電撃文庫

やがて魔剱のアリスベル (4) 緋色の挑戦者 (電撃文庫)
著:赤松 中学 イラスト:閏 月戈

これぞ鵺式、名付けて『三角関係二毛作』だじょ!わーはははは!
うひゃひゃ、失恋した元リア充を見ながら食うパフェは美味いね!

2014年5月の新刊。約4ヶ月2週間半の積み。8ヶ月振りの新刊。
新章突入で表紙はアリスベルから交代……なんてことはなく、今回もアリスベルです。
サブタイは「チャレンジャー・スカーレット」と読みます。

さて、過去の世界から帰還する方法を探る静刃達だったが、そこへあの神崎・H・アリアが現れて……。

アリアが強過ぎて勝てる気がしねぇw
しかも外からレキの狙撃が飛んで来るとかまじ。

それよりも驚いたのは、この時代では不知火がアリアと敵対しているということ。まさか『アリア』側で振られたネタがここで絡んでくるとは……。

静刃達が過去で出会ったもう1人の《妖刕》早乙女刹那。戦いを通して、彼女との絆を深めていく静刃だったが、最後の戦いで彼女は……。
示された可能性、潜在能力開放(オープンアクト)は3分という限界時間を超え、更に100%という上限も突破出来るということ。
おいおい、毎度のことながら良い引き方するじゃねぇか……。

そして後書きによると、静刃達は更に過去に遡り、遂に『緋弾のアリア』の時代へと至るらしい。これで『アリア』側でキンジが静刃に襲われた展開に繋がるのかしら。

燃:A 萌:A- 笑:C+ 総:A+

シリーズリンク
やがて魔剱のアリスベル ヒロインズ・アソート(2013/09)
やがて魔剣のアリスベルⅤ 必殺の時刻(2015/01)

世界観リンク
緋弾のアリアⅩⅤⅦ 緋弾の叙唱(MF文庫J、2014/04)
緋弾のアリアⅩⅤⅧ 星条旗の覇道(MF文庫J、2014/08)

コミカライズ,角川スニーカー文庫

新妹魔王の契約者・嵐! 1 (ジェッツコミックス)
原作:上栖 綴人 キャラクター原案:大熊 猫介 漫画:木曽 フミヒロ

「ふふふ…たとえ丸くて角のないテーブルでも、テーブルである以上は〝脚〟がありますからね~」
「エロからは逃れられない宿命をもった家具なのですよ」

2014年9月の新刊。
ヤングアニマル増刊“嵐”で連載中であるスニーカー文庫の人気シリーズのコミカライズ。

少年エースのコミカライズが本編コミカライズであるのに対し、こちらはお色気シーンに力を入れる構成。
力を入れるっていうか、それしか無ぇw
正直、エロいシーンばかり抽出しているので、ストーリーはあって無いようなもの。

原作通りに持ってきているシーンもあれば、原作を膨らませているシーンも。まさか「四隅の角へ、女の子が敏感な場所を擦り付けたくなる魔法」を拾ってくるとはw
うーむ、もう少し絵が俺好みであれば……。

燃:C 萌:A 笑:B- 総:A-

原作リンク
新妹魔王の契約者Ⅰ(スニーカー文庫、2012/10)

コミカライズリンク
新妹魔王の契約者 <1>(2013/10)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「あいつの目的が俺の目的だからだ!」

ファンタジア文庫の人気シリーズが1期の完結から3ヶ月、早くも完結編である2期がスタート。
格ゲーみたいなサブタイである。略称は「チャイカAB」若しくは「チャイカえび」。

OPを歌うのは今回もヴィヴィ。やはり鉄血転化状態のトールとアカリは敵にしか見えない。
キャラが多いのに、映像に出て来るのは一握りの主要キャラだけなのが勿体無い。もっと色々出て来ても良いのよ。

