「作家はみんな、ガチなんだよ。ガチで本気で、そしていい意味で一つのことに対するこだわりが強い」
電撃文庫2014年1月の新刊。約4ヶ月2週間の積み。『花屋敷澄花の聖地巡礼』が2巻で打ち切りを喰らった臭い五十嵐さんが3ヶ月振りに復活して新シリーズはラノベ作家もの。
ラノベ作家ものと言われたら、奇声を上げながら購入不可避である。
タイトルの「城ヶ崎」は「じょうがさき」と読みます。
さて、編集者である姉と一緒に暮らしている主人公、一ノ瀬渉はひょんなことからクラスのアイドル的存在、城ヶ崎奈央がラノベ作家を目指していると知り、協力することに。
同時発売の『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。』がデビュー後のエピソードなのに対し、こちらはデビュー前のラノベ作家を描くというもの。
こちらは実在するシリーズや人物がわんさか登場する。表紙で奈央が持っているのはっ『とある魔術の禁書目録』1巻だし、口絵の背景には『ソードアート・オンライン』と『さくら荘のペットな彼女』のポスターが。多分、アニメ化関係のやつ。
もっとドマイナーなタイトルを出しても良かったのよ。『放課後のストレンジ』とか。
電撃文庫編集としてお馴染みの三木さんと和田さんも登場するんだけど、イケメンに描かれ過ぎだろwwwwww
って思って調べたら、そこまでオーバーでも無い……だと……?
電撃文庫大賞での受賞を目指すということで、執筆にあたって気を付けるべきことなかが色々と書いてある。
とは言っても、あまり突っ込んだ内容ではないんだよなぁ。ラノベの書き方講座的なものを読めば大体どれにでも書いてあることが多かったと思う。
逆に言えば、基本さえ押さえておけば後は自由ってことかもしれんが。
何と言ってもシチュ萌え、この一言に尽きる。奈央はそこまで突き抜けて可愛いキャラってわけじゃないんだけど、シチュエーション補正が大きいんだよな。
だらしなくてエロいお姉ちゃんもご褒美と言わざるを得ないしな!
そんな具合で『城ヶ崎奈央の電撃文庫作家になるための10のメソッド』でした。賞に応募するという内容である以上、劇中での時間経過が早くなっちゃうから長期シリーズ化は難しいだろうけど、それなりには巻数出てほしいな。
次は2014年5月に続編『続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』です。
燃:B+ 萌:A+ 笑:B 総:A
シリーズリンク
・続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド(2014/05)
著者リンク
・小春原日和の育成日記(2009/10)