このライトノベルがすごい!文庫

着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:はまだ 語録 イラスト:しゅがすく

「アタシはお義兄さまの子どもを生みたいのです」

このライトノベルがすごい!文庫2014年11月の新刊。約1週間の積み。第5回このライトノベルがすごい!大賞最優秀賞受賞作品。応募タイトルは「ロリコンするウレタン・ボア生地製熊のぬいぐるみ」。
献本を頂きました。有り難うございます。

今月は発売日が21日とイレギュラーになっており、恐らくこのライトノベルがすごい!2015と発売日を合わせるための処置と思われる。

イラストは色んなラノベの挿絵を描いているしゅがすくさんか。このラノ文庫には『魔王討伐! 俺、英雄…だったはずなのに!? 』で登場済。

舞台は科学と共に魔術が発展してきた世界。名家に生まれながら、その生い立ちから家を追い出されてしまった主人公、幸太郎はある日、義理の双子の妹マリアとアリスを預かることに。
そこには様々な思惑が絡んでいて……。

タイトルに最強って入っているけど、そこまで俺TUEEEEEEEE感は無いかなぁ。いや、劇中で最強と説明されているんだけど、活躍にド派手さが無いというか。
ってか、これは隠遁生活というのだろうか?

双子の美少女姉妹とひとつ屋根の下!これで何も起きない筈がない!と思いきや、何も無かったでござる。どういうことなの……。

エピローグで急にヒロインの数が2倍になって一気にラブコメ的展開を始めたけど、動き出すの遅過ぎるだろw

最後の終わり方に加えて、既にコミカライズが決定していることから考えると、続きを出すつもりなんだろうけど、このラノ文庫って明らかにシリーズ化前提みたいなタイトルで平然と続巻を出さないからな……。
既に隠遁でも何でもなくなってるが。

燃:B- 萌:A- 笑:C+ 総:A-

著者リンク
女流棋士は三度殺される(宝島社文庫、2017/03)

イラストリンク
メイドが教える魔王学! ~ご奉仕は授業のあとで~(2013/12)

第5回このライトノベルがすごい!大賞リンク
【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) 勇者を送り迎えするだけのカンタンなお仕事です(栗山千明賞、2014/12)

ガガガ文庫,コミカライズ,ダッシュエックス文庫,富士見ファンタジア文庫,雑記,GA文庫

先週も買いに行ったのに何でこんなに溜まるんだよw
ラノベは、

・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。⑩
・ハイスクールD×D19 総選挙のデュランダル
・空戦魔導士候補生の教官 <5>
・甘城ブリリアントパーク メープルサモナー #02
・ロクでなし魔術講師と禁忌教典 <2>
・はてな☆イリュージョン
・神鎧猟機ブリガンド
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰

の計8冊。
ファンタジアの話はドラマガを読んだときに。

発売前から良い意味でも悪い意味でも話題になっていたダッシュエックス文庫がいよいよ創刊。
と同時にレーベル移籍した『六花の勇者』がアニメ化決定。集英社がラノベ原作のアニメ化……あっ(察し)

レーベルを移籍させたのは流石に死にかけのレーベルからアニメ化作品を出すわけにはいかないって判断だろうな。
逆に言えば移籍してこない『パイコキ』はもう大々的な展開は無いってことか。

更に長らく停止していた『紅』の新刊が登場。同時に新装版の刊行も決定したけど、また1冊だけ出して止まるんじゃないだろうな……。

コミカライズは、

・のうりん -野生- <2>
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic <04>
・空戦魔導士候補生の教官 <01>
・異能バトルは日常系のなかで <3>

の計4冊。


21日に『ポケモンORAS』が発売になったわけだけど、『ドラクエX』が楽し過ぎて全然気持ちが向いていない件。
どれくらい向いてないかというと、仕事終わって帰宅してアマゾンから届いたのを見て、「あっ、発売日か」と思う程度。
まぁ、『HGSS』のときなんて、そもそも買ってないから、それに比べたらマシなんだけど

アニメ,GA文庫

「時は━━」
「━━罪なり」
「「原罪時刻(タイムイズギルティ)!!」」

時と焔の複合技(ユニオンスキル)クソかっけぇぇええええええええ!!