取り敢えず今回は導入編ということで、アニメオリジナルエピソード。チャイカ達は八英雄の1人、クローディア・ダッジと出会い、遺体を巡って戦うことに。
クローディアって名前だけは原作にも出てるな。

オリジナルは今回だけかと思ったら、次回に続くのね。まだ原作の未消化部分が結構残ってるんだけど、どういう尺配分でいくのかしら。

EDを歌うのはcoffin princessなんだけど、こちらはメンバーが一部入れ替わっている。やっぱり死んだレイラは外されたか。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
棺姫のチャイカ 最終話「遺されし者」

エピソードリンク
第2話「ウイザードの矜持」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「誰かに夢を見せたいなら!まず自分達がその夢を信じるべきなのだ!!」

ファンタジア文庫の人気シリーズがアニメ化。原作の賀東さんは何を隠そう『フルメタル・パニック!』の原作者ということで2度目のアニメ化。
製作は京アニ、監督は武本さんということで、大勝利の組み合わせの予感。

更に、なかじまゆかさんが挿絵を担当しているラノベのアニメ化はスーパーダッシュ文庫『パパのいうことを聞きなさい!』に続いて2度目か。

OPだけ見ると、真っ当なハートフルコメディアニメにしか見えないから困る。
さて、謎の美少女転校生、千斗いすずによって潰れかけのテーマパーク、甘城ブリリアントパークへと連れてこられた主人公、可児江西也(かにえ・せいや)。
あまりにも酷い甘ブリの惨状に西也は……。

そして西也が出会うお姫様ラティファ。もしかして原作とは異なり、盲目設定無くなってる?
今回はまだまだ現状把握の段階なので、甘ブリのマスコットもモッフルしか登場していない。

EDを歌うのは四大精霊ということで、あらかじめ言われていた通り彼女達の扱いが非常に良いですね。
今後、本編でも出番多そう。

導入編としては悪くないけど、『甘ブリ』の本領発揮はパッフとかが出て来てからだからなぁ。
みんなもパッフが出て来るまでは切らないでね!

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第2話「時間がない!」

原作リンク
甘城ブリリアントパーク #01(ファンタジア文庫、2013/02)

コミカライズリンク
甘城ブリリアントパーク The Animation <01>(2014/12)

アニメ,GA文庫

「え、どうしてそんなことするの?」
「格好良いからだよ!!」

GA文庫の人気シリーズが満を持してアニメ化。製作は、あの『キルラキル』のTRIGGER!という形で物凄く製作会社がアピールされていました。
おい、何言ってんだ、TRIGGERの代表作といえば、ファミ通文庫『四百二十連敗ガール』のPVだろ!いい加減にしろ!!

029さんが挿絵を手掛けるラノベがアニメ化するのは電撃文庫『はたらく魔王さま!』に続いて2作目か。
あちらよりもキャラデザが元絵に近いかな。

ある日突然、異能力に目覚めた文芸部員達。しかし、いつまで経ってもバトルは始まらず、彼等はその圧倒的な力を持て余すことに……というお話。

アバンでは部員達が異能に目覚めるシーンが描かれる。ここって原作でちゃんと描かれたことってあったっけな。

鳩子のキャストは早見沙織さんなんだけど、鳩子の声はもっと高いイメージだったんだが……。
いや、これはこれで良いものだけども。

文芸部女子メンバーで歌うOPは日常系ラブコメと見せかけてからのサビでのバトルという理想的な構成。
安藤達の前に立ち塞がる黒き十二枚の翼(フォールンブラック)が格好良すぎて涙出て来たw

今回は取り敢えずキャラ紹介といった感じで。それぞれの能力の説明もあるんだけど、ちょっと中二力が弱いかなぁ。
原作だと、もっと良い感じにケツが痒くなるようなノリなんだが。

