特撮

「莉杏は嫌な女なんかじゃないよ」

金城グループに敵対する人間ばかりが招待される謎のクラブ。そこに行った者が次々と失踪していることを知った流牙達は調査を開始する。
行方不明になった者の中には、莉杏の遊び相手も居て……。

というわけで、微妙に莉杏にスポットが当たる回か。今後も掘り下げていかれるキャラなのか……。

今回、悪事を働いていたホラーは陰我ホラーだったけど、燕邦は「陰我ホラーめ」と嫌う素振りを見せていた。
お互いに気に入らない理由でもあるのか。

優しい言葉をかけてくれる流牙に子作りをもちかける莉杏。それを軽くいなす流牙さんカッコイー!

一方、猛竜は類に声をかけるどころか、お付き合いを始めちゃう様子。あれ、これ、魔戒騎士的に言うと、割とアカンやつじゃね?

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:A-

エピソードリンク
第10話「誓 Promise」
第12話「報 Trap」

ハヤカワ文庫JA

蒼穹騎士: ボーダー・フリークス (ハヤカワ文庫 JA サ 9-6)
著:榊 一郎 イラスト:藤城 陽

「……ダグラスさん!」
「ああ?何だ?」
「大変です!」
「さっきからずっと大変なままだ!」
「私━━濡れてます!」
「…………なんだって?」
「私、性的に興奮しているようなんです!」

ハヤカワ文庫JA2013年6月の新刊。約2日の積み。『ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことを』の完結から2年8ヶ月、榊さんが再びハヤカワ文庫に登場。
イラストは藤城さんということで、ファンタジア文庫『ストレイト・ジャケット』、ファミ通文庫『その男、魔法使い〝A〟』に続いて、榊さんと組むのは3度目か。

そもそも本作は榊さんが時々Twitterでやってる創作講座で『ストジャ』をベースに組み上げたものらしい。

舞台は、音速を超えた有人ジェット機が竜に変貌してしまう世界。竜になってしまった親友を討てなかった蒼穹騎士ユキトと竜の研究者メリルは、それぞれの目的のために空へと上がる。
2人の出会いがもたらすものは……というお話。

『ジャグル』のときは、のっけから専門用語みっちりで圧倒されたけど、今回は、その辺は控えめになっている。
ついでにコメディやLOVEも入っていて、大分ラノベに寄ってる感じがする。勿論、今のご時世にラノベで出せば確実にカテゴリーエラーだけども。

