C★NOVELSファンタジア

アーク・ブラッド2 - 方舟都市の巫女 (C・NOVELSファンタジア)
著:榊 一郎 イラスト:倉嶋 丈康

「私はアキヒサの妹じゃないよ……」
「そうだな……」
「でもいいよな……?他の誰かを……守りたいって思っても……」
「…………」
「駄目かな……?」
「知らないよ、そんなの!」

2013年9月の新刊。約1日の積み。1年振りの新刊。延期に延期を重ねて、1年も間が空いてしまったのか……。
表紙はメインヒロインのミスズに続いて、ハーレム要員の1人ルコット。

さて、今回は眠ったままだった明久の妹、朱乃が目を覚ます。実妹を巻き込んで、恋の鞘当てはヒートアップ……したような、そうでもないような。

1章ずつ使って、ヒロイン1人ずつのフラグを立てていくような構成となっているため、進むにつれて盛り上がっていく構成というわけでもない。

侵略体との戦いは、相手に意思があるような描写が無いので、あまり印象に残らない状態だよな。
侵略体を統率する存在みたいなのが出て来れば、また変化があるんだろうが……
と思いきや、何やら人類同士の争いが起こりそうで……?

ヒロイン達は可愛いんだけど、その可愛さは倉嶋さんの絵によるところが大きいかなぁという印象で。
もうちょっとキャラ描写でも可愛さが出て来ると、なお良いんだけども。

後書き曰く、プロットは4巻分まで出来ているらしいので、そこまではいけるか……?

いつもと違った書き方をしているというのは、アニメの構成っぽくしているということらしい。後、ビジュアル化したときの見栄え重視なんだとか。
確かに、それなら本の最後にクライマックスが必ずしも来ないというのも納得出来る。本当は1章でアニメ1話分という扱いで、1冊に4章入れる予定だったらしい。まぁ、仮に4章分収まったところで、クライマックス感が薄いのに変わりは無い気もする。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
アーク・ブラッド A.D.5000のアダム(2012/09)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「これは朱乃さんおっぱいの分!これは成長中のアーシアおっぱいの分!これはゼノヴィアおっぱいの分!これは半分にされたら丸っきり無くなっちまう小猫ちゃんのロリおっぱいの分だぁぁぁぁぁぁあああああああッッ!!」

白熱するアザゼルVSカテレア戦。アザゼルは人工神器を使用し、変身。これまたロボットみたいなデザインでかっけーんだよな。あんまり出番無いんだけども。
原作既読組はファーブニルの末路を知ってるから、ニヤニヤしてしまうな。

で、堕天使陣営を裏切ったヴァーリと激突するイッセー。ドライグの声でブースト連発が格好良過ぎる件。最後なんて「ブーストぉ!!」って発音だったしな。

そして、おっぱいの分!!作画も気合入っていてアツかった。後はOPを流してくれればなぁ。

『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』というワードが出たり、美猴が登場したりと、後々への伏線も張ってあるが……。

総評

そんなわけで、おっぱいに生命を賭ける2期、ファンタジア文庫原作『ハイスクールD×D NEW』全12話、これにて終了。
今回も原作2冊分を1クールかけて作るという非常に丁寧な構成となっており、満足のいく仕上がりでした。
予算が増えたのか、主題歌を切り替えたりも出来たしな。

これ、定期的に原作を2冊ずつ1クールでやっていけば良いんじゃね?と思わないでもないけど、もうちょっと話が進むと構成が難しくなってくるかなぁ。

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:A+

エピソードリンク
第11話「トップ会談、はじまります!」

シリーズリンク
ハイスクールD×D BorN 第1話「夏休み、冥界へGO!」

ファミ通文庫

魔女の絶対道徳2 (ファミ通文庫)
著:森田 季節 イラスト:NOCO

「お前にセックスレスな恋愛観はないのか」
「少子化問題を真剣に考えた結果です」
「閻魔様に舌抜かれろ」
「下を抜かれる?」

だからドSな敬語ヒロインに

弄ばれたい。

前から言ってるだろ!いい加減にしろ!
2013年3月の新刊。約5ヶ月3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、今回はまたしても久多良に危機が。厄神を名乗る少女やら咒師の存在にまつわる謎やらで、なかなかに重たい展開に。

