このライトノベルがすごい!文庫

スクールライブ・オンライン4 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:木野 裕喜 イラスト:hatsuko

「俺は、世界に胸を張れる人間になれなくていい」
「世界を敵に回してでも、妹のために悪を選べる兄でありたい」

2014年9月の新刊。約3日の積み。5ヶ月振りの新刊。献本を頂きました。有り難うございます。
もうちょっと刊行速度上がりませんかね……。
4巻になっても未だに表紙から追放されない零央、地味に凄ぇな……。

さて、陰謀塗れの大型アップデートを阻止するため、城主ギルドの1つ、《陽炎騎士団(ミラージュナイツ)》と接触する《心の欠片》。
純粋に尊敬出来る先輩や可愛い後輩との出会いを経て、《心の欠片》の計画は順調に行くかと思われたが……。

前巻のラストで重い設定が判明してしまったので、今回はギャグ控えめ。重苦しくなり過ぎたら嫌だなーと思ってたんだけど、重い以上にアツい展開となってきました。

圧倒的な力を見せつける《高天原》の前に成す術の無い《心の欠片》。だが、諦めない零央の心が新たなスキルを導いていく。

ラストの《陽炎騎士団》ギルドマスター、火西先輩との戦いがアツい。土壇場での新技で逆転する展開はベッタベタな王道だけに良いものであると。

何だかんだで《陽炎騎士団》の協力を取り付けた!これで勝つる!というオチかと思いきや、ただ1人を除いて皆、《高天原》の味方になってしまうという。

奪われた沙耶の記憶を取り戻すにはガッチガチに制限を固められた城主ギルド専用ダンジョンのボスを討たなければならない。
だが、そのダンジョンではデスペナがレベル10ダウンという驚異の設定で。

誰もが尻込みする中、立ち上がる少女。そして最後の1人は誰あろう、あの少年で━━━━。
おいおい、クッソ盛り上がってきたじゃないの。

ただ、現状、無理ゲー過ぎる状態なんだが大丈夫なのか……。
これが勝利の鍵だ!「忍足隼人

燃:A+ 萌:A- 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
スクールライブ・オンライン <3>(2014/04)
スクールライブ・オンライン <5>(2015/02)

このライトノベルがすごい!文庫

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:只野 新人(にいと) イラスト:フルーツパンチ

世界で最も濃いVRMMO。それが、【DEMONDAL】だ。

このライトノベルがすごい!文庫2014年9月の新刊。約2日の積み。献本を頂きました。有り難うございます。
第2回なろうコン大賞大賞受賞作品。このコンテストってグランプリはあっても、その他の賞名は無いんだろうか。よく理解らん。

リアルさがウリの海外産MMORPG【DEMONDAL】とそっくりの異世界に迷い込んでしまった主人公ケイとヒロイン、アイリーン。
2人は取り敢えず情報を集めようとするが、盗賊の襲撃を受けてしまい……。

イラストの雰囲気からしてハーレムではなさそうというのは判ったけど、どうせチート大活躍なんだろ?と思っていたら、最近の流行ほどではなかった
ケイの能力が異常とは説明されているけど、普通に苦戦してダメージも受けるし、血塗れになったりもする。その辺は好印象。

えぐい展開も山盛り。ケイが容赦無く敵をSATSUGAIするから人体損壊描写も昨今のラノベにしてはハジケてる方。

文章も結構しっかりしている方だと思う。真面目な文体の中に、いきなり「テンション爆上げ」なんて出て来て吹いたが。

勿論、萌えなんて全然考慮されてない。アイリーンは登場早々大怪我を負い、終盤まで離脱するし……。
最後に襲ってきた集団の中に女の子が混ざっていて、あ、ツンデレヒロイン的なのが増えるのかなーと思った矢先、ケイがあっさり殺して吹いた。殺すんかいw

後書きに、よく理解らん絵が載っていて何じゃこりゃと思ったら、著者のお母さんが描いたものだそうで。何載せてんだw
この先は、まだそんなに分量はないようだけど、どうするんだろうな。

燃:B- 萌:B 笑:B- 総:A-

シリーズリンク
Vermillion 朱き強弓のエトランジェ <2>(2015/03)

第2回なろうコンリンク
まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる(2014/08)

アニメ,電撃文庫

「あの銃、なんで、なんで、なんでここに━━━━!?」

死銃を止めるため、一時的に休戦することになったキリトさんとシノン。シノンの言い分がただのツンデレじゃないですかー!やだー!

