【ラノベ】インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合【感想/ネタバレ】
著:駿馬 京(しゅんめ・けい) イラスト:竹花ノート(たけはな)
インターネットは便所の落書きに例えられるけれど、落書きどころか便所そのものである。
言い方ァ!
電撃文庫2021年3月の新刊。約1日の積み。第27回電撃小説大賞銀賞受賞作。応募タイトルは「インフルエンス・インシデント」。
竹花さんは『反撃のアントワネット!』で電撃登場済。
ネットで起こる事件を解決するというお話とのことで興味が湧いたので購入。
巷で人気の男の娘配信者、神村まゆ。ストーカー被害に悩まされていた彼は美人だがエキセントリックな言動の大学教授、白鷺玲華の研究室を訪ねることに。そこで出会った助手のお姉さん、姉崎ひまりに可愛がられたりお世話されたりしながら事件解決に臨むことに……。
おいおい、年上のお姉さんのダブルパンチで男の娘をサンドイッチとか初手から性癖の業が深いじゃないの……。えぇ、ひまりさんのお姉さんオーラめっちゃ良いじゃん……。肩出しニット、えっち過ぎるんだよなぁ……。こんなお姉さんにお世話されたら絶対好きになっちゃう……(´;ω;`)
一方で短文ながらエッジの利いたツッコミを放つのも好き。
男の娘モードでないとひまりさんにアプローチ出来ない真雪君の歪みっぷりよな……。真雪君の可愛さに翻弄されるひまりさんがまた可愛いのよね。
六次の隔たりに始まり、急速に発達したSNS社会に潜む危険性を改めて考えさせられるねぇ。中高生に読んでほしい内容なんだけれども、その辺のターゲットに訴求出来てるんだろうか……。
企業は就職面接を受けに来た人の名前をあらかじめネットで検索してるってマ?怖過ぎでしょ……。いやでも、企業側も歩く地雷が御社の理念に共感して~とか言いながらやって来ると考えると怖いよな……。
いやしかし、こうしてみると自分が学生の時にTwitter無くて本当に良かったわ……。何をやらかしてたか分かったもんじゃねぇもんな……。いや、どんな学生生活になったのか気にはなるけども……。
様々な案件を解決していく連作短編集形式かと思いきや、神村まゆを中心とした長編であった。サブタイからすると2巻では真雪君の出番は減っちゃうんだろうか。え、それは困るなぁ。
終盤ではガチで生命の危険もある展開となり、随分シリアス風味となってしまったがあまり重たくしてもどうだろうな……。
2巻への引きとして更に重たくなりそうな気配を出してるけども……。ひとまず2巻は出たらひまりさん目当てで買います。
燃:B 萌:A+ 笑:A 総:A
シリーズリンク
・インフルエンス・インシデント Case:02 元子役配信者・春日夜鶴の場合(2021/09)
電撃小説大賞銀賞リンク
・ロウきゅーぶ!(第15回、2009/02)
・アンチリテラルの数秘術師(第17回、2010/02)
・ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(第17回、2010/02)
・はたらく魔王さま!(第17回、2011/02)
・勇者には勝てない(第18回、2012/02)
・塔京ソウルウィザーズ(第19回、2013/02)
・思春期ボーイズ×ガールズ戦争(第20回、2014/02)
・恋するSP 武将系男子の守りかた(第22回、メディアワークス文庫、2016/02)
・キラプリおじさんと幼女先輩(第23回、2017/03)
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