敵として現れる生徒会長、工藤さん。この人、何故かEDで他の4人のヒロインと、ほぼ同格で扱われてるんだよな。
ってか、ED自体を九鬼ちゃんと一緒に歌ってるしw

そんな具合で第1話でした。結構、原作と構成をいじってきてるっぽいな。そういう意味では期待出来そうです。

燃:A+ 萌:A 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
第2話「『誤想』ミスコンセプション」

原作リンク
異能バトルは日常系のなかで(GA文庫、2012/06)

HJ文庫

死なない男に恋した少女 7 (HJ文庫 そ)
著:空埜 一樹 イラスト:ぷよ

「桐崎さん、最近、発情するまでの段階が速くないですか……?」

2010年8月の新刊。約4年2ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
あまりにも積み過ぎて前巻の内容なんて憶えちゃいないよ!やったー!

さて、沈黙を破り動き出す史上最狂最悪の殺人鬼、緋央刹。彼を止めるために設立された組織の最後の戦いが始まる。
勿論、狗人と桐崎も任務に駆り出されて……。

自分達の上位互換的能力を持つ敵がラスボスというのはお約束的なアレか。コメディ控えめでシリアスバトルが展開。
いや、バトルという表現はあまりしっくりこないか。

りんの告白はぐっときたよね。どう考えても、りん一択です。本当に有り難う御座居ました。

総評

そんなわけで業界初のサシデレヒロインものなHJ文庫『死なない男に恋した少女』全7巻でした。足掛け2年1ヶ月か。

現代を舞台にしながら殺人の罪を犯しているキャラをヒロインに据えている意欲作でした。
本編中では過去の出来事として描かれているので、あんまり意識することは無いんだけど、改めて考えると、ハッピーエンドはどうなのかと思わないでもない。
被害者の立場からしたら納得いかないよなぁ。

次は2011年3月に新シリーズ『うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。』、6月に2巻、10月に3巻、2012年3月に新シリーズ『シンマと世界と嫁フラグ びっくりするほどハーレムです』、7月に2巻『これがホントの修羅場です』、10月に3巻『いつのまにやら両手に花です!』、2013年1月に4巻『ついにあの子とお泊まりです!』、2月に新シリーズ『扉の魔術師の召喚契約(アドヴェント・ゲート)その少女、最強につき』、4月に『シンマ』5巻『嵐を呼んだ恋なんです!』、6月に『 召喚契約』2巻『幻奏の歌姫』、8月に『シンマ』6巻『それがシンマの選択です』、10月に『召喚契約』3巻『サヴロスの迷宮』、2014年3月に4巻『アルゴの遺産』、6月に『邪神攻略者の戦技教導 部隊結成篇 』、7月に『 召喚契約』5巻『その少年、壮烈につき』、10月に『 邪神攻略者』2巻『新人加入篇』。

俺がデビューシリーズを積んでる間に随分と本が出たもんだなぁ。ってか、こうしてみるとシリーズ終了前に新シリーズを刊行して読者を離さない作戦をとっていることがよく理解るなw

燃:B- 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
死なない男に恋した少女 6.死喰いのドウケ(2010/04)

HJ文庫

黒き英雄の一撃無双<ワンターンキル! >4.調教天使 (HJ文庫)
著:望 公太 イラスト:夕薙

「戦っていない僕は━━無敵だ。誰も僕を傷つけられない。誰も僕には触れられない、誰も僕を見つけられない、どんな強者でも、たとえ最強の存在だろうとも、僕には決して届きはしない、なにもかもが対岸の火事で、紛れもない蚊帳の外。僕が、僕こそが━━『世界最弱』だ!」

2014年10月の新刊。約5日の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は悠理と社。社の格好が妙にエロいから困る。で、安定のサブタイな。

さて、激突する最強と最弱。最強とは何か、最弱とは何かという議論が楽しいんだよなぁ。あらゆる敵をぶっ飛ばすのが最強。ならば、その対極の概念である最弱とは一体何なのか?