お互いのことを大して知っているわけでもないのに、戦闘ではやたら息ぴったりな2人。
敵の銃撃を全て光剣で弾き切ってしまうキリトさん凄過ぎワロエナイ
相手が可哀想になってくるわ……。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
#8「バレット・オブ・バレッツ」
#10「死の追撃者」

HJ文庫,アニメ

「ゆっくり休め、我が騎士よ」

いよいよ文化祭本番。孝太郎に青騎士の鎧のレプリカが調整要らずでピッタリだとか、キリハの思い出の人の台詞と同じだとか、ちょいちょい伏線らしきものが仕込まれてきましたね。

wikiを見た感じだと、伝承の青騎士というのは過去に跳んだ孝太郎本人らしいね。こういうタイムトラベル的な展開は好きです。

劇中のテレビで放送されていたヒーロー番組カブトンガーがまんま『仮面ライダーカブト』でワロタ
コーカサス、ケタロス、ヘラクスそのままじゃねーかw

ただの一般人の筈なのにティアを守るために超兵器に立ち向かっていく孝太郎がカッコメン過ぎて濡れる。
あー、これはマジ惚れしてしまうわー。

カブトムシの話題になっただけで我を忘れて暴走するとかルースさん怖過ぎワロエナイ
最後はEDカットで原作4巻終了か。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
#06「文化祭とカブトムシ!?」
#08「悪の魔法少女登場!?」

MF文庫J,アニメ

「滅ぼされたいのですか」

さて、鉱山都市へと赴くことになったカミト達。フィオナのアプローチが露骨あんだけど、当のカミトは大したリアクションも無く……。そりゃフィオナもはしたくなるわ。

エストのニーソを馬がはむはむしていてワロタ
どんな性癖の馬だw
今回、作画がクシャれ気味じゃなかった?

燃:B 萌:A 笑:B 総:A-

エピソードリンク
第6話「魔王の後継者」
第8話「チーム・スカーレット」

アニメ,電撃文庫

「案外レオがエリカにしごかれてるんじゃないか」

え、達也さん、下ネタ……?
さて、達也そっちのけで、あちこちでLOVE寄せの気配が。一番ラブコメするべき主人公ェ……。

特に幹比古と美月のやりとりなんかは完全に主人公っぽいラブコメだよな。べッタベタのやつ。
テンパりまくりの美月可愛いよ美月。

それはそうと、保健医の安宿(あすか)先生ってあんなエロいビジュアルだったのか……。保健室に通い詰めたいマンが殺到するんじゃね……。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B- 総:A

エピソードリンク
第20話「横浜騒乱編Ⅱ」
第22話「横浜騒乱編Ⅳ」

ファミ通文庫

ココロコネクト ミチランダム (ファミ通文庫)
著:庵田 定夏 イラスト:白身魚

【妹・の・ほ・っ・ぺ・ち・ゅ・ー・キ・タ・コ・レっっっっっっっ!】

2011年1月刊行物。約2年1ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は内容に合わせて伊織がメインか。他の4人は背景扱いみたい。青木なんて顔見えてねぇw

さて、今回の現象は『感情伝導』。ランダムで思考の一部が他者に漏れてしまうというもの。
その中で、不安定になっていた伊織の心は徐々に壊れていき……。

その一方で稲葉んの乙女心がアクセルベタ踏みな件。稲葉ん可愛いよ稲葉ん。遂に太一への想いが届き、恋人関係となりでればんへと進化を遂げることに。
でればんの字面の可愛さといったらない。

伊織に本音を曝け出させるため、自分も暴露しちゃう稲葉んだけど、これは薄い本が厚くなる衝撃告白だな……。

出番は少ないけど、太一の妹ちゃんも可愛いですね。
一応、このエピソードまでアニメ化されてるんだよな。結局、AT-Xのみでの放送だったみたいだけど。

次は2011年5月に『クリップタイム』、11月に『ニセランダム』、2012年2月に『ユメランダム』、6月に『ステップタイム』、9月に『アスランダム 上』、2013年3月に『アスランダム 下』、9月に『プレシャスタイム』、2014年8月に新シリーズ『アオイハルノスベテ』。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
ココロコネクト カコランダム(2010/09)
ココロコネクト クリップタイム(2011/05)