サブタイ格好良過ぎワロリン
さて、今回は鳩子編。何気ない安藤の一言が彼女の地雷を踏み抜くことに。
って、安藤が鳩子に貸したラノベって原作者である望公太さんのGA文庫デビュー作『Happy Death Day 自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン』じゃねーかw

原作よりも丁寧に鳩子のフラストレーションが溜まる過程を描いていたので、爆発も一際大きいものに。
流石に電撃文庫『ストライク・ザ・ブラッド』ネタはカットされていたけど、早見さんの迫真の演技もあり、鳩子の悲しみが凄い伝わってきて心臓がきゅってなる。
これ、ぶっ通しでアフレコしたんだろうか……。

遂に我慢の限界にきた鳩子だけど、安藤の言ったことは意味は理解らなくても、しっかりと憶えてるんだよなぁ。愛されてるな安藤。

鳩子の前に現れた桐生一。彼が従える黒き十二枚の翼が一気に登場。彼等が活躍する原作9巻を直前に読んでいたから超テンション上がるわ。

そして行方不明になった鳩子を取り戻すため、彩弓さんは〈始原〉のネクストステージ解放を決意するのであった。
やだ、凄い盛り上がってきた……。

燃:A 萌:A 笑:A- 総:S-

エピソードリンク
第6話「『罪悪』ヴァイスペナルティ」
第8話「『戦争』ホルムガングバトル」

電撃文庫

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 ~Sunrise & Sunset Story~ (電撃文庫)

著:藤まる イラスト:H2SO4

『ちょっと坂本くん!光ちゃんの歯ブラシチュッパチャップスチャプチャチャチャのチャチャチャパ王だぞ!』

意味が理解らんw
2014年11月の新刊。約1週間の積み。1年1ヶ月振りの新刊。
すっかり忘れた頃に、まさかの新刊登場でござる。完結したんじゃなかったのかよw
いや、嬉しいんだけども。
どうやら新作を準備するもなかなか発売に漕ぎ着けず、じゃあこっち出す?ってなったみたい。

というわけで、文庫未収録短編に書き下ろしを加えてボーナストラック的1冊が完成しました。
本編中に語られなかったエピソードとアフターエピソードを収録。

相変わらず光はお馬鹿なヒロインだなw
交換日記を通して見えてくるキャラクターだけで、こんだけお馬鹿なら実際に秋月の隣に居たら、どんだけハチャメチャになるんだろうか……。

総評

3巻で書いていた総評をこっちに移動させましたw
そんな具合で、ゼツボー的に面白切ない第19回電撃小説大賞金賞受賞シリーズ、『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。』全4巻、これにて完結。足掛け1年9ヶ月か。

とにかくコメディを重視した作りが良かった。シリアスに振っておいて、力技でコメディに引き戻す展開が素敵。
中途半端にやると、どっちつかずになっちゃうけど、豪快なパワープレイで、どっちもしっかりやってるから困る。

もっと続いてほしかったという気持ちもあるんだけど、ダレる前に、ここですっぱり終わって良かったという気持ちもあるんだよなぁ。

新作を準備中らしいけど、次も買うべきだろうかね。まぁ、同じ路線っぽかったら買おうか。
バトルものとかだと、ぐんにょりだけど……。

燃:B+ 萌:A 笑:A- 総:A

シリーズリンク
明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 <3>(2013/10)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「少女監禁!放置厳禁!」

何かの標語みたいだなw
さて、イズマッシュ達によって捕らえられてしまったチャイカ達。何とか脱出を試みるが……。

やむなく共闘することになる白チャイカと紅チャイカ。2人しか居ないところでも片言の公用語で喋っている様がシュールw
原作だとガズ帝国の第一言語ラーケ語で流暢に会話してるんだけど、多分、アニメでやったらチャイカ達のキャラがブレるおそれがあるからかな。

白チャイカが研究室から連れ出したオッドアイの少女ニーヴァ。彼女は人間ではなく、生きる機杖だった。
彼女が変形した姿は必殺武器みたいだな。

原作ではニーヴァの力でギィをぶっ飛ばしたわけだけど、アニメでは島中に散らばる棄獣を制御する塔を破壊する形に。
ボチボチ、アニメオリジナル色が濃くなってくるのかしら。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第4話「蠢く島」
第6話「狂気の城」

