【ラノベ感想】ラノベのプロ！年収2500万円のアニメ化ラノベ作家【１巻】

著：望公太　イラスト：しらび

「くっ……お、お前、『仮面ライダーカブト』の感動を忘れたのか!?天道総司の作務衣スタイルは最強にスタイリッシュだっただろうが！」

ぐう理解る。
ファンタジア文庫2016年12月の新刊。約１日の積み。ＧＡ文庫『異能バトルは日常系のなかで』でお馴染みの望さんがファンタジア初登場。
望さんというだけで購入決定なのに、俺の大好物のラノベ作家ものとなったら興奮し過ぎておそとはしってくるしかない。

しらびさんは『ご覧の勇者の提供でお送りします』『災厄戦線のオーバーロード』でファンタジア登場済か。

主人公は大学を休学しながらラノベ作家業をこなす神陽太。著作がアニメ化したものの爆死してしまった陽太と彼を取り巻く奇妙な人々の日常を描く……というもの。

昨今、ラノベ作家ものは珍しくなくなったとはいえ、アニメ化経験者というのは珍しいんではなかろうか。大体はアニメ化作家を妬んでいるか、ストーリー中の山場としてアニメ化というイベントが仕込まれているイメージ。

リアルな話をしようとすると、やっぱり主人公の年齢は20歳くらいになるか。高校生作家になると、リアリティががくっと落ちてしまうからなぁ。俺が電撃文庫『エロマンガ先生』に今一つラノベ作家ものとしての面白さを感じられないのって、そこなんだろうと思う。

捻くれた望さんのことだから、きっと普通のラノベ作家ものじゃないんだろうなーと予想はついていたが、案の定であった。のっけからぶち込んでき過ぎなんだよｗ

勿論、厨二的議論も交わされていてケツの穴が痒くなる。もっとその辺は強化していく方針でｵﾅｼｬｽ
まぁ、既に、あれ今読んでるの『異能バトルは日常系のなかで』かな？って思うシーンがちょいちょいあるがｗ

望さんの実体験が元になっているであろうシーンが多々あって、もう主人公のペンネームからして、望さんまんまだからな……。

そうなってくると『異能バトルは日常系のなかで』のアニメって爆死したのかな……と不安になってくる。え、まぢで……？
ソシャゲ周りの話とか生々し過ぎでしょ……。何でや！『異能バトル』のアニメは神作品やったやろがい！

世話焼きな幼馴染みヒロイン、結麻（ゆま）がすんげー可愛いんだよな。事ある毎にいちゃいちゃしやがって……。世話焼き幼馴染み最高過ぎかよ。
で、望さんが中学時代からの幼馴染みと結婚してるという事実を思い出す度に血涙が噴き出すわけです。おのれディケイド！

このテの作品だと主人公はヒロインの間をあっちへフラフラこっちへフラフラするものだが、そこがまた捻くれていて陽太は結麻一筋なんだよなぁ。
まさか１巻からいきなりアツい告白シーンがあるとは思わなんだ。しかし、最初からアクセルベタ踏みで、この後長く続けられるんだろか。

後書きまで捻くれていて腹立つｗ
巻末には人気作家さん達からの推薦文のようなものが。何故帯に載せなかったしｗ

ってなわけで俺のツボに刺さりまくりの、続きが楽しみ過ぎる新シリーズでした。ただし、俺が絶賛したファンタジア文庫は大体打ち切りになっている。加えて、しらびさんが担当した前２作も打ち切り。頼む！このジンクスを覆してくれ！

燃：A+　萌：A+　笑：Ａ　総：A+

シリーズリンク
・ラノベのプロ！２初週実売1100部の打ち切り作家（2017/06）

著者リンク
・僕はやっぱり気づかない（ＨＪ文庫、2011/08）
・HAPPY DEATH DAY 自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン（ＧＡ文庫、2011/09）
・異能バトルは日常系のなかで（ＧＡ文庫、2012/06）
・ウチのクラスの頼りないラスボス（ＨＪ文庫、2013/01）
・黒き英雄の一撃無双１.受難の女騎士（ＨＪ文庫、2013/10）
・異界神姫との再契約Ⅰ 暴風再愛（2014/12）
・アイサレワールド I really, truly surrender to you. 冬美原久真部の解決日誌１（ＨＪノベルス、2015/08）
・最強喰いのダークヒーロー（GA文庫、2016/06）
・最悪探偵（NOVEL 0、2017/02）
・ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか？～好きになったＪＫは２７でした～（GA文庫、2018/05）
・神童勇者とメイドおねえさん（ＭＦ文庫J、2019/02）
・性春デイズ～男子高校生の性の心理戦～（LINE文庫エッジ、2019/12）
・娘じゃなくて私が好きなの!?（電撃文庫、2019/12）
・元カノとのじれったい偽装結婚（MF文庫Ｊ、2021/02）
・仕事帰り、独身の美人上司に頼まれて（スニーカー文庫、2023/06）