文庫版 フリーター、家を買う。

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)
著:有川 浩

「だから今度は俺が守りたいんだ」

幻冬舎文庫2012年8月の新刊。約2年7ヶ月の積み。『文庫版 阪急電車』からは2年振り。
日経ネット丸の内オフィスにてweb連載された長編が文庫落ち。

就職先を3ヶ月で辞めてからというもの、生活費をちまちまバイトで稼ぎながら暮らしていた主人公、誠治。ある日、母親が病気にかかってしまい、一念発起して働くことになるが……。

タイトルで、ふーん、今回はどんなハートフルやらラブコメやらをぶっ込んでくるんだい?んン?と思っていたら、いきなり口の中に手をガッて突っ込まれて、胃を引きずり出されてグチャグチャグチャグチャ!って握り潰されて、もっかい口の中にガッて戻されて、最後にぎゅって抱きしめられる、そんな感じのお話でした<意味不明

いやぁ、タイトルでコメディ寄りの話かと思っていたけど、導入重過ぎワロエナイ
しかも他人事じゃないから、胃の痛いこと痛いこと。自分がいかにクズかってことを思い知らされるわ……。知ってたけど。

クズだった誠治が家族のために成長していく様が痛快でなぁ。
あれ、今回はラブコメやらないのかなと思っていたら、職場に新人が入ってくるという下りで、はい、ヒロインいただきましたー!みたいな。
次は2013年1月に『文庫版 植物図鑑』。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

著者リンク
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文庫版 阪急電車(幻冬舎文庫、2010/08)
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幻冬舎文庫

Posted by お亀納豆