ノベライズ,特撮,講談社キャラクター文庫

小説 仮面ライダーウィザード (講談社キャラクター文庫)
著:きだ つよし

「一人ぼっちだから放っておけないの……そんな操真晴人という人が」

ウィザード、本当のフィナーレ。

2014年10月の新刊。約3日の積み。
取り敢えず出すと発表されている中ではラストとなる『ウィザード』のノベライズがいよいよ登場。

これまでの表紙の背景は単色だったんだけど、今回は魔方陣が描かれている。改めて見返したら『忍風戦隊ハリケンジャー』のノベライズも模様入ってるな。

著者はメインライターであるきださんということで、内容はがっつりテレビ本編と繋がりのあるものとなっている。
きださんは『響鬼』のノベライズも書いていましたね。

時系列は『戦国MOVIE大合戦』の後となっており、『ウィザード』本当の完結編といった様相。
0課と協力し、ファントムの残党を倒していた晴人の前に現れたもう1人の晴人。2人の晴人の存在に晴人だけでなく、凛子も心かき乱されて……。

メインライターが書いているだけあって、色々と本編で説明しきれていない事情なんかも出てきている。
まさか今更、晴人がプレーンシュガーに拘る理由が明らかになるとは思わなかったわ……。

タイムウィザードリングが『MOVIE大戦アルティメイタム』でしか使われてない理由付けも一応されている。
ってか、あの指輪が他の媒体でちゃんと登場するとはな……。

晴人が戦いの後に言う口癖は「ふぃー」じゃなくて「ふぅい」だったという地味な衝撃。いや、とてもそう言っていたとは思えないんだが……。

やっぱりテレビシリーズでは出来ない要素を入れてくるんだな。2人の晴人なんて撮影がメチャンコ手間そうだしなw

何よりヒロインのようなポジションに居ながら全然色っぽい展開の無かった凛子が逆転ホームランかましたのが良かったですね。
インタビューやら何やらで、晴人のコヨミに対する感情は恋愛感情ではないとか言われていたけど、こういう形で決着するとは。
きっと2人は子供にコヨミと名付けるのであろう。

そんな具合で最後のショータイム『小説 仮面ライダーウィザード』でした。やはり平成2期のノベライズは傑作の法則なのか。
次は『鎧武』が出るんだろうかね?

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

映画リンク
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦

シリーズリンク
小説 仮面ライダーフォーゼ 天・高・卒・業(2014/02)
小説 仮面ライダー鎧武(2016/03)

GA文庫

異能バトルは日常系のなかで 9 (GA文庫)
著:望 公太 イラスト:029

龍翔閃だったーっ!
ゴルフの素振りじゃなくて龍翔閃だったーっ!

2014年11月の新刊。約2日の積み。アニメ放映中ということで連続刊行。
よし、表紙のローテーション的に次は彩弓さんだな!と期待していたら、今回は5巻の続きとなる『異能バトルは日常系のために』編なのでお預けだったでござる。

というわけで表紙は黒き十二枚の翼のメンバー《太陽神を犯す月の女神(セックスエクリプス)》遊佐野ファンタジアと《鬼の居ぬ間に鬼ごっこ(デッドスペース)》芥川柳。
いかにも帯を外すと、ファンタジアのぱんつが見えそうな構図なんだけど、真っ黒に塗り潰されています。

ファンタジアの出番は全然多くないんだけど、ピンクのナース服の存在感がデカくてアレ。ぶっちゃけムラムラする(ぉ

現在はGA文庫マガジンでの連載は終了しているっぽいので、今回が連載分収録ラストってことなのかなぁ。どこにも書いてないから判らんのだよなぁ。

人物紹介はちゃんと外伝用になりましたね。
さて、今回は桐生の出番は控えめで、黒き十二枚の翼のメンバー、柳と《神合わせの悪い刃並び(ジグザグジグソー)》戸木柊吾が主役として扱われている。

そのため中二成分は薄れ、真っ当な異能バトルものに。うむ、たまにはこういう捻くれていないのも良いな。

粗筋でクライマックスとか煽ってるから完結するのかと思いきや、どえらい引きで続いたぞ……。どういうことなの……。
また、3冊くらい本編出した後に完結巻が出て、その後本編完結みたいな流れになるのかしら。
本編と合流するとも思えないけど……。

それはそうと、一十三さん可愛いのに挿絵に出番無いんだよなぁ。勿体無い。
次は2014年12月に新シリーズ『異界神姫との再契約 -暴風再愛-』、2015年3月に10巻です。
この新シリーズ、粗筋を見ると、これまた面白そうなんだよなぁ。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
異能バトルは日常系のなかで <8>(2014/11)
異能バトルは日常系のなかで <10>(通常版)(2015/03)