飛行機や空戦には興味無いんだけど、何故人が竜と化すのかという世界の謎は気になるところ。
巻末の設定資料的なものが、また興味をかきたてるというか。

『ジャグル』のときは最初から続刊前提だったけど、今回は、そういうわけではなさそうだな。

燃:B 萌:B+ 笑:B+ 総:A

著者リンク
ザ・ジャグルⅠ 汝と共に平和のあらんことを(2010/01)
ザ・ジャグルⅤ 汝と共に平和のあらんことを(2010/10)
ミカヅチ(MF文庫J、2010/02)
棺姫のチャイカⅠ(ファンタジア文庫、2010/12)
ダブルバインド 黄昏に獣は踊る(C★NOVELSファンタジア、2011/09)
その男、魔法使い“A” <1>(ファミ通文庫、2011/11)
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <1>(講談社ラノベ文庫、2011/12)
タタリ・ブレイカー弑子(HJ文庫、2012/04)
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード(GA文庫、2012/05)
アーク・ブラッド A.D.5000のアダム(C★NOVELSファンタジア、2012/09)
フェアリィフィールド 妖精戦陣(朝日ノベルズ、2012/11)
茉建寺エリノアの非主流科学研究室(ファミ通文庫、2012/12)
仮想天使は魔術を詠う(スマッシュ文庫、2013/03)
ドラゴンズ・ウィル 完全版(富士見書房ソフトカバー、2013/09)
機関鬼神アカツキ <1>(ファミ通文庫、2013/12)
神鎧猟機ブリガンド(ダッシュエックス文庫、2014/11)
熾天使空域 銀翼少女達の戦争(C★NOVELSファンタジア、2015/03)
蒼鋼の冒涜者(HJ文庫、2015/05)
カタナなでしこ(講談社タイガ、2016/01)
ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
永き聖戦の後に ストレイ・シープ(スニーカー文庫、2016/11)
パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 1巻(講談社ラノベ文庫、2017/05)
誰が為にケモノは生きたいといった(ファンタジア文庫、2018/02)
Zの時間(HJ文庫、2018/04)
終末のアダム(講談社ラノベ文庫、2018/10)
嫁々いみぐれーしょん(講談社ラノベ文庫、2018/11)
メイドな狐と監禁コン!(美少女文庫、2019/04)
妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン(ファンタジア文庫、2019/08)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)
竜姫のヴィオラ 生贄は最強の魔物と恋に落ちて(美少女文庫、2019/09)
覇逆のドラグーン1 ~落伍竜機士は運命の姫と、暁の極光世界を翔け上がる~(HJ文庫、2019/10)
奴隷志願なエルフさん ~お買い上げありがとうございます、ご主人様!~(美少女文庫、2020/01)
引き籠もり魔王が奴隷エルフを買ったら(美少女文庫、2020/07)
吸血姫譚アストリッド(美少女文庫、2020/11)
おお魔王、死んでしまうとは何事か ~小役人、魔王復活の旅に出る~(講談社ラノベ文庫、2020/12)
けいたん。 ~ライトノベルは素敵なお仕事。多分?~(講談社ラノベ文庫、2021/01)
殺し屋志願の奴隷エルフさん(美少女文庫、2021/01)
絶対魔剣の双戦舞曲1 ~暗殺貴族が奴隷令嬢を育成したら、魔術殺しの究極魔剣士に育ってしまったんだが~(HJ文庫、2022/07)
聖戦勇戯 ~魔王が死んで100年後~ 1巻(漫画、2022/12)
仁科くんの編集冒険記 ~ラノベはダンジョンで創られる~ vol.1(漫画、2023/09)

富士見ファンタジア文庫

「勘違いするな。私はシドーとデートしたかっただけだぞ」

迂闊なのか何なのか、十香、折紙、狂三と同時にデートすることになってしまう士道さん。〈ラタトスク〉のフルサポートで何とかタイトなスケジュールをこなしていくことに。

どのヒロインも、それぞれに魅力的だから困る。狂三とか触ったら火傷どころでは済まないのは分かり切っているのだが……。
最後には、いよいよ士道の前で狂三が本性を現して……。おいおい、さくっと人体に穴空いてたぞ……。

EDは『SAVE THE WORLD』で、映像は十香と狂三か。うーむ、味気ない絵面だな……。

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A

エピソードリンク
第七話「来訪者達」
第九話「狂乱の悪夢」

アニメ

「なぁ、レド。俺と一緒に、この惑星(ほし)を変えてみないか」

レドの上司クーゲル中佐も同じく、地球へと流されてきていた。中佐はレドとは異なり、敢えて現地人に、その姿を晒さないことで崇拝に近い統治を行っていた。ほうら、不穏な気配が漂ってきたぞ……。
クーゲル船団には、あのラケージの姿も。面従腹背のような感じだけど……。

中佐はヒディアーズが元人間だと知っていた。ある程度上層部に近い人間にとっては暗黙の了解であったらしい。
ただ、知性を失い本能のみで行動するヒディアーズは最早人間の範疇ではないという考えのようで。

再会を喜ぶレドと中佐だったが、実は2人の現地人に対する認識には大きな隔たりがありそうで……。
中佐が次に目を付けたのは、他ならぬガルガンティア船団で……。
これは中佐との対決は免れないか……?

燃:B- 萌:A- 笑:C 総:A

エピソードリンク
第10話「野望の島」
第12話「決断のとき」

アニメ,電撃文庫

「どんだけ、そのパンツを信用してんのよ!?」

さて、サリエルとの決戦。人々の恐怖を魔力として得た真奥は本来の姿を取り戻す。服を破るわけにはいかないと脱衣。ぱんいちに靴と靴下だけとか、完全に変質者の格好でワロタ

しかし、サリエルを圧倒する魔王の格好良さといったらない。ギャグのノリは本来の姿になっても変わらないのが面白いな。

そして、覚醒したのにマント取りに帰っていて戦闘に間に合わなかった芦屋ェ……。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第11話「勇者、己の信念を貫く」
最終話「魔王と勇者、真っ当に仕事に励む」

