【映画感想】仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー

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「変身出来るとか出来ないとか関係無い!!」

MOVIE大戦、超レベルアップ。

概要

すっかり冬の恒例となった『MOVIE大戦』が超レベルアップということで、今年は現行のエグゼイドと先代のゴーストを主軸に直近の5大ライダーが大集結して強大な敵に立ち向かう。
今年もパート分割は無く1本のストーリーとなっている。

世間でお馴染みのゲームキャラであるパックマンが敵として立ち塞がる。パックマンの敵にゴーストというキャラがいるのが面白い。

坂本監督と、既に脚本の面白さを発揮している高橋悠也さんがタッグを組んで、これで面白くならないわけがない。
坂本監督がライダー映画を撮るのは『アルティメイタム』以来か。

時系列

大我がジェットコンバットガシャットをゲットした後。ドラゴナイトハンターZ正規版の出番は無かったので8話以前ということか。

導入

幻夢コーポレーションを襲撃するネクストゲノム研究所のメンバー達。いきなり坂本監督の性癖全開で笑う。もう、生脚出してる女幹部が出て来た時点で、あっ、坂本監督だわと思うw

彼等の狙いはプロトガシャット。どうやら黎斗とは面識があったようだが……。
厳重に保管されていたプロトガシャットとかいう一言はギャグで言ってるのか。机の上に放置されてたんですが……。

ちなみに、ここでプロトガシャットを全部強奪されたこともあり黎斗は変身しません。
ニュースキャスター役で菊池美香さんが出演。何故そんなチョイ役で……。『スペース・スクワッド』繋がりなのかしら。

高校生、天空寺タケル

制服、引くほど似合わねぇな……。補習授業のシーンで、タケルの後ろに座っていたヤンキーみたいなの、本当に高校生かよw

サブライダー達

レジェンド登場の割を食うんじゃないかと思っていたが、しっかりとそれぞれに見せ場があって影が薄いということは全く無い。蹴りを入れながら乱入してくる貴利矢、格好良過ぎかよ……。
最終決戦には参加出来なかったのは流石に仕方が無いか。

マコトとアランは通常のゴーストチェンジは一通り登場。ただしフーディーニ魂は空を飛んでいなかった。流石にそこまで予算が回せなかったか……(´・ω・`)

飛彩と大我が大怪我をしたマコトとアランの治療をしてくれたのが頼もしい。何やかんや言うてもドクターとしてのプライドを持っているの格好良いな。

名脇役達

アカリや御成が出るのは当然としても、ナリタ、シブヤ、カノンまで出番があるとは思わなかった。カノン、ちょっと化粧が濃くなったか?
一方、天空寺で働くことになったジャベルの出番は無いのであった。

パックマンVSゴーストエグゼイド魂&エグゼイドゴーストゲーマー

恒例のレジェンドフォームチェンジ。エグゼイド眼魂は『ゴースト』最終話でゲットしたアレ、カイガンゴーストガシャットはオレ眼魂を解析した黎斗が開発。

エグゼイド魂は新たに音声を作るかと思ったが、玩具と同じで平成魂と同じ音声でしたね。

レジェンドライダーガシャットはレベル1音声も通常のガシャットとはちょっと異なるのね。ってかレベル1あるのかよw
もしかしてCGだけでスーツ無い……?

レベル2のメロディーが何故かタドルクエストと同じ。他のレジェンドガシャットも従来のガシャットのメロディーと同じなのかしら。

ゴーストが久し振りに空中浮遊しながら幽霊っぽく戦っていて、流石坂本監督だと思いました。まる。

幹部達との決戦

現役プロレスラーとタイマンバトルを繰り広げる進ノ介、マジで殺されそうだな……。

レジェンド登場

それぞれ登場のタイミングが違って、徐々に一箇所に集まってくるような感じ。変身出来なくても仮面ライダードライブと言い切る進ノ介に濡れる。
そんな進ノ介がもうすぐお父さんになることが判るシーンも。
晴人は相変わらず気障な台詞回しだよなー。ちゃんとドーナツを食うシーンもある。

最後までスケジュールの都合がつかなかった紘汰さんは欠席だが、鎧武の声がそっくりである。クレジット見ても誰がやっていたのか出てないんだけど、もしかしてアーカイブ音源的なもので誤魔化したのか?

鎧武が神様パワーで地下深くで眠っていたベルトさんを連れてきたのでドライブも問題無く変身出来る。ほんの少しだけだったが、進ノ介とベルトさんの会話は涙腺にクる。

集結5大ライダー

やっぱり揃い踏みでの変身はテンションクッソ上がる。宣伝映像で流れていた鎧武の変身シーンはありませんでした。単に、晴人と進ノ介のカットに並べ易いように何処かから引っ張ってきたのか……。

主題歌とフォームチェンジ祭り

坂本監督なら絶対やると思っていたけど、やっぱり『ウィザード』OPがかかった瞬間に鳥肌立つよね。その後、『鎧武』『ドライブ』と続く。

ここで基本フォームチェンジも一斉登場。ウィザードはフレイムスタイル、ウォータースタイル、ハリケーンスタイル、ランドスタイル。
鎧武はオレンジアームズ、パインアームズ、イチゴアームズ、バナナアームズ。まさかのバナバナームズである。

ドライブはタイヤ交換までやってくれたので脳汁ブシャー!である。タイプスピードでマックスフレア、タイプワイルドでランブルダンプ、タイプテクニックでロードウィンター。ロードウィンターとか懐かし過ぎるだろw