このライトノベルがすごい!文庫,ゲーム,ダッシュエックス文庫,雑記

今月も献本を頂きました。有り難うございます。

・スクールライブ・オンライン <4>
・Vermillion 朱き強弓のエトランジェ

の計2冊。

集英社が新たなレーベル、ダッシュエックス文庫の創刊を発表しましたね。スーパーダッシュで抱える松智洋さんや丈月城さんの新作に加え、榊一郎さんや野村美月さんを召喚し、ネームバリューだけで言えば物凄く手堅いラインナップ。
もっと早くにやっとけよw

発表とほぼ同時にスーパーダッシュ文庫の刊行予定点数が激減していてワロタ
人気シリーズが終わったら畳む気満々じゃねーかw
既に『紅』と『六花の勇者』は移籍させるみたいだし。ってかホントに『紅』の新刊とか出るのかよw

まだ創刊もしてないのに早速Twitterで関係者がやらかすなど、不安感満載だけど果たしてどうなることやら。


『ポケットモンスターオメガルビー/アルファサファイア』の発売に向けて、続々と新たなメガシンカが公開されてるけど、まさかメガヤドランとメガタブンネが爆誕するとは……。
てっきり追加されるのは第3世代とせいぜい伝説、幻くらいだと思っていたんだけど、こうなると何がメガシンカしてもおかしくないな。

ファミ通文庫

パナティーア異譚3 再会のクロスロード (ファミ通文庫)
著:竹岡 葉月 イラスト:屡那

「ちゃ、ちゃんとやってるじゃない」
「嘘。やってない!ぜんぜんちゃんとやってない!具体的にはフォーリンラブのビームが出てない!全身で発情しちゃって!桃色になって!」

2014年5月の新刊。約3ヶ月半週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙はずっと理人+ヒロイン誰かという構成なのね。

さて、新たに嫁ウルスラ達をパーティーに加えて、響子捜しの旅を続ける理人。今回は何も分からないままパナケイアに放り出されてしまった響子の視点で物語は始まる。

何やかんや言いながら、全編に渡って響子を精神的フルボッコにする巻だった件。しかも一旦上げてから叩き落とすの繰り返しなんだから、えげつないったらない。

生命の危機を助けてもらって恩返しも出来そうになっていた相手には裏切られるし、やっとのことで理人と再会出来たと思ったら、彼は響子そっちのけでイシュアンとイチャイチャしだすし。

響子こそが本当の勇者というのは一体どういうことなんだろうか。やがて理人の前に敵として立ちはだかるのかしら。
うーん、響子をヒロインとして見たらえげつないんだけど、理人視点から見れば、勝手に近付いてきて自分が選ばれなかったからキレたとしか思えないわけで。難儀な話やで……。
次は2014年9月に4巻『聖石のエニグマ』。

燃:A- 萌:A- 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
パナティーア異譚2 熱砂のレクイエム(2014/01)
パナティーア異譚4 聖石のエニグマ(2014/09)

オーバーラップ文庫

僕と彼女とカノジョとかのじょ 3 (オーバーラップ文庫)
著:田尾 典丈 イラスト:ピロ水

「皆で、幸せになってね」

2014年7月の新刊。約3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙はヒロイン集合ということで案の定最終巻です。
帯を外してもぱんつは見えません。

前巻の感想で積極的にサービスシーン狙っていっても良いって書いたら、物凄い連発構成になっていて吹いた。
銀花なんて乳首券発行しかけてるやん。けしからん。もっとやりたまえ。

さて、社達の前に現れた謎の少女イホノ。彼女の出現はやがて、街を覆うシステムの謎へと繋がっていき……。
これまた重い設定が出て来たな……。

最後はハッピーエンドになったから良かったようなものの。もっと神様同士のイチャラブとかあっても良かったのよ。

総評

ってなわけで勢いだけで三位一体と言っていた感のあるドタバタラブコメ、オーバーラップ文庫『僕と彼女とカノジョとかのじょ』、これにて完結。足掛け8ヶ月か。
やっぱり長々と続けるものではなかったな。

個人的にはもっと明るい方が好きなんだけどな。まぁ話に緩急をつけることを考えると、シリアスに振った方がやり易いのかもしれんが。

燃:C 萌:A+ 笑:B- 総:A

シリーズリンク
僕と彼女とカノジョとかのじょ <2>(2014/03)

著者リンク
神器繰刻のアイオーン(オーバーラップ文庫、2015/11)