富士見ファンタジア文庫

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 7 (富士見ファンタジア文庫)
著:村上 凜 イラスト:あなぽん

「えぇええっ!?まっ、まさかの本人公認!?」
「あわわわ……あ、あ、ありがとうございます!ありがとうございます!か、柏田君って……本当に優しいですね……!なんか、感動しました……はあ、はあ……腐女子にとって理想の人です……じゃあありがたく今後も妄想のおかずにさせて頂きます……!」

桜井さん大丈夫かw
2013年6月の新刊。約1日の積み。4ヶ月振りの新刊。あ、もう前巻から4ヶ月も経ったのか……。
表紙は帯を外すと、いつも通り直輝が出て来るんだけど、女装バージョンということでアレな絵面に。

本巻発売と同時にドラマCDのキャストが発表。当然、桃は竹達さんだと思ってたんだけど、違ったでござる。5巻帯のコメントは一体何だったんだ……。

さて、文化祭編。主演の2人が性別逆転で行われることになった白雪姫。直輝は緊張しながらも役をこなし、文化祭を楽しんでいく。
そんな折、長谷川さんの意外な家庭事情が明らかになって……。

遂に、長谷川さんのオタク嫌いの可能性に踏み込むエピソードがやって来た。まさか以前から仕込まれていた山本さんの伏線は長谷川さんのためだったとはな……。

文化祭を桜井さんと回ることになる直輝。直輝さん、完全にリア充じゃないですかー!やだー!
で、タイミング悪く長谷川さんと遭遇して一撃で直輝の好きな相手だとバレるという。桜井さん、不憫過ぎるだろ……。
知ってたわー。序盤で優遇展開に入ったから、その後に不憫な運命が待ち受けているとか知ってたわー。
しかも、この後、直輝のアシストするとか、ホント桜井さんには幸せになってほしいよな……。
続いてはムラサキさんのターン。ああ、ムラサキさんに弄ばれたい(ぉ

そして長谷川さんの家族問題に決着をつけ、勢い余って告白しちゃう直輝。おいおい、このタイミングで告白するとか、最終的に長谷川さんがメインヒロインじゃないっぽい展開になってきたじゃねーか。

「かけがえのない大切な人」とか言われたら、そりゃもう思い切るしかないわなぁ。
まぁ、長谷川さんは超大切な友人って意味で言ってそうだけど。
あれ、ヒロインから告白されるラブコメは数あれど、主人公から告白するのって結構レアパターンじゃね?

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! <6>(2013/02)
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! <8>(2013/10)

アニメ

「それは人を思いやる気持ち━━愛だよ」

攫われた王女様は恐らくキングジコチューの元へ、つまりトランプ王国へと連れ去られたと思われる。しかし、マナ達にはトランプ王国への移動手段が無いので手詰まり。
しかし、そんなとき、クリスタルが輝き、王国へのゲートが開いた。これにはアイちゃんの力も関わっているのだろうか……。

一方、キングジコチューの前へと引きずり出された王女様。しかし、キングジコチューの力を持ってしても氷の封印は解けない様子。
ここでキングジコチューは初台詞なんだけど、芳忠さんかよw
怖い筈なのに何だか笑ってしまうw

キングジコチューは全宇宙のジャネジーを集めることが最終目標らしい。近々、人間界へも侵攻するつもりと知ったレジーナは反対するが、当然怒りを買ってしまう。
マナ達のことを考えると、鼓動が高鳴ったりする描写があるんだけど、ただの演出なのか、それとも何かしら仕掛けがあるのか。

ゲートを抜けて、トランプ王国へと辿り着いたプリキュアとジョー。ダイヤモンドが頭から砂漠にめり込んでいてクソ吹いた。それ、キュアマリンの仕事じゃねーかwwwwwwwwww

レジーナの元へ駆け付けたハートだったが、彼女ともどもマグマの中に落とされそうになる。
ハートの自己中な心を呼び起こそうとするペールだが、そんな精神的揺さぶりがハートに効く筈もなく。
ペールは、どうも最終的にジコチューのトップに立とうと思っているみたいだけど、単なる野望なのか、はたまたガチで下剋上フラグなのか。