著者紹介にも書いてあるけど、こういう屁理屈面白いよな。最近流行りのチートと見せかけての、この捻くれような。

レオンとの戦いは暫く続くのかと思いきや、早くも今巻で決着。最後はあっけない幕切れだったな。
うーん、もう少しこの捻くれた相手との戦いを見たかったけど……。

いや、良いんだ。知ってるよ、アニメ化したときに構成し易いように、この巻までを1クールと想定してるんだよね?隠さなくても良いんだ。

一方、一王は勝利の味を知り、更なる高みへと。真っ当なバトル成分は彼が担っていくことになるのかな。もう1人の主人公っぽい様相を呈してきたけども。

そして、すっかり忘れていたけど、魔界で大きな動きを見せていた悠理の師匠ジュリアス。また、挿絵で描かれてる姿が凶悪なんだよなぁ。
おいおい、こいつは盛り上がってきたぞ……。

惜しかったのは誤字脱字が目立ったこと。GA文庫『異能バトルは日常系のなかで』のアニメ化に際して刊行ペースを上げてるみたいだし、その余波を受けてるのかしら。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
黒き英雄の一撃無双 3.堕ちゆく義妹(2014/06)
黒き英雄の一撃無双 5.淫獄の宴(2015/04)

アニメ,電撃文庫

「俺は一条だからな」

クリムゾンプリンスの異名は伊達じゃないということで、容赦無くテロリストを爆発四散させていく将輝。
『北斗の拳』みたいな絵面になっていて吹く。

達也は完成したばかりのムーバルスーツをまとって戦場へ。どう見てもデザインが完全に悪役です。本当に有り難う御座居ました。

快調にテロリストを撃滅していく展開に見えたが、僅かな隙をつかれ、桐原先輩が片足を千切り飛ばされてしまう。
流石に黒いぼかしが入りましたね。達也の消し飛ばし方は綺麗だから、それに対して余計に生々しいシーンになった印象。

まぁ、お兄様の力で全部一瞬で治っちゃうんですけどね。助かるのは次回まで引っ張っても良かった気がするが。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
第24話「横浜騒乱編Ⅵ」
最終話「横浜騒乱編Ⅷ」

講談社ラノベ文庫

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者11 (講談社ラノベ文庫)
著:榊 一郎 イラスト:ゆーげん

落ち着け、落ち着くんだ僕、こういうときは『プリピュア』を初代から順番に数えて落ち着くんだ!ええとブラックとホワイトとルミナスとブルームとイーグレットとドリームとルージュとレモネードとミントとアクアとピーチとベリーとパインとパッションとブロッサムとマリンと━━ああそれからなんだっけ!?

ルミナスが入ってるのにミルキィローズが入ってない。やり直し。
2014年10月の新刊。約4日の積み。4ヶ月振りの新刊。
すっかり忘れた頃にアマテナとクラーラが再登場。バハイラムから逃げてきた2人を匿うことになった〈アミュテック〉だったが……。

『アウトブレイク・カンパニー』だと思って、口絵を見たら『棺姫のチャイカ』だった件。
一応『担姫のアンジェリカ』ということになってるし、キャラの名前も違うんだけど、ビジュアルが完全に一致レベル。
慎一はトールのコスプレするのかと思いきや、違うのかよw

ちゃんとラノベ文庫の編集部がファンタジア編集部に了解をとったらしい。変なところ凝ってるなw
まぁ、やるとすればアニメ2期が始まる今が最高のタイミングなんだろうけど。

ミュセルはぼちぼち慎一への想いを自覚し始めたようで。榊さんの著作で完結したシリーズは大抵、主人公がはっきりと結ばれる相手を決めてるから、本作もそういう結末になるのかしら。

今回は短編集の予定だったらしいんだけど、短編が膨れ上がってしまったため、1本の長編として刊行することになったんだとか。
何だか以前に言っていたときよりも長く続くみたいなことを言っているんだけど、もしかして2期ワンチャンあるのか?

燃:B 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <10>(2014/06)
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <12>(2015/03)