の街 -自衛隊三部作シリーズ- 1巻(2022/04)

シリーズリンク
文庫版 海の底(2009/04)
文庫版 クジラの彼(2010/06)

アニメ,電撃文庫

「「すいませーん!カツドゥーン2つ!」」

というわけで最終回。ラストはエピローグ的エピソード。勿論、ラブコメっぽい展開も忘れずに。

詐欺に引っ掛かって、真奥達は人間の恐ろしさを痛感するのだった。ってか、漆原って18歳で戸籍作ったのかよ。もっと若く見えるんだが……。

最後をカツドゥーンで落としてEDに入る構成が上手過ぎて吹いた。何、この綺麗な終わり方。
EDは今回だけのオリジナル曲で、いつも通りの日常が描かれる。ちーちゃんの弓道部設定って活かされるときあんの?

エピローグで、2期を示唆するキャラの先行公開でもあるかと思ったけど、恵美がデレただけでした。
潔いような物足りないような。

総評

ってな具合で、フリーター魔王様が繰り広げる庶民派ファンタジー『はたらく魔王さま!』全13話、ひとまず完結。
いやぁ面白かった。完全にダークホースだったわ。原作がどうでも良いとは言わないけど、やっぱり料理する人の腕も大事だよなぁ。

何といってもテンポが良く、締めるところは締めるメリハリのきいた展開が良かったのではないかと思う。
原作は、そんなにLOVE寄せが無いって聞いてたんだけど、普通にあったな。増量しているのか、これは少ない方という認識なのか。

ここまで売れれば2期は確実だろうな。原作のストックも山盛りあるしなぁ。

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
第12話「魔王、己の職責を果たす」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「狂三は変わらない、私と」

『狂三キラー』編クライマックス。
狂三が人を殺す現場を目撃してしまった士道は混乱するが、十香の言葉で狂三を説得する決意を固める。
そんな彼の呼びかけに揺らぐ狂三だったが、より擦り切れた心を持つ狂三が現れたことで、事態は一変する。

この絶望的な状況で、精霊の力を解放して、琴里が参戦してくるシーンは現状、本シリーズの一番の盛り上がりどころな気がする。
〈灼爛殲鬼(カマエル)〉って、あんなにゴツかったのか。かっけーな、おい。

燃:A+ 萌:A 笑:C 総:A+

エピソードリンク
第八話「三重狂騒曲」
第十話「炎の精霊」