そして愛を知ったレジーナの覚醒で、大逆転。って、ここでOP流れんのかよ!!
おいおい、レジーナ、追加戦士っぽ過ぎるだろ……。ひょっとして6人目ワンチャンあるか……?
愛の力が、能力の封印を破ったってことなのかな。
『プリキュア』シリーズの劇中でOPが戦闘挿入歌として使われるのは、10年目にして3回目というレアっぷり。多分。
今後もここぞというタイミングでは使ってほしいが……。

取り敢えず氷漬けの王女様は奪還、レジーナも連れて帰還することになったけど、ここからが大変だぞ……。

暫くキュアエース出る出る詐欺が繰り返されるかと思ったけど、次回でアッサリ登場するのね。
ただ、正式加入までには、ちょっと時間がかかりそうだ。
それもさることながら、またしてもゼツボー的にキマシ展開になりそうだな。

秋の映画はタイトルが『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』に決定かと思われたが、一旦削除されたみたい。このままのサブタイだったらビックリするが……。
DVD3巻のジャケットが公開されたけど、ダイヤモンドが眩しいですね。
ドキドキ! プリキュア 【DVD】vol.3
燃:A+ 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
第20話「クリスタルの導き!王女様のもとへ!」
第22話「ピンチに登場!新たな戦士キュアエース!」

特撮

「運が悪かったな。今の俺は、鬼に金棒ならぬ、俺に自転車だ!」

2週振り。
1年前、おやっさんの元に現れた笛木は4色の魔法石を用意していた。恐らく、これが今ウィザードが使っている変身リングなどになったのだと思われる。
最初は金の問題ではないと依頼を突っ撥ねるつもりだったおやっさんだけど、あまりの大金に目が眩んだらしい。「あ、こんなに……?」でワロタ

今回のファントムはシルフィ。女性型かと思ったけど、全然そんなことはなかったんだぜ。
それどころか人間態は、西川という気持ちの悪い中年のおっさんという。まぁ、ゲートのときから、あんな格好をしていたわけではないと思うが……。
ってか、別に必要無いときは、わざわざファントムの人間態を出さなくても良くね?その所為で話がとっちらかってる感が……。

シルフィが狙うゲートは、自転車に乗りたいと願う少年、譲(ゆずる)。彼の願いを聞いた仁藤は自転車の乗り方を教えてやることに。
って、何で荒道とかを走ってんだよ、自転車に乗れるとかいうレベルを超越してんじゃねーかw
それにしても最近、仁藤株がストップ高で困る。

シルフィの悪質な作戦で、譲は絶望、ビーストの助けも間に合わず。
一方、ウィザードの前にはメデューサが立ちはだかる。触手に拘束され、ドラゴタイマーを使うことも出来ず。
ここでインフィニティーではなくタイマーを選択したのは、分身にメデューサの相手をさせて、本体は譲のところへ向かおうとしたってことか。

そして、ここにきて遂に真由がメデューサの前に現れる。彼女の腰には白い魔法使いドライバーに酷似したドライバーが。
堂々とした変身ポーズを決め、真由は仮面ライダーメイジへと変身するのだった。おいおい、変身ポーズのときにスカート翻り過ぎだろ……。横から見たら、ぱんつ見えるんじゃね?

このメイジは夏映画に登場するライダーの先行公開的な位置付けだと思うんだけど、今度の映画はガッチリパラレルワールドなのかな?

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第39話「ピッチの忘れ物」
第41話「魔法使いは運命」

特撮

「お前は、ただの怖いもの知らずだ。だから駄目なのだ!」

2週振り。
強いがために、これ以上強くなれないキングに、鉄砕は厳しい試練を課すことに。
鉄砕は初めて獣電池で変身したキョウリュウジャーらしい。

鉄砕の幻惑攻撃を受けながら、キングは自分の怖いものを求めていく。見出したのは、仲間を失うことへの恐怖。
父親の幻影を乗り越えるのかと思ってたわ。

そして誕生するキョウリュウジンカンフー。ガブティラ+アンキドン+ブンパッキーで完成。
CGをふんだんに使って、よく動いていてかっけー。まぁ、今後の展開を考えると、あんまり出番無さそうだけど。

獣電戦隊にブンパッキーを託したグレーはシアンと共に、残る十大獣電竜を捜す旅に出るのだった。
プレズオンは、もうすぐだけど、ブラギガスが問題らしい。問題ってのは単に見付かっていないってことなのかしら。

最終的にスピリットレンジャーも含めて全員で名乗りをやったら超熱血だと思うんだが、さて……?