とは言っても、ずーっと輪月が下ネタをばら撒きながら、頼斗を翻弄しているので、やはり悲壮感はあまりない。
でも、実は自分が人間として街を守っていたのではないと気付いてしまうオチは冷静に考えるとキツイな。
ある意味、バッドエンドといも言えるか。いや、でも輪月とずっとイチャイチャ出来ると思えばウルトラハッピーエンドじゃね?

最後にはタイトルの意味に言及して終了していたりもして。
発売から半年経つのに続刊の情報が一切出て来ないってことは、案の定、2巻で終了なんですね……。知ってたわー。3巻出ないとか知ってたわー。
ひたすら輪月とイチャイチャするだけの3巻出してもいいのよ。200ページくらいでいいから出そうぜ。いや、出してください。

燃:B- 萌:A 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
魔女の絶対道徳(2012/11)

HJ文庫,MF文庫J,コミカライズ,新潮文庫,角川スニーカー文庫,角川ビーンズ文庫,雑記

色々買ってきました。ラノベは、

・アーク・ブラッド2 方舟都市の巫女
・薔薇のマリア 19.たとえ明日すべてを失うとしても
・少年陰陽師 かなしき日々に咲き遺れ
・黒き英雄の一撃無双 1.受難の女騎士

の計4冊。

ボーダーは、

・十二国記 図南の翼

の計1冊。
一般は、

・ヒア・カムズ・ザ・サン

の計1冊。
コミカライズは、

・ラノベ部 <5>
・ジーンメタリカ -機巧少女は傷つかない Re:Acta- <1>

の計2冊。

あとはファミ通文庫さえフライングしていれば来週は行かなくても済んだのになぁ(遠い目)

富士見ファンタジア文庫

ぼくのゆうしゃ 2 (富士見ファンタジア文庫)
著:葵 せきな イラスト:Nino

「え!?ファルディオが充実している時って、お金にもの言わせて女の人と遊んでいる時だけじゃないの!?」

2013年8月の新刊。約1ヶ月半週間の積み。連続刊行。
さて、神剣騎士団の少女セシリアが本格登場の第2巻。ルザルの街へと辿り着いたトオル達は闘技大会に参加することに。
しかし、この大会には勇者の生命を狙う魔人が潜入していて……というお話。

魔人という敵勢力の存在も明らかになって、話が動き出してきた……か?
ギャグは『生徒会』に比べると、今一つなんだけど、ギミックの使い方や伏線の仕込み方は面白いな。

純真なトオルにときめいちゃうセシリアだけど、この騎士様、電撃文庫『ソードアート・オンライン』のアスナみたいにミニスカ剣士だったら良かったんだけど、スパッツなんだよなぁ……。
俺、プリキュアは大好きだけど、スパッツ属性は無いんだよなぁ<どうでも良い

流石に、サクヤはそうそう再登場しないだろうと思っていたけど、速攻出て来たでござるの巻。ってか、今後も毎巻出て来そうだなw

そして、どんどん不穏さを増していくトオルの世界。ただ、向こう側の要素がどうやってノルンガルドと絡むのかが謎。
もしかして、トオルのお兄さんもノルンガルドに居るのだろうか……?

