ファミ通文庫

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!  Fandisc (ファミ通文庫)
著:田尾 典丈 イラスト:有河 サトル

「え……。わたし、間違いだったの……?」

約8ヶ月1週間半の積み。隔月刊行。やっぱり短編集はファンディスク扱いだったか。ファンディスクだからなのか、いつもとタイトルロゴが違います。
表紙の三つ編み眼鏡っ娘は誰かと思いきや、四阿ちゃんか。

構成としては、ゆうきの家で開催されたパジャマパーティーで、理恵、咲、ゆうきの3人が過去の出来事を語り合うというもの。

『梅雨が明けるころに』

FBonline掲載。
1巻で咲達が一度消えた後、戻って来るまでの間のエピソード。
1発目がしんみりした話で、お、こういう雰囲気でいくのかと思いきや……。

『いつか花咲く、愛もある』

書き下ろし。これも時系列では1巻の中だが、何故咲と高橋さんが仲良くなったかが描かれている。
あの2人、いつの間に仲良くなったんだって話だったしなぁ。
いやしかし、高橋さん可愛いよ高橋さん。

『姉のちときどき胸さわぎ』

書き下ろし。タイトル通り、春姉メインのエピソード。
まさか同レーベル『U.F.O.』の如月神社と乳神様の名前が出て来るとはな……。打ち切られちゃったよね……。

『俺の妹のばあい』

FBonline掲載。タイトル通り、夏海メインのエピソードだけど、何故妹だけFBonlineに掲載されてるんだ……。

お姉ちゃんのおっぱいを揉んだ後は、妹と一緒にお風呂に入ろう!というマジキチ短編。(誇張表現)

『すくぅ~るメイド』

書き下ろし。これを含む上3本の短編のタイトルはエロゲのパロディなんだそうで。
メインは誰かと思いきや、四阿ちゃんでした。案の定、フラグ立ちでござる。
武紀はただのプレイボーイですやん。

『攻略仕様のアンチノミー』

書き下ろし。ヒロイン達がまだゲームのキャラだった頃、武紀は一体誰から攻略したのか……というお話。

普段のシリアスっぷりはなりを潜め、ガチラブコメエピソード。シナリオを一言一句間違えず記憶している武紀はただのド変態だと思うのだが、誰もツッコまない恐怖w

ゆうきが最後に何だか意味深な言葉を呟いてるけど、伏線なんだろうか。

まとめ

本編はすぐシリアス方向に振れるので、これくらいの軽さの方が楽しめる気がしないでもない。アツさは無くなってるけどね。
あと、ファンサービスなのか、結構エロコメよりの展開になっていたように思う。まぁ、たまにはそういうのも良いのではないかと。

2冊目の短編集を出せるだけの分量はもう既に溜まっていると思うけど、いつ出るのかなぁ。

次は2010年10月に『disc6』、2011年2月に『addon シルバーブレット』2巻、5月に『disc7』と続きます。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! add on シルバーブレット(2010/06)
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6(2010/10)

角川スニーカー文庫

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)
著:玩具堂(がんぐどう) イラスト:籠目

「なんか姉がブラを着けているのですが、なんででしょう?」

約1ヶ月3週間の積み。角川スニーカー文庫2010年11月の新刊にして、第15回スニーカー大賞大賞受賞作品。応募時タイトルは「なるたま~あるいは学園パズル」。MFならサブタイを取って、「なるたま」で出版すると思うが、スニーカーはちょっと捻ったタイトルにするんだな。

いくら大賞だからと言って、1巻発売と同時にコミカライズとドラマCD化決定って早急過ぎじゃね?スベったら、さらっと無かったことにするつもりなのか。

ネットの感想見て気になって買ったんだったと思うが、なかなか1巻が見付からなかったんだよなぁ。品薄だったのかな。

さて、生徒会が設立した悩み解決相談会「迷わない子ひつじの会」。時折、持ち込まれる不可思議な相談事を解決するために、書記の成田真一郎(なるた・まいちろう)は隣の部屋で読書に耽っている少女、仙波の力を借りることに……というお話。

基本的には、生徒の悩み事を解決する日常系ミステリな連作短編集。古き良き富士ミスの雰囲気を思い出すな。
キャラは良い感じに捻くれてそうだし、あとはどれだけ話にバリエーションを持たせられるか、かなぁ。

ちょくちょく「ゑ」という文字を使っているのが印象的。意外とラノベで使ってる作品って少ないんじゃね?