燃:A+ 萌:B+ 笑:B 総:A+

エピソードリンク
ブレイブ17「ガチだぜ!キョウリュウグレー」
ブレイブ19「キャワイーン!うばわれたファミリー」

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン (GA文庫)
著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇

「フォロンは私のもので、私はフォロンのものだ。最初から独占契約だ。今更それを恥じるつもりなど━━無い」

2013年6月の新刊。積んでねぇ!7ヶ月振りの新刊。『アフタースクール』3巻からは3ヶ月振り。通算67冊目。シリーズ第12巻にして、いよいよ最終巻。
関連媒体が全て終了するまで焦らすかと思ったけど、潔く終わったな。

表には遂にフォロンが登場。本編の表紙ではコーティ以外はフラメルしか出たことなかったから、ようやく主人公としての存在感を示せたといったところか。
まぁ、状況が状況だから劇中では大して目立ってないんだけどな!

さて、ダンテが街にバラ撒いた特殊な精霊文字の書かれたアイテム〈タブレット〉の所為で、市民の反精霊感情は急激に高まっていく。
ディエスに融合されたフォロンを助けようとしたコーティとフラメルまでもが操られてしまって……。

そんな危機に駆けつけてくれたのは、ツエシロ大尉やコドウ姉妹、それにサーギュラントとイアリティッケ等、キネティック初出の面子だった。

元〈嘆きの異邦人〉の2人は未だ指名手配中のため、変装することに。イアリティッケはリカントラに見せかけるため、ネコミミとシッポを装着。
おま、この緊迫した展開で、何て正当な理由で、あざといことをしてくるんだ……。やだ、超あざと可愛い……。
やっぱりサーギュラントとイアリティッケを主人公に据えて新シリーズやるべきだよなぁ。

精霊文字によって暴走させられる精霊を止めるために、多くの戦力が必要に。遂にユフィンリーはマサードを喚ぶ。って、殆ど喚んだという事実が判るだけじゃねーか!
回収出来てない要素に触れられたのは、このマサードくらいで後は放ったらかしか。

というか、各地で暴走する精霊と戦う人々って感じで、他のシリーズの主要キャラをちょろっとくらい出しても良かったと思うんだけどな。
この危機に、他の始祖達は何やってんだよと。

〈タブレット〉問題は思ったよりもアッサリと片付いてしまった印象。リコリスの活躍で、どうにかなるんだったら、何でダンテは彼女を殺さないで放っておいたんだろうと思う。

結局、フォロンはレイトスと同じような、始祖精霊との半融合状態に。どうやら将来は〈四楽聖〉になりそうだけど……?

ところで、エレインドゥースとドーリスラエを間違うのは酷い誤植だと思うの。

総評

そんなわけで、シェアード・ワールドで大きく広がり、初期GA文庫を支えた『神曲奏界ポリフォニカ』本編であるクリムゾンシリーズ全12巻、これにて幕引き。
足掛け7年5ヶ月か。

シェアード・ワールドの中心に存在し、他のシリーズの影響を受けながら展開していくストーリーが魅力的でした。
後は刊行ペースが、もうちょい早ければな……。

回収しきれていない要素は、もうこのまま放置プレイかなぁ。『エイフォニック・ソングバード』で回収ワンチャン無いとは言えないけど、望み薄だろうな。

関連媒体が次々と終了し、残るは『エイフォニック・ソングバード』とキネティックの文庫化と『あなざ~』か。

燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A+

新装版リンク
神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ12〉(2018/02)

シリーズリンク
神曲奏界ポリフォニカ ディサイディング・クリムゾン(GA文庫、2012/11)
神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ1〉(GAノベル、2016/05)

シェアード・ワールドリンク
神曲奏界ポリフォニカF(2013/05)
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <3>(2014/03)

著者リンク
神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール <3>(2013/03)