言葉の取り違いを使った痛快なオチと見せかけて、その後に同じネタで鬱な引っ張り方をするのはズルいというか何というか。

異世界らしくない現代っぽい単語が頻出するのは、召喚された勇者が残していった文化なんだろうか。

燃:A- 萌:A- 笑:B 総:A

シリーズリンク
ぼくのゆうしゃ(2013/07)
ぼくのゆうしゃ <3>(2013/12)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「どうして俺なんかを助けちまったんだよ」

さて、最終回。14年前に死んでいたのはディーではなく、彼女を庇ったアリスだった。その事実に気付き、解除されるループ。
囚われていたクラスメイト達は外の世界へ飛び出していく。

今回、妙にカメラアングルが下から攻めている気がするんだが……。

そしてEDと共にエピローグかと思ったら、三年四組編を畳むので精一杯だったでござるの巻。
いや、畳めたのか……?

今一つ、よく理解らんのだけど、結局、アイが墓守の力でアリスを復活させたってこと?

総評

そんな具合で、神様に捨てられた世界が舞台のファンタジア文庫原作『神さまのいない日曜日』全12話でした。
最後まで、どういう世界観なのか掴めなかったぜ……。

案の定、雰囲気+アイちゃんペロペロ(^ω^)重視の説明不足アニメだったな……。作画が綺麗だっただけに惜しいな。

もっと進行をゆっくりにして、じっくりねっとり世界観の描写をした方が良かった気がするなぁ。
ただ、そうすると今度は制服美少女を出せなくなるから、それはそれで問題か。

燃:C 萌:A 笑:C 総:A-

エピソードリンク
第11話「三年四組Ⅱ」

電撃文庫

なれる!SE (8) 案件防衛?ハンドブック (電撃文庫)
著:夏海 公司 イラスト:Ixy

「すみません」
「いいんです」
「僕らが勝てばいいだけですから」

やだ、格好良い……。
2012年12月の新刊。約9ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は新キャラ、工兵のライバルとなる次郎丸縁。一見、可愛らしい外見をした女性だが、彼女の持つスキルによって、スルガシステムは窮地に追いやられることに……。

業務内容的には、寝癖頭も関係ある筈なんだけど、縁との対決に焦点を当てるためか、今回は名前のみの登場。

橋本課長と知り合うことが出来た業平案件を死守するため、あの手この手を尽くす工兵達。
工兵の格好良さに、橋本課長は完全に落ちたに違いない……。

それにつけても、こいつ等、やる気漲り過ぎだろ……。何なの?マゾなの?
次は2013年5月に9巻『ラクして儲かる?サービス開発』、8月に10巻『闘う?社員旅行』。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A+

シリーズリンク
なれる!SE7 目からウロコ?の客先常駐術(2012/08)
なれる!SE9 ラクして儲かる?サービス開発(2013/05)

富士見ファンタジア文庫

甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫)
著:賀東 招二 イラスト:なかじま ゆか

「マカロンさん。こうやってダラダラしてるだけでいいもぐ?」
「うん。でもゲストにいい感じのスケがいたら、いやらしい目で見たり下品な野次を飛ばしてほしいろん」
「やめろ!」
「F言葉は勉強した?ちゃんと使ってね。たくさんファックとビッチとか言って欲しいろん」
「だからやめろ!」

2013年8月の新刊。約1ヶ月の積み。半年振りの新刊。正直、半年程度で出たことに驚いている俺が居る。

さて、第2巻。何とか廃園の危機は免れた甘ブリだったけど、それは問題の先送りに過ぎなかった。
引き続き、東奔西走する西也達だったが……。

いすずが西也のことを意識しまくりんぐで、やっとラブコメと言える状態になってまいりました。
口絵のサービスシーンも相俟って、いすず可愛いな!

相変わらず、可愛い外見したマスコットキャラのドギツイの下ネタというギャップが凄い。無駄に下ネタに詳しくなれるよ!やったー!

