著:雨野 智晴 イラスト:かんなぎ れい
「ふざけたことを言うな!俺は変態じゃない!ただ全裸なだけだ!お前みたいな変態と一緒にするな!」
「だから、それを世間一般的には変態って言うんだろうが!」
「世間一般的にはそうかもしれないけど俺は違うから!俺の全裸は正義のためなんだ!お前みたいな私利私欲のための変態行為じゃなくて世のため人のための全裸なんだ!いわば正装だ!」
GA文庫2012年12月の新刊。約3ヶ月2週間の積み。
エロゲシナリオライターでお馴染み雨野さんがGA文庫に登場です。MF文庫J『詠う少女の創楽譜』がそこそこ面白いので、まぁ買っておこうかと。
イラストの、かんなぎさんはエロゲンガーなのか。雨野さんと関係があるのかは、よく理解らん。
よくよく見たら表紙が割と破廉恥だった件。普通に、その辺に置いてたわ……。
やたらと肌色成分の高い口絵だけど、実は本編と殆ど関係無いでござるの巻。ここまでやると潔いなw
さて、ある日、主人公、七條勇成(しちじょう・いさな)のスマホに神様を自称する少女ククリがやって来た。彼女と契約した勇成は不思議な力を使いながら、人々に取り付いた落神(おちがみ)を退治することに……というお話。
元々はBSで放送しているアドリブアニメ研究所という番組から生まれたネタをベースとしているとかで。
原型しか残ってないっぽいからノベライズというほどではないか。
一見、バトルものかと見せかけて、全然そんなことないんだぜ!ベッタベタなラブコメです。
1巻の時点で既にヒロインがわんさか配置されているから困る。
今回は生徒会長である焔先輩のエピソードなんだけど、やっぱり年上のお姉さんは良いものであるなぁと。
もうベッタベタにベッタベタなのだが。
ただ、彼女に取り憑いていた落神を払ってしまったら、今後出番が激減するんじゃね?と思わないでもない。
また、勇成のクラスメイトの、教科書に興奮する男、隼人の動向も気になる。勇成も大概変態だし、伸ばし方によって質の良い変態ラノベへとメタモルフォーゼ出来るかもしれん。
各章の間には、毒にも薬にもならない4コマが。こちらは三輪フタバさんが担当。『ロウきゅーぶ!よんこま』を描いてる人か。
ってな具合で『ある日、神様がスマホにおわしまして』でした。先輩が可愛かったので、取り敢えず様子見で。
次は2013年5月に2巻。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-
シリーズリンク
・ある日、神様がスマホにおわしまして 2巻(2013/06)
著者リンク
・詠う少女の創楽譜(MF文庫J、2011/04)