著者リンク
異界神姫との再契約Ⅰ 暴風再愛(GA文庫、2014/12)

アニメ,ガガガ文庫

「邪魔ですわ!服がとっても邪魔ですわ!!」

原作2巻後半戦。サブタイの「完全解放」は「ブレイクレリーズ」と読みます。
それはヒーローものっぽくて大変良いんだけど、作画大丈夫か……。大分キてる感じがするぞ……。

アルェー?『デート・ア・ライブⅡ』のときって、こんなに酷い回あったっけなぁ。
テイルブルーの変身バンクだけはクオリティ高いから、その落差で余計酷く見えるw
いや、もかしかしたら力入れるところとそうでないところをキッチリ分けているのかもしれんが。

勿論、原作の展開を圧縮すると、真っ先にカットされるのはアルティメギルサイドなわけで、リヴァイアギルディとクラーケギルディが凄く薄いキャラになってしまった。特にリヴァイアギルディなんて、股間の触手にノータッチだしなぁ。
ドラグギルディを弔うシーンも無かったので、完全に賑やかし止まりに。

折角のヴォルティックジャッジメントも、うーむ……。これが1話のクオリティで見れていたら……。
まぁ、販促的には1話に注力するのが正しいんだけども。

燃:B+ 萌:A- 笑:B 総:A-

エピソードリンク
第5話「三人目の戦士!」
第7話「熱烈見参!!暗黒眼鏡女子」

オーバーラップ文庫

生ポアニキ オーバーラップ文庫
著:アサウラ イラスト:赤井 てら

「ユースケ……立ち上がれ。何度でも立ち上がり続けろ。立ち上がった回数だけ漢はタフになる」

アニキ……!

オーバーラップ文庫2014年10月の新刊。約2週間の積み。『デスニードラウンド』を3巻で完結させたアサウラさんが5ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。

もうね、タイトルがいきなりレッドカードでね。そら、取り敢えず買おうかってなるわな。
何なの、アサウラさんはオーバーラップでは作家生命をかけないと本出せないの?
イラストは『デスニードラウンド』から引き続き赤井さん。

帯ではアサウラさんの代表作スーパーダッシュ文庫『ベン・トー』の白粉さんが推薦文書きに来ていてワロタ
何してんだw
元々『ベン・トー』の中でやったネタを下敷きにしているとか何とか。

他にも赤松中学さん、さがら総さん、なめこ印さん、平坂読さん、松智洋さんの名前も載っている。
錚々たるアニメ化作家……!と思ったけど、何でなめこ印さん混ざってんだw
いやまぁ、未来のアニメ化作家かもしれんが。

法の改正により、生活保護に加えられた項目、恋愛生活保護。不登校気味の主人公、木村ユースケは恋愛生活保護の申請をするが、家にやって来たのは仕上がりきったマッチョの男で。
ユースケはアニキを何とかして追い出そうとするが……。

最初こそ貞操の危機を感じる展開だけど、ユースケのことに親身になってくれるアニキの優しさに心温まる展開に。
読めば読むほど、筋トレって何て素晴らしいんだろう……!って思えてくるから困る。
筋トレで全てを解決していこうとする姿勢がアツい。
心を通わせたユースケとアニキがハグをしようとして筋肉に弾き飛ばされるシーンが酷過ぎてクソワロタ

勿論というか何というか、料理描写はやたらめったら凝っている。筋肉をつけるには食事も大切だからといえばそうなんだけど、それにしても凝っている。

当然マッチョだけじゃなく、ちゃんとしたヒロインも登場する。ユリの「おっけ」って言い方可愛いよな。
『デスニードラウンド』で激闘を繰り広げたマスコットキャラ達がちょこちょこ出て来るので、どうやら同一世界観の話らしい。ってかヒロインの名前同じだな。

そんな具合で『生ポアニキ』でした。こんなクッソふざけたパッケージングなのに凄く真っ当なストーリーだったぞ。
やっぱりクズな主人公が成長する話って良いよなぁ。一発ネタかと思いきや、売り上げさえ出れば続刊を出す気満々の終わり方だったので期待したいところ。

燃:A 萌:A 笑:A 総:A

シリーズリンク
生ポアニキ パンプアップ(2016/10)

著者リンク
ベン・トー サバの味噌煮290円(スーパーダッシュ文庫、2008/02)