基本的にレジェンドライダー達は個別に戦い、皆で協力して巨大な敵を倒す、みたいなシーンは無い。

ちなみに『エグゼイド』の主題歌はこの前の再起のシーンで流れている。何故か『ゴースト』だけは流れないという。流すタイミングが難しかったか。

パンフのインタビューで監督が主題歌に乗せたアクション映像集が揃ってきたとか言っていて草。『エグゼイド』でもチャンスがあったらやる気満々っぽいから超期待したい。時期的に夏映画は厳しいかなー。

更にその後、オリジナル挿入歌と共に中間1、中間2、最終フォームへチェンジしながら幹部を撃破していく。とにかくアイテムを使う使う。
それぞれのフォームが出ている時間が出ている時間って凄く短いんだけど、その中にこれでもかという密度でアクションが盛り込まれている。

永夢の秘密

事前に永夢の重大な秘密が明らかになると告知されていたが、それは彼が初のゲーム病感染者ということだった。とすると、やっぱり感染者は適合者になれるのか、はたまた永夢が特別なのか。

この出来事が6年前で、ゼロデイが5年前。ネクストゲノムから幻夢へバグスターの情報が流れたということなんだろうか。

ポッピーは適合手術のことは知っているが、永夢が手術を受けなくても変身出来ている理由は知らないという状態。

仮面ライダーゴースト テンカトウイツ魂

まさか劇中に登場するとは思わなんだ。ノブナガゴーストが家康と秀吉も呼んでくれたお陰で眼魂をゲット。

従来の流れならエグゼイド魂で決着しそうなものだが、こちらがフィニッシュフォームだったワナ。
天下統一感を出すためか、ガンガンハンドとガンガンキャッチャーの二刀、サングラスラッシャーとディープスラッシャーの二刀と贅沢な戦い方をしてましたね。

先行パワーアップ

マイティアクションXガシャットとプロトマイティアクションXガシャットが融合して誕生したマイティブラザーズXX(ダブルエックス)ガシャットで変身する俗に言う中間フォーム1。

分厚いガシャットとなっていて、ゲーマドライバーのスロット2つ分を一気に埋める構造になっている。ドライバーのスロット2つが分離されていないのはこういうことだったんだな。

永夢の進化を促そうとしたゲノムスだったが完全に自爆する形になってしまったな。
レベル1をすっ飛ばして分身、エグゼイドダブルアクションゲーマーレベル(ダブルエックス)RとLに。これは演出し難い強化形態だな……。

ただ、ふざけたデザインに反して発動時の雰囲気はかなりヤバそうだったな。プロトガシャットが混ざってるからなのかな。
戦闘後、戦っている間の永夢の記憶がトんでいたのはテレビシリーズとの整合性をとるためなのか、それともマジでヤバいアイテムということなのか……。

エンディング

後姿だけでも紘汰と舞を出してくれたのが嬉しい。オリキャスが来れなかった鎧武もウィザードとドライブと同格に扱ってくれるのが有り難い。

そして、これだけの大騒動も全て黎斗とパラドの掌の上だった感。パラドが持っていたパックマンのガシャットは今後出番あるのかしら。

それにどうやら新たにパズルゲームのガシャットが開発中の模様。意味深なパラドとパズルゲーム……後は理解るな?と言わんばかりの幕引き。
最後がテレビシリーズと同じ演出で終わるのが心憎い。

まとめ

知ってたけど、これぞ坂本監督の特撮映画!という出来で大満足。上述した台詞通り、変身出来る出来ないに関係無く、これぞヒーローという姿をこれでもかと見せつけられました。
昨年が酷かったから余計にそう思う。

脚本も非常に丁寧に仕上げられており、ゴーストとエグゼイド、両側面からの生命へのアプローチがなされている。
最後の心臓マッサージのシーンはちょっと蛇足っぽくはあるが、2大ライダーのコラボレーションとしてはこの上ない展開だと思う。

その反動なのか例年よりダメージ描写が激しい気がする。永夢なんか血と泥で白衣ぐっちゃぐちゃになってたからな……。

メインライターが書いているので、勿論『エグゼイド』側のキャラのブレ等ある筈もなく。

観なくてもテレビシリーズを試聴する上で問題は無いけど、観ればテレビシリーズが益々楽しめるという構成はお見事。

観るまではレジェンドライダーなんぞ出したら春映画との差別化が出来なくなるのではと不安だったが、あくまでも主役はエグゼイドとゴーストとなっていて、ちゃんと『MOVIE大戦』になっていた。
ただ、これだけスケールのデカい映画をやってしまうと来年以降が不安になるw

『ゴースト』最終回の未来からやって来た息子の話はどうもファイナルステージの方で回収されたらしい。そんなんありか。

撮影中は雨天が多かったらしく、雨の中での戦いや、窓の外で雨が降っているシーンが散見される。

次の映画は春。スーパーヒーローイヤーの翌年は超スーパーヒーローイヤーだ!って馬鹿か!w
どうも久し振りに『スーパーヒーロー大戦』っぽい映画になりそうかな。しれっと『宇宙戦隊キュウレンジャー』のシルエット出てるじゃねーか。

来年は『アマゾンズ』2期と『スペース・スクワッド』もあるし、確かに今年よりヒーローイヤーっぽいかもな……。

燃:S+ 萌:A- 笑:A- 総:S+

本編リンク
仮面ライダーゴースト 最終話「未来!繋がる想い!」
仮面ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター

仮面ライダーエグゼイド 第9話「Dragonをぶっとばせ!」

シリーズリンク
仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017/12)

映画リンク
仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス(2015/12)

劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間(2016/08)
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦(2017/03)

ノベライズリンク
小説 仮面ライダーゴースト ~未来への記憶~(2017/11)


映画,特撮

Posted by お亀納豆