他のネタもセルフパロだったり、やたら古かったりで。『忍者キャプター』とか読者の何割が知ってんだよw

今回で、一気に仲間が増えた印象だけど、次巻以降も、みんな出番があるんだろうか……。

燃:C+ 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
甘城ブリリアントパーク #01(2013/02)
甘城ブリリアントパーク #03(2014/01)

スマッシュ文庫

高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル (スマッシュ文庫)
監修:榊 一郎 著:日高 真紅 イラスト:皆村 春樹

「くっくっく……。お菓子のためなら、わらわは人間に媚びることも辞さぬぞ」

スマッシュ文庫2013年9月の新刊。約2日の積み。シリーズ同時刊行3冊目。
著者の日高さんはGA文庫『神曲奏界ポリフォニカ』シリーズの設定管理やTRPGのリプレイなんかを書いてる人だな。
イラストはHJ文庫『僕の妹は漢字が読める』等でお馴染み、皆村さんか。

さて、時系列的には一番未来にあたる本作は、人々の精神を犯す魔字を清め、封印することに奔走する少年少女の物語。

3冊目は漢字ということで、対象となる漢字は劇中での初出時に太字で表記されている。
そのため、序盤が太字祭りで、すげー気持ち悪いことになってる。いや、やむを得ないんだが。
それに、校正に物凄く神経使ってそう。

それ以外は、ごくごく普通のラノベ。ただ、そこかしこに、ああ、この漢字を出さざるを得なかったんだな、という無理矢理感満載の固有名詞が。

好意を超ストレートに表現する主人公と素直になれないヒロインという関係性は読んでいて気持ちの良いものがある。

というわけで、ある意味、画期的とも言える気がしないでもないスタディ・ノベルシリーズ3冊を読破したわけだが。
まぁ、流石に勉強の要素を含みつつ、質の高いストーリーってのは難しいのは理解るんだけど、もうちょっと何かこうパンチが欲しかったという気はする。

どうせ無理矢理な設定に落とし込まざるを得ないんだから、もっとハチャメチャな方向に舵を切っても良かったんじゃないかな。

それに、3冊の間の繋がりが、わざわざ繋がってると明記してる割にはショボイ気がする。
3作通して登場するキャラが居るくらいはあっても罰は当たらないかと。

燃:B- 萌:A- 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル -天剣少女の方程式-(2013/09)
高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル -彼女は白紙の単語帳-(2013/09)

イラストリンク
僕の妹は漢字が読める(HJ文庫、2011/07)
セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常(このライトノベルがすごい!文庫、2013/10)

スマッシュ文庫

高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル (スマッシュ文庫)
監修:榊 一郎 著:岡本 崇史 イラスト:美和 美和(みわ・よしかず)

(まるで大容量の記憶装置付きのコンピューターだな……。いや、白紙の単語帳って言った方がいいか。白いページに字を書き込んで、それが消えないみたいに彼女は言葉を覚えていく)

スマッシュ文庫2013年9月の新刊。約2日の積み。シリーズ3冊同時刊行2冊目。
著者の岡本さんは、これがデビュー作になるそうな。

さて、タイトルから判るように英語編ということで、やはり左開き。
飛び級でアメリカの大学の研究員を務める主人公、駿介はある日、海底に沈んだカプセルから出て来た銀髪の少女と出会う。
少女を狙う政府から、駿介は逃げ回ることになって……。

扱っている分野が言語ということで、『天剣少女の方程式』程の無理矢理さは無いかな。
劇中で文法を説明するシーンは殆ど無く、登場人物の台詞が英語で書かれており、それに和訳が併記されている形。
台詞回しが、やや教科書的なのは意図してのことなのか。

ストーリー自体は一昔前の逃亡劇といった感じか。もうちょいLOVE寄せしても良かったのよ。

『天剣少女の方程式』の方で、妙に機族の始祖ルナの話を出すから、もしやと思ってはいたけど、案の定、こちらのヒロインが、そのルナなのね。設定だけじゃなくて、キャラデザの方も、ちゃんとすり合わせがされているっぽい。
地球を守る云々の話は出て来なかったけど、その辺は3冊目かな……?

燃:C+ 萌:B+ 笑:C 総:B+

シリーズリンク
高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル -天剣少女の方程式-(2013/09)
高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル -コトのハのカタチ-(2013/09)