見逃せないのはイラストが素敵ということですね。極端に萌え寄りってわけじゃないのが返って良いと言いますか。
ストッキングから目が離せない(ぉ

次は2011年2月。もう既に確保してあります。

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき(2010/11)

コミカライズリンク
子ひつじは迷わない 子ひつじが1ぴき(2011/05)

著者リンク
好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる(スニーカー文庫、2018/06)
探偵くんと鋭い山田さん 僕を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる(MF文庫J、2020/05)

イラストリンク
愛原そよぎのなやみごと 時を止める能力者にどうやったら勝てると思う?(ファミ通文庫、2017/03)

ファミ通文庫

犬とハサミは使いよう2 (ファミ通文庫)
著:更伊 俊介 イラスト:鍋島 テツヒロ

「向こうの方に私を殴るのに手頃な棒が落ちていましたよ?」
「ケツの肉が取れるくらい殴ってやるから今すぐその棒を持ってきなさい」
「よろしくお願いしまーす!!」

約1週間半の積み。隔月刊行。隔月ってことはスベっても2巻までは出すのが決まってたのかな。
先に1巻発売時にFBonlineに掲載されたお試し短編を読むべきなんだが、つい最近、連載も始まり、短編集の発売がほぼ確実となったので、そのときに読むことにして、取り敢えずはスルーしました。

さて、第2巻。和人の妹、円香が上京してきて波乱を巻き起こす。霧姫の担当編集、鈴菜も登場して賑やかなことに。
(∪^ω^)わんわんお!わんわんお!

今回も無駄にミステリを謳っている不思議。要るか、その要素?もっと読書バカと言うか、変態っぷりをプッシュすれば良いと思うんだ。

霧姫VS円香のシーンが熱血バトルものみたいなノリだったんだけど、何だこれ。台詞がえらいサムいぞw

妹が登場したから、もしかして最終的には和人復活フラグかと思ったんだけど、別にそういうわけでもないのかな。
もう和人が犬として復活した謎については完全放棄の気配ですが……。

霧姫さんはたまにデレっぽい気配を見せるが、それはつまり獣姦OKということなのですか?(ぉ

後書きによると、3巻発売は堅そうですな。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
犬とハサミは使いよう(2011/02)
犬とハサミは使いよう <3>(2011/08)

ファミ通文庫

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 2 外泊ですが何か? (ファミ通文庫)
著:やの ゆい イラスト:みやび あきの

「黙れ下郎!着物など飾りに過ぎぬわ!」

注:主人公(女子中学生)の台詞です。

約1週間の積み。3ヶ月振りの新刊。ホントはこれ読む前にFBonline掲載の短編を読むべきなんだけど、スピンオフの連載が始まったので、短編集が出ると見切りをつけて、後回しにします。
ふと思ったんだが、表紙イラストの構成が『バカテス』と似てないか?

さて、第2巻。最初から、あすみのテンション高いなぁ。いや、中盤は鬱入るから、最初からと言うか最初だけと言うか。

今回は利沙が入手したユニコーンホテルのチケットが大騒動を巻き起こす。そこに前巻の事件の犯人、仁島さんの問題が絡んできて、事態は余計にややこしいことに。
とは言っても、基本的にはみんな良い奴なんだよな。利沙が良い女過ぎる。

あと、土井先生は良い先生だと思います。
今回は本文中で「リア中=リアル中学生」と明言されています。

えらい引っ張り方してるけど、まさか次で終わりってことはないよね?

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A-

シリーズリンク
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1. リア中ですが何か?(2011/01)
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 3. ラブメイドですが何か?(2011/08)

MF文庫J,富士見ファンタジア文庫

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2 (MF文庫J)ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫)
著:鈴木 大輔 イラスト:閏 月戈/空中 幼彩

「お弁当だけじゃなくて、秋子もたくさん食べてくださいね?」

MF文庫J『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ②』とファンタジア文庫『ニート吸血鬼、江藤さん』1巻のコラボキャンペーン。
新刊の帯に付いているQRコードを読み取ると、それぞれ作品の書き下ろし短編が読め、両方のコードを集めると、Flash待ち受けが貰えるという構成。

短編はお花見に出かけた秋人と秋子、竜之介と江藤さんが出会い、同じ桜の木の下でお花見をすることになるというもの。
これが秋人、竜之介の視点で、それぞれ描かれている。

2本一気に読んだ方が面白さが増すんじゃないかな。2本の短編が鏡合わせのようになっているのがよく判る。
台詞が上手いこと似せてあるんだよな。

流石にレーベルを跨いでいると文庫収録は難しそうだし、キャンペーン期間の今の内に読んでおかないと、危険だな。期間は2011/06/30(木)まで。

Flash待ち受けは別に描き下ろしでも何でもないのね。

燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:A-

富士見ファンタジア文庫

ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫)
著:鈴木 大輔 イラスト:空中 幼彩(くうちゅう・ようさい)

「ご飯が無くなったなら炊き直せばいいじゃない!」

約2週間の積み。ファンタジア文庫。『ご愁傷さま二ノ宮くん』でデビューした鈴木さんの3番目のシリーズ。『1×10』5巻からは隔月刊行。
表紙はヒロイン江藤さんのハダワイ全開なのだが、何故か全くテンションが上がらない。精神年齢が幼過ぎるせいか。
MF文庫J『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ②』と合同キャンペーン実施中。

お寺の一人息子、竜之介はひょんなことから自称吸血鬼の通称、江藤さんの面倒を見ることになってしまう。この江藤さん、自分でぱんつも穿けないダメオタヒキニートだったもんだから、さあ大変。
幼馴染みの美園には誤解され折檻を受けまくりながら、竜之介の江藤さん躾ライフが始まった……というお話。

