もし仮に、俺が想像した通りの魔術が世界にかけられていたとして、何かの弾みでその魔術が解けちゃったりしても、俺は自分が何をするべきなのかを知っている。
るうるの側にいてやる事だ。
あいつの手を握って、どんな時でも、何があっても、お前は一人じゃないって言ってやる事だ。
それが、俺が自分に課した、「ルール」なんだ。
2013年1月の新刊。約6日の積み。4ヶ月振りの新刊。
前巻を読んでいなくても、表紙とサブタイから漂う完結臭が半端無い。
さて、魔術によって作られた自分自身の存在を消した丸。と思ったら、そこには、まだ隠された真実があって……。
繋さんの協力を得ながら、丸は過去の記憶を思い出していく。
ということで、色々と提示されていた謎が明らかになっていく。いやぁ、インナミさんが消滅していなくて良かった良かった。
ラスボスとして登場した魔術師カミサキは、もうちょっと事前にフリがあっても良かったんじゃないかとは思うけど、綺麗に完結出来たと思う。
ラブコメ成分が不足気味だったのは残念だが。
最終巻ということで、レギュラーキャラには全員挿絵登場チャンスが与えられているのかもしれんけど、まさか碓氷にまで単独挿絵があるとは……。
言乃さんの下着姿は実にけしからん。
最後に、少しだけ謎を残したまま終了するのが心憎い。最後に、もう1冊イチャラブ短編集とか出しても良いのよ?
まぁ、スニーカーは、そういうことしないと思うけど。
総評
ってなわけで、世界はルールで出来ている、スニーカー文庫『それがるうるの支配魔術』全6Game、これにてゲームエンド。足掛け1年9ヶ月か。
魔術というネタを扱いつつも、基本的にはバトルせずに、知恵で道を切り開く展開が楽しいシリーズでした。富士ミス感が半端無い。
で、何よりもヒロインの可愛さが堪らんシリーズでしたね。ファンディスク的なアレが欲しいわけですよ。
次は「超粒子実験都市(グロアポリス)のフラウ(仮)」だそうで。
土屋さんは、4月に創刊されるオーバーラップ文庫の参加陣にも名前があったよな。
燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:A+
シリーズリンク
・それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ(2012/09)