この竜之介、年上好きを公言して憚らないのだが、三十路越えが最低条件とかハードル高過ぎだろ高校生……。
何だかんだ言いつつも、江藤さんとラブコメ展開……かと思いきや、全くそんな展開にならねぇ。
美園も一方的にラブコメしてるだけだしな。

案の定、メインキャラが超人祭りで困る。超人と言うか、一般的な生活能力が高過ぎんだろ、こいつ等……。江藤さん以外の話ですよ。

こんなタイトルとは言え、鈴木さんがコメディだけで終わらせる筈がないと思っていたら、やっぱり最後にはシリアス展開が待ち構えていた。
ここからどこまでも絶望に突き落とす展開だったら嫌だなぁ。

とは言え、読み易いし、伏線は張りまくりだしで、先が気になる出来でした。次も買います。
次は夏頃予定。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
ニート吸血鬼、江藤さん <2>(2011/08)

著者リンク
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ(MF文庫J、2010/12)

MF文庫J

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その4 (MF文庫J)
著:葉村 哲 イラスト:ほんたに かなえ

「おまえなのかフェル━━おれが、捜していた最後の手札は、おまえなのか?」
「一乃じゃなく、おまえなのか?」

約1週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙は前巻の後書きで登場が告知されていたネコミミ少女フェル。やっぱり女だったか……。
ストーリー上、かなり重要な役回りっぽそうだが、キャラが全然好みじゃねぇな……。

帯には「ゲーム化!したいんだけどどう思う?」とデッカく書かれているが、どこまで本気で言ってるの?

一乃さんは相変わらずのエロ可愛さですね。
しかし、ストーリーが、と言うかラブコメ部分が今一つ盛り上がり切らないというか……。何でだろう。
ボケツッコミのノリが好みじゃないからか?

今回は電話越しに、宗司の父親の妻的存在の3人の内の1人が登場。雰囲気からすると、天音さんなのかなぁ。
ところで、帯に『天川天音の否定公式』1~4巻って宣伝してあるけど、これだとシリーズ続刊してるみたいじゃねーかw

ラストは一乃が異能を失ったところで終了するという、前巻よりも酷い引きとなっている。まさか、これからどんどん引きがズルくなっていくのだろうか。
ちょっと今回はランクを下げざるを得ないかなと思っていたんだが、この終わり方だと、なかなか切れないな……。

燃:C+ 萌:A 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その3 エンドオフ・エンドレスエンド(2011/01)
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その5 この夜に奏でられるフィナーレ(2011/07)

コミカライズ,角川ビーンズ文庫

彩雲国物語 第7巻 (あすかコミックスDX)
作画:由羅 カイリ 原作:雪乃 紗衣

「紅一族━━━それも紅本家を敵に回すと、どうなるか目にものみせてやる」

表紙は秀麗さんと胡蝶姐さん。何この不敵な笑み。
裏表紙側の帯の「紅家、始動。」で吹く。どんなアピールだよw
あと、黎深の顔w

いじめにめげず、奮闘する秀麗さんと影月。少しずつ2人を認める人達も現れて……というお話。盛り上がって参りました。

巻末には番外編『夢のつづき』を収録。原作でもそうだったが、邵可と薔君の夫婦漫才が素敵。「笑ってごまかせ!!」じゃねーよw

燃:B 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
彩雲国物語 <6>(2010/10)
彩雲国物語 <8>(2011/10)

コミカライズ,電撃文庫

狼と香辛料 6 (電撃コミックス)
作画:小梅 けいと 原作:支倉 凍砂 キャラクターデザイン:文倉 十

「ほれ、褒め言葉はまだかや?」
「ああ、見事な尻尾だ」

原作2巻、いよいよクライマックスです。クオリティの安定度合いが素晴らしいな。
あと、エネクさんの可愛さ。
ノーラとエネクの出番がコミカライズ本編ではもうないのかと思うと、残念でならない。確か、再登場する筈だけど、そこまで続けられるかなぁ。

最後には短編『狼と琥珀色の憂鬱』を収録。初出を見るに、普通に電撃マ王に連載として載ったみたいだな。
時系列が本編から繋がってるから、全然違和感無いけどね。

燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
狼と香辛料 <Ⅴ>(2010/10)
狼と香辛料 <Ⅶ>(2012/02)

コミカライズ,角川ビーンズ文庫

彩雲国物語 第6巻
作画:由羅 カイリ 原作:雪乃 紗衣

「お嬢様。もう駄目だと思ったら私のところへ来て下さい。お嬢様のためでなく━━━私のために」

静蘭格好良過ぎ惚れる。
さて、原作3巻『花は紫宮に咲く』編に突入。秀麗さん、遂に官吏デビューでござる。
初の女性合格者と何の後ろ盾も無い最年少合格者ということで、秀麗さんと影月は早速嫌がらせを受けてしまう。

原作でこの辺を読んでいた頃は、辛い展開だなと思ったけど、今のお腹痛い展開に比べたら、遥かにマシだな。

珀明が初登場かな。この人、ちょっとずつ出番増えて言って、その後ピタリと出て来